あなた、臭ってる!えっ、わたしも臭ってる?女性の様々なニオイに対する意識調査

2024. 06. 17

【ニオイの総集編】あなた、臭ってる!えっ、わたしも臭ってる?

ニオイに敏感なあなた、でも自分のニオイは大丈夫?

プーラヴィータでは、これまでニオイに関していろいろなテーマや視点から全国アンケートを行ってきました。

今回はそれぞれの結果を関連づけながら、女性の様々なニオイに対する感じ方、意識、行動などを分析し、多くの皆さんが日常的に思っている「もしかして(疑問)」ごとに、その分析結果から導かれる「答え」を見つけてみました。

【もしかして・その1 】電車やエレベーターの中で臭う人は、もしかして自分では気づいていないの?

まず、実際に他人の「ニオイ」を感じる場所を答えていただいた結果を見てみましょう。

エレベーターの中、公共交通機関の中というのが圧倒的に多くなっています。

ニオイを感じるのが、洗濯物のカゴよりも、多くの人が毎日のように利用する場所だなんてちょっとツラいかもしれませんね。

ところで、その発生源の人は、自分のニオイに気がついているのでしょうか?

意外な結果かもしれませんが、グラフのように80%の人が、自分のニオイを意識したことがあると答えています。

なのに、なぜ、さまざまな場所で臭うのでしょうか?

自分自身のニオイの原因について聞いた結果です。

原因が分からない、考えたことがないという答えを合計すると7割近くに達し、原因がわかるという答えは3割しかありません。

さらに次のグラフを見てください。

あなたは周囲に「臭わせたくない」ためどんな対策をしていますか?と聞いた時の答えです。

意外に「その場しのぎ的」な対策を答える人が多いとは思いませんか?

「胃腸の調子を整える」や「サプリメントの摂取」などの根本的な対策をしている方が少ないことがわかります。

そこでプーラヴィータが出した【もしかして・その1】の答えは

A. 「臭う人は自分のニオイに気づいているが、その原因が分からず、根本的な対策をされている人が少ない」

上記までの分析で、ニオイに気づいていても対策は限定的なことがわかりましたが、その大きな要因は「自分の発するニオイは、他人を不快にするほどではない」との認識が多いのではないかと思われます。

一般的に人間は「他人の体臭には敏感」しかし「自分の体臭には鈍感」と言われています。

実はこれは人間が安全に暮らすための一種の免疫的な反応なんだそうです。

自分のニオイに常にさらされて、嗅覚がその匂いに慣れてしまうことで、新しい、もしくは異常な匂いに対して敏感に反応することができるようになります。

悪くなった食べ物のニオイや煙のニオイなど、自分にとって危険なニオイを即座に感知することができるようになるのです。

【もしかして・その2】他人のニオイに対して「安全距離」が取れない時、我慢してしまうあなた、では他の人はもっと積極的?

次のグラフは、例えば電車の中でニオイを感じた時の行動を聞いたものです。

その電車の混み具合にもよるかもしれませんが、6割の方が距離をとる、つまり離れると答えています。

ニオイの感知距離には当然ですが個人差があります。

嗅覚の鋭敏さ、鈍感さの差はもちろんですが、普段どんなニオイにさらされているか、またニオイの分子の揮発性や環境条件(湿度、風速など)などの外的要因も影響します。

積極的な行動(距離を置く)をとる方が多数派。

でもあからさまではなく、静かに距離をとるという答えは、日本らしくて他人への気遣いを感じますね。

上のグラフは「あなたにとって他人とデオドラントディスタンス(ニオイの安全距離)はだいたいどれくらいですか?」と聞いたものです。

好きな人とそれ以外の人に、とてもはっきりした違いが現れていますね。

そのことに関連した興味深い調査の結果が次のグラフです。

パートナー(夫、妻、彼、彼女)のニオイについてあなたはどう感じていますか?との質問に対しての回答ですが、肯定的な意見が半数をこえ、否定的な意見を大きく上回っています。

ちょっと安心してしまいますね。

そこでプーラヴィータが出した【もしかしてその】の答えは

A. 「他人のニオイを感じたとき、多くの人は我慢せず、積極的な行動(安全距離)をとる」

他人の不快な体臭を感じたとき、人々はさまざまな反応を示します。

一般的には、不快な体臭は衛生面や社会的魅力に対する否定的な評価になり、距離を置いたり、避けたりする行動につながります。

一方で、良い香りは対人関係を強化し、社会的なきずなを深めることができます。

そんな結果が今回紹介した調査に現れていますね。

【もしかして・その3】私の発するニオイ、最近変わってきたように感じる。これって加齢臭?早すぎない?

まず、変化を感じている人がどれくらいいるかを見てみましょう。

上は自分自身のニオイが年齢(年代)によって「変化した」と感じたことがありますか?との質問への回答を示したグラフですが、6割をこえる人が変化を感じています。

さらに、変化したと感じるニオイは、どのように変化したと思いますか?との問いへの答えが下のグラフです。

ニオイが強くなったとの答えが半数近くになっていますが、注目したいのが「ニオイの種類が変わった」という回答が6割近くになっていることです。

なぜでしょうか?

特に女性は様々なカラダの変化とともにニオイも変化するようなので、ちょっと詳しく調べてみました。

まず、加齢に伴い皮膚の構成や細菌フローラが変化することが原因です。

歳を重ねると、皮膚は今までとは違った異なるタイプの分泌物を生成しやすくなり、その中でも「2-ノネナール」という化合物が増加します。

これは特有の「加齢臭」と関連しており、40歳以上で顕著になります。

この化合物は皮膚表面の不飽和脂肪酸の分解によって生成されます​。

また、ホルモンの変動、特に閉経期における変動が体臭に大きな影響を与えます。

エストロゲンの減少は体温を調節する脳の部分である視床下部に影響を及ぼし、ホットフラッシュや夜間の発汗といった症状を引き起こしますが、これらの症状は発汗を増加させ、皮膚の細菌と混じり合ってより強い体臭を生じさせる可能性があります。

さらに、更年期には不安やストレスといった心理的要因も発汗を増加させます。

さらに、加齢とともに多くなる糖尿病や肝臓、腎臓の疾患なども体臭に影響を与えます。

これらの疾患は代謝プロセスに影響を与え、汗や呼気に異なる化合物を生成することがあり、本来の自然な香りを変える可能性があります​。

まとめると、女性の体臭が年齢と共に変化する理由は、

  • ホルモンの変動
  • 皮膚の化学変化
  • 健康状態
  • 生活習慣

などがあげられます。

良好な衛生状態の維持、ストレス管理、健康的な食生活などが、これらの変化を和らげ、年齢を重ねても快適な体臭を保つことにつながるようです。

わかってはいるんですけどね。

そこでプーラヴィータが出した【もしかして・その3】の答えは

A. 「ニオイは年齢とともに変化する。加齢臭は比較的若い時(多くは40代)からはじまる」

まとめ

今回まとめた調査結果や様々な研究によると、人間の発するニオイは周囲の人間の行動や感情に大きな影響を与えることがわかります。

もちろん、気にしすぎて自分の行動が萎縮したり、他人を差別的に評価することはNGですが、だからこそ、自分自身の発するニオイをコントロールすることが大切ではないでしょうか?

今回の記事のもとになったアンケートは下記の通りです。

ご興味があれば、ぜひご覧ください。

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