肌が綺麗になるサプリの選び方。美肌になる条件を専門家が詳しく解説

2023. 11. 15
監修:望月みどり プロフィールを見る >

漢方養生指導士・サプリメントアドバイザー・健康管理士
女性の健康に関する専門性の高い記事を数多く執筆。 漢方養生指導士、サプリメントアドバイザーの知識を活かし、女性向けサプリメントの開発にも携わる

「肌が綺麗になるサプリメントなんてあるのかな?あるなら飲んでみたい」
「サプリメントで肌が綺麗になるって本当?どんな風に綺麗になるの?」

サプリメントを飲むだけで肌が綺麗になるなら、それは誰でも飲んでみたいですよね。

肌の状態を良くするサプリメントはありますが、先にお伝えしたいのは、サプリメントで綺麗な肌をめざすなら、まず「綺麗な肌とはどんな肌の状態をいうのか」を知っておかねばならない、ということです。

ただ漠然と「綺麗な肌になりたい」というのでは、今のあなたの肌と「綺麗な肌」の違いが明確でないため、改善するのに最適なサプリメントは選べません。

綺麗な肌とは下記の6つが整っている肌のことです。

綺麗な肌の6つの要素
①潤い ②なめらかさ
③ハリ ④弾力
⑤血色 ⑥ツヤ

あなたの肌に足りない要素はいくつあるでしょうか?

欠けている要素を補って「綺麗」に導くサプリメントを選びましょう。

肌をキレイにするためのサプリメントとしておすすめの栄養素は以下になります。

  • 肌のハリや弾力を保つ「コラーゲン」
  • 肌の老化を抑制する「ローヤルゼリー」
  • ターンオーバーを整える「ビタミンA」
  • メラニンの生成を抑える「ビタミンC」
  • 細胞の新陳代謝を促す「亜鉛」
  • 皮膚細胞を活性化する「プラセンタ」
  • 肌にうるおいを与える「ヒアルロン酸」

本記事では、これらの成分の効能を詳しくご紹介します。

また、肌トラブルの原因を外側、内側に分けて言及し、それにマッチするサプリメントの選び方を解説します

​最後まで読んでいただければ、あなたの肌を6条件の揃った美肌にするサプリメントが選べるようになります。

この記事をおすすめしたいのはこんな人です!
  • 肌が綺麗になるサプリメントを飲みたい人
  • 肌の悩みをサプリメントで解決したい人
  • 美肌に憧れている人
  • 肌が綺麗になるサプリメントの成分を知りたい人
  • 綺麗な肌とはどんな肌のことなのかに興味がある人
  • 綺麗な肌の人とそうでない人がいる原因を知りたい人

記事後半では、綺麗な肌のために見直して欲しい生活習慣を紹介しますので、できることから始めてみてください。

まずは、美肌に効くサプリメントの成分について、正しい知識を深めていきましょう。

肌が綺麗になるサプリメント|効果的な7つの成分

最初に、肌を綺麗にするために、サプリメントに配合されていると効果的な6つの成分をご紹介します。

  • 肌のハリや弾力を保つ「コラーゲン」
  • 肌の老化を抑制する「ローヤルゼリー」
  • ターンオーバーを整える「ビタミンA」
  • メラニンの生成を抑える「ビタミンC」
  • 細胞の新陳代謝を促す「亜鉛」
  • 皮膚細胞を活性化する「プラセンタ」
  • 肌にうるおいを与える「ヒアルロン酸」

順番に解説します。いずれも肌に良いとして知られる成分ですが、具体的にどんな効果があるのかを把握しておきましょう。

1-1.肌のハリや弾力を保つ「コラーゲン」

肌に効果的なサプリメントの成分の代表格といえるのが「コラーゲン」です。

コラーゲンはタンパク質の一種で、人の皮膚や靭帯、骨、軟骨、血管、角膜などの体のあらゆる組織を構成しています。

肌のハリを支えているのも、真皮層(※)にあるコラーゲンを主とする成分です。

加齢等によってコラーゲンを産生する力が衰え、量が減少してしまうと、肌はゆるんでハリを失ってしまいます

サプリメントでコラーゲンを補い、肌の弾力を取り戻しましょう。

コラーゲンの主な肌効果
  • 肌のハリや弾力を保つ
  • 肌を潤す
  • 肌荒れを防ぐ

(※)真皮層:皮膚を構成する層のひとつ。皮膚は外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つの層が重なってできています。真皮層は皮膚の大部分を占めていて、皮膚層の中で一番厚い層です。

【ハリにお悩みなら こちらの記事もぜひご覧ください】
肌のハリを取り戻すサプリの選び方。ハリの原因とサプリの対策について専門家が解説

1-2.肌の老化を抑制する「ローヤルゼリー」

ミツバチが女王蜂だけのために作り出す希少な天然物質「ローヤルゼリー」は、40種類以上の成分を含む栄養の宝庫で、人間の健康や美容に多彩な効果をもたらします。

スキンケアとしての“潤す”効果はよく知られていますが、昨今の研究で、飲用することでも肌の水分量が高まり、シワやたるみが改善するなどの美肌効果があることが明らかになりました。​​

​​また、ローヤルゼリーだけの特有成分「デセン酸」や「類パロチン」には、女性ホルモンを補って、肌の老化を抑制する働きがあります。

サプリメントでローヤルゼリーを摂取して、ハリのある若々しい肌を手に入れましょう。

ローヤルゼリーの主な肌効果
  • 水分を補って肌を潤す
  • 肌に栄養を与える
  • アンチエイジング

1-3.ターンオーバーを整える「ビタミンA」

「ビタミンA」は、皮膚の粘膜を健康に保ち、抵抗力を強める働きがある栄養素です。

肌や粘膜の潤いを保ち、代謝を高めてくれる働きがあることから、ターンオーバーの乱れで低下した肌の保湿力を取り戻し、潤いを保ってハリのある肌がめざせます。

ビタミンAを摂取して、ターンオーバーを整えて肌に潤いを取り戻しましょう。

ビタミンAの主な肌効果
  • 肌や粘膜の潤いを保つ
  • ターンオーバーを整える

1-4.メラニンの生成を抑える「ビタミンC」

美肌成分として知られる「ビタミンC」は、コラーゲンを作るために必要不可欠な成分です。

シミの原因となるメラニンの生成を抑える働きもあるため、紫外線の影響が気になる方は特に積極的に摂取することをおすすめします。

また、ビタミンCには強い抗酸化作用があり、シミやシワ、たるみの原因となる「活性酸素」(※)を除去する働きが知られています。

サプリメントでビタミンCを摂取して、錆びない白い肌をめざしましょう。

ビタミンCの主な肌効果
  • 美白効果
  • 抗酸化作用

(※)活性酸素:呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部が、通常よりも活性化された状態になること。ヒトを含めた哺乳類では、取り込んだ酸素の数%が活性酸素に変化すると考えられ、活性酸素は、体内の代謝過程において様々な成分と反応し、過剰になると細胞傷害をもたらします。​​

参照:活性酸素と酸化ストレス​​|厚生労働省e-ヘルスネット

1-5.細胞の新陳代謝を促す「亜鉛」

皮膚のトラブル改善におすすめの栄養素が「亜鉛」です。

「亜鉛」は血中、骨や毛髪、内臓、そして皮膚に存在し、数百種類もの体内酵素を構成しているミネラルの一種。

生命の維持や細胞の正常な分化に深く関わっていて、亜鉛が不足すると、ニキビや皮膚炎などの肌トラブルが起きやすくなります。​​

細胞の新陳代謝が滞ることで、肌のターンオーバーが正常に行われず、古い角質が毛穴に詰まり​​やすくなるからです。

亜鉛を積極的に摂ることで、細胞の新陳代謝が​促進され、肌トラブルが改善し、毛穴詰まりや、毛穴の広がりの予防や解消につながります。

亜鉛の主な肌効果
  • 肌の新陳代謝を活発にする
  • 毛穴詰まりや毛穴の広がりの予防と解消

1-6.皮膚細胞を活性化する「プラセンタ」

美肌効果のあるサプリメントの成分として、皮膚細胞を活性化する「プラセンタ」がおすすめです。

プラセンタには、細胞の修復や再生をサポートする栄養素や成長因子が豊富に含まれていて、肌にハリをもたらし、シワやたるみの改善が期待できます。

また、プラセンタには強力な抗酸化作用があり、活性酸素の発生を抑制することから、肌のくすみが解消されます。

サプリメントでプラセンタを摂取して、若々しいハリとツヤを手に入れましょう。

プラセンタの主な肌効果
  • 細胞を修復して炎症を抑える
  • 抗酸化作用

1-7.肌にうるおいを与える「ヒアルロン酸」

潤いのある肌を保つには「ヒアルロン酸」が欠かせません。

ヒアルロン酸は、肌の真皮層に多く含まれる保水力にすぐれた成分です。

加齢とともにヒアルロン酸が減少してしまうと、肌のハリがなくなり、乾燥してカサカサした肌になってしまいます

ヒアルロン酸を補い、水分をしっかりと抱え込むことで、肌の乾燥を防いで潤いを与え、柔らかな肌に導いてくれます。

ヒアルロン酸サプリメントで、肌の潤いを内側からサポートし、健康で若々しい肌を手に入れましょう

ヒアルロン酸の主な肌効果
  • 肌の内側から潤いを与え、乾燥を防ぐ
  • より柔らかく、柔軟性ある状態に導く

綺麗な肌とは|サプリメントで肌を綺麗にするために知っておきたい美肌の条件

冒頭でお伝えしたように、サプリメントで綺麗な肌をめざすなら、まず「綺麗な肌とはどんな肌の状態をいうのか」を知っておかねばなりません。

美容業界でよく使われる言葉「うなはだけつ」をご存じですか?

これは、美肌の条件の6つの頭文字をとって作られた言葉です。

「う」 潤い
「な」 なめらかさ
「は」 ハリ
「だ」 弾力
「け」 血色
「つ」 ツヤ

さて、あなたの肌はいくつの条件を満たしているでしょうか。

2章では、こうした美肌の条件を満たすための肌の状態について、重要な4つの要素を解説します。

  • バリア機能が正常
  • ターンオーバーが正常
  • 真皮の状態が良い
  • 血流が良好

「綺麗な肌」とはどんな肌のことなのか、しっかり理解しておきましょう。

2-1.バリア機能が正常

綺麗な肌は、バリア機能が正常に働いていている肌です。

バリア機能とは、皮膚表面の角質層に備わっている肌の保護的役割を持った機能のことです。

綺麗な肌では、バリア機能が、乾燥や摩擦、紫外線や雑菌などのあらゆる外部の刺激から肌を守ってくれています。

バリア機能は水分と油分のバランスが保たれた状態で正常に働きます。

空気の乾燥や紫外線ダメージなどで水分が減少してバリア機能が低下すると、肌荒れなどのトラブルにみまわれ、肌からツヤとハリが失われます。

2-2.ターンオーバーが正常

綺麗な肌は、ターンオーバーが正常に機能しています。

美肌を育てるのに重要な新陳代謝のサイクルが安定しているからです。

ターンオーバーとは、肌の細胞が一定の周期で生まれ変わる仕組みのこと。

肌は、表皮(ひょうひ)、真皮(しんぴ)、皮下組織(ひかそしき)の3つが重なってできており、ターンオーバーは肌の一番外側にある「表皮」の新陳代謝を指します。

紫外線やストレス、加齢などの影響でターンオーバーが乱れると、肌の保湿力が低下して、乾燥によるキメの乱れや肌荒れを引き起こします。

2-3.真皮の状態が良い

綺麗な肌は、真皮の状態が良好な肌です。

表皮の奥側にある真皮は、肌に潤いと弾力を与える作用があります。

真皮には、その大部分を占めるコラーゲンや、エラスチン(※)などにより、肌を支え、その形や弾力を保つ働きがあります。

(※)エラスチン:たんぱく質の一種。弾力に優れた繊維の主成分で、コラーゲン繊維に絡みつきまとめる役割を持っています。

加齢や紫外線の影響で真皮の状態が悪くなると、肌の弾力が失われ、しわやたるみの原因となってしまいます。

参照:真皮を構成する細胞外マトリクス​​|J-STAGE

2-4.血流が良好

綺麗な肌の人は、血流の状態が良好です。

栄養や酸素が体の隅々まで運搬されるため、美しい肌を維持することができます。

血流とは、血管内における血液の流れのこと。

スムーズな血流は、細胞組織(皮膚組織)に栄養素や酸素を届け、老廃物を排出して新陳代謝を促進し、ターンオーバーを正常に整えます。

血流が悪くなり、血行不良で皮膚組織に栄養が行き渡らなくなると、ターンオーバーが乱れ、目の下のクマ、シミ、乾燥、肌荒れなど、さまざまな肌トラブルが引き起こされます。

肌トラブルが起きる5つの原因

綺麗な肌の状態を把握して頂いた所で、その良好な状態を崩して肌トラブルを引き起こす原因について外側、内側に分けて解説します。

肌トラブルが起きる外側からの原因
紫外線の影響
乾燥による潤い不足
肌トラブルが起きる内側の原因
ホルモンバランスの乱れ
腸内環境の悪化
良くない生活習慣によるターンオーバーの乱れ

各々の原因に合ったサプリメント成分にも言及しますので、あなたの肌トラブルの原因を考えながら見ていってください。

3-1.肌トラブルの外側からの原因

肌トラブルの外側からの主な原因は、

  • 紫外線の影響
  • 乾燥による潤い不足

の2つです。順に説明します。

3-1-1.紫外線の影響

肌トラブルの大きな原因として、紫外線の影響が挙げられます。

紫外線は表皮を透過して真皮にまで届き、コラーゲンを傷つけたりエラスチン(※)を変性させる酵素の分泌を促したりして、肌のハリが失われる要因になります。

(※)コラーゲン同士の関わりを助けるたんぱく質の一種。 肌にハリを与えて弾力を保ち若々しい印象に導く働きがあります。​​

また、繰り返し紫外線の刺激を受けていると、肌の内部が隙間だらけになって、水分が蒸散してしまいます。

表面のキメが乱れて肌がザラついたり、皮がめくれたりして肌荒れ状態を引き起こします。

【「紫外線が原因の肌トラブル」に効果のあるサプリメントの成分】
  • コラーゲン
  • ビタミンA
  • ビタミンC

3-1-2.乾燥による潤い不足

2つめの外的要因は、肌の乾燥による潤い不足です。

空気の乾燥で潤いの元となる水分が減少すると、バリア機能が崩れて皮脂膜が薄くなり、角質のキメが乱れて肌荒れを起こします。

バリア機能が低下した肌は無防備で刺激を受けやすい状態になっています。

その上に紫外線を浴びると乾燥はさらに進み、メラニン色素が過剰に生成されて、肌表面に色素沈着を起こすこともあります。

【「乾燥による肌トラブル」に効果のあるサプリメントの成分】
  • ヒアルロン酸
  • ローヤルゼリー
  • コラーゲン
  • ビタミンA

3-2.肌が荒れる内側からの原因

肌が荒れる内側からの主な原因は、

  • ホルモンバランスの乱れ
  • 腸内環境の悪化
  • よくない生活習慣によるターンオーバーの乱れ

の3つです。

3-2-1.ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れは、肌トラブルの原因になります。

女性ホルモン「エストロゲン」(※)には美肌作用があり、主に更年期の時期に「エストロゲン」が減少すると、肌のバリア機能が低下​​して肌の状態が不安定になります。

Check!

(※)【エストロゲンとは】

エストロゲンは女性らしさを作るホルモンで、生殖器官を発育、維持させる働きを持ちます。

女性の体全体の健康を支える作用も果たし、脳や自律神経にも働きかけるため、女性の心身に大きく影響するのが特徴です。

エストロゲンは一般に閉経を挟んだ45歳〜55歳くらいの更年期の時期に急激に減少します。

これまで肌トラブルと無縁だった人が、45歳ごろに突然肌の変化を感じたとしたら、それはエストロゲンの減少による「ホルモンバランスの乱れ」が原因かもしれません。

加齢により、美肌ホルモンとも呼ばれるエストロゲンの分泌量が減少すると、肌の乾燥、弾力の低下、シミ、シワなどのさまざまな肌の悩みが急激にあらわれます。

【「ホルモンバランスが原因の肌トラブル」に効果のあるサプリメントの成分】
  • ローヤルゼリー
  • 大豆イソフラボン(※)
  • 亜鉛

(※)ホルモンバランスの崩れが原因であった場合は、女性特有の不調を緩和する大豆イソフラボン配合のサプリメントがおすすめです。

3-2-2.腸内環境の悪化

腸内環境の悪化は、肌トラブルを引き起こします。

腸内環境と肌は密接につながっています。

腸内環境が悪化して便秘になると、腸内で老廃物が腐敗して悪玉菌が増加し、アンモニアなどの有害物質が発生します。

身体はこの有害物質を皮膚からも体外へと排出しようとするため、肌に負担がかかって正常なターンオーバーが行われなくなります。

その結果、有害物質が肌の皮脂や角質(古い肌細胞)と結びついて、ニキビ(吹き出物)や肌荒れを引き起こしてしまいます。

【「腸内環境が原因の肌トラブル」に効果のあるサプリメントの成分】
  • 食物繊維(※)
  • プラセンタ
  • ビタミンC

(※)食物繊維には腸内環境を整え、ニキビの原因になる便秘を防ぐ効果があります。肌トラブルの原因が腸内環境の場合には特におすすめです。

3-2-3.良くない生活習慣によるターンオーバーの乱れ

3つ目の内的要因は、よくない生活習慣などによって起こるターンオーバーの乱れです。

肌のターンオーバーは、次のような生活習慣によって崩れやすくなります。

  • 暴飲暴食
  • 睡眠不足
  • 運動不足
  • 喫煙
  • 過度の飲酒

ターンオーバーが乱れると古い角質細胞がいつまでも蓄積されてしまい、水分を保持する機能が弱くなるため、保湿力が低下して、肌の乾燥、弾力の低下、シミ、シワなどのさまざまな肌トラブルが引き起こされます。

【「生活習慣による肌トラブル」に効果のあるサプリメントの成分】
  • ビタミンA
  • ツバメの巣(※)
  • プラセンタ

(※)ツバメの巣は炎症を抑える効果があります。乱れたターンオーバーを正常化させ、シミやたるみなどの肌老化を遅らせます。

「綺麗な肌」のために見直して欲しい生活習慣

ここまで読まれた方は、肌を綺麗にするには、サプリメントを飲むだけでなく日々の生活にも気を配らなければいけないことにお気づきかと思います。

4章では、綺麗な肌づくりのために特に見直して頂きたい3つの生活習慣をご提案します。

  • スキンケアを見直す
  • 食生活を見直す
  • 睡眠を見直す

しっかり見直して、できることから始めていきましょう。

4-1.スキンケアを見直す

間違ったスキンケアをしていないでしょうか?

​​綺麗な肌を保つために、スキンケアを見直しましょう。

下記のような習慣は、肌トラブルの元になります。

  • クレンジング剤を長時間使用している
  • 水や熱いお湯で顔を洗っている
  • 肌をタオルでゴシゴシ拭いている

今まで何を塗っても肌が綺麗にならない、と思っていた人は、こうしたスキンケアが悪かったのかもしれません。

スキンケアは次のように行っていきましょう。

4-1-1.クレンジングは1日1回1分を目安に行う

クレンジングは基本1日1回、1分程度を目安に行ってください。

多くのクレンジング剤には界面活性剤(※)が含まれており、長時間使用すると肌に負担がかかり、ハリを失わせる原因になります。

いつまでもクレンジング剤を肌につけていたり、クレンジング剤でマッサージをしたりといったことは肌に負担をかけて痛ませる元になってしまいます。

(※)界面活性剤:界面(物質の境の面)に作用して性質を変化させる物質。水と油のように混じり合わないものを混ぜ合わせるのに役立ち、汚れを落とす洗浄の働きをします。

4-1-2.洗顔はぬるま湯を使う

洗顔は水や熱いお湯を避け、ぬるま湯を使いましょう。

水やお湯は、肌の乾燥を招いたり、刺激を与えたりしてバリア機能を崩してしまう恐れがあります。

また、冷たい水や熱いお湯の場合、いつまでも触れていられず、完全に汚れを落としきる前に洗顔を終わらせてしまい、汚れを残してしまう可能性があります。

洗顔は、顔の表面温度と同程度といわれる32〜34℃のぬるま湯で行うのが最適です。

ぬるま湯で洗顔すると、汚れを丁寧に落とせて皮脂を落とし過ぎず、肌の潤いを保ちやすくなります。

4-1-3.肌をこすらない

スキンケアで特に注意して欲しいポイントは、“こすらない”こと​​です。

肌に摩擦を起こすことは、肌のハリを奪い、皮膚をたるませる原因になります。

指の指紋は肌のキメよりも粗く、肌を指の腹でこすると、キメが摩耗して皮膚が薄くなり、バリア機能が低下して肌荒れや、乾燥を引き起こします。

こすらないスキンケアは次のことを念頭に行ってください。

  • 化粧水を塗るときは優しく手のひらで馴染ませる
  • 洗顔は顔と手の間に泡がある状態を保って行う
  • 洗顔後はタオルを優しく押しあてるようにして拭く

4-2.食生活を見直す

食生活が乱れていないでしょうか?

暴飲暴食や、偏った食生活は肌荒れの原因になります。

​​綺麗な肌を内側から育てるために、食生活を見直しましょう。

具体的には、下記のポイントに留意して、​​肌を元気にするバランスを考えた食事を摂りましょう。

  • 美肌に効果的な栄養素を取り入れる​​
  • 糖分を控える

4-2-1.美肌に効果的な栄養素

よくある肌悩みに即した効果的な栄養素を下表にまとめましたのでご覧ください。

肌の悩み 効果的な栄養素
ハリがない
  • たんぱく質
  • ビタミンA
  • ビタミンC
シワやシミが多い
  • ビタミンE
  • ビタミンC
毛穴が目立つ
  • たんぱく質
  • ビタミンA
  • ビタミンB2、B6
  • 亜鉛
ニキビ(吹き出物)ができやすい
  • 亜鉛
  • ビタミンA
  • βカロテン
  • 食物繊維

美肌作りのためには、これらの栄養素を上手に取り入れたバランスの良いメニューを工夫しましょう。

朝食を抜いたりせず、朝昼晩の3食を、なるべく決まった時間に摂ることも大切です。

4-2-2.糖分を控える

食生活を見直す時は、糖分を摂り過ぎていないかどうかをチェックしましょう

糖分を摂り過ぎると代謝の過程でコラーゲンが壊れ、しわが増えて肌がたるむことが研究によって解明されています。

近年、たるみの新たな原因として注視されているのが「糖化」です。

糖化とは、体内で糖とたんぱく質が結びついて肌をたるませてしまうという現象です。

この糖は、食べ物として摂取する糖分を指しています。

つまり、お菓子やジュースなど糖分の含まれた甘い物を摂りすぎると、肌がたるんできてしまうのです。

綺麗な肌作りのためには、バランスの良い食生活を考慮すると共に、糖分を控えることも心得ておきましょう。

参照:皮膚老化概論:酸化ストレスと糖化ストレス​​|日本化粧品技術者会誌​​ 53 (2), 83-90, 2019-06-20​​

4-3.睡眠を見直す

睡眠不足が続いていないでしょうか?

みずみずしい肌づくりのために、あなたの睡眠を見直しましょう。

睡眠時間は肌の修復時間ともいわれ、睡眠の質を高めることは、肌のハリを取り戻すことにつながります。

睡眠中に分泌される成長ホルモン(※)には、皮膚の細胞を修復し美肌へと導く効果があるからです。

Check!

(※)【成長ホルモン】

脳の下垂体から分泌される成長ホルモンは、人間が成長していくために重要なホルモンの1つです。

成長ホルモンが肌に与える影響として、

  • 抗利尿作用で体内の水分蒸散を防ぎ、ツヤを改善する
  • 水分保持量を増やす
  • 皮膚のターンオーバーを促進する

があります。

成長ホルモンは質の高い睡眠をとることで、多く分泌されるようになるので、下記のような良質な睡眠をとる工夫が必要です。

朝起きたら太陽の光を浴びる 身体がしっかり目覚め、体内時計が整って夜眠りやすい
かならず朝食を摂る 内臓を動かすことで体が目覚め、体内時計が整って夜眠りやすい
適度な運動を心がける 習慣的な軽めの運動には、寝付きを良くする、深い睡眠に誘うなどの効果が期待できる
夕食は就寝3時間前までに摂る 胃に食べ物が残っている状態で寝ると胃腸に負担がかかり、眠りが浅くなってしまう
入浴は就寝2時間前くらいに設定する 布団に入るころに程よく体温が下がって深く眠れる
寝る前にスマートフォンやパソコンを見ない 脳が覚醒し、睡眠障害を引き起こしやすくなる
アルコールやカフェインの摂取を控える 脳が覚醒して深い眠りが得にくくなる
蒸しタオルなどで目元を温める 手足の血行が促進され、手足から放熱することで深くて質の高い睡眠に導かれる

睡眠不足になると肌トラブルが起きるという経験を、多くの方がされていると思います。

睡眠の質を高めて体のコンディションを整え、肌にツヤとハリを取り戻しましょう。

肌が綺麗になるサプリメントの選び方|3つのポイント

最後に美肌を謳う数多くのサプリメントの中から、あなたに最適な商品を選んで頂くために、サプリメント選びで失敗しないためのポイントを伝授します。

  • 天然由来成分のサプリメントを選ぶ
  • 肌トラブルの原因に合った成分のサプリメントを選ぶ​​
  • 複合成分配合のサプリメントを選ぶ

それぞれ説明しますので、頭に入れておきましょう。

5-1.天然由来成分のサプリメントを選ぶ

1つ目のポイントは、合成ではなく、天然由来成分のサプリメントを選ぶことです。

天然由来の成分は、吸収率が高いため、栄養素が体内で効率的に働くことが期待できます。

天然由来の成分は、野菜、果物、魚介、酵母等の原料から抽出されています。

食べ物に近いため、より自然に近い形で栄養素を補うことができます。

また、天然由来の栄養素には、その栄養素と相性の良い栄養素も含まれていることが多く、より効率的な働きが期待できると言われています。

一方で、安価で高濃度といわれている合成成分は、分子の主要な構造を変化させて製造された合成原料が使われており、特定の成分をたくさん摂取できる反面、摂りすぎによる栄養バランスの偏りが問題になる場合もあります。

肌を綺麗にするサプリメントを選ぶときは、安全性が高く、高い吸収率で栄養素の効率的な働きが期待できる、天然由来成分を選びましょう。

5-2.肌トラブルの原因に合った成分のサプリメントを選ぶ

2つ目のポイントは、自分の肌トラブルの原因に適した成分のサプリメントを選ぶことです。

先述のように肌トラブルには外側、内側から5つの原因が考えられ、それぞれ効果的な成分が異なります

原因によっては、肌よりも腸やホルモン、骨などに働きかける成分が有効な場合もあります。

肌悩みの症状は同じでも、症状を引き起こした状況は誰でも同じではありません。

あなたの個別の原因を突き止めて、それに対応した成分を補う必要があるのです。

原因がいまいちハッキリしないという方は、もう一度、3章の「肌トラブルが起きる5つの原因​​」を確認して、5つの中で1番近いと思う原因に適した成分を選びましょう。

5-3.複合成分配合のサプリメントを選ぶ

重要なポイントとして覚えておいて欲しいのが、単一処方ではなく、複合成分配合のサプリメントを選ぶということです。

複合成分配合サプリメントには、様々な原因にアプローチする複数の成分が含まれているため、多岐に渡る症状の改善が期待できます。

肌を綺麗にするためにサプリメント摂取を考える人の多くは、シワやシミ、くすみ、目立つ毛穴、ニキビ…などの肌悩みを抱えています。

その原因も、紫外線や乾燥といった外的要因、ホルモンバランスの乱れ、内臓疾患、便秘などの内的要因が複数重なりあって発症していることが少なくありません。

原因に合った成分が良いと書きましたが、3章をご覧になればわかるように、1つの原因に対して複数の効果的な成分が挙げてあります。

つまり、「肌を綺麗にしたい」という1つの悩みが複数の症状、複数の原因と関わりあっているので、1点の症状や原因にアプローチする単一成分のサプリメントで効果を得るのは難しいのです

単一成分で解消しようとすると、日々何種類ものサプリメントを摂取しなければならなくなります。

健康な美肌をめざすなら、あなたの肌悩みの主たる原因に合う成分が複数入った複合成分配合のサプリメントを選びましょう。

まとめ

綺麗な肌とは、4つの要素が整っている肌のことです。

  • バリア機能が正常
  • ターンオーバーが正常
  • 真皮の状態が良い
  • 血流が良好

肌をこのような状態に近づけるサプリメントは3つの点に留意して選びましょう。

  • 天然由来成分のサプリメントを選ぶ
  • 肌トラブルの原因に合った成分のサプリメントを選ぶ​​
  • 複合成分配合のサプリメントを選ぶ

体の内側から輝く綺麗な肌をめざすなら、サプリメントと合わせて生活習慣にも気を配っていきましょう。

あなたの美肌への第一歩に、この記事をぜひお役立て頂けたらと思います。

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