「ローヤルゼリーが体に良いと聞くけど副作用はないのかな?」
「ローヤルゼリーを摂ると胃が痛い気がするのだけど、これって副作用?」
ローヤルゼリーは食品なので医薬品のような副作用は基本的にありませんが、体質や体調によってはアレルギー反応などを引き起こす恐れがあります。
ローヤルゼリーには美肌効果があることから、多くのスキンケア商品に配合されていますが、肌に塗る場合も、体質や体調によりアレルギー症状が出てしまうことがあるので注意が必要です。
この記事では、ローヤルゼリーの飲用、スキンケアそれぞれの副作用について解説します。
実際に摂取した人のレビューも合わせてご紹介しますので、あなたの体質や体調と照らし合わせることで、ローヤルゼリーが合うかどうかが判断しやすくなります。
ローヤルゼリーに限らず、健康食品には特定の薬と相性が悪いものがあります。
病院で処方される薬を服用している方は、ローヤルゼリーを飲む前に、医師に飲み合わせについて確認するようにしましょう。
記事後半では、安全性の高い「ローヤルゼリー」サプリメントの選び方も紹介しますので、そちらも参考にしてください。
まずは、ローヤルゼリーを“飲む時”、“肌に塗る時”に、それぞれどんな注意が必要なのかを見ていきましょう。
目次
【飲用編】ローヤルゼリー摂取での副作用
冒頭で述べたように、ローヤルゼリーは食品なので医薬品のような副作用はありません。
ただし、体質や体調によっては、摂取することで下記のような症状を引き起こす可能性があります。
ローヤルゼリーには、2つの摂取方法があります。
- そのままゼリー状で食べる「生ローヤルゼリー」
- 粒状やカプセルの「サプリメント」
ここでお伝えする副作用は、どちらの形状にも共通するものです。
順に解説していきましょう。
1-1.副作用①|アレルギー反応が起きる
ローヤルゼリーの飲用で、副作用として下記のようなアレルギー反応が起きる可能性があります。
- 湿疹やじんましん
- まぶたや顔の浮腫
- 呼吸困難や喘息
理由は断定できませんが、ローヤルゼリーが花粉や花蜜など自然のもので作られた物質であることに起因していると考えられます。
そのため、花粉アレルギーなどのアレルギーを持っている人、喘息の持病を持つ人は、注意が必要です。
必ず使用前に、専門の医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
アレルギーや持病のない人も、ローヤルゼリーを飲用して万一アレルギー症状が出た場合は、すぐに使用を中止して病院を受診するようにしてください。
参照:ローヤルゼリー入りクラッシュゼリー状サプリメントの摂取後に生じたアナフィラキシーの1例
1-2.副作用②|胃痛や下痢
ローヤルゼリーの飲用で、体質や体調によっては、胃痛や胸焼け、下痢などを引き起こすことがあります。
理由としては、
- 胃腸が弱っていた
- 胃酸の分泌が多い状態だった
- ローヤルゼリーが体質に合わなかった
などが考えられます。
ローヤルゼリーは、働き蜂の30倍も生きる女王蜂のパワーの源であり、それだけ精のつく、強い作用のある食べ物です。
強い作用のために、胃腸の状態によっては、刺激が強すぎて副作用が起こります。
たとえば「ニンニク」を思い浮かべて頂くとわかりやすいです。
ニンニクは強い殺菌作用を持ち、免疫力を高め、疲労回復効果が期待できますが、反面、胃腸の弱い人が食べると胃腸障害を起こしたり、下痢を起こしたりしてしまうことが少なくありません。
ローヤルゼリーにも同じことがいえます。
心身の老化を防ぎ、免疫力を高め、生活習慣病の発症を予防する多彩な効果、強いパワーに、体が対応しきれない場合があるということです。
ローヤルゼリーの摂取では、胃痛や下痢の副作用が出ることがあるので、胃腸の弱い人は注意しましょう。
参照:健康食品「ローヤルゼリー」が原因と思われる好酸球性胃腸炎の1例
1-3.副作用③|血液凝固阻止剤と併用すると出血時に血が止まらなくなる
ローヤルゼリーは、血液凝固阻止剤であるワルファリンと併用すると、ワルファリンの働きを強め、出血時に血が止まらなくなるなどの副作用が現れることがあります。
海外の研究で、80代のワルファリン服用者が、ローヤルゼリーを1週間摂取したところ、安定していたINR(※)が上昇し、血尿で救急搬送された報告があります。
(※)INR:血液の凝固時間に関する国際的な指標
現状、相互作用のメカニズムは解明されていませんが、ワルファリンとローヤルゼリーの併用で、ワルファリンの作用を増強して出血傾向を高める可能性があることが判明しています。
ワルファリンをはじめとする血管を詰まりにくくする薬を服用している人は、ローヤルゼリーの使用は避けた方が賢明です。
いかがでしょうか。
ローヤルゼリーに限らず、健康食品には特定の薬と相性が悪いものがあり、一緒に摂取すると効果が足し算にならず、減弱してしまうことがあります。
効果が弱まるだけならまだしも、薬との相互作用で症状悪化の可能性があるので注意が必要です。
病院で処方された薬を常用している方は、ローヤルゼリーを飲む前に、医師や薬剤師に飲み合わせについて確認することをおすすめします。
【スキンケア編】ローヤルゼリーの肌にあらわれる副作用
ローヤルゼリーを肌に塗った場合も飲用と同様に、副作用として何らかのアレルギー症状があらわれることがあります。
そもそもローヤルゼリーは、働き蜂が女王蜂のために花粉や花蜜を集めて体内で作る物質です。
そのため、特に、
- 花粉アレルギーのある人
- アトピー性皮膚炎の人
- 喘息の持病を持つ人
は、注意が必要です。
稀にではありますが、ローヤルゼリー、及びローヤルゼリー配合の化粧液の塗布で、下記に挙げる花粉症に似た症状が出ることが考えられます。
- 湿疹やじんましん
- 鼻漏
- 呼吸困難や喘息
アレルギーや持病に心当たりがある方は、ローヤルゼリーの化粧液を使用する前に、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
アレルギーや持病がない方も、はじめて使用する際は、二の腕の内側など目立たない場所に少量を塗布し、1日経っても腫れや痒み、赤みが出ないことを確認してから使用するようにすれば安心です。
参照:ローヤルゼリーにより生じたアナフィラキシーの1例|臨床皮膚科 75巻12号
『ローヤルゼリー』を飲用した良い感想・あまり良くない感想
ローヤルゼリー飲用での副作用が気になる方に向けて、Amazonや楽天市場の商品レビュー、口コミサイト、「Yahoo!知恵袋」に投稿された質問から、ローヤルゼリーに関する「良い感想」「あまり良くない感想」を抜粋してご紹介します。
3-1.『ローヤルゼリー』を飲んだ良い感想・あまり良くない感想
各社で販売している生ローヤルゼリー及び、ローヤルゼリーサプリメントの飲用後のレビューや質問について調査し、主だったものを「良い感想」「あまり良くない感想」に分けて、下表にまとめました。
ご覧になって、ローヤルゼリーの飲用を検討する際の、参考にしてください。
※感想はAmazon、楽天市場、口コミサイト、Yahoo!知恵袋から抜粋して要約したものです。同一商品のレビューではありません。また、効果のあらわれ方には体調や体質によって個人差がある点をご理解の上お読みください。
3-2.飲用レビューまとめ|副作用はないが効き目が実感できない3つの理由
ローヤルゼリーの飲用レビューをまとめておきます。
良い感想では、他の健康食品に比べて、効き目が比較的早くあらわれているという印象です。
良くない感想においては、
- アレルギー反応
- 胃もたれや吐き気
- 胃痛
- 効き目が実感できない
といった症状が挙げられていました。
アレルギーや胃腸障害は、前述の通り、ローヤルゼリーの副作用として出る可能性のある症状になります。
最後の「効き目が実感できない」に関して、原因として考えられることが3つあるので挙げておきます。
また、上記以外の原因で、「ローヤルゼリー」そのものでなく、商品の質に問題がある場合があります。
商品が粗悪なものであった場合は副作用が出る可能性が高まるので注意が必要です。
ローヤルゼリーを摂取する際は、副作用のリスクが少なく効果に期待が持てる良質のサプリメントを選ぶようにしましょう。
安全性の高い『ローヤルゼリー』サプリメントの選び方
1章でお伝えしたように、ローヤルゼリーには、2つの摂取方法があります。
- そのままゼリー状で食べる「生ローヤルゼリー」
- 粒状やカプセルの「サプリメント」
生ローヤルゼリーは、養蜂場で採集されたローヤルゼリーをそのまま瓶詰めしたものです。自然のままの形で摂取できるところが魅力ですが、酸味が強く、舌を刺すような味があります。
そのため、レビューにもあったように、生ローヤルゼリーには抵抗感を持つ人が多いかもしれません。価格も一般的にサプリメントより高額です。
また、生ローヤルゼリーは冷凍や冷蔵での保存が必要で、一般に劣化しやすく賞味期限が短いため、手軽に利用したい場合には、サプリメントでの摂取がおすすめです。
ローヤルゼリーの飲用で効果を期待するなら、毎日続けることが大切です。毎日続けることができるかどうかも考えて、自分の好みやライフスタイルに合ったものを選びましょう。
また、美肌や健康維持のために「ローヤルゼリー」サプリメントを飲用するのであれば、ローヤルゼリーだけでなく、さまざまな複合成分配合のサプリメントがおすすめです。
肌の生成や生まれ変わりのプロセスはとても複雑で、その過程にはたくさんの栄養素やホルモン、酵素のはたらきが関わっています。
疲れやだるさなどの身体の不調も、その原因はさまざまです。
そのため、いろいろな成分が複合的に配合されたサプリメントなら、身体や肌にあらわれる不調の複雑なプロセスに、あらゆる面からアプローチすることができます。
「ローヤルゼリー」のサプリメントでその効果を実感したいなら、複合成分配合のサプリメントを選ぶと良いでしょう。
まとめ
ローヤルゼリーの使用(飲用、塗布)で起きる可能性のある副作用は下記になります。
- アレルギー反応(湿疹やじんましん、浮腫、呼吸困難や喘息、鼻漏など)
- 胃痛や下痢
- 血液凝固阻止剤との併用で出血時に血が止まらなくなる
他にも、特定の薬との相互作用で体に悪影響が及ぶことがありますので、病院で処方された薬を飲んでいる人は、ローヤルゼリーの使用前に医師に相談するようにしましょう。
女王蜂の健康と美の源「ローヤルゼリー」の恩恵を不安なく享受するために、この記事を役立てて頂けたらと思います。