気・血・水どのタイプ?東洋医学で診断!体質タイプとそれぞれの健康対策を鍼灸師が詳しく解説

2021. 09. 02
監修:足立美穂 プロフィールを見る >

鍼灸治療院 東洋の森 院長・鍼灸師
自身の体験から東洋医学の体全体を診る医学に感銘を受け、鍼灸の道に進む。体の不調のサインに気づき、病になる前に治す施術を心がけている。 不妊施術、疼痛治療、鍼灸全般(体質改善から更年期障害の改善等)の業務を専門に行う。

(https://mbp-japan.com/kyoto/to-you-no-mori/)

頭痛がひどく、つらい時、あなたはどうしますか?

痛みを和らげるために、まず鎮痛薬を飲む、という方がほとんどでしょう。

頭痛はとてもつらいので、この考え方は、西洋医学として当たり前の正しい判断なのですが、中国の伝統的な医療である東洋医学では、この場合「なぜ頭痛が起きたのか?」を考えます。

この捉え方は、痛みを抑えるための薬と同じくらい必要な事です。

なぜなら痛みの根本を見つけ改善することで、頭痛の悩みから解放されるということにつながるからです。

どちらが正しいということでなく、不調が現れた時、色々な角度から自分自身の体を見つめて、考えるということがとても大切です。

今回は東洋医学から考える女性の体について、鍼灸師、足立美穂先生に分かりやすく解説をしていただきました。

 

人の体質は大きく3つに分けられます

 

 

東洋医学では人の体を構成し、体を巡る要素を「気(キ)、血(ケツ)、水(スイ)」の3つの概念に置き換えて考えています。

気、血、水の要素はそれぞれに関連があり、お互いに影響をし合って健康な体を維持しています。

しかしこの3つの要素のバランスが崩れてしまうと、不調や病気を招いてしまうので、どれか1つでも不足したり、流れに滞りがあってはなりません。

東洋医学の薬である漢方薬は、自然の生薬から出来ています。

自然の力を借りて、この3つのバランスの足りないところを、本来、私たち自身が持つ回復力を呼び起こし、自分の力で正常な状態に戻そうとするものです。

また不調の症状だけに目を向けるのではなく、体全体や心の状態といった大きな枠で捉え不調を整えていくのも特徴的です。

自分自身がこの3つのどの要素が多いのか、またそれぞれのタイプごとに普段から何に気をつけていくべきか、この機会に是非知っておきましょう。

 

「気」タイプの特徴と健康法

母親から受け継いだ先天的なエネルギーに加えて、食べ物などを摂取することで得る後天的なエネルギーを合わせて「気」と呼びます。

「気」は体を支えるエネルギーであり、原動力とも言えます。

「気虚」という気が足りない状態になってしまうのには3つの原因が考えられます。

1つは生まれながらにして気が少ない時。

2つ目は不摂生により気が減少する時。

そして3つ目は気配りや気遣いをする機会が多くて気が少なくなる時です。

この「気虚」は体のエネルギーが不足していますので疲れやすく、虚弱な体質の方が多いです。

「気」は少なくなると体の力が少なくなるので、やる気がでない・疲れやすい・冷えやすい・胃腸虚弱・痩せる等の症状が現れます。

このタイプの人が健康に過ごすためのアドバイスとしては、食生活において脂っこい食事、甘い物や冷たい物をなるべく控えることです。

これは元々胃腸が虚弱な方が多いため、なるべく負担をかけない食事がよいという事です。

また運動面においては、無理に発汗をするのではなく、午前中の軽いお散歩程度が向いているでしょう。

 

「血」タイプの特徴と健康法

女性は昔から「血の道がとても大切」と言われています。

血は体の中の深い血流を表し、血の道とは月経を意味します。

イライラしたり・体を冷やすと血が滞り「お血」を引き起こします。

この「お血」は痛みを引き起こしたり(例:頭痛・生理痛・神経痛等)月経不順や卵巣嚢腫・排卵障害も引き起こしますので注意が必要です。

他には、髪の毛のパサつき、肌の潤いが不足するなど、全体的に乾燥が気になることや、熟睡できない、月経の量が少ない、貧血などの症状もみられます。

このタイプの人が健康に過ごすためのアドバイスとしては、とにかく体を冷やさないよう心がけることです。

生姜など体を温める効果のある食材を意識して摂取しましょう。

またストレスも冷えの元になりますので、ハーブティーや適度な運動でのリフレッシュもおすすめです。

 

「水」タイプの特徴と健康法

「水」は血液以外の体液を表します。わかりやすいのはリンパ液です。

少しイメージするのが難しいですが、「水」の巡りが滞り、そこに過労などで熱が加わると「水」が「痰湿(たんしつ)」という体にとって害のある粘り気のある水分に変化してしまいます。

例えばアトピーの症状として出ると、じくじくした肌となったり、喘息の症状として出ると痰の咳になる、という形で現れます。

また、頸部(首)の周辺で痰湿が停滞することによって、リンパの流れが滞ると眩暈(めまい)が起こることもあります。

なりやすい病気としては、「水」の停滞が起こる事によって、太りやすい・アレルギー疾患が出やすい・体の炎症が起こりやすい・関節が痛みやすい等の症状が現れます。

このタイプの人が健康に過ごすためのアドバイスとしては、体に余分な熱を溜め込みすぎないように気をつけることです。

脂っこい物や・辛みのきつい物・アルコール類は控えましょう。

適度な運動で体の余分な水分を汗で出したり、体力が無い方は小豆汁の利尿効果で水分を出すことを試してみるのもいいでしょう。

小豆は体を冷やさずに利尿させてくれますので使いやすい食材です。

参考:日本臨床漢方医会
https://kampo-ikai.jp/towa/basic2/

 

まとめ

東洋医学では身体の根本が不調になると、不調のサインとして様々な疾患が出てきます。

一見それらは別々の原因の様に思われますが、実は繋がっているのです。

特に更年期を迎える世代の女性は、体も心も揺らぎやすい状態です。

何となく体調が思わしくない、というまま無理をし続けてしまう方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

自分の弱いところを知る、そして補う、という考え方に基づいて日々の生活を、健やかに過ごしていきましょう。

 

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