「ローヤルゼリーとは何なのか?よくわからないから詳しく知りたい。」
「はちみつとローヤルゼリーってちがうの?ローヤルゼリーの方が高級そうだけど…」
こんな疑問をお持ちではないでしょうか。
ローヤルゼリーは、働き蜂が花粉や花蜜を集めて体内で作る物質で、女王蜂だけが生涯食べ続ける特別食です。
この記事では、「ローヤルゼリー」について、仕組みや成分をわかりやすく解説します。
特に注目していただきたいのは、「王乳」と呼ばれる特別なゼリーを、私たち人が摂取するとどんな効果があるのか?という点です。
健康面だけでなく、美容にも効果をもたらすローヤルゼリーの魅力を知っていただけたらと思います。
同じように蜂が作る物質として「はちみつ」がありますが、「ローヤルゼリー」とは別ものです。
「はちみつ」は少量のビタミンは含むものの約8割が糖分ですが、「ローヤルゼリー」にはたんぱく質の元になる必須アミノ酸に加え、ビタミン、ミネラルなど、なんと40種類以上の栄養素が含まれています。
豊富な栄養素が心身に及ぼすパワーは、「ローヤルゼリー」だけを食べる女王蜂が、はちみつを食べる働き蜂の2倍くらいの体格になり、30倍以上も長生きすることからも明らかです。
女王蜂の驚きの若さと長寿の源となる、ローヤルゼリーとは一体どんなものなのか?
最後まで目を通して、知識を深めていきましょう。
目次
女王蜂の若さの源!『ローヤルゼリー』とは
ローヤルゼリーは、蜂の中でも女王蜂だけが食べることのできる、まさに“王様のゼリー”です。
1章ではローヤルゼリーについて、次の順に解説します。
なぜ女王蜂だけが食べるのか?どうして特別食なのか?
よく読んで理解していきましょう。
1-1.ローヤルゼリーとは
ローヤルゼリーとは、花粉や花蜜を食べた若い働き蜂が咽頭腺から分泌する乳白色のクリーム状の物質のこと。
別名「王乳」とも呼ばれ、女王蜂だけが、生涯食べ続ける“特別食”です。
産卵期に2000個以上の卵を産む女王蜂は、一生ローヤルゼリーだけを食べて暮らします。
働き蜂の30倍以上もの寿命が尽きるまで、元気な卵を産み続ける女王蜂。
その若さの源が『ローヤルゼリー』なのです。
1-2.一目瞭然!「ローヤルゼリー」と「はちみつ」の違い
「ローヤルゼリー」と「はちみつ」を同種のものと思っている人もいますが、両者は違うものです。
はちみつは、ミツバチ(働き蜂)が採取した花の蜜を巣箱に貯蔵した天然の甘味料です。
ローヤルゼリーは、働き蜂が分泌する乳白色のクリーム状の物質で、花の蜜とは関係ありません。
味も、ローヤルゼリーには、はちみつのような甘さはなく独特の発酵したような酸味があります。
2つを項目別に比較した下表をご覧ください。
いかがでしょうか。違いが一目瞭然ですね。
特に注目して欲しいのは、ローヤルゼリーには、はちみつと比べようがないほど豊富な栄養素が含まれていることです。
栄養の宝庫「ローヤルゼリー」の主な成分と働きについて、次章で解説していきます。
栄養の宝庫!ローヤルゼリーに含まれる成分と働き
ローヤルゼリーは、必須アミノ酸9種類やその他のアミノ酸10数種、ビタミン、ミネラル…と、実に40種類以上の栄養素を含む栄養の宝庫です。
ここでは、ローヤルゼリーが含む多くの栄養素を4つに分けて、それぞれの働きを解説します。
女王蜂の若さとエネルギーの源となる、ローヤルゼリーの豊富な成分を順にみていきましょう。
2-1.アミノ酸
アミノ酸は、人体組織の生成に欠かせない「たんぱく質」の原料となる物質です。
全部で20種類あり、人の体内で合成できないアミノ酸を“必須アミノ酸”、体内で作れるものを“非必須アミノ酸”といいます。
ローヤルゼリーには、9種類の必須アミノ酸と、11種類の非必須アミノ酸が全て含まれています。
アミノ酸は、人の体を構成するたんぱく質を作り出す栄養素。
筋肉や骨、内臓の材料となったり、エネルギー源となったり、他にも生命の維持、身体機能の調整といった幅広い役割を担っています。
2-1-1.必須アミノ酸
『必須アミノ酸』は、神経伝達物質を生成するために重要な材料となります。
摂取することで次のような効果が期待できます。
- 筋肉量の維持と向上
- 運動時の疲労軽減
- リラックス感や安眠
必須アミノ酸は体内で作れない成分のため、食事などでの補給が必要不可欠です。
2-1-2.非必須アミノ酸
非必須アミノ酸は、筋肉内に存在するアミノ酸で、筋肉のたんぱく合成に関わっています。
期待できる主な効果は次のようなものです。
- 脂肪燃焼
- 肌再生
- 免疫力アップ
非必須アミノ酸は、体内で合成できますが、体内で重要な役割を果たしているものが多く、 量が不十分な場合もあります。
アミノ酸はどれかひとつが欠けても、たんぱく質の合成をすることができないため、必須アミノ酸、非必須アミノ酸をバランスよく摂取することが重要です。
ローヤルゼリーなら、アミノ酸20種すべてを摂取することができます。
2-2.ビタミン
ビタミンは、人の体の健全な成長と健康維持に役立つだけでなく、他の栄養素がうまく働くための潤滑油のような働きを持ちます。
ローヤルゼリーは、ビタミンB群を中心に10種類のビタミン類を含んでいます。
ビタミンのほとんどは体内で合成できないため、食べ物など外からの補給が欠かせません。
ここでは、ローヤルゼリーに含まれる10種類のビタミン類のうち、女性の健康美に欠かせないビタミンB群の働きをご紹介しましょう。
2-3.ミネラル
ミネラルは、5大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラル)の1つで、神経の伝達や、骨、歯の形成などに関わる栄養素です。
ローヤルゼリーには、主に4種のミネラルが含まれています。
それぞれの働きをご紹介しましょう。
2-4.ローヤルゼリーの特有成分
ローヤルゼリーには、特徴的な成分も多数あります。
現状、未解明な部分もありますが、世界の科学者の研究で確認されている働きをご紹介しましょう。
ローヤルゼリーが『王乳』『完全栄養食』といわれる理由がおわかりいただけたのではないでしょうか。
次章では、健康維持に役立つと古くから珍重されている、ローヤルゼリーの効果について解説していきます。
ローヤルゼリーの4つの効果
ローヤルゼリーの多彩な効果について解説します。
女王蜂の命の源であるローヤルゼリー。
人が摂取するとどんな効果があるのか、しっかり把握していきましょう。
3-1.ローヤルゼリー|3つの健康効果
ローヤルゼリーには、主に3つの健康効果が期待できます。
3-2.ローヤルゼリーの美容効果
ローヤルゼリーは、健康面だけでなく美容にも効果があります。
特にご紹介したいのが、美肌効果です。
摂取することで、肌の水分量が高まり、目尻の小ジワが目立たなくなることが、これまでの研究で確認されています。
このように栄養の宝庫ローヤルゼリーには、肌に潤いを与え、たるみやくすみ、しみやそばかすを改善して美肌に導く効果が期待できます。
ローヤルゼリーを摂る際の3つの注意点
豊富な栄養素を含むローヤルゼリーですが、飲用に際していくつか注意点があります。
下記に挙げる項目を、ローヤルゼリーの摂取前に、かならず確認しておきましょう。
①アレルギー反応が起こる可能性がある
ローヤルゼリーの摂取で、皮膚が荒れたり、ぜんそくのような症状が出るなどのアレルギー反応が起きたりする可能性があります。
特にアトピー性皮膚炎や喘息の持病のある人に症状が悪化したケースがありますので、これらに該当する方は専門の医師や薬剤師に相談してから使用するようにしてください。
②血液凝固阻止剤とは併用しない
ローヤルゼリーは血液凝固阻止剤であるワルファリンと併用すると、ワルファリンの働きを強め、出血時に血が止まらなくなるなどの副作用が現れることがあります。
血液凝固阻止剤との併用は控えるようにしてください。
③血圧を下げる薬とは併用しない
ローヤルゼリーと血圧を下げる薬を併用すると、血圧が下がり過ぎる可能性があります。
血圧降下剤を服用中の方、また低血圧症の方は、自己判断を避け専門の医師や薬剤師に相談してから使用するようにしてください。
ローヤルゼリーをおすすめしたい人
ここまでのまとめとして、ローヤルゼリーの摂取を特におすすめしたい人を挙げておきます。
①加齢による心身の衰えを感じている人
ローヤルゼリーには、筋肉や内臓、骨、血管などの体の重要な働きを持つ部分の老化を防ぐ効果が期待できます。
②体が弱く、病気にかかりやすい人
ローヤルゼリーには、ウイルスや細菌の抗体合成をサポートして免疫力を上げる効果があります。
また、完全栄養食といわれるほど多くの成分を含んでいるので、体に足りない栄養を補給して滋養強壮を高めます。
③更年期の不調に悩んでいる人
ローヤルゼリーには、自律神経の乱れを調整し、イライラやめまいなど更年期の不調を改善する効果があります。
④肌の乾燥やくすみに悩んでいる人
ローヤルゼリーには、肌に潤いを与え、たるみやくすみを改善して美肌に導く効果があります。
⑤若々しくハツラツとした日々を過ごしたい人
ローヤルゼリーは、豊富な栄養素と独自成分の働きで老化を防ぎ、心身を若々しく保つ効果があります。
弱った体や荒れた肌を内側から整え、女王蜂のように美しさと輝きを備えた体がめざせます。
いかがでしょうか。
ローヤルゼリーは、加齢や栄養不足からくる心身の不調や肌の衰えを、薬に頼らず、内側から改善したい人におすすめしたい食品です。
『ローヤルゼリー』の摂取方法
ローヤルゼリーの摂取方法について、次の順に解説します。
よく読んで、あなたに合った飲み方を押さえておきましょう。
6-1.ローヤルゼリー|2つの摂取方法
ローヤルゼリーには、以下の2つの摂取方法があります。
- そのままゼリー状で食べる「生ローヤルゼリー」
- 粒状やカプセルの「サプリメント」
一概にどちらの形状が良いとはいえませんが、1章でお伝えしたようにローヤルゼリーは独特の酸味があり、味にクセがあります。
そのため、生ローヤルゼリーには抵抗感を持つ人が多いかもしれません。
価格も生ローヤルゼリーの方がおしなべて高額になっています。
慣れない味が苦手な方、少しでもお安くローヤルゼリーを摂取したい方には、ローヤルゼリーの豊富な栄養素を効率よく摂取できるサプリメントでの摂取がおすすめです。
サプリメントなら味は気になりませんし、要冷蔵の生ローヤルゼリーと違って常温で保存でき、どこにでも持ち歩ける手軽さも魅力です。
6-2.ローヤルゼリー|飲むタイミング
ローヤルゼリーは薬ではないので、特に飲むタイミングが決められているわけではありません。
おすすめは食前の「空腹時」で、吸収が早くなります。
特に体内への吸収率が1番高い朝食前か、就寝前の空腹時が良いでしょう。
ただ、胃腸の弱い方が空腹時に飲むと、胃に不快感を感じることがあります。
胃腸の弱い方、また、空腹時に飲んで不快感を感じた方は、食後に飲むようにしてください。
ローヤルゼリーは、どの時間に飲んではいけないという縛りはありませんし、いつ飲んだら効果がなくなるといったことも基本的にありません。
6-3.ローヤルゼリー|1日の摂取目安量
ローヤルゼリーは食品なので摂取上限値に決まりはありませんが、日本健康・栄養食品協会によると、ローヤルゼリー含有食品における1日の摂取量目安は、500~3000mgとされています。
上限値がないといっても、摂り過ぎると不快感や中毒症状が出る可能性もあるので、この目安量の範囲内で飲むようにするとよいでしょう。
【Q&A】ローヤルゼリーに関するよくある3つの疑問
ローヤルゼリーに関するよくある3つの疑問にお答えします。
気になるところからご覧になって、参考にしていただけたらと思います。
7-1.ローヤルゼリーとプロポリスはどう違うのですか?
ローヤルゼリーは、女王蜂の生涯の食事として、花粉や花蜜を食べた若い働き蜂が咽頭腺から分泌する物質。
プロポリスは、ミツバチが樹脂と唾液を混ぜ合わせて巣をコーティングし、敵や細菌から守るために使われる物質です。
蜂にとって、食べ物ではないのがプロポリスです。
プロポリスの多くを占める成分は樹木のエッセンスから得られたフラボノイドで、ローヤルゼリーと同じく希少性の高い物質です。
抗菌作用、抗酸化作用など、免疫力を高めて不調を取り除く効果が期待できます。
7-2.ローヤルゼリーは国内産でなければだめですか?
ローヤルゼリー及びローヤルゼリー含有食品には、国内産と中国産があります。
国内産は価格が高めであることもあり、現状、流通しているローヤルゼリーの多くが中国産です。
何となく国内産でなければ信頼性がないのでは?と思われる方もいるでしょう。
ただ、ローヤルゼリーに関しては、中国産だから安全性が低いということはありません。
ローヤルゼリーの安全性の基準は高く、輸入に関しては、抗生物質の含有量を検査する「残留抗生物質検査」が義務付けられていますから、必ずしも国内産でなければだめということはありません。
7-3.ローヤルゼリーは女性にしか効果がないのでしょうか?
ローヤルゼリーは女性だけでなく、男性の健康、美容にも効果があります。
特に、体力が減退している方、お酒を飲む人におすすめです。
ローヤルゼリーに含まれる必須アミノ酸であるメチオニンは、肝臓の働きを強化する効果も認められています。
まとめ
ローヤルゼリーとは、若い働き蜂が作り、女王蜂だけが生涯食べ続ける“特別食”です。
女王蜂に、2000個以上もの卵を産むパワーと、働き蜂の約30倍も長生きする健康を授けるローヤルゼリーは、私たち人間にも、健康効果や美容効果をもたらします。
- 老化を防ぐ効果
- 免疫力を高める効果
- 更年期の不調を改善する効果
- 美肌に導く効果
ローヤルゼリーを特におすすめしたいのは次のような人です。
- 加齢による心身の衰えを感じている人
- 体が弱く、病気にかかりやすい人
- 更年期の不調に悩んでいる人
- 肌の乾燥やくすみに悩んでいる人
- 若々しくハツラツとした日々を過ごしたい人
健康にも美容にも効果のある完全栄養食「ローヤルゼリー」を、あなたの毎日にも取り入れてみてはいかがでしょうか。