美肌を目指す!アンチエイジングサプリ完全ガイド。サプリの選び方を専門家が解説

2023. 04. 24
監修:望月みどり プロフィールを見る >

漢方養生指導士・サプリメントアドバイザー・健康管理士
女性の健康に関する専門性の高い記事を数多く執筆。 漢方養生指導士、サプリメントアドバイザーの知識を活かし、女性向けサプリメントの開発にも携わる

「アンチエイジング効果のあるサプリには、どのような商品があるのだろう?」

この記事を読んでいる方は年齢を重ねるにつれて美容面の不調を感じていて、アンチエイジングサプリでその不調を改善できれば…と考えているのではないでしょうか。

結論からいうと、肌改善に重点を置いた複合成分(複数の異なる成分を合わせた成分)配合のアンチエイジングサプリを摂るのがおすすめです。

このようなアンチエイジングサプリが良いのは、

1. 成分の身体への吸収力が高い
2. からだの内側から整え、肌を改善する

といったようなアンチエイジングを健康的に叶える理由があるからです。

詳しくは後述しますが、アンチエイジングは東洋医学の「健康バランスを整えながら今抱えている不調を改善していく」という考えをベースに実現していくのが良く、このアプローチを可能にするのが不調改善に重点を置いた複合成分配合のアンチエイジングサプリになります。

この記事では、

  • 東洋医学におけるアンチエイジングについて
  • アンチエイジングを叶えるサプリの特徴
  • アンチエイジングサプリの効果を引き出す摂り方
  • アンチエイジングサプリを摂るときの注意点
  • アンチエイジングサプリの摂取と併せて行いたい老化対策

を説明しており、アンチエイジングサプリを探している方にとっておすすめの内容となっております。

 

 

東洋医学におけるアンチエイジングとは

冒頭でも説明しましたが、アンチエイジングは東洋医学の考えを取り入れて実現していくのが良いです。

なぜなら、東洋医学には抱えている不調に対して「からだの内側から整え、肌を改善していく」という考えがベースにあるため元気な身体の土台を作ることができ、老化に負けない健康的な美肌を実現するアンチエイジングとマッチするからです。

この章ではまずアンチエイジングを叶えたい方に向けて、東洋医学について

1. 東洋医学の基本的な考え方
2. 東洋医学で使われる「五行(ごぎょう)」の考え
3. 東洋医学におけるアンチエイジングの考え方

の3つに分けて詳しく説明していきます。

 

1-1. 東洋医学の基本的な考え方

東洋医学では、肌の不調のサインを重視します。不調を身体からのサインとしてとらえ、全体のバランスを整えることで不調を改善していきます。このように不調をアプローチしていくことで自然治癒力(自分で不調を改善していく力)が高まり、加齢による肌老化をゆるやかにしていくというのが、東洋医学の考えです。


「不調を身体からのサインとしてとらえ、全体のバランスを整えて不調を改善していく」とはどういうことか、東洋医学で使われる自然界の現象「五行(ごぎょう)」の考えを理解するとお分かりいただけるようになります。

 

1-2. 東洋医学で使われる「五行(ごぎょう)」の考え

五行というのは、自然界の現象を「木・火・土・金・水」の5つに分けて表した思想のことです。この5つの要素は、

が燃えると火が生じる → が起こると灰が生まれて土に栄養を与える → から金(鉱物)が生まれる → 鉱脈から水が湧き出る → が木を育てる

といったように、1つの要素が生まれると別の要素が生まれる相生(そうせい)関係にあるといいます。一方で、

  • は土から栄養をもらう
  • は水が溢れるのを抑える
  • は火を消す
  • は金を溶かす
  • (金属刃物)は木を切る

といったように、対立する2つの要素が互いに勝とうとする相克(そうこく)関係にもあるといいます。

自然界の現象は、この相生と相克の2つの関係がバランス良く保たれているというのが五行の考えです。

東洋医学による不調の改善は、この五行の考えが応用されています。人間の身体を支える「肝・心・脾(ひ)・肺・腎」の5つを五行の各要素に当てはめ、これらの要素のバランスを整えることが健康バランスを整えることにつながり、自然治癒力を高められるとしています。

たとえば「肝」の不調が生じている場合、その不調を改善するには「肝」と相生関係にある「心」の不調にもアプローチしていき、バランスを整えていくことで健康的な身体を作っていくことになります。

ただ、「肝・心・脾・肺・腎」というのは「肝臓・心臓・脾臓・肺臓・腎臓」の5つの臓器だけを指すものではなく、5つの生理機能をあらわしたものです。

五臓
人間の身体における
機能・役割
関連する部位
  • 全身の気を巡らせる
  • 血を貯蔵し、
    血流量を調節する
  • 精神状態を安定させる
  • 目、爪
  • 血を全身に送り出す
  • 意識、思考など
    精神活動のコントロール
  • 小腸
  • 舌、顔面
  • 血脈
  • 消化吸収
  • 栄養の運搬
  • 内臓を正しい位置に
    収める
  • 血がもれないよう
    統制する
  • 口、唇
  • 肌肉
  • 呼吸の調整
  • 免疫機能の調整
  • 水分代謝の調整
  • 大腸
  • 鼻、毛
  • 皮膚
  • 水分代謝の調整
  • 肌、髪の
    発育や成長、老化
  • 生殖
  • 肌、髪
  • 膀胱

 

たとえば今、「腎」に不調ががある場合は

  • 肌の老化が進みしわが増えハリがなくなる
  • 髪老化(抜け毛・ぱさぱさ)が進む

といったように腎に関連する身体機能にも悪影響が出るという考え方をします。

ここまでの説明をまとめると、東洋医学では、今抱えている不調を改善して健康な状態にするには

①今抱えている不調は五臓のどの要素に該当するかを見極める
②1で該当した要素に不調が生じると、他にどのような不調が生じるかを見ていく
③今抱えている不調を改善していく
④関連する不調にアプローチする

というステップを通して肌の老化をゆるやかにしていくことが重要ということになります。

 

1-3. 東洋医学におけるアンチエイジングの考え方

加齢による様々な不調の改善、つまりアンチエイジングに関しても身体の健康バランスを整えていくことで実現できます。

東洋医学における加齢による不調は、五臓「肝・心・脾(ひ)・肺・腎」の中では「腎」に不調が生じていることを意味します。

「腎」は「1-2. 東洋医学で使われる「五行(ごぎょう)」の考え」でも取り上げた通り、水分代謝、発育や成長、老化、生殖に関わり、人間が生きていく上での根源となる機能になり、不調が生じると次のような症状が表れるようになります。

身体機能の不調
(一例)
美容面の不調
(一例)
  • 疲れやすい
  • 骨がもろくなる
  • トイレが近くなる
  • 耳が聞こえにくくなる など
  • 肌のシミが目立つ
  • 肌のハリがなくなる
  • 肌のしわが目立つようになる
  • 白髪や抜け毛、パサつき など

 

大きく分けると「美容面の不調」と「身体機能の不調」の2つの不調が表れますが、上記を見てお分かりいただけるようにこれらは全て「老化症状」と呼ばれるものです。

このため、アンチエイジングをサプリで実現したいのであれば「腎」の様々な不調にアプローチする成分配合のサプリを活用し、体の内側を整えていきながら肌の老化をゆるめていくのが最適です。

 

配合成分
主な効能
ローヤルゼリー
  • 美肌効果
  • 肌の水分量増加
  • しわの軽減
  • 新陳代謝促進
ツバメの巣
  • 肌の潤いの向上
  • 表皮の再生
  • コラーゲン生成
  • 美白効果
赤ブドウ葉エキス
  • 肌のハリ、潤い
  • 美白効果
  • 肌のむくみ改善
  • 目の下のクマ改善
プラセンタ
  • 肌のハリと潤いを保つ
  • シミの予防
  • たるみの予防
  • しわの予防
コラーゲン
  • 肌の弾力を高める
  • 肌のハリを保つ
  • 乾燥から肌を守る
  • 肌に艶を与える

 

ローヤルゼリーは、若返りホルモンと呼ばれ肌のたるみやくすみを改善し、シミそばかすについても改善していきます。また、女性ホルモンと似た構造のデセン酸を多く含み、ホルモンバランスの乱れを整える働きがあります。

ツバメの巣は肌の内側からシワやくすみにアプローチし、肌を再生していきます。
また、新陳代謝を促し保湿性と美白効果を維持します。

プラセンタは栄養分が豊富に含まれ、その効果は幅広く肌を健やかに若々しく、艶・潤い・ハリを保ちます。
また、加齢によるシミ、たるみ、シワを予防するうれしい成分です。

赤ブドウ葉エキスは、美白、潤いやハリのある肌に導きます。また肌のむくみ改善にも効果的で、目の下のクマの改善も期待できます。

コラーゲンにはたんぱく質を作り出す20種類のアミノ酸が含まれています。20種類が様々に組み合わされて、10万種のたんぱく質となり、美肌の維持に働きます。

 

アンチエイジングを叶えるサプリの特徴4つ

アンチエイジングを叶えるサプリには、次の4つの特徴があります。

1. 有効成分が複合配合されている
2. 天然由来成分で製造されている
3. 余分な添加物は入っていない
4. 安全性が徹底管理された工場で製造されている

アンチエイジングサプリは、これらの特徴を踏まえているかをチェックして選ぶことが大切になります。1つずつ見ていきましょう。

 

2-1. 有効成分が複合配合されている

1つ目の特徴は、不調改善に重点を置いた有効成分が複合配合されていることです。

このようなアンチエイジングサプリが理想的にアンチエイジングを叶えるのは、冒頭でも触れましたが次の2つの理由があるからです。

1. 成分の身体への吸収力が高い
2. からだの内側から整え、肌を改善する

1つずつ説明していきましょう。

 

2-1-1. 成分の身体への吸収力が高い

商品によって異なることもありますが、アンチエイジングサプリに配合されている有効成分は、その成分が身体への吸収されるのを助ける成分と一緒に配合されていることが多いです。つまり、成分の身体への吸収力が高いということができます。

成分によっては、単体だと身体への吸収がされにくいものもあります。たとえば亜鉛は亜鉛単体の摂取だと身体への吸収力は低いですが、

  • ビタミンC
  • 酵母

と一緒に摂取すると身体に吸収しやすくなります。
成分単体のサプリでは身体への吸収力が全くなく、効能を得られないわけではありませんが、身体への吸収されるのを助ける成分が複合配合されているサプリの方が吸収力が高いため、改善には有効ということができます。

 

2-1-2. からだの内側から整え、肌を改善する

からだの内側から整え、肌を改善する有効成分が複合配合されているアンチエイジングサプリは、からだと肌のバランスを整えることができます。なぜなら、複合配合されている有効成分がバランス良く含まれているため、副作用のリスクが低いからです。

厚生労働省が公表している『「健康食品」の賢い選び方』では、サプリのような健康食品においては「単一の成分や単一の効果だけに注目すると健康バランスを崩す」と指摘しています。

サプリは錠剤やカプセルといったように味や臭いのない形で提供されているため、過剰に摂取することが簡単にできてしまいます。特に単一成分や単一の効果のサプリは1点アプローチのため、効果を得たいからといって過剰摂取すると、栄養素によっては副作用を引き起こすリスクが高まるからです。

もちろん、有効成分が複合配合されているサプリは単一成分や単一の効果のサプリに比べると副作用が生じるリスクは少なく、アンチエイジングを健康的に実現することが可能になるのです。

 

2-2. 天然由来成分で製造されているか

2つ目の特徴は、天然由来成分で製造されていることです。

天然由来成分というのは「果物や野菜といった自然由来の原料から抽出した成分」を指します。アンチエイジングサプリに限らず、サプリの原料はこのような天然由来成分と「合成成分」の2つがあります。

合成成分というのは、分子の構造を人工的に変化させて作った成分のことです。合成成分で作られたサプリは、天然由来成分で作られたサプリと比べると、

  • リーズナブルな価格で購入できる
  • 高濃度の栄養素が配合されている

といった特徴があるため、気軽に取り入れられ、かつ必要とする栄養素を効率良く摂取可能というメリットがあります。

しかし、前述したように人工的に作った成分を含むサプリであるため、製造のプロセスで不要な化学物質が入るなど品質が劣る場合もあるのがデメリットとして挙げられます。

一方、天然由来成分で作られたサプリは前述した通り自然由来の原料で作られるため、

  • 不要な化学物質が混入されるリスクが低い
  • 身体への吸収率が高い

といった特徴があります。

  • 製造コストがかかるため価格は高い
  • 栄養素の濃度は低い
  • 摂りたい栄養素によってはアレルゲンとなる

といったデメリットはありますが、安全性は保たれており、かつ摂りたい栄養素を効果的に取り入れることが可能です。

合成原料で作られたサプリが決して悪いわけではありませんが、天然由来成分で製造されたサプリの方が食べ物から栄養素を摂ることに近いため、健康的で美しい肌を作るのには適しているということが言えます。

アンチエイジングサプリが天然由来原料で製造されているか、あるいは合成原料で製造されているかはパッケージを見ると分かります。以下が両者の違いを表したものになりますので、購入時の参考にしてみてください。

天然由来成分のサプリ
合成成分のサプリ

果物や野菜など自然由来の原料名が記載されている

【例】
・ローヤルゼリー
・ツバメの巣

成分名が記載されている

【例】
・合成葉酸
・合成ビタミン

 

2-3. 余分な添加物は入っていない

3つ目の特徴は、余分な添加物が入っていないことです。

アンチエイジングサプリに限らず、サプリに必要な最低限の添加物は以下の2つで、それ以外の添加物はサプリに含めなくても製造は可能です。

1. 粉末を固める成分
2. 粉末の流動性を向上させる成分

上記以外の添加物を挙げると、以下になります。

  • 着色料
  • 香料
  • 保存料
  • 甘味料
  • 増量剤

これらの添加物は単体での安全性は確認されているため、完全に悪いものではありません。

しかし、添加物の組み合わせや配合量によっては健康被害が生じるリスクもあることは念頭に置きたいところです。たとえば、添加物の組み合わせによる安全性が疑問視された例として、平成18年7月に厚生労働省が公表した「清涼飲料水中のベンゼンについて」があります。

本年春以降、英国等諸外国*で、清涼飲料水中の安息香酸(保存料)とアスコルビン酸(酸味料、酸化防止剤)が、ある条件下で反応しベンゼンが生成すること、市販製品中にベンゼンが低濃度検出されること等が公表され、英国等ではベンゼン10ppbを超える製品の自主回収が要請された。

 

ベンゼンは染料や合成洗剤などを製造するときに使われる化学物質ですが、発がん性があるといわれているものです。

ドラッグストアや通販で展開されているアンチエイジングサプリのほとんどは、様々な添加物が含まれていても安全に作られていますが、有効成分を効果的に得て健康的に不調を改善していくためには、なるべく余分な添加物を含んでいないサプリを選ぶのが良いです。

アンチエイジングサプリに含まれているのが最低限の添加物であるか、それ以外の添加物を含むのであれば安全性が保証されているかどうかを、パッケージや商品の公式ページで確認することをおすすめします。

 

2-4. 安全性が徹底管理された工場で製造されている

4つ目の特徴は、安全性が徹底管理された工場で製造されていることです。

サプリは食品のため、安全性を確保した上で製造するのが前提ではありますが、中には稀に雑菌などの汚染対策が十分でない工場で作られている恐れもあることは注意しなければなりません。

「サプリが安全な工場で製造されているかどうかは、分からないのでは?」と思われるかもしれませんが、知る方法はあります。それは、サプリや商品の公式ページに「GMP認定工場で作られている」ということを表記しているかどうかを見ることです。

GMPとは“Good Manufacturing Practice”の略で、。一般社団法人・日本健康食品規格協会が定めた「適正製造規範」のことです。サプリのような健康食品を製造している企業(工場)がGMPに従って商品を製造し、監査に通れば「GMP認定」と認められます。

GMP認定工場でなくても、安全性が管理された工場もあります。しかしGMP認定工場は

  • どのような構造で作られているか
  • どのような設備があるのか
  • 保守や点検、管理が適切に行われているか
  • 製品の品質管理や衛生管理、製造管理が適切に行われているか

といったことを企業(工場)が確認・記録しているため、健康食品の品質が高く、かつ安全性も高いということができます。

GMP認定工場でアンチエイジングサプリが作られているのであれば、そのサプリのパッケージや商品の公式ページに記載されています。サプリを選ぶときには、GMP認定工場で製造されているかを確認することをおすすめします。

 

アンチエイジングサプリの効果を引き出す摂り方

アンチエイジングサプリは、何となく飲むだけでは効果を引き出せません。アンチエイジングサプリが持つ効果を引き出すには、

1. 推奨されている摂取量を守る
2. 水・ぬるま湯で摂取する
3. 毎日継続して飲む

の3つのポイントを踏まえて飲むことが大切です。1つずつ説明していきましょう。

 

3-1. 推奨されている摂取量を守る

推奨されている摂取量を守りましょう。

アンチエイジングサプリのパッケージには「1日〇粒を目安に摂取」といったように、1日にどのくらい飲めば良いか、その推奨目安量が記載されています。この推奨目安量を必ず確認して摂るのが、アンチエイジングサプリの効果を引き出すポイントです。

その日の飲み忘れてしまったら翌日に不足分とその日の分を一緒に摂ったり、アンチエイジングの効果をより引き出すために1日の摂取目安量を超えて摂ったりしたくなるかもしれませんが、いずれの場合も適切ではありません。

アンチエイジングサプリに限らずサプリ全般は薬剤ではないため、摂取目安量を超えても身体に影響は出ないのではと思うかもしれませんが、含まれる成分の中には過剰摂取すると健康に悪影響を及ぼす恐れがあるものもあることは念頭に置きたいところです。

アンチエイジングサプリは加齢による美容面の不調を改善できるものです。推奨摂取目安量を守らないことによって健康に悪影響を及ぼすようなことがあってはなりません。

推奨摂取目安量を守れば、健康被害が生じるリスクは格段に下がります。アンチエイジングの効果を多く得たいからといって過剰摂取はせず、商品のパッケージや公式ページなどに記載されている推奨摂取目安量を守りましょう。

 

3-2. 水・ぬるま湯で摂取する

アンチエイジングサプリは、水もしくはぬるま湯で摂取しましょう。

サプリは薬剤ではないため、お茶など水やぬるま湯以外の飲み物と一緒に摂っても問題ないと思われるかもしれません。

確かにサプリは食品ではありますが、サプリに含まれる成分の中には水やぬるま湯以外の飲み物で摂取すると体に吸収されにくくなるものもあるので、注意する必要があります。

アンチエイジングサプリが持つ効果を最大限に得るためにも、水・ぬるま湯と一緒に飲むことをおすすめします。

 

3-3. 毎日継続して飲む

アンチエイジングサプリは、毎日継続して飲みましょう。

サプリは日頃不足している栄養素を補うための補助食品で、数日飲むだけで効果が得られるものではありません。
サプリに含まれる栄養素によっては、摂っても体内で蓄えておきにくいものがあるからです。

たとえば、

  • ビタミンB2
  • ビタミンB6
  • ビタミンB12
  • ビタミンC

といったビタミンB群やビタミンCが該当します。これらのビタミンB群やビタミンCは「水溶性ビタミン」と呼ばれており、水に溶ける性質があります。水溶性ビタミンは2・3日といった数日で尿と一緒に身体の外に出てしまうのです。

毎日サプリを摂取していないと、こうした栄養素は身体に溜まっていきません。そうなると、その栄養素の効能を得ることは難しくなります。このため、サプリは毎日地道に摂取することが非常に重要なのです。

とはいえ、毎日忘れずに飲むよう習慣化できれば良いですが、そうなるまでは摂取を忘れそうになるかもしれませんね。アンチエイジングサプリを毎日続けて飲めるようにするには、

  • 飲むタイミングを決める(例:朝食後・寝る前 など)
    ※推奨されている摂取タイミングがあれば、そのタイミングに従う
  • 目の届くところにサプリを置く(例:食卓の上 など)
  • 定期コースで購入する

といったように、ご自身が毎日サプリを飲めるような対策をすると良いです。アンチエイジングサプリの効果を得るためにも、飲み忘れを防ぐような工夫をしてみましょう。

 

アンチエイジングサプリを活用するときの注意点

アンチエイジングサプリを活用するときには、注意点もあります。

1. アンチエイジングサプリだけに頼らない
2. 薬を服用している場合は医師に相談する
3. 他のサプリと併用する場合は成分の重複を確認する

摂り方のポイントと一緒に注意点を踏まえて摂取していくことが大切です。順に見ていきましょう。

 

4-1. アンチエイジングサプリだけに頼らない

美容面の不調の改善をアンチエイジングサプリだけに頼ることはおすすめできません。

もちろん、アンチエイジングサプリは健康バランスを整えて加齢によって起こる症状の改善につながるものではありますが、あくまでその一助となるものです。

  • ウォーキングや体操などの運動をする
  • 1日3回規則正しく、栄養バランスの取れた食事をする
  • 禁煙や適正飲酒を心がける

といったように健康な身体の土台を作り、バランスを整えていく対策の1つとしてアンチエイジングサプリを取り入れる意識を持つことが重要です。

加齢によって肌の弾力が減少するため、外からの対策だけでなく、からだの内側から整えていくことがとても大切です。身体の老化を加速させる活性酸素は、偏食や喫煙、多量飲酒が増加の一因としてあるため、こうした生活習慣を見直さないと、さらに肌の老化が進んでいきやすくなってしまいます。

中には運動が苦手だったり、食べ物の好き嫌いがあったり、頻繁な喫煙や飲酒の習慣があったりして、これらをすぐ直すことは難しい…と感じる方もいるかもしれません。

しかし、こうした身体に悪影響を及ぼす恐れのある生活習慣を見直さなければ、健康な身体の土台は崩れてバランスが悪くなり、アンチエイジングサプリを摂っても加齢による美容面の不調は改善に向かわないことを念頭に置く必要があります。

アンチエイジングサプリの摂取以外の対策に関しては「6. アンチエイジングサプリの摂取と併せて行いたい老化対策」で説明しますので参考にしていただき、加齢による症状を改善していきましょう。

 

4-2. 薬を服用している場合は医師に相談する

薬を服用している場合は、医師に相談してから摂取するのがおすすめです。

アンチエイジングサプリは薬剤ではありませんが、飲んでいる薬の種類によってはサプリとの飲み合わせの相性が良くない場合もあるので注意しなければなりません。

アンチエイジングサプリに含まれる成分をかかりつけの医師に説明し、飲んでも問題ないかを確認するようにしましょう。

 

4-3. 他のサプリと併用する場合は成分の重複を確認する

アンチエイジングサプリを他のサプリと併用する場合は、成分の重複を確認しましょう。

サプリに含まれている成分の中には、1日の推奨摂取量が決められているものもあります。成分が重複しているサプリを摂るとその推奨摂取量を超えることが考えられ、過剰摂取になると健康被害が起こるリスクが高まります。

成分によっては1日の推奨摂取量や耐容上限量が決められています。たとえば、以下のような成分が該当します。

成分名
1日の
推奨摂取目安量
亜鉛
8mg
マグネシウム
350mg
ビタミンB6
1.245mg
大豆イソフラボン
70 ~ 75mg
(サプリメントなどで追加摂取する場合の上限は30mg)

 

摂取目安量が定められている栄養素については、厚生労働省が公表している「日本人の食事摂取基準」で知ることができます。他のサプリとアンチエイジングサプリを併用する場合は、重複する成分に摂取目安量がないかを確認しておくことをおすすめします。

 

アンチエイジングサプリの摂取と併せて行いたい老化対策

「4-1. アンチエイジングサプリだけに頼らない」でも説明した通り、老化を遅らせるにはアンチエイジングサプリの摂取以外の対策も必要になります。

最後に、アンチエイジングサプリの摂取と併せて行いたい老化対策を3つ説明します。

1. 適度な運動を習慣づける

  • 筋トレをする
  • 有酸素運動をする

2. 糖化を防ぐ

3. 抗酸化対策をする

  • 抗酸化作用のある食材を摂る
  • 1年を通して紫外線対策をする

できそうなことから始め、アンチエイジングにつなげていきましょう。

 

5-1. 適度な運動を習慣づける

1つ目の対策は、適度な運動を習慣づけることです。

年を重ねると運動機能は低下します。その症状を放っておくと、ますます身体が衰えることになるため、運動の習慣を持つことは非常に重要です。

運動といっても色々ありますが、中でも次の2つを行うのがおすすめです。

1. 筋トレをする
2. 有酸素運動をする

順に説明していきましょう。

 

5-1-1. 筋トレをする

筋トレは、加齢によって減少・低下する「成長ホルモン」や「基礎代謝」を増加・向上させることが可能な運動です。

成長ホルモンは、骨や筋肉、皮膚を強くする作用がある大人にも大切なホルモンです。また、代謝量の多い筋肉を増やすことは、基礎代謝を向上させることになります。年を重ねると筋力が低下して身体の衰えが生じたり、太りやすくなったりしますが、こうした症状を改善できるのが筋トレになります。

 

5-1-2. 有酸素運動をする

有酸素運動とは、

  • ウォーキング
  • 水泳
  • サイクリング

といったような酸素を取り込んで行う運動のことです。筋トレと同様、加齢によって低下する基礎代謝を向上することが可能です。

有酸素運動には上記のように色々な種類があり、どの運動を行っても基礎代謝を上げることは可能ですが、最も手軽にでき、運動の習慣がない方でも行えるのがウォーキングといえます。

ウォーキングは、1日20分以上、週に3~5日行うと効果的です。ただし、無理は禁物です。最初は短い距離・時間からスタートして、少しずつ運動量を増やしていきましょう。

 

5-2. 糖化を防ぐ

2つ目の対策は、糖化を防ぐことです。

「糖化」とは、食べ物から摂った余分な糖質が体内にあるたんぱく質と結びつくことなのですが、この現象は老化を加速させるといわれています。

その理由としては、糖化によって老化を促進する物質「AGEs(糖化最終生成物)」が生成されてしまうからです。AGEsが体内で作られてしまうと、

  • 血管に蓄積すると、動脈硬化を引き起こす
  • 腎機能が低下し、排尿不順が起きる
  • 肌の弾力を保つコラーゲンが破壊される
  • 皮膚の細胞に老廃物が付き、肌にシミが生じる

といったように加齢による身体機能の不調や美容面の不調を引き起こすリスクが高まることは注意しなければなりません。このため、アンチエイジングには糖化を防ぐことも重要なのです。

糖化を防ぐには、

・血糖値の急上昇を抑える食品(低GI食品)を摂る
・食事のときは、食物繊維やたんぱく質を含む食べ物から摂って血糖値の上昇を抑える

といったように食生活の中で糖質の過剰摂取を防いだり、血糖値の急上昇を抑えたりすることがポイントになります。

糖化は工夫すれば自力で抑制することが可能なため、できることから行っていきましょう。

 

5-3. 抗酸化対策をする

3つ目の対策は、抗酸化対策をすることです。

年を重ねると、老化を促進させる活性酸素が増えることは説明した通りです。アンチエイジングサプリの摂取は活性酸素の除去につながりますが、すぐにその効果を得られるわけではありません。日頃からアンチエイジングサプリの摂取以外の抗酸化対策を併せて行うことが重要になります。

抗酸化対策として挙げられるのは、次の2つです。

1. 抗酸化作用のある食材を摂る
2. 1年を通して紫外線対策をする

順に説明していきましょう。

 

5-3-1. 抗酸化作用のある食材を摂る

抗酸化作用のある食材を摂りましょう。

抗酸化作用のある食材というのは、活性酸素を除去する働きのある栄養素を含む食材です。その種類は色々ありますが、以下は強い抗酸化作用を持ち、かつスーパーで買えて手軽に摂れるものになります。

栄養素
食材
ビタミンC
【野菜】ピーマン
【果物】キウイフルーツ
ビタミンE
アーモンド(乾)
ポリフェノール
赤ワイン
カロテノイド
パプリカ(赤)

 

上記の食材を全て取り入れる必要はありませんが、普段の食事で取り入れられそうな食材があれば積極的に摂ることをおすすめします。

 

5-3-2. 1年を通して紫外線対策をする

紫外線対策と聞くと夏に行うこととイメージするかもしれませんが、アンチエイジングを意識するのであれば1年を通して実施することが重要になります。

紫外線は夏に強くなるのは確かなのですが、それ以外の季節になると全くなくなるわけではありません。太陽が出ている限りはそこから紫外線が生じているため、日光を浴びていると自然と肌に紫外線が当たることになります。その紫外線が蓄積されると、

  • 肌の内部でメラニン色素が作られてシミになる
  • コラーゲンを破壊してシワを作る

といったように美容面の不調が生じることは注意しなければなりません。

  • 紫外線カット効果のあるスキンケア用品を使ってケアする
  • 日焼け止めを塗る
  • 日傘を活用する

といった紫外線対策を日頃から心がけるようにしましょう。

 

健康バランスを整えよう

ここまで、加齢による美容面の不調を改善するアンチエイジングサプリと摂り方のポイント・注意点について説明してきましたが、その不調のみをアンチエイジングサプリで改善していくだけでは健康的な身体を維持できません。

「2. 東洋医学で使われる「五行(ごぎょう)」の考え」で説明した通り、健康的な身体を維持するには、人間の体を支える5つの要素のバランスを整えていくことが重要になります。実際、加齢による美容面の不調以外にも、身体の違和感を覚えている方もいるのではないでしょうか。

 

まとめ

アンチエイジングサプリには様々な種類がありますが、その中でも摂ると良いのがからだの内側から整え、肌を改善する複合成分配合のアンチエイジングサプリです。

このようなアンチエイジングサプリは、加齢によって生じやすい様々な不調を改善することに重点を置いており、その不調に対して総合的にアプローチする成分を含んでいます。摂取することで肌のバランスが整い、アンチエイジングが維持できるようになります。

アンチエイジングを叶えるサプリの特徴をまとめると、以下4つになります。

1. からだの内側から整え、肌を改善する有効成分が複合配合されている
2. 天然由来成分で製造されている
3. 余分な添加物は入っていない
4. 安全性が徹底管理された工場で製造されている

実際にアンチエイジングサプリを取り入れるときは、以下の摂取ポイントと注意点を踏まえて摂取していくことが大切です。

【摂取するときのポイント】
1. 推奨されている摂取量を守る
2. 水・ぬるま湯で摂取する
3. 毎日継続して飲む

【摂取するときの注意点】
1. アンチエイジングサプリだけに頼らない
2. 薬を服用している場合は医師に相談する
3. 他のサプリと併用する場合は成分の重複を確認する

アンチエイジングサプリの摂取以外にも以下のような対策をすることで、老化を遅らせることが可能になります。

1. 適度な運動を習慣づける

  • 筋トレをする
  • 有酸素運動をする

2. 糖化を防ぐ

3. 抗酸化対策をする

  • 抗酸化作用のある食材を摂る
  • 1年を通して紫外線対策をする

老化は止められないですが、遅らせて健康的な肌を維持することは可能です。アンチエイジングサプリを活用して体の内側から整え、いつまでも若々しくハリのある毎日を過ごせるようにしましょう。

 

Recommend
おすすめ記事

美容
50代の美容サプリ「総合サプリ」がおすすめな理由を美容皮膚科医が解説
美容
肌が綺麗になるサプリの選び方。美肌になる条件を専門家が詳しく解説
美容
50代の顔のたるみを改善したい!顔のたるみの原因と対策について専門家が解説
美容
肌のハリを取り戻すサプリの選び方。ハリの原因とサプリの対策について専門家が解説