更年期は、“Make Yourself Happy”が一番

2021. 09. 17
監修:川崎 あゆみ プロフィールを見る >

ライター
キャリア系ライターを経て、美容雑誌・サイトにて年齢を重ねた女性の美容・健康に関する記事を執筆。「女の分かれ道」をテーマにしたウェブサイト~誰かの“決断”が、あなたの“勇気”になる~「ウーマンクロスロード」主宰

(https://profile.ameba.jp/ameba/keyforthefuture)

ある心療内科の医師によると、更年期の気持ちの落ち込みは「無理をせず、“自分を楽しませること”“自分を甘やかすこと”が大切」だそう。

今回は、みなさんが、実際にどんな風に自分を楽しませて、甘やかしながら、更年期を過ごしているのかご紹介します。

 

更年期の心身の変化を柔軟に受け止める女性たち

前回、更年期は英語で“the change of life”だとお伝えしましたね。初めて聞いた時にハッとしたのを覚えています。

教えてくださったのは「NPO法人ちぇぶら」代表の永田京子さん。

ネット検索してみると確かに the change of lifeと書かれた海外のサイトがたくさん見つかります。

“the change”だけでも更年期のことを指すようです。

アメリカ版のyahoo知恵袋でも、「これって更年期でしょうか?(Am I going through the change of life?)」というような質問が多く見られますから、一般的に使われている単語であることがわかります。

フランス語では、le retour d’âge 。意味は、「人生の折り返し」です。

仏語通訳者の知人に確かめたところ、直訳すると「年齢の折り返し」ですが、フランスでは「生理が止まることをこのように伝える」と教えてくれました。

その他の国では、どのように表現するのかわかりませんが、更年期を人生の転換期であるという表現をしていることには変わりありません。

国を問わず、女性たちは年齢を重ねてきたこと、それに伴う心身の変化を柔軟に受け止める強さみたいなものを感じます。

呼称については、さておき。今回は、更年期の過ごし方についてです。

 

SNS疲れに似ている更年期メンタルの不調

最近、「SNS疲れ」という言葉がありますが、更年期にある女性でメンタルが落ちているときに、たとえ友だちでも他人のキラキラした姿やライフスタイルを見ると余計に落ち込むから「SNSを見るのをやめた」という人がいました。

さらに、その方はSNSだけではなく「最近は、雑誌も見たくない」とのこと。

「以前からよく読んでいた雑誌なのに、ページをめくるとキラキラまぶしすぎて、私とは無縁の世界だなと思ってしまうんです。

自分はこんななのにと思うと、惨めな気持ちになるし、同年代の女性が読者モデルとして誌面に出ているのを目にしたら、どうしようもない嫉妬心が生まれてくる。

でも、そんなことで他人に嫉妬する自分にも嫌悪感を覚えて、また落ちこむんです」と複雑な気持ちを打ち明けてくださいました。

自分と他人の華やかなライフスタイルのギャップに落ち込む気持ち、とてもよくわかります。

でもそれも一時的な気分の不安定さによるものに過ぎませんよ、きっと。

それよりも今は、自分自身が“楽しい”と思うことを見つけませんか?

 

寝たきりの状態をも前向きに過ごした驚きのケース

重度の更年期障害で40代を寝たきりの状態で過ごした女性は、起き上がれない間も「たっぷり時間があるのだから」とネットで美容に関する本(雑誌、エッセイ、専門書など)をどっさり注文。

何冊も何冊も読んで知識を身に付けた結果、美容にとても詳しくなり、更年期を終えた50代になってから美容家として雑誌やテレビで取り上げられるようになりました。

そこまでできる方は少数だとは思いますが、更年期を乗り切れるかそうでないかの分かれ目は、「(更年期を迎えたことを)いったん受け入れる」ということ。

もう若くはないという現実を突きつけられたように感じる気持ちはよくわかりますが、自分の心身の変化を一度受け止めて、自分なりの対処法を見つけることが大切だと感じます。

 

自分を楽しませる方法は、例えばこんなこと

ジムに通い始めた方、ジムはお金がかかるから近所をウォーキングしているという方、通信教育の資格の勉強を始めたという方もいます。

ほかにも、

「お化粧をしていない自分を見ると落ち込むから、毎朝化粧をする」

「毎月、ネイルサロンに通って気分転換をしている」

「毎月プロのヘアメイクでキレイにしてもらい、スタジオでカメラマンに写真を撮ってもらう」

「ブログで更年期のことを書き始めたら、見知らぬ人たちからの共感コメントをもらうようになり、書く楽しみができた上に仲間ができた」

という人も。

仲間といえば、仲良しのママ友どうしでアイドルグループのライブを楽しんだり、韓流スターのおっかけをしている女性たちはいきいき楽しそうですよね。

さらに、

「家族がいない昼間に、好きな音楽をかけてゆっくり半身浴を楽しむ」

「雑誌の好きな写真を切り貼りしてコラージュを作る」

「きつくなってしまった洋服を、フリマアプリで売ってお小遣いをゲット」

など、みなさん、それぞれに自分の楽しませ方、甘やかせ方を見つけていらっしゃいます。

でも「前向きにならなければ!」と思うと、またしんどくなるので、焦らずゆったりとした気持ちで、あなたなりの方法を見つけてくださいね。

 

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