テアニンには睡眠の質を向上させる効果がある。効果について4つのデータから解説

2023. 01. 20
監修:望月みどり プロフィールを見る >

漢方養生指導士・サプリメントアドバイザー・健康管理士
女性の健康に関する専門性の高い記事を数多く執筆。 漢方養生指導士、サプリメントアドバイザーの知識を活かし、女性向けサプリメントの開発にも携わる

「テアニンには睡眠効果があるっていうけど本当かな?」
「この頃よく眠れないのだけど、テアニンを飲めば改善する?」

こんな悩みをお持ちではないでしょうか。

緑茶に多くに含まれるアミノ酸「テアニン」には、睡眠の質を上げる効果があります
テアニンを摂ると、寝つきが良くなり、途中で目を覚ますことなく熟睡できることが、さまざまな研究で実証されています。

この記事では、テアニンの睡眠効果について、4つの事例を交えて詳しく解説します。

この記事をおすすめしたいのはこんな人です!
  • テアニンの睡眠効果について知りたい人
  • ストレスが原因の不眠に悩んでいる人
  • 生活のリズムの乱れから眠れなくなっている人
  • テアニンの効果が得られる摂取方法を知りたい人
  • 「テアニン」サプリメントの選び方を知りたい人

実は「眠れない悩み」には、原因によって下記のようなタイプがあり、それぞれ対処法が違います。

①ストレスが原因
②体の病気が原因
③心の病気が原因
④生活のリズムの乱れが原因
⑤環境が原因

テアニンでの睡眠改善効果が期待できるのは、①の「ストレスが原因」、④の「生活のリズムの乱れが原因」、⑤の「環境が原因」の3タイプです。

後半には、こうした不眠のタイプにも言及しますので、あなたの悩みにテアニンがマッチするかどうかが判断できるようになります。

熟睡とスッキリした目覚めが得られる『テアニン』の睡眠効果について、知識を深めていきましょう。

朝までぐっすり!『テアニン』には睡眠の質を上げる効果がある 

まず1章では、どうしてテアニンを摂取すると良い眠りが得られるのか?を解説します。

  • リラックス作用で寝つきが良くなる
  • 中途覚醒がなくなり熟睡できる

テアニンが睡眠をサポートする仕組みを理解していきましょう。

1-1.リラックス作用で寝つきが良くなる

テアニンにはリラックス効果があり、その影響で寝つきが良くなります。
眠りを妨げる原因となる、脳の緊張や興奮が抑えられるのです。

テアニンを摂取すると、心身共にリラックスした状態のときに出るα波(アルファ波)(※)が増加します。​​

(※)アルファ波:α波は脳波の1つで、心身ともにリラックスした状態の時に発生します。心身の健康に良い影響を及ぼすといわれており、能力開発やストレス解消への効果も期待されています。​​

Check!
【検証例|テアニンでα波が出現!】

α波の出現頻度を調べることで、テアニンのリラックス効果を検証した実験によると、100mgのテアニンを摂取した約50分経過後にα波が増加したという結果が出ました。
不安を感じる傾向が低い人であれば、約50mgの摂取でα波が出現することもあります。

また別の調査では、200mgのテアニンを摂取した後40分経過した頃から、脳に活発にα波が出現することが確認されました。
テアニンの濃度が高いほどα波が強く現れることから、リラックス効果はテアニンの量に比例すると考えられています。

α波が増加すると、脳がリラックスして交感神経が抑えられ、自律神経(※)のバランスが整います。
体を休息させる役割の副交感神経が優位になるのです。

(※)自律神経:全身の器官をコントロールする神経系で、体の活動性を生み出す「交感神経」と、体を休息させる「副交感神経」から成り立っています。

スムーズに眠りが訪れる際には、体を休息させる「副交感神経」が優位になることが知られています。

テアニンを摂るとα波が増加し、副交感神経が優位なリラックス状態になって心地良く眠りに入れます。

参照:緑茶成分テアニンの向精神作用について​​|日本生物学的精神医学会誌​​
J-STAGE|L-テアニンのヒトの脳波に及ぼす影響​​|日本農芸化学会誌​​

1-2.中途覚醒がなくなり熟睡できる

テアニンの睡眠効果で特に注目すべきは、中途覚醒がなくなることです。
いくら寝つきが良くても、途中で度々目が覚めると熟睡できず、質の良い眠りは得られません。

テアニンを摂ると目覚めずに熟睡できるのは、テアニンが覚醒系の神経伝達物質であるグルタミン(※)の過剰分泌を調節する働きを持っているからです

(※)グルタミン:興奮性の神経伝達物質​​。筋肉を維持する効果がありますが、大量に分泌されると、脳の興奮状態が持続して眠れなくなってしま​​います。

グルタミンの過剰な分泌を抑えることで、交感神経の活動を抑えて中途覚醒を減少させ、眠りを深くするのです。

Check!
<交感神経とは>

交感神経は、体の活動性を生み出す神経系です。
全身の器官をコントロールする自律神経は、「交感神経」と、体を休息させる「副交感神経」から成り立っています。

悩みや不安、強いプレッシャーといったストレスが溜まると、「交感神経」が優位な時間が長く続いて自律神経のバランスが乱れてしまいます。

テアニンを摂取すると、中途覚醒がなくなり熟睡できて睡眠の質が上がります。
睡眠中の疲労回復がスムーズに進行​​し、起床時に爽快感が得られるようになります。

【4つの事例紹介】『テアニン』で睡眠障害が改善された!

テアニンの睡眠効果を解説しましたが、仕組みを理解しただけでは本当に実感できるのかを疑問に思う方もいるでしょう。

そこでこの章では、実際に検証された『テアニン』の睡眠改善効果の事例を紹介します

事例1|睡眠の質が上がった!
事例2|起床時の疲労感が軽減した!
事例3|注意欠陥多動性障害(ADHD)の少年の睡眠が改善した!
事例4|統合失調症患者の睡眠の質が上がった​​!

良い眠りに導くテアニンの働きを、順に見ていきましょう。

2-1.テアニンで睡眠の質が上がった

テアニンの摂取で、睡眠の質が向上することが検証された事例です。

健康な男性22名を対象に行った実験。

被験者は、就寝1時間前にテアニン200mgと同量のプラセボ(※)​​を6日間摂取しました。

結果、テアニンを摂取した場合にのみ、寝つきや中途覚醒の改善、よく寝た感覚など、睡眠の質が向上している傾向がみられました。​​

(※)プラセボ:有効な成分が入っていない見た目が同等な錠剤や食品など。

参照:Actigaph を使用した L-テアニンの睡眠への影響​​| 日本生理人類学雑誌

2-2.テアニンで起床時の疲労感が軽減した

テアニンの摂取で、起床時に疲労が回復していることが検証された事例です。

閉経後の健康な中高年女性(50歳〜65歳)20名を対象にした実験。

テアニン200mg含有の試験食品および対象食品を6日間、就寝前に摂取して​、アンケートによる主観的評価、就寝中の活動量から算出した中途覚醒時間、脈拍、脈波から算出した交感神経と副交感神経の活動量を用いて、客観的評価を行いました​​。

結果、テアニン摂取時に、睡眠中の交感神経活動が減少、副交感神経活動が増加しました

さらに、アンケートの結果から、起床時の疲労回復感が良好となる傾向が認められました

参照:閉経後の女性の睡眠中の自律神経系に対する L-テアニンの効果​​

2-3.注意欠陥多動性障害(ADHD)の少年の睡眠が改善した

テアニンの摂取で、注意欠陥多動性障害(ADHD)の少年の睡眠改善が検証された事例です。

注意欠陥多動性障害(ADHD)の男児(8〜12歳)を対象に行った調査。

テアニン400mg含有の試験食品を46名、対象食品(プラセボ)を47名に分けて6週間摂取し、保護者が記録した睡眠調査票と活動量連続記録を用いて行動変化、行動量を測定しました。

結果、テアニン摂取により睡眠時間が延長し、睡眠中の体動が減少しました

また、就寝後の中途覚醒時間も減少の傾向を示しました。

参照:注意欠陥多動性障害 (ADHD) の男児の客観的な睡眠の質に対する L-テアニン の効果

2-4.統合失調症患者の睡眠の質が上がった

テアニンの摂取で、統合失調症患者の睡眠の質の向上が検証された事例です。

国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センターが統合失調症患者を対象に行った実験。

統合失調症患者にテアニンを2ヶ月間摂取してもらい、臨床症状や睡眠障害の変化を検討しました。

その結果、テアニンは統合失調症の臨床症状を改善させ、また睡眠の質を高める効果を持つことが明らかになりました

またMRスペクトロスコピー(※)を用いた解析から、テアニンは脳内のグルタミン酸系神経系の活動を調整することが確認されました。

(※)薬品の製造過程で行われる測定方法

参照:国立精神・神経医療研究センター 太田深秀室長第12回アジア栄養学会議で「Young Investigator Award」を受賞​​

Check!
<テアニンは日中の眠気には影響しない>

テアニンの睡眠改善効果から、摂取したら昼間でも眠くなってしまうのでは?と心配する人がいますが、その心配はご無用です。
テアニンには睡眠薬のような強い催眠作用はなく、日中の眠気には影響しないことが確認されています。

​​1章でお伝えしたように、テアニンが睡眠の質を上げるのは、過剰になり過ぎた交感神経の活動を抑える働きによるものです。
テアニン摂取で自律神経のバランスが整うと、試験や試合への集中力が高まり良い結果につながることが、研究で確認されています。

不眠の原因はさまざま!『テアニン』による睡眠改善がおすすめな人

テアニンの睡眠改善効果について解説してきましたが、では、どんな睡眠障害にもテアニンがマッチするのかというとそれは違います。

というのも、「眠れない悩み」は原因によってタイプが分かれており、それぞれ対処法が違うからです

3章では、原因別の不眠のタイプと、その中のどのタイプの方にテアニンがおすすめかを解説していきます

  • 原因別|不眠の5つのタイプ
  • 『テアニン』による睡眠改善をおすすめしたい人

あなたの不眠の原因は何でしょうか?
ご自身のタイプを考えながらご覧になってください。

3-1.原因別|不眠の5つのタイプ

「眠れない悩み」は、その原因から下表のように5つのタイプに分けられます。

①「ストレス」が原因 神経質で生真面目な性格の人に多いタイプ。

ストレスをより強く感じやすく、眠れないことを気にするあまり緊張が解けず、安らかな眠りを遠ざけてしまいます。

②「体の病気」が原因 高血圧や心臓病(胸苦しさ)、呼吸器疾患(咳・発作)、腎臓病や前立腺肥大(頻尿)、糖尿病、関節リウマチ(痛み)、アレルギー疾患(かゆみ)、脳出血や脳梗塞などさまざまな体の病気が原因で不眠が生じます。

また、病気の治療薬が睡眠を妨げ​​ることもあります。

例として、降圧剤、甲状腺製剤、抗がん剤などが挙げられます。

③「心の病気」が原因 うつ病など心の病気は不眠を伴うことが少なくありません。

不眠だと思っていたら、うつ病だったというケースもあります。

④「生活リズムの乱れ」が原因 仕事が交替制勤務で昼夜が逆転したり、時差が影響したりすることで不眠を招くことがあります。

また、朝起きる時間が変わった、食事時間が不規則になった、といった僅かな生活リズムの狂いからも不眠が起こります。

⑤「環境」が原因 騒音や光などの環境が気になって眠れないケースもあります。

また、寝室の温度や湿度が適切でないと安眠できず、それが発端となって不眠を引き起こすこともあります。

参照:厚生労働省e-ヘルスネット|不眠症

この中で、テアニンでの睡眠改善効果が期待できるのは、①「心の病気」が原因、④「生活リズムの乱れ」が原因、⑤「環境」が原因の3タイプです

②の「体の病気が原因」のタイプは、不眠改善の前に病気を治療することが重要です。
テアニン効果が望めないわけではありませんが、治療薬との飲みあわせによっては、薬の効果を下げてしまう可能性があるので注意が必要です。病気治療中の不眠については、主治医に相談してみましょう。

③の「心の病気が原因」のタイプについても、独断でテアニンを摂取することはおすすめできません。
心の病気にも種類があり、それぞれの治療法があるため、専門施設での検査と診断が必要です。
このタイプの睡眠障害が疑われる場合には、日本睡眠学会の睡眠医療認定医や、心療内科医に診断を仰ぐようにしてください。

3-2.『テアニン』による睡眠改善をおすすめしたい人

ここまでのまとめとして、テアニンでの睡眠改善を特におすすめしたい人を挙げておきます。

テアニンでの睡眠改善をおすすめしたいのはこんな人です! 
ストレスで眠れない人
神経質でさまざまな心配ごとを抱えがちな人
眠れないことを気にしているうちに、不眠が習慣になってしまった人
仕事などの影響で食事の時間や寝る時間が変わって不調を感じている人
生活リズムの乱れに体が追いついていないと感じている人
騒音や光などの環境が気になって眠れない​​人

不眠や寝つきの悪さに悩んでいても、病院で睡眠薬を処方してもらう程ではないし、できれば睡眠導入剤は使用したくない、という方は少なくないと思います。
「テアニン」はそんな方に最適です。

テアニンを摂取すると、脳のα波が増加し、自然に緊張が解けてリラックスできます。
薬のような即効性はありませんが、ご紹介したように睡眠の質が向上した検証結果も出ていて、確かな効果が期待できます。

注意!睡眠の質の低下が心身に及ぼす影響

「テアニンが睡眠の質を上げるのはわかったけど、“睡眠の質”ってそんなに大事なの?」

ここまで読んできた中にはこんな疑問を持った人がいるかもしれませんが、想像されている以上に、人間にとって“睡眠の質”は重要です。

睡眠の質の低下は、私たちの心身にさまざまな悪影響を及ぼします。

睡眠の質の低下による心身のリスクを、時間経過を追ってまとめた下表をご覧ください。

数日間
  • 体がだるい
  • 注意力が散漫になる
  • 仕事の効率が下がる
数ヶ月
  • いつも疲れている
  • 集中力、記憶力の欠如
  • 不安やイライラ
  • 落ち込みやすい
数ヶ月以上〜 生活習慣病(高血圧、糖尿病、肥満)を発症しやすくなる

参照:厚生労働省e-ヘルスネット|睡眠と生活習慣病との深い関係

眠りの浅い人が、その状態を長く放置していると、常に緊張状態である交感神経が優位となって血圧が高い状態が続くため、高血圧を招きます。

また、睡眠不足は血糖値をコントロールするインスリンというホルモンの働きを悪くするため、糖尿病の発症リスクを高めることも研究で実証されています。

さらに、睡眠不足や睡眠の質の低下は、食欲を調整するホルモンに影響し、食欲を増大させるため、肥満を招きやすくなります。

高血圧、糖尿病、肥満はいずれも動脈硬化の危険因子であり、狭心症心筋梗塞などの心疾患、脳出血脳梗塞などの脳血管疾患のリスクを高めることにもつながってしまいます。

出典:厚生労働省e-ヘルスネット|睡眠と生活習慣病との深い関係​​

「1日くらい仕方ないか…」、「今は忙しいから…」と、睡眠の質の低下を放置していると、重大な病気の引き金となり、取り返しのつかない事態に陥る可能性があるのです

今、少しでも睡眠の質の低下を感じている人、特に前章「『テアニン』による睡眠改善をおすすめしたい人​​」に当てはまっている人は、早めの対策を講じていきましょう。

『テアニン』の睡眠に効果的な摂取方法

『テアニン』の睡眠に効果的な摂取方法を解説します。

  • 『テアニン』はサプリメントで摂るのが効果的
  • 『テアニン』を摂るおすすめのタイミング

テアニンで質の良い眠りが得られるように、適切な摂り方を理解しておきましょう。

5-1.『テアニン』はサプリメントで摂るのが効果的

テアニンで睡眠効果を得るためには、サプリメントでの摂取がおすすめです。
というのも、テアニンの必要量をお茶で摂ろうとすると、毎日煎茶を20杯ほども飲む計算になってしまうからです。

テアニンの1日の摂取量目安は200mgです。
これまでの研究で200mgの摂取で実感できる効果が表れることが明らかになっています。

しかしながら、200mgのテアニンというのは簡単に摂れる量ではなく、一般的な茶葉で煎れた煎茶であれば、一杯80mlとして約20杯も飲まなくてはならなくなります。

いくら美味しいお茶でも毎日20杯も飲み続けるのは至難の業です。
それに20杯となると、カフェインなど他の成分を摂り過ぎる心配もあります。

そこでおすすめしたいのが、テアニン配合のサプリメントでの摂取です
サプリメントであれば、手軽に必要量を摂取できますし、吸収率も良いので高い効果が期待できます。

ただ、「テアニン」サプリメントであればどんな商品でも良いわけではありません。
良質なサプリメントの選び方については、次章「睡眠の質を向上させる!『テアニン』サプリメントの選び方」でくわしく解説しますので参考にしてください。

参照:化学成分か ら見た市販緑茶の品質​​|農林水産省野菜 ・茶業試験場​​

5-2.『テアニン』を摂るおすすめのタイミング

テアニンは薬ではないので摂るタイミングに決まりはありませんが、おすすめしたいのは、効果を得たい時間帯の約40分前の摂取です

これまでの研究で、摂取後40分でα波の出現が観測され、少なくとも2時間は持続することが確認されています

従って、睡眠障害にお悩みの方は、ベッドに入る40分ほど前を目安にテアニンを摂取すると良いでしょう。

テアニンのリラックス効果や、緊張や不安の緩和を求める場合も、このタイミングを図って摂るのが効果的です。

参照:L-テアニンのヒトの脳波に及ぼす影響

睡眠の質を向上させる!『テアニン』サプリメントの選び方

テアニンの睡眠効果を得るためには、どんなサプリメントでも良いというわけではありません。
6章では、睡眠の質を向上させる『テアニン』サプリメントの選び方を伝授します。

  • 『テアニン』が200mg以上配合されているサプリメントを選ぶ
  • 複合成分配合のサプリメントを選ぶ

よく読んで、ポイントを把握しておきましょう。

6-1.『テアニン』が200mg以上配合されているサプリメントを選ぶ

忘れてはならないポイントは、テアニンが200mg以上配合されているサプリメントを選ぶことです。
先述のように、テアニンは「200mg」を目安に摂取することで、効果が得やすくなります。

1日の摂取目安量でテアニンの含有量が200mgになっているか?を、しっかりチェックしましょう。

ちなみに、摂取量や注意点など必要な情報​​が記載されていないサプリメントは、信頼性の高い商品とはいえません。

テアニンの200mg以上の配合が明記されているサプリメントを選びましょう。

6-2.複合成分配合のサプリメントを選ぶ

2つ目のポイントは、テアニンの単一処方ではなく、複合成分配合の商品を選ぶことです。

複合成分配合サプリメントには、様々な原因にアプローチする複数の成分が含まれているため、
多岐に渡る症状の改善が期待できます。

「テアニン」サプリメント摂取をお考え方の多くは、未病の状態で複雑な不調を抱えていることが多いです。

たとえば、睡眠障害をお持ちの方は、日常生活でストレスを抱えていることが多く、そのせいでイライラや不安感に悩まされていたりします。

仕事と休息のバランスが上手くとれずリラックスできない人の不調は、疲労感や冷え性、肩こり…と多岐に渡ります。

こうした複数の症状を、主たる1つの不調、1点の原因にアプローチする単一成分のサプリメントで解消していこうとすると、いくつもの種類を摂取しなければならなくなります。

「テアニン」のサプリメントを選ぶなら、今抱えている複数の不調にアプローチする、複合成分配合のサプリメントが良いでしょう。

Check!
<『テアニン』サプリメントに配合されるおすすめの成分>

テアニン以外に、サプリメントに配合されていると効果的な天然由来成分には次のようなものがあります。

  • 女性特有の心の疲れ効果がある「カモミール」
  • “抗うつ効果”のある「ラフマ」
  • 緊張を和らげる効果のある「レモンバーム」
  • 睡眠障害の中でも特に寝つきをよくする「グリシン」
  • ストレスを軽減する「GABA」

サプリメントを購入する際は原材料表示を確認し、テアニンと併せてこうした有効な成分が配合された商品を選びましょう。

まとめ

テアニンには脳のα波を増加させ、交感神経の働きを抑える働きがあることから、下記のような睡眠効果が期待できます。

  • リラックス作用で寝つきが良くなる
  • 中途覚醒がなくなり熟睡できる

今の時代、睡眠に関して悩むのは珍しいことではありません。

日本人を対象にしたある調査では、5人に1人が「睡眠で休養が取れていない」、「何らかの不眠がある」と回答したといいます。
不眠は加齢とともに増加し、60歳以上の方では約3人に一人が睡眠問題で悩んでいるという結果も出ています。

ですから不眠を特殊な病気だと思わず、今すぐできる方法で前向きに対処していきましょう。

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