からだがだるい時に飲むサプリの選び方。原因別におすすめ成分を専門家が解説

2024. 11. 06
監修:望月みどり プロフィールを見る >

漢方養生指導士・サプリメントアドバイザー・健康管理士
女性の健康に関する専門性の高い記事を数多く執筆。 漢方養生指導士、サプリメントアドバイザーの知識を活かし、女性向けサプリメントの開発にも携わる

「最近何となく体がだるい…。サプリメントで改善できないだろうか?」
「体がだるいときに飲むと良いサプリメントは何だろう?」

この記事を読んでいる方は、このように思っているのではないでしょうか。

 

体がだるいと感じたとき、そのだるさを改善することだけに注目してサプリメントを探しがちになりますが、実はその選び方はあまり好ましくありません。

なぜなら、体のだるさというのは以下のように様々な原因から生じる不調のため、その原因を解消するサプリメントでなければ、一時的に改善されたとしてもしばらく経ってからまた「体がだるい…」と感じてしまう恐れがあるからです。

体がだるい主な原因
加齢
更年期障害
不眠・ストレス
消化機能の低下
免疫力の低下

 

このため、体のだるさをサプリメントで改善していくには、まず体のだるさの原因を突き止めて、その原因を解消する成分を含むサプリメントを選ぶことが重要になります。

この記事では、以下の内容をまとめて説明しています。

この記事でわかること
  • 体がだるいときに飲むべきサプリメントについて
  • 体がだるい原因別の摂ると良いサプリメントの成分
  • 体がだるい原因がわからない場合のサプリメントの選び方
  • 体がだるいときに飲むサプリメントを効果的・健康的に摂るポイント
  • 体がだるいときに飲むサプリメントに関するQA

体がだるいと感じている方がご自身に合うサプリメントをお分かりいただけるような内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

体がだるいときは「だるさの原因」から解消すべき

体がだるいときは、そのだるさの原因から解消していくことが重要になります。冒頭でも説明した通り、体のだるさというのは様々な原因から生じる不調だからです。

体がだるいと感じる原因は、人によって異なります。その原因として挙げられるのは、主に以下の5つです。

体がだるい主な原因
加齢
更年期障害
不眠・ストレス
消化機能の低下
免疫力の低下

 

体のだるさをサプリメントで改善していきたいのであれば、まず体がだるい原因は何なのかを突き止め、その原因を解消する成分を含む商品を選ぶことが大切です。原因が複数に及ぶ場合は、その分のサプリメントを摂ることが体のだるさを軽減する一歩につながります。

「でも、体のだるさを今すぐ改善したい。だるさを改善することに特化したサプリメントを選ぶのは良くないの?」と思われた方もいるかもしれません。

確かに体のだるさは辛いものですし、即効性を求めるためにだるさを改善することに重点を置いたサプリメントを摂りたくなりますよね。

しかし、辛い体のだるさを再び生じさせないようにするためには、多少時間がかかってもだるさの原因を解消する成分のサプリメントを摂っていくのが有効です。

では、具体的にどのような成分のサプリメントを摂っていけば良いのでしょうか。次の章から、体がだるい原因別に摂ると良いサプリメントの成分を紹介していきましょう。

【体がだるい主な原因別】おすすめのサプリメントの成分

体がだるい主な原因別に見ていくと、次の成分をサプリメントで摂っていくと良いです。

体がだるい主な原因
配合成分
加齢
モリンガ種子
有機マカ
すっぽん
ウコン
酵母亜鉛
田七人参
ビタミンB群
更年期障害
アグリコン型大豆イソフラボン
高麗人参
沙棘
クコの実
ヘム鉄
マグネシウム
シトルリン
不眠・ストレス
テアニン
ラフマ
カモミール
レモンバーム
消化機能の低下
発酵植物酵素
ビタミンB群
免疫力の低下
プロポリス
蔵華乳酸菌
霊芝
メシマコブ
葉酸

 

では、体がだるい原因別に成分を説明していきましょう。

 

2-1. 加齢による体のだるさ

年を重ねるにつれて体がだるいと感じているときに有効なのは、次の成分です。

体がだるい主な原因
配合成分
加齢
モリンガ種子
有機マカ
すっぽん
ウコン
酵母亜鉛
田七人参
ビタミンB群

加齢によって体がだるいと感じる主な原因に、

・筋肉量が減ることによる基礎代謝(生きていくために最低限必要なエネルギー)の低下
・血行不良
・活性酸素の増加
・新陳代謝(体内の古い細胞が新しい細胞に生まれ変わること)の低下

があります。

モリンガは、一大生育地域であるインドの伝統医学アーユルヴェーダで300もの薬効があるとされています。

その中で種子はもっとも栄養価が高い成分です。

モリンガ種子は抗酸化・抗炎症作用を高めることが数々の研究で明らかになっており、疲労感の軽減、肩こり・首の痛み、関節痛の改善、睡眠の質向上にも効果が確認されています。

滋養強壮剤としても使われるマカには筋肉を増強させる「成長ホルモン」の分泌を促す効能があるため、年を重ねても基礎体力を維持させることに働きかけ、体のだるさを軽減するサポートをしてくれます。農薬と化学肥料を使わず作られた有機マカであれば、栄養価の高いマカを摂取できます。

すっぽんに含まれる「ビタミンE」と田七人参に含まれる「フラボノイド」には、血流を改善する効能があります。

ウコンに含まれるポリフェノールの一種「クルクミン」には抗酸化作用があるため、活性酸素を除去する効能を期待できます。

亜鉛には、新陳代謝に使われる酵素の働きを高める効能があります。摂取することで新陳代謝が高まり、体のだるさを改善することが可能です。酵母と一緒に作られる「酵母亜鉛」であれば、一般的な亜鉛と比べると体への吸収力が高くなります。

ビタミンB群の中でもビタミンB2には、老化を加速させる「過酸化脂質」を分解・除去する効能があります。体のだるさの原因である加齢による老化を遅らせることが可能になります。

 

2-2. 更年期障害による体のだるさ

更年期障害によって体がだるいと感じているときに有効なのは、次の成分です。

体がだるい主な原因
配合成分
更年期障害
アグリコン型大豆イソフラボン
高麗人参
沙棘
クコの実
ヘム鉄
マグネシウム
シトルリン

40代後半~50代前半の更年期に体がだるいと感じるのは、女性ホルモンバランスの乱れが原因である可能性が高いです。

女性ホルモンには、妊娠維持のための「プロゲステロン」と女性らしさを作るホルモン「エストロゲン」があるのですが、更年期に入ると後者のエストロゲンの分泌量が急激に減るためバランスを崩すことがあります。

アグリコン型大豆イソフラボンは、エストロゲンと似た働きをする「エクオール」を体内で作る力を高めてくれる成分です。

高麗人参と沙棘(サジー)、クコの実には、老化や生活習慣病の原因となり女性ホルモンバランスの乱れも引き起こす活性酸素を除去する「ビタミンC」、「サポニン」や「ポリフェノール」が含まれています。

ヘム鉄は全身に酸素を運ぶ赤血球を作る働きがあるため、更年期に起こりやすい貧血が原因の体のだるさを改善できます。

マグネシウムは神経の興奮を抑える効能があるため、更年期に起こりやすい精神的不調による体のだるさを軽減できます。

シトルリンには、血行不良を改善する効能があります。血行不良は体のだるさを招く一因のため、摂取することで軽減させることが可能です。

 

2-3. 不眠やストレスによる体のだるさ

不眠やストレスによって体がだるいと感じているときに有効なのが、次の成分です。

体がだるい主な原因
配合成分
不眠・ストレス
テアニン
ラフマ
カモミール
レモンバーム

不眠やストレスによって体のだるさを感じるのは、自律神経の乱れが一因としてあります。

自律神経には体を活動的に働きかける「交感神経」と安静的に働きかける「副交感神経」の2つがありますが、この交感神経が強くなってバランスが崩れると不眠やストレスを生じさせることになるのです。

テアニンには、リラックス状態にあるときに出現するアルファ波を増加させたり、ストレスに対して自律神経を整えたりする効能があります。

ストレスを感じると、「ノルアドレナリン」という神経伝達物質が発せられ、交感神経の活動が高まって血圧が上昇したり心拍数が上がったりします。ラフマとレモンバームにはそのノルアドレナリンにアプローチして精神を安定させる効能があります。

カモミールには、自律神経の乱れを整えて静穏作用が働く他、自律神経の乱れを引き起こす血行不良を改善する効能があります。

 

2-4. 消化機能の低下による体のだるさ

食欲不振や胃もたれがあると、体がだるいと感じることがあります。これは、消化機能が低下しているのが一因として挙げられます。

消化機能の低下によって体がだるいと感じているときに有効なのが、次の成分です。

体がだるい主な原因
配合成分
消化機能の低下
発酵植物酵素
ビタミンB群

「発酵植物酵素」というのは果実や野菜を発酵・熟成させたものです。植物酵素は、発酵させることで体に吸収されやすくなります。この発酵植物酵素には、食べ物の消化に必要な「消化酵素」の減少を防ぐ効能があり、消化器の食べ物を消化する働きを高めることができます。

ビタミンB群は、消化酵素の働きを高める「補酵素」の役割を持っています。発酵植物酵素と一緒に摂ることで、消化器の働きをさらに向上させることが可能です。

これらの成分を摂れば消化機能が改善されて、消化機能の低下によって生じる体のだるさも改善に向かうようになります。

 

2-5. 免疫力の低下による体のだるさ

免疫力が低下すると体がだるいと感じるようになります。そんなときに有効なのが、以下の成分です。

体がだるい主な原因
配合成分
免疫力の低下
プロポリス
蔵華乳酸菌
霊芝
メシマコブ
葉酸

免疫力が低下する一因として、

・加齢による免疫細胞の低下
・新陳代謝の衰えによる体温の低下

があります。

ミツバチが唾液と植物の樹脂で合成するプロポリスには、免疫細胞の働きを活性化させる効能があります。

加熱殺菌した味噌由来の乳酸菌である蔵華乳酸菌は、免疫細胞の70%がある腸の免疫細胞の働きを活性化する効能があります。一般的な乳酸菌とは異なり、胃酸や腸液の影響を受けずに腸まで届くという性質があるためです。

霊芝(れいし)とメシマコブには免疫システムを正常にする効能があるため、摂取することで免疫力を高めることが可能です。

新陳代謝の衰えは体温の低下を招き、それが免疫力の低下にもつながります。低体温になると、免疫機能をもつ白血球がある血液の流れが悪くなるため免疫力が低下するのです。葉酸には新陳代謝を促進させる効能があるため体温も上げることができ、結果として免疫力を向上させることができるようになります。

体がだるい原因がわからない場合のサプリメントの選び方

ここまで体がだるい原因別におすすめのサプリメントの成分を説明してきましたが、中にはご自身の体のだるさの原因が分からない方もいるかもしれません。

そこでここでは、体がだるい原因が分からない方のためにどのようにサプリメントを選んでいけば良いかを説明していきます。ポイントは、次の2つです。

1. 有効な成分が複合配合されているサプリメントを選ぶ
2. 有効な成分が複合配合されているサプリメントは最低でも2~3種選ぶ

順に説明していきましょう。

 

3-1. 有効な成分が複合配合されているサプリメントを選ぶ

1つ目のポイントは、有効成分が複合配合されているサプリメントを選ぶことです。「有効成分が複合配合されている」というのは、「複数の有効成分が一緒になって配合されている」ということを意味します。

冒頭でも説明した通り、体のだるさは原因が1つの場合もありますが、様々な原因が重なって起こることもあります。

体がだるい原因がはっきり分かっていれば、その原因を解消するサプリメントだけを摂れば良いですが、原因が分からない場合は思い当たる原因を解消するサプリメントをいくつか摂るのがおすすめです。しかし、そうなると複数のサプリメントを摂らなければならなくなるケースも出てきます。

たとえば、思い当たる原因が

・加齢かもしれない
・更年期を迎えているから、更年期障害の1つかもしれない

の2つである場合は、「2-1. 加齢による体のだるさ」と「2-2. 更年期障害による体のだるさ」で取り上げた成分のサプリメントを個々に摂っていかなければなりません。この方法で体のだるさにアプローチするのは悪いことではありませんが、お財布にやさしいということはできないでしょう。

そこで選んでいくと良いのが、有効成分が複合配合されているサプリメントになります。体のだるさの原因を解消する成分が1つのサプリメントに一緒に配合されていますから、そのサプリメントさえ摂れば良いからです。

体がだるい原因が分からないときは、思い当たる原因を解消する成分を複合配合しているサプリを選ぶようにしてみましょう。

 

3-2. 有効な成分が複合配合されているサプリメントは最低でも2~3種選ぶ

2つ目のポイントは、有効な成分が複合配合されているサプリメントは最低でも2~3種選ぶことです。このようにサプリメントを選べば、摂っていくうちに改善に向かっていけば体のだるい原因を突き止めることが可能であり、反対に改善に向かっていかなければ別に原因があると判断できるようになります。

2~3種サプリメントを選んで摂ることは、健康バランスを整えることにもつながります。これは東洋医学の考えなのですが、人間の体は1つ不調が生じると別の不調が生じやすくなるしくみになっていると考えられており、不調を1つ改善しただけでは体が健康になったということができないとされています。体のだるさは複数の原因が重なっていることもあるため、1つの原因を解消できたとしてもだるさは残ることになります。

そこで体がだるい原因を解消する有効成分を複合配合しているサプリメントを2~3種選べば、複数の原因を解消できる可能性が高くなり、体のだるさが残る恐れが減ります。

体のだるさを解消しつつ、元気な状態を維持できるようになるためにも、思い当たる原因を解消する有効成分が複合配合されているサプリメントは、最低でも2~3種選ぶことをおすすめします。

 

体がだるいときに飲むサプリメントを効果的・健康的に摂るポイント

体がだるいときに飲むサプリメントを効果的に、そして健康的に摂っていくには、

1. 摂取目安量を守る
2. 水やぬるま湯で摂る
3. 日頃摂っている健康食品と同じ成分は上限量を確認する
4. 服用中の薬との飲み合わせを確認する
5. 天然成分で作られているサプリメントを摂る
6. 安全性が確認されているサプリメントを摂る

の6つを意識すると良いです。順に見ていきましょう。

 

4-1. 摂取目安量を守る

サプリメントの摂取目安量を守りましょう。

サプリメントの成分によっては、その摂取上限量が厚生労働省によって定められています。摂取上限量が定められているのは、長期間に渡ってその量を超えて摂ってしまうと身体に悪影響を及ぼすリスクがあるためです。

たとえば、「2-2. 更年期障害による体のだるさ」で取り上げた以下の成分には摂取上限量があります。

成分名
摂取上限量/日
上限量を超えると生じる不調
ヘム鉄
40mg
体内に鉄が多く蓄積されて
臓器障害を起こす
(鉄沈着症/鉄過剰症)
マグネシウム
350mg
・下痢になりやすい
・血圧低下や吐き気などを引き起こす
(腎機能が低下している場合)

 

一度でも多く摂り過ぎてしまうと上記の不調が生じるわけではありませんし、上限量を守れば不調は生じにくいですが、サプリメントですぐに体のだるさを改善させたいからといって過剰摂取を続けるのは好ましくないことは忘れてはなりません。

健康的に体のだるさを改善していくためにも、サプリメントの摂取目安量を守って摂るようにしましょう。

 

4-2. 水やぬるま湯で摂る

サプリメントは水もしくはぬるま湯で摂るようにしましょう。

お茶や紅茶、コーヒーといった普段よく摂る飲み物でサプリメントを摂取すると、サプリメントの成分によっては身体へ吸収されにくくなり、それによって効果を得にくくなることもあるからです。

「2-2. 更年期障害による体のだるさ」と「2-3. 不眠やストレスによる体のだるさ」で取り上げた成分を例に挙げて見てみましょう。

体がだるい原因
サプリの成分
NGの飲み物
更年期障害
ヘム鉄
お茶
⇒ お茶に含まれるカテキンが
ヘム鉄の吸収を阻害する
不眠やストレス
テアニン
ラフマ
カモミール
レモンバーム
コーヒー
⇒ 覚醒・興奮作用があるため
左記の成分の効能が働かない

 

サプリメントは薬ではないため、水以外の飲み物と一緒に摂っても問題ないと思われるかもしれませんが、上記のように成分によってはその効能を得られなくなります。

このため、サプリメントは水以外の飲み物で摂取するのは避けるようにしましょう。

 

4-3. 日頃摂っているサプリメントと同じ成分は上限量を確認する

日頃摂っているサプリメントと摂取しようと思っているサプリメントに同じ成分が含まれていれば、その成分の上限量を確認しましょう。

成分に重複があり、その成分の上限量が決まっている場合は「4-1. 摂取目安量を守る」で触れたように過剰摂取になる恐れがあるからです。

たとえば、体がだるい原因が加齢であることが分かり、その原因を解消するサプリメントを摂ろうと考えたときは

・モリンガ種子
・有機マカ
・すっぽん
・ウコン
・酵母亜鉛
・田七人参
・ビタミンB群

の成分を含む商品が良いことを「2-1. 加齢による体のだるさ」で説明しましたが、もし日頃亜鉛のサプリメントを摂っていたら成分が重複していることになります。亜鉛には1日の摂取上限量が定められており、その量を超えると不調が生じることは「4-1. 摂取目安量を守る」で説明した通りです。

成分が重複していたからといって、すぐに不調が生じるとは限りませんが、不調が生じる恐れがあることを考えると重複による過剰摂取は避けたいところです。

1日の摂取上限量が決まっている成分は、厚生労働省が「第6次改定日本人の栄養所要量について」で公表しています。飲用中のサプリメントがあれば、一度確認することをおすすめします。

 

4-4. 服用中の薬との飲み合わせを確認する

服用中の薬があればサプリメントとの飲み合わせを確認しましょう。

サプリメントは健康食品のため、たいていの場合は薬を服用していても取り入れることは可能なのですが、薬の成分とサプリメントの成分によっては、

・薬の効果が阻害される
・サプリメントの成分が身体にされにくくなる

といったことが起こるからです。

今、治療中で薬を処方してもらっている場合は、摂取を検討しているサプリメントを飲む前にその薬との相性はどうなのかを担当医に尋ねることをおすすめします。

 

4-5. 天然由来成分で作られているサプリメントを摂る

身体の健康を考えると、天然由来成分で作られているサプリメントを摂る方が良いといえます。

自然由来の原料(食べ物や植物など)から抽出した成分を「天然由来成分」といいます。このような天然由来成分で作られたサプリメントは、

・原料そのものから栄養を摂るのと同じように有効成分を身体に取り入れられる
・成分が身体に吸収されやすい
・製造過程で不要な化学物質が混入されるリスクが低い

といった特徴があるため、健康的に摂ることが可能になります。

ドラッグストアや通販で展開されているサプリメントの多くは天然由来成分ではなく、「合成成分」で作られたサプリメントです。合成成分のサプリメントというのは、分子の構造を人工的に変化させて作った商品なのですが、

・成分の濃度が高い
・安価で購入できて気軽に取り入れやすい

といったメリットがある一方、製造過程で不要な化学物質が入ることもあって品質が劣る場合があるといったデメリットがあります。

もちろん、合成成分のサプリメント全てに該当するわけではありませんし、市販の合成成分のサプリメントは摂取しても問題ないため販売されています。

しかし、不調を改善するためにサプリメントを健康的に摂ることを考えると、製造コストがかかるため高価ではありますが、天然由来成分のサプリメントを摂るのがおすすめです。

天然由来成分のサプリメントと合成成分のサプリメントは、パッケージの表記で見分けられます。以下がその表記例なので、サプリメントを選ぶときに確認してみてください。

天然由来成分のサプリ
合成成分のサプリ

原料名が記載されている

【例】
・オリーブ油
・キウイフルーツ
・ごま

成分名が記載されている

【例】
・ナイアシン
・ビタミンB2
・葉酸

 

4-6. 安全性が確認されているサプリメントを摂る

安全性が確認されているサプリメントを摂ることも、身体の健康を考えると良い選択になります。

市販のサプリメントは摂取しても問題がないため展開されていますが、製造工場に雑菌がいる中でサプリメントが作られているケースも稀にあるため注意しなければなりません。汚染対策が十分に施されている工場でサプリメントが作られているのであれば安全性があり、安心して摂取できます。

サプリメントに安全性が確認されているかどうかは、そのサプリメントが「GMP認定工場」で製造されているかで判断することが可能です。

GMPとは「Good Manufacturing Practice」の略で、一般社団法人・日本健康食品規格協会が定めた適正製造規範のことです。

GMPには、以下3つの目標が立てられています。

1)人為的な誤りを最小限にする。
2)健康食品に対する汚染を防止する。
3)品質を保証するための要件を定める。

 

上記の目標を考慮し、サプリメントの原料の仕入れから出荷まで安全に、一定の品質を保ちながら工程を進めていくよう定めたのがGMPです。このGMPに従ってサプリメントを製造し、監査に通った企業・工場が「GMP認定工場」と認められます。

決して「GMP認定工場でサプリメントが製造されていなければ安全ではない」というわけではありませんが、第三者の専門機関による監査によって認められたGMP認定工場であれば安全性は高いということができます。

GMP認定工場でサプリメントが作られているかはパッケージや商品の公式ページに記載れているので、購入時に確認すると良いでしょう。

 

体がだるいときに飲むサプリメントに関するQA

最後に、体がだるいときに飲むサプリメントに関するQAを取り上げます。

Q1. どの程度の体のだるさであればサプリメントで改善される?
Q2. 体のだるさはサプリメントだけで改善できる?
Q3. サプリメントはどのくらいの期間飲めば良い?

 

5-1. どの程度の体のだるさであればサプリメントで改善される?

どの程度の体のだるさであればサプリメントで改善できるかどうかは、一概にこれといった明確な基準はありません。

まずは、「3-1. 体がだるい原因を解消する成分を含むサプリメントを2~3種選ぶ」で説明したように思い当たる原因を解消する成分を含むサプリを2~3種類、2~3ヶ月摂ってみて様子を見てみることをおすすめします。

ただし、体のだるさの原因に何らかの病気が関係しているケースもあります。体のだるさの原因を解消するサプリメントを2~3ヶ月摂っても改善に向かわない場合は、受診して病気が隠れていないか確認すると良いでしょう。

 

5-2. 体のだるさはサプリメントだけで改善できる?

体のだるさはサプリメントだけで改善される場合もありますが、原因によっては別の対策も行った方が良いこともあります。

体がだるい原因
サプリメント以外の対策
効果
加齢
・ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動をする
・栄養バランスのとれた食事を摂る
自律神経の乱れが整って、
だるさが軽減される
更年期障害
不眠・ストレス
・適度な運動を心がける
・寝る前にテレビやスマホを見ないようにする
・アロマを炊く
・温かくリラックス効果のある飲み物を摂る
脳の興奮を抑えたり、
自律神経の乱れが整ったりして、
だるさが軽減される
消化機能の低下
・不摂生を避ける
・ストレスを溜めない
胃に負担がかからず、
だるさを軽減できる
免疫力の低下
・激しい運動は避ける
・栄養バランスのとれた食事を摂る
・睡眠不足を解消する
・ストレスを溜めない
免疫システムが整い、
だるさを軽減できる

 

行うと良い対策は体がだるい原因によって多少異なる部分もありますが、どれも生活習慣を改善していくことが共通しています。

全て行う必要はありません。サプリメントの摂取と併せてできることから始めていき、体のだるさを改善していきましょう。

 

5-3. サプリメントはどのくらいの期間飲めば良い?

サプリメントの効果がいつ出るかは個人差があるため、明確な期間はありません。

しかし、数日・数週間という短期間では効果は現れないため、まずは2~3ヶ月継続して飲んでみましょう。

2~3ヶ月継続して飲んでも体のだるさが改善されない場合は、

・体がだるい別の原因を解消するサプリメントを飲んでみる
・これまでサプリメントを正しい摂取目安に従って飲んでいたかを振り返る
(誤った飲み方をしていたら、正しい摂り方でさらに数カ月取り入れる)

といったことを行って、様子を見ることをおすすめします。

まとめ

体がだるいと感じる原因には、以下のように様々あります。

体がだるい主な原因
加齢
更年期障害
不眠・ストレス
消化機能の低下
免疫力の低下

 

サプリメントで体のだるさを改善したいときは、原因を突き止めて、その原因を解消する成分を含むサプリメントを摂ることが大切です。

体がだるい原因が分からないときは、以下のようにサプリメントを選んでいくと良いです。

1. 有効な成分が複合配合されているサプリメントを選ぶ
2. 有効な成分が複合配合されているサプリメントは最低でも2~3種選ぶ

サプリメントは、以下6つを意識すると効果的・健康的に摂取できます。

1. 摂取目安量を守る
2. 水やぬるま湯で摂る
3. 日頃摂っている健康食品と同じ成分は上限量を確認する
4. 服用中の薬との飲み合わせを確認する
5. 天然成分で作られているサプリメントを摂る
6. 安全性が確認されているサプリメントを摂る

どの程度の体のだるさであればサプリメントで改善できるかは一概にはいえません。まずは2~3ヶ月は摂って様子を見るようにしましょう。

体のだるさはサプリメントの摂取以外で、運動や食事の改善など生活習慣を見直すことも改善するために必要なことです。

サプリメントをうまく活用して体のだるさを改善していき、元気な身体を作っていきましょう。

 

 

 

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