肌の糖化、原因とトラブル、ならないためのケアについて専門家が解説

2024. 09. 20
監修:望月みどり プロフィールを見る >

漢方養生指導士・サプリメントアドバイザー・健康管理士
女性の健康に関する専門性の高い記事を数多く執筆。 漢方養生指導士、サプリメントアドバイザーの知識を活かし、女性向けサプリメントの開発にも携わる

「肌が糖化するってどういうこと?肌がどんな風になるの?」
「糖化したらもう元に戻らないって聞いたけど本当?」

こんな疑問をお持ちではないでしょうか。

肌の糖化とは、食事などから摂取した余分な糖分が、体の中でタンパク質と結びついて老化物質を生み出す反応のこと。

簡単にいうと、肌が “コゲて老化すること” です。

「コゲる」というと何だか恐ろしいですが、実際、糖化のメカニズムはよくトーストの焦げにたとえられます。

Check!

【パンは糖化して黒くなる】

やわらかな白いパンも、トースターで焼くとキツネ色のトーストになりますよね。

長く焼くと黒い焦げもつきます。

パンに含まれる「糖分」と「タンパク質」が熱を加えることで結合して硬く、黒くなる

…これが「糖化」です。

肌が糖化すると細胞が劣化して、たるみやシワ、シミやくすみの原因になります。

この記事では、糖化の原因と、糖化によって起きる肌トラブルについて分かりやすく解説します。

この記事をおすすめしたいのはこんな人です
  • 肌の糖化について知識を得たい人
  • 肌のたるみやシワに悩んでいる人
  • 肌がくすんできたことに悩んでいる人
  • 甘い食べ物が好きな人
  • ベーコンやウインナーなど加工肉をよく食べる人
  • 血糖値が高いと診断されたことがある人

残念ながら、一旦糖化してしまった肌は元通りには戻せません。

焦げたトーストは何をしても元のふわふわの白いパンには戻らないのと同じです。

ただし、食事の仕方や調理法、有効な栄養素の補給など内側からのケアによって、糖化の進行を抑え、肌の状態を改善することは可能です

記事後半では、糖化を一刻も早く食い止めるために有効な内側からのケアをご紹介します

ぜひ最後まで目を通して、今日の食事からがんばって取り入れてもらえたらと思います。

肌の糖化とは「肌がコゲて老化する」こと

まず1章では、肌の糖化について把握していただくために、糖化の仕組みと原因をお伝えしていきます。

  • 肌の糖化は「肌がコゲる」反応
  • 肌の糖化の原因は「余分な糖分」​​

順に解説しますので、しっかり理解していきましょう。

1-1.肌の糖化は「肌がコゲる」反応

肌の「糖化」とは、食事などから摂取した余分な糖分が、体の中でタンパク質と結びついて老化物質(AGEs)を生み出す反応のことです。

AGEs(エージーイーズ)は​​細胞にダメージを与え、くすみやたるみ、シワ、しみなどが発生してしまいます。

ピンとない方は冒頭でも述べたように、「肌がコゲる」反応と考えていただくとわかりやすいです。

紫外線やストレスの影響で過剰な酸化物が発生して肌が「酸化」することを「体がさびる」反応と呼ばれるのに対し、余分な糖分によって引き起こされる「糖化」は、「肌がコゲる」反応と呼ばれます

一般に、肌の老化の原因は7割が「酸化」、残りの3割が「糖化」だと考えられています。

1-2.肌の糖化の原因は「余分な糖分」

肌が糖化する原因は、余分な糖分です。

糖化は文字通り、糖質の摂り過ぎによって起こります。

糖分は人間にとって重要なエネルギー源ですが、摂り過ぎると、エネルギーとして消費されなかった余分な糖分が血液中に漂ってタンパク質と結合し、老化物質のAGEs​​が生み出されてしまうのです。

糖化を防ぐためには、糖分の多い食品、

  • 炭水化物(ご飯、パン、麺類、芋類など)
  • 甘い食品(ケーキ、お菓子など)
  • 甘い飲料(ジュースなど)

の摂り過ぎに注意しなくてはなりません。

ただし、AGEsは体内で作られるだけでなく、下記のような食品にも含まれているので注意が必要です。

  • 加工肉(ベーコン、ソーセージなど)
  • 揚げ物
  • チーズ

糖化を防ぐために注意すべき食品や調理法については、4章の「重要なのは体の内側からケアする予防!3つのポイントを解説」で詳しく説明しますので、そちらも参考にしてください。

糖化で起きる4つの肌トラブル

糖化が起こると老化物質のAGEs​​(エージーイーズ)が生み出されて細胞にダメージを与え、​​肌が衰えてしまいます。

具体的には、次のような肌トラブルが発生します。

  • 「たるみ」や「シワ」ができる
  • 「シミ」や「くすみ」ができる​​​​

それぞれの仕組みをみていきましょう。

また、章の終わりに「糖化度チェックリスト」を用意しましたので、“あなたの肌はコゲていないか?”糖化度を確認してみてください。

参考:NIH(アメリカ国立衛生研究所)

2-1.「たるみ」や「シワ」ができる

肌が糖化すると、ハリがなくなって「たるみ」や「シワ」ができてしまいます

肌の弾力を支えているコラーゲン(※1)やエラスチン(※2)が、糖化によって劣化してしまうのが原因です。

(※1)コラーゲン:皮膚や血管、軟骨などの組織を構成する繊維状のタンパク質
(※2)エラスチン:皮膚や血管などの組織に存在する弾力性のある繊維状のタンパク質。

肌の皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3層に分かれています。

通常、「真皮」では、タンパク質の一種であるコラーゲン繊維とエラスチン繊維が網目状に張り巡らされ、スプリング(バネ)のように肌の弾力やハリを生み出しています。

ところが、コラーゲンとエラスチンが余分な糖分と結合して糖化すると、細胞が劣化して伸縮性を失い、バネが効かなくなってしまうのです。

結果、肌のハリが失われ、頬や口角が下がって「たるみ」や「シワ」ができてしまいます。

2-2.「シミ」や「くすみ」ができる

肌の糖化は、「シミ」や「くすみ」を引き起こします

糖化によって発生するAGEs(老化物質)が、メラニン色素や老廃物を皮膚の細胞に定着させてしまうことが原因です。

画像左が糖化した肌のイメージ

通常、メラニン色素は、肌の生まれ変わり(新陳代謝)によって古い角質細胞と共に排出されます。

ところが、糖化でAGEsが発生すると新陳代謝が悪くなり、表皮にメラニン色素が沈着してシミができたり、くすみの原因になってしまうのです。

Check!

【シミやくすみの原因はメラニン色素】

シミやくすみができる大きな原因が、メラニン色素です。

本来、メラニン色素は紫外線や炎症から細胞を守る役割をしているのですが、様々な原因によりメラニン色素が過剰に作られ、ターンオーバーのサイクルが乱れると、本来排出されるはずだったメラニン色素が肌に残って沈着し「シミ」になったり、肌表面に広がって「くすみ」を生んでしまいます。

さらに糖化で生じるAGEsが体内に蓄積すると肌の透明感やツヤが失われ​​て、皮膚が黄色く変色。

肌の黄ばみが強くなり、一般に「黄ぐすみ」と呼ばれる疲れて元気のない肌になってしまいます。

2-3.チェックリスト|あなたの肌の糖化度を確認しましょう

ここまで、糖化による肌のトラブルについてお伝えしてきましたが、あなたの肌は大丈夫でしょうか?

下記のチェックリストで、当てはまるところをチェックして糖化度を確認してみましょう。

肌の糖化度|チェックリスト
目尻にシワができた
ほうれい線が目立つ
頬や顎がたるんできた
口角が下がってきた
肌にハリがない
肌がかさつきやすい
肌の角質が厚くなったと感じる
肌のシミが増えた
肌がくすんで透明感がない
肌全体が黄色くなったように感じる

チェックの数が多い人は肌の糖化が進んでいる可能性が高く、早めの対処が必要になります。

糖化した肌は元通りにはならない

キツイことをいうようですが…、残念ながら一旦糖化してしまった肌は元には戻りません

「美白美容液や日焼け止めを使ってもだめ?」
「保湿力強めの美容液にしてから、ゴワつかなくなったのだけど…」

もちろん、スキンケアで肌表面の状態を多少とも改善することは可能です。

ただ、表面的に紫外線をカットしたり、しっとりさせても、体内のAGEs(老化物質)が元のタンパク質に戻ることはないため、肌の内側の細胞は劣化したままなのです。

たとえば、カラメルソースを作るときの、砂糖を鍋で焦がした状態を想像してください。茶色くなった液体は、何をしても白いグラニュー糖には戻せませんよね。

焦がしてしまったトーストも、黒い所を取り除いたところで元のパン生地には戻りません。

同様に、糖化してしまった肌は、何をしても元通りにはならないのです。

肌の糖化が進んでいる人は早めの対処が必要と先述しましたが、この「対処」とは、『とにかくこれ以上糖化しないように予防する』ことを指しています。

コゲてしまった肌を元に戻すのは難しいですが、今以上にコゲを増やさないように、これからはコゲないように予防することは努力次第で叶います

そのためには、肌表面のトラブルを軽減するスキンケアなどの対症療法よりも、AGEsを増やさない『体の内側からのケア』が重要です。

AGEsは排出しづらく、蓄積しやすい物質です。

そのままの生活を続けていると、どんどん増えて、肌だけでなく体全体に老化による不調や病気を引き起こします。

次章で、糖化を意識した体の内側からの予防策を紹介しますので、手遅れにならないよう、今日からできることを行っていきましょう。

重要なのは体の内側からケアする予防!3つのポイントを解説

肌の糖化を食い止めるためには、何よりも、AGEs(老化物質)を増やさない『体の内側からのケア』が重要です

具体的には、​​食事として摂取するもの、摂取の仕方を変えることで糖化を予防することができます。

これについて、次の順に解説します。

  • 血糖値を上げない食生活を意識する​​
  • 高温加熱した料理はなるべく食べない​​
  • AGEs含有量の多い食品の摂取を減らす​​

今日の食事から実践できることがありますので、よく読んで取り入れていってください。

4-1.血糖値を上げない食生活を意識する

肌の糖化を防ぐには、まず第一に血糖値(※)を上げない食生活を意識することが大切です。

血糖値が高い状態が続くと、糖化が進み、老化物質のAGEsが多く発生してしまいます。

(※)血液中を流れるブドウ糖の量のこと

血糖値を上げない食生活のポイントをみていきましょう。

  • 朝食を抜かない
  • 野菜から食べる
  • ゆっくり食べる

4-1-1.朝食を抜かない

血糖値を上げない食生活のポイントひとつめは、朝食を抜かないことです。

朝食を抜くと、昼食後の血糖値が急上昇して、糖化を促進してしまいます。

人の体には食事の間隔が長く空くと、次に食べた栄養を通常以上に体内に取り込もうとする性質があります。

この性質から、朝食を抜いて血糖値が低い状態が長時間続くと、昼食後に栄養を取り込んで血糖値が急激に上がってしまうのです。

また、朝食を抜くと肝臓でのコレステロールや中性脂肪の合成が促進されることもわかっています。

さらに、こうした血糖値の乱高下は膵臓にも大きな負担をかけ、糖尿病などさまざまな疾患リスクも上がってしまいます。

体が糖化を起こして、肌や体調の不良を招かないように、朝食は抜かずきちんと3食を摂る食生活を心がけましょう。

4-1-2.野菜や海藻やキノコ類から食べる

血糖値を上げないためには、食事のとき、野菜や海藻、キノコ類から食べるようにしましょう。

野菜や海藻、キノコ類に含まれる食物繊維には、血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります。​​

野菜や海藻、キノコ類に含まれる食物繊維には、糖質を消化・吸収する速度を遅らせる働きがあるため、血糖値が緩やかに上昇していき、糖化を防ぎ、脂肪をためこまない体づくりにつながります。

食事の際は、まずご飯やメインディッシュに箸をつける前に、野菜サラダや海藻類、キノコ類のおかずから食べることを心がけましょう。

Check!

【コース料理をイメージ】

食べる順序に迷ったら、コース料理や懐石料理をイメージするとわかりやすいです。

野菜サラダor酢の物 → メイン料理(肉や魚) → ご飯

ランチで外食するときも、できるだけ麵や丼ではなく定食を選んで順番を意識してみましょう。

4-1-3.ゆっくり食べる

血糖値を上げないためには、ゆっくり食べることが重要です。

ゆっくり食べることで、炭水化物の吸収速度が緩やかになり、血糖値の急激な上昇が防げます。

早食いをすると、腸内に一気に糖が運ばれ、短時間に血糖値が急上昇して糖化を促進してしまいます。

また、脳が満腹感を感じるより早い速度で食物を摂取すると、なかなかお腹いっぱいにならず食べすぎてしまう可能性も高くなります。

1食につき30分くらいかけて食べることを目安にすると、血糖値の急激な上昇が抑えられ、食べ過ぎや糖化を防ぐことができます。

4-2.高温加熱した料理はなるべく食べない

糖化を予防するポイントとして、高温加熱に注意することが挙げられます。

高い温度で加熱調理された食物ほど、AGEs(老化物質)​​の発生量が高くなるからです。

同じ食材を使っていても、調理法によってAGEs​​の発生量は異なります。

「生で食べる」のが一番低く、「蒸す」「煮る」「炒める」…と加熱の度合いによって、下表のように発生量が高くなります。

※AGEs​​の発生量​​が低い順です
① 生で食べる 生で食べるのが一番AGEs​​​​値が低い
② 蒸す・ゆでる 熱は加えるが比較的AGEs​​​​が発生しにくい調理法
③ 煮る 煮込む時間が長くなるとAGEs​​​​値が高くなる
④ 炒める 高温で炒めるほどAGEs​​​​値が高くなる
⑤ 焼く 強火で焼いた焦げ目はAGEs​​​​値​​が非常に高い
⑥ 揚げる 天ぷらやフライは最も高温での調理となり、AGEs​​​​値も他より高い

参考:糖化ストレスとアンチエイジング|同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンター・糖化ストレス研究センター

たとえば鶏肉の場合、AGEs​​の発生量は、焼き鳥は水炊きの約6倍、唐揚げでは約10倍ともいわれています。

同じ肉でも、焼き肉やステーキを食べるなら「しゃぶしゃぶ」を選ぶ、というように調理法に留意してメニューを選ぶ習慣をつけましょう。

また、どんな食材でも焼きすぎた焦げはAGEsの塊だと思って避けるようにしてください。

Check!

【電子レンジ調理に注意!】

電子レンジで温めた食品は、蒸したり茹でたりした食品に比べてAGEs​​が多いことがわかっています。

「電子レンジの加熱は焼き目や焦げ目がつかないから大丈夫」と思われる方がいるのですが、レンジ調理は焼き色がつかないだけで、高温加熱と同様の調理になっています。

電子レンジによる長時間の加熱や温め直しはAGEs​​を多く発生させますので、なるべく避けるようにしましょう。

4-3.AGEs含有量の多い食品の摂取を減らす​​

肌の糖化を防ぐためには、AGEs含有量の多い食品の摂取を減らすことが重要です。

甘い食品やジュースなど糖質の多い食品摂取を控えても、AGEs含有量の多い食品​​を摂ったのでは、糖化は食い止められません。

AGEs含有量の多い食品とは、次のようなものです。

  • ベーコン、ハム、ウインナーなどの加工肉
  • クリームチーズ
  • プロセスチーズ
  • フライドチキン
  • フライドポテト
  • ピザ

肉類のほうが魚よりAGEsが多く、さらに普通の肉よりも加工肉のAGEs​​含有量は高くなります。

また、熟成させたチーズは熟成の過程でタンパク質と糖質が結合してAGEs​​が増えます。​​

チーズを食べるなら、熟成させていないモッツァレラチーズを選びましょう。

ただ、こうした食品が特に好きな方もいらっしゃるかと思います。

ですので、絶対に食べてはいけないというわけではなく、「AGEs​​が発生して糖化しやすい」ことを把握して、少量にする、なるべく控える、という意識を持ちましょう。

そうした心がけが日々の食生活に変化をもたらし、AGEs​​の発生を抑えて糖化の進行を遅らせることにつながります。

肌の糖化予防に「ローヤルゼリー」のサプリメントがおすすめ

ここまで食事から糖化を防ぐ対策を解説しましたが、それを継続するのは簡単ではないですよね。

「糖化を防ぐためにやることが多すぎて難しい」
「正直自分では徹底できる自信がない…」

このように考える方が多いのではないでしょうか?

そこでご紹介したいのが体の中から糖化を防ぐもうひとつの有効な手段で、それは「ローヤルゼリー」の摂取です

完全栄養食といわれる「ローヤルゼリー」は、抗糖化(糖化を防ぐ)作用のある40種類以上の栄養素と、特有成分「類パロチン」の働きで、糖化や酸化による老化を防ぎ、ハリのある美肌を保ちます

5章では、糖化予防におすすめの「ローヤルゼリー」について解説します。

  • 糖化予防に「ローヤルゼリー」が効く3つの理由
  • 「ローヤルゼリー」はサプリメントでの摂取がおすすめ

糖化が進行して手遅れにならないうちに、他にはない効果の「ローヤルゼリー」を取り入れていきましょう。

5-1.糖化予防に「ローヤルゼリー」が効く3つの理由

肌の糖化予防に「ローヤルゼリー」をおすすめする3つの理由を解説します。

栄養素が40種類以上も含まれている​​
老化を防ぐアンチエイジング効果がある
糖尿病を予防する効果がある

5-1-1.栄養素が40種類以上も含まれている

ローヤルゼリーには、肌の健康に不可欠なアミノ酸、ビタミン、ミネラルなど40種類以上の栄養素が含まれています

美肌に効く栄養素をここまで数多く含んでいるのは完全栄養食といわれるローヤルゼリーだけです。

ローヤルゼリーに含まれる栄養素の中で、特に美肌に必要な栄養素は次の3つになります。

アミノ酸 人の体を構成する細胞や酵素などを作り出す栄養素。​​

生命の維持、身体機能の調整などの役割のほか、肌の再生作用でも知られている

ビタミンB群 皮膚や粘膜の健康維持をサポート​​する栄養素。

ローヤルゼリーに多く含まれるパントテン酸には、肌のターンオーバーを促進しニキビを予防する働きがある

ミネラル 神経の伝達や、骨、歯の形成などに関わる栄養素​​。

皮脂分泌を調整​​し、コラーゲンを形成して肌に潤いを与え、たるみやシワを改善する作用がある

こうした栄養素の働きで、体の中から肌に栄養を与え、糖化した肌を改善する効果が期待できます

5-1-2.老化を防ぐアンチエイジング効果がある

ローヤルゼリーには、糖化や酸化を防ぐアンチエイジング効果があります。

このアンチエイジング効果は、主にローヤルゼリーの特有成分「類パロチン」の働きに起因しています。

「類パロチン」には、肌の老化を防ぎ、美肌を保つ作用があります。

類パロチンという名称は、成長ホルモン「パロチン」に似た働きをすることから付けられていて、筋肉や内臓、骨、血管などの老化を防ぐ“若返りの成分”として知られています。

Check!

【パロチンとは】
“若返りホルモン”の別名を持つ「パロチン」は、人の唾液腺から分泌されるホルモンで、骨や歯の再石灰化を助け、皮膚の新陳代謝を活発にしたり、筋肉、内臓、皮膚、目や髪などの成長を促進させる役割を担っています。

「パロチン」は加齢と共に体内での分泌量が低下し、それによって各組織の老化が始まるといわれています。

類パロチンは、分泌量が低下したパロチンを補い、細胞の新陳代謝を活発にして、肌の健康を促進します。

類パロチンの働きで、ローヤルゼリーには、糖化や酸化による老化を防ぎ、若々しい肌を維持するアンチエイジング効果が期待できます

参照:アンチ・エイジング機能をもつローヤルゼリーの薬理学的研究​​|科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書 ​​

5-1-3.糖尿病を予防する効果がある

糖化が病気の領域にまで達した状態、それが『糖尿病』です。

​​ローヤルゼリーには、インスリン抵抗性(※)を予防し、糖尿病の進行を抑制する働きがあることが、近年の研究で確認​​されています

(※)【インスリン抵抗性とは】

インスリン抵抗性とは、インスリンに対する感受性が低下し、インスリンの作用が十分に発揮できない状態のことです。

血糖(ブドウ糖)のレベルはすい臓から分泌されるインスリンによって調節されています。

インスリンは骨格筋・脂肪組織・肝臓などの臓器に作用し、糖の吸収を促す働きをするホルモンです。

インスリン抵抗性は簡単にいうと「インスリンの効き具合」。

つまり膵臓からインスリンが血中に分泌されているにもかかわらず、臓器のインスリンに対する感受性が低下し、その作用が鈍くなっている状態を意味するのです。

インスリン抵抗性があると、筋や脂肪組織の糖取り込み能が低下し、肝臓では糖新生が抑えられなくなります。

その結果、血糖値が下がりにくくなり、血糖値を正常状態に戻すためにより多くのインスリンが必要となってしまいます。

この状態が続くと膵臓のインスリン分泌機能が低下し、血糖値が上昇するためにⅡ型糖尿病を引き起こすといわれています。

ローヤルゼリーには、上記のように血糖値を下がりにくくして糖尿病を引き起こす「インスリン抵抗性」を予防する働きがあります。

Check!

【検証事例|ローヤルゼリーが糖尿病を予防する!】

ローヤルゼリーに糖尿病の予防、改善効果が見られるかを調べた研究があります。

果糖飲料水を与えた対象者を、ローヤルゼリーを「与える群」と「与えない群」に分けて、8週間後にそれぞれのインスリン抵抗性指数の状態を確認した実験です。

結果、両群とも同じ量の果糖をとっているにも関わらず、ローヤルゼリーを与えた群のみ、インスリン抵抗性の進行度を示す抵抗性指数が正常値に保たれていました。

この実験で、ローヤルゼリーは、インスリン抵抗性の進行を抑え、糖尿病の初期予防に有用であることがわかりました。

5-2.「ローヤルゼリー」はサプリメントでの摂取がおすすめ

ローヤルゼリーには、2つの摂取方法があります。

  • そのままゼリー状で食べる「生ローヤルゼリー」
  • 粒状やカプセルの「サプリメント」

一概にどちらの形状が良いとはいえませんが、ローヤルゼリーは味にクセがあるため、生ローヤルゼリーには抵抗感を持つ人が多いかもしれません。価格も一般的にサプリメントより高額です。

慣れない味が苦手な方、少しでもお安くローヤルゼリーを摂取したい方には、ローヤルゼリーの豊富な栄養素を効率よく摂取できるサプリメントでの摂取がおすすめです

サプリメントなら味は気になりませんし、要冷蔵の生ローヤルゼリーと違って常温で保存でき、どこにでも持ち歩ける手軽さも魅力です。

【こちらの記事もおすすめ】

「ローヤルゼリー」サプリメントの選び方については、下記の記事を参考にしてください。
ローヤルゼリーが健康、美容にもたらす4つの効果について、事例をもとに専門家が解説

肌の糖化を食い止めるためには、体の内側からの改善が重要です。

食生活や食事の摂り方を見直すとともに、「ローヤルゼリー」のサプリメントで早めにケアを始めましょう。

まとめ

肌の「糖化」とは、食事などから摂取した余分な糖分が、体の中でタンパク質と結びついて老化物質(AGEs)を生み出す反応のことです。

肌が糖化すると細胞が劣化して、たるみやシワ、シミやくすみの原因になります。

肌の糖化を食い止めるためには、食事やサプリメントでの体の内側からのケアが重要です。

  • 血糖値を上げない食生活を意識する​​
  • 高温加熱した料理はなるべく食べない
  • AGEs含有量の多い食品の摂取を減らす​​
  • ローヤルゼリーのサプリメントを飲む

糖化を放置して変わりない生活を続けていると、AGEs​​が蓄積され、肌だけでなく体全体に老化による不調や病気を引き起こす可能性があります。

手遅れにならないよう、記事を参考に今日から糖化対策を行っていきましょう。

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