「テストステロンサプリって何?テストステロンを飲むってこと?」
「テストステロンサプリってどんな効果があるの?」
加齢やストレスで、男性ホルモンのテストステロンが減少すると、筋力の衰え、疲労感、やる気や集中力の欠如といった様々な不調が表れます。
こうした症状にお悩みの方は、「テストステロンサプリ」が気になりますよね。
テストステロンサプリとは、「テストステロン」の増加が期待できるサプリのことです。
そのままテストステロンを摂るということではありませんが、テストステロンを増やす成分が配合されていて、下記のような効果が期待できます。
この記事では、テストステロンサプリについて、配合される成分や効果をくわしく解説します。
ただ、テストステロンサプリを過剰に摂取すると、体内のテストステロンが増えすぎて、ホルモンバランスが崩れてしまう可能性があります。
ホルモンバランスの崩れは、精巣機能の低下や前立腺炎などの疾病を引き起こす可能性があるので、注意が必要です。
記事では、テストステロンサプリの主な成分それぞれの副作用や注意点にも言及します。
サプリを選ぶ前に、しっかり把握しておきましょう。
サプリでテストステロンを増やしたい人、体力復活のためテストステロンサプリを試したい方に役立つ内容になっていますので、最後まで目を通して貰えたらと思います。
目次
テストステロンサプリとは
テストステロンサプリとは、テストステロンの増加が期待できるサプリのことです。
一般には、テストステロンブースターと呼ばれています。
(※)ブースターは、増幅器といった意味で使われます。
1章では、「テストステロンサプリとはどんなものか?」を知っていただくために、成分や効果について解説します。
サプリを試す前に、よく読んで頭に入れておきましょう。
1-1.テストステロンサプリには『体内のテストステロンを増やす成分』が配合されている
テストステロンサプリとは、年齢と共に減少する男性ホルモン「テストステロン」の分泌を促進するサプリ(ブースター)のこと。
端的にいうと、テストステロンを増やす成分配合のサプリを指します。
テストステロンを増やす主な成分には次のようなものがあります。
(※)配合される成分は商品によって違います。
テストステロンサプリを摂取すると、このような成分の効果でテストステロンの増加が期待できます。
それぞれの成分については、3章「テストステロンサプリ」に含まれる成分の基礎知識で詳しく解説します。
1-2.継続して飲むことで「テストステロンの増加」をサポートする
効果的な成分を紹介しましたが、覚えておいて欲しいのは、「テストステロンサプリには即効性はない」ということです。
紹介した成分は、いずれも男性の健康をサポートするため、テストステロンの分泌促進が期待できますが、ただサプリを飲んですぐ効果が表れるかというと、それは違います。
そもそもサプリメントは健康補助食品であり、治療を目的とする医薬品ではないため、悪いところを治すといった直接的な効き目はないのです。
テストステロンサプリも同様で、テストステロンの維持や促進のために足りない栄養素を補い、増加をサポートする役割を担っています。
体の内側から時間をかけて、テストステロンが減少しない体質に変化させていくのです。
このため、継続して飲むことが重要で、即効性はありません。
1-3.注意!過剰摂取するとホルモンバランスが崩れる
テストステロンサプリは1日の摂取量を守って飲むことが重要です。
過剰摂取すると、体内のテストステロンが増えすぎて、ホルモンバランスが崩れてしまう可能性があります。
どのサプリでもそうですが、大量に飲むと、配合された栄養素を摂り過ぎることになり健康被害を引き起こすリスクがあります。
特にテストステロンサプリの場合は、男性ホルモンの分泌に影響を与えてしまいます。
テストステロンは増えすぎても、ホルモンバランスが崩れて、精巣機能の低下や前立腺炎などの疾病を引き起こすことがあります。
サプリをたくさん飲んだからといってテストステロンが増えることはありません。
逆に不調を招きますので、過剰摂取はやめておきましょう。
サプリで安全にテストステロンを増やしていくためには、1日の摂取量を守ることを徹底しましょう。
1-4.注意!ドーピング検査対象となります
プロ、アマを問わず、テストステロンを外部から補充した場合にはドーピング検査対象となります。
大会などに出場する場合にはテストステロンの補充には十分に注意する必要があります。
テストステロンを増やすサプリに期待できる効果
テストステロンサプリとはどんなものかが、しっかり理解できましたでしょうか。
2章では、テストステロンを増やすサプリに期待できる効果を解説します。
サプリでテストステロンを増やすと、どんなメリットがあるのかを把握していきましょう。
2-1.筋肉量が増える
テストステロンサプリには、筋肉を増強させる効果があります。
テストステロンは、筋肉の成長に必要なさまざまな指令を出したり、筋細胞の崩壊を防ぐ役割を担っているホルモンなので、サプリで分泌を促進させることによって、筋肉量が増える可能性があるのです。
多くの男性は、40代後半ごろから体力の衰えや、筋力の低下を感じ始めます。
これは、加齢によって体内のテストステロンの量が減少し、体力や筋力の維持が難しくなってくることが原因です。
サプリでテストステロンを増やすことによって、筋力の維持や向上がめざせます。
サプリの摂取だけではなく、適度な筋肉トレーニングやエクササイズと組み合わせる事で、より高い効果を得られます。
参考:J-STAGE|体力科学|除神経ラット骨格筋の収縮特性に及ぼすテストステロン投与の影響
2-2.男性機能を向上させる
2つ目の効果として挙げられるのが、性欲の低下やED(勃起不全)などの男性機能低下を改善することです。
生殖機能と密接に関わるテストステロンの分泌を増やすことで、精力向上がめざせます。
男性ホルモン「テストステロン」は、体内で精子の生成や性欲のコントロールの役割を担っています。
そのため、加齢やストレスなどによって テストステロンの分泌量が減ると、精力が低下して性欲減退やEDが引き起こされてしまうのです。
こうした症状は1度表れると、自然治癒することはほとんどありません。
年を経るごとにテストステロンの分泌量は減っていくため、元の状態には戻りにくいでしょう。
年齢のせいと割り切れる人はいいのですが、自信を喪失したり、悩み続けてうつを発症する例もありますので、気になる方は早めにサプリでの対策を検討した方が良いかもしれません。
医療においては、ED改善のためにテストステロン補充が使用されることもあります。
テストステロンサプリには、男性機能の向上に一定の効果が期待できるでしょう。
2-3.精神面の不調を改善する
精神面の不調を改善して、やる気や前向きな思考を取り戻せるのもテストステロンサプリの大きな効果です。
テストステロンには、不安や苛立ちなどの負の感情を落ち着かせ、幸福感を高め、やる気の元となるドーパミンの産生を促す作用があります。
テストステロンの分泌が低下すると、下記のような精神面の不調が起こりやすくなります。
- すぐ不安になる
- やる気が出ない
- 集中力がない
- 記憶力が低下する
- 憂うつな気分が続く
- 眠りが浅い
こうした不調に悩んでいる人は、サプリでテストステロンを増やすことで、症状の改善が期待できます。
参考:CiNii|うつ傾向(更年期前後)に有効なTestosteroneの心理的効果
「テストステロンサプリ」に含まれる成分の基礎知識
テストステロンサプリとは、テストステロンを増やす成分が配合されたサプリのことです。
主な成分には次のようなものがあります。
それぞれの成分について知識を深めておきましょう。
参考:厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2020年度版)
3-1.マカ
マカは、南米ペルーのアンデス山脈に自生する植物の一種で、 栄養価が高く、古くからスタミナ源として重宝されています。
3-1-1.「マカ」のテストステロン増加に関連する効果
滋養強壮剤などに配合されていることが多いマカは、栄養価が高く、アミノ酸、ミネラル、ビタミンなど豊富な成分の働きで、血流改善や自律神経の調整作用が期待できます。
マカとテストステロンの関係性については未だ明らかにされていませんが、マカの摂取で性欲が高まったり、生殖機能が向上することはいくつかの研究で実証されています。
マカには、ほかにも、
- 疲労回復
- アンチエイジング
- 動脈硬化の予防
などの効果があります。
3-1-2.マカ|アレルギーや過剰摂取による副作用
マカはアブラナ科の植物なので、下記のようなアブラナ科の野菜にアレルギーがある場合、テストステロンサプリに配合されている「マカ」に対してもアレルギー反応が出てしまう可能性があります。
他に、過剰摂取により頭痛、不眠症状、ホルモンバランスの崩れといった不調をきたす場合があります。
マカの1日の摂取量目安は、1.5g〜5gとなっています。過剰摂取をしないように留意しましょう。
3-2.亜鉛
亜鉛は、人間の体に欠かせない「必須ミネラル」の1つです。
3-2-1.「亜鉛」のテストステロン増加に関連する効果
亜鉛には、タンパク質の合成や免疫力の向上、認知機能の活性化、精神安定のほか、男性機能の向上や精子の生成などの作用があるため、特に男性にとっては必要不可欠な成分です。
近年の研究で、亜鉛と、テストステロンの生成に関連性があることがわかっています。
亜鉛には、ほかにも、
- 抗酸化作用
- 免疫力の向上
- 味覚を正常にする
- 新陳代謝の活性化
- 髪や肌の健康維持
などの効果があります。
また、骨の成長に必要な栄養素のひとつであることから、子どもの発育や成長にも効果が期待できます。
3-2-2.亜鉛|過剰摂取による副作用
亜鉛は毒性の少ない成分として知られていますが、過剰摂取には下記のような健康被害のリスクがあります。
- 悪心
- 嘔吐
- 食欲不振
- 下痢
亜鉛の1日の摂取量目安は、成人男性で10㎎〜11mg、女性は約8mgとなっていますので、摂り過ぎには注意しましょう。
3-3.アルギニン
アルギニンは、体内のエネルギー産生をサポートするアミノ酸です。
3-3-1.「アルギニン」のテストステロン増加に関連する効果
滋養強壮の源となる存在として知られるアルギニンは、筋肉や骨の健康や代謝機能を維持します。
また、成長ホルモンの分泌を助ける働きがあることから、若々しさを保つために必要不可欠な成分といえます。
アルギニンとテストステロンの関係は未だ明らかにされていませんが、アルギニンの摂取でEDの症状が緩和されることはわかっており、病院でのED治療でも使用されています。
アルギニンには、ほかにも、
- 生活習慣病の予防
- 活力を甦らせる
- 集中力アップ
などの効果が期待できます。
3-3-2.アルギニン|過剰摂取等による副作用
アルギニンは過剰摂取すると、消化器官へ影響が生じ、胃痛や下痢などの症状が起こる可能性があります。
また、アミノ酸の過剰摂取の症状として肝臓や腎臓に負担がかかることがあります。
アルギニンの1日の摂取量目安は、2,000mg〜4,000mg程度です。
くれぐれも摂り過ぎには注意しましょう。
さらに、アルギニンには血管の拡張作用があるため、高血圧や低血圧の薬を服用している人が、アルギニンを摂取して血管を拡張してしまうと逆効果となって健康被害を起こす危険性があります。
血圧の薬を服用している人が、アルギニン配合のサプリを服用する際は、かかりつけの医師に相談してからにしてください。
3-4.ビタミンD
ビタミンDは、骨のために必要な栄養素として知られています。
魚類に多く含まれていて、食品やサプリからカルシウムを吸収するのを助ける働きがあり、強い骨を維持します。
3-4-1.「ビタミンD」のテストステロン増加に関連する効果
ビタミンDには、免疫力向上や血中のミネラル濃度の恒常性維持などの働きがあり、体内のビタミンDの貯蔵量を増やすことで、テストステロンの分泌が促進されることがわかっています。
ビタミンDによって分泌が促進されることで、テストステロン値が上昇し、精子の量も増加する可能性があります。
ビタミンDには、ほかにも、
- 骨や歯を丈夫にする
- 糖尿病を予防する
- 免疫力を向上させる
などの効果が期待できます。
3-4-2.ビタミンD|過剰摂取による副作用
ビタミンDは、水に溶けにくい脂溶性ビタミンのため過剰に摂取すると、下記のような健康被害のリスクがあります。
- 多尿
- 不整脈
- 食欲不振
- 嘔吐
重症化すると、心血管や腎臓に障害が起こることもあります。
ビタミンDの1日の摂取量目安は、8.5㎍(マイクログラム)となっていますので、過剰に摂ることのないよう注意しましょう。
3-5.トンカットアリ
トンカットアリとは、マレーシア原産の植物でハーブに分類される成分です。
3-5-1.「トンカットアリ」のテストステロン増加に関連する効果
トンカットアリは古くから滋養強壮剤として民間療法で使用されてきました。
現在は、疲労回復や男性の活力上昇、ホルモンバランスの調整を目的としたサプリメントに使用されています。
テストステロンの増加にも影響を与えると考えられ、実際の研究でも、トンカットアリの摂取で、テストステロン値の上昇が報告されています。
トンカットアリには、ほかにも、
- ストレス軽減
- 育毛効果
- 炎症の鎮静作用
- 冷え小改善
などの効果が期待できます。
3-5-2.トンカットアリに副作用の症例はない
トンカットアリに関して、今のところ問題となるような副作用の報告はありません。
ただ研究段階であり、副作用がないとも断定はできません。
どのような成分であれ過剰摂取は健康被害を招く可能性があります。
トンカットアリの有効な摂取量は、1日200~400mgと考えられています。
この値を目安にして、過剰な摂取は避けるようにしてください。
海外製のテストステロンサプリには注意が必要
テストステロンサプリを増やす成分を解説しましたが、サプリを選ぶ際、成分チェックより前に心しておいて欲しいことがあります。
それは、安易に海外製に手を出さないことです。
サプリ選びで何より重要なのは「安全性」です。
健康のために摂取するサプリで体を壊してしまったのでは何の意味もありません。
そして、海外製のテストステロンサプリの中には、安全性に懸念がある商品が珍しくありません。
なぜかというと、海外製のテストステロンサプリの多くに、日本では副作用のリスクから医薬品に指定されている下記のような成分が含まれているからです。
これらは、テストステロンを増やす効果は認められていますが、日本国内ではサプリとしての販売が禁止されている成分です。
近年、インターネット等で、海外製品も簡単に入手できるようになっています。
また、海外製品というだけで一概に危険だと断定することはできません。
ただ、国内製品に比べて重篤な副作用が起きる可能性が高いことは事実ですので、できる限り避けていただくのが賢明です。
どうしても、海外製のテストステロンサプリが必要だという場合は、上記3つの成分が配合されていない製品を選ぶようにしてください。
疲れに負けない体を求める人には「ユーグレナサプリ」もおすすめ!
「テストステロンに興味を持ったのは、とにかく元気になりたいから。疲れに負けない体になるサプリって他にないかな?」
「筋肉モリモリになりたい訳ではないし、副作用が怖いのでもっと安全なサプリってないかな?」
ここまで読んだ方の中に、こんな疑問を持った方はいないでしょうか。
テストステロンサプリについて解説してきましたが、疲れに負けない体を作るには、テストステロンを増やすだけでなく、日々活動的に動ける体の土壌を作ることが重要です。
そこでおすすめしたいのが、スーパーフードといわれる「ユーグレナ」を配合したサプリメントです。
ユーグレナには、あなたに不足している栄養素を補い免疫力を上げる効果があります。
免疫力が上がることで、人間が本来備えている代謝機能が向上し、正常な体の状態が保たれやすくなります。
「なんとなく元気が出ない」といった悩みを解消し、疲れにくい体を作るのです。
これには、ユーグレナの独自成分「パラミロン」の働きが大きく作用しています。
パラミロンはユーグレナだけが持っている食物繊維の一種で、腸内で体内に蓄積された不要物を吸着し、体外へ排出するという機能を持っています。
パラミロンのこの機能は腸内環境改善に大きく貢献しますが、効果はそれだけではありません。
腸内環境の改善は、免疫力の増強につながり、様々な疾患にかかるリスクの抑制につながり、心身の調子を整えることがわかっています。
こうしたことから、ユーグレナには、免疫細胞を活性化して生活習慣病の発症を抑制する効果があるといえます。
ユーグレナを摂取しただけで、筋肉増強効果は期待できませんが、疲労やストレスに強い、元気な心と体を作ることができるのです。
もしあなたが、「元気が出ない」「すぐ疲れる」「今まで好きだったことが楽しくない」といった未病の状態にお悩みなら、ユーグレナでの対策を考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
テストステロンサプリは、男性ホルモンの「テストステロン」を増やす成分が配合されたサプリで、ブースターとも呼ばれます。
配合される効果的な成分は、主に次のようなものです。
- マカ
- 亜鉛
- アルギニン
- ビタミンD
- トンカットアリ
ただし、どの成分も過剰に摂取すると健康被害を引き起こす可能性がありますので、サプリの用法用量を守って飲むことに留意しましょう。
あなたのお悩みの解消に、ぜひこの記事を役立てて頂けたらと思います。