「ホットフラッシュが辛い。症状を緩和するサプリメントってあるのかな」
「サプリメントでホットフラッシュがおさまるって本当?効くなら試したい!」
ところかまわず突然起こるホットフラッシュ。
電車の中や買い物をしているとき、急に顔や頭から汗が吹き出てきたりして辛いですよね。
ホットフラッシュの改善策として病院で行うホルモン療法がありますが、もう少し手軽な方法として、「エクオール」サプリメントの摂取があります。
ホットフラッシュは「エストロゲン」という女性ホルモンの減少によって起こりますが、エクオールは体内で、その「エストロゲン」と似た働きをしてくれるのです。
この記事では、「エクオール」サプリメントがホットフラッシュに悩む女性にもたらす効果を、メカニズムから分かりやすく解説します。
また、ホットフラッシュに効くサプリメントの選び方も伝授しますので、数多い商品の中から効果が期待できるサプリメントが探せます。
ただ、サプリメントは食品(栄養補助食品)であるため、数日で効果が表れるといったものではありません。個人差はありますが、目安として3ヶ月くらい継続して飲み続けた方が良いでしょう。
その間にも起きてしまうホットフラッシュが心配という人のために、記事では、ホットフラッシュが起きてしまったとき自分ですぐできる対処法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
まずは、エクオールのサプリメントがどうしてホットフラッシュに効果があるのか?というところから、よく読んで理解していきましょう。
目次
ホットフラッシュに効くサプリメントは「エクオール」だけ
ホットフラッシュの症状緩和に効果があるサプリメントは、エクオールのサプリメントです。
どうして、エクオールのサプリメント一択だと言い切れるのか?
…それは、ホットフラッシュが女性ホルモン「エストロゲン」の減少によって起こる症状だから。
エクオールは、「エストロゲン」を補って、よく似た働きをする唯一といえる成分だからです。
1章では、エクオールの効果を具体的に把握していただくために、順を追って解説します。
- ホットフラッシュが起きる原因
- ホットフラッシュには「エクオール」のサプリメントが効果的といえる理由
辛いホットフラッシュを改善するために、メカニズムからしっかり理解していきましょう。
1-1.ホットフラッシュが起きる原因
更年期症状のひとつである「ホットフラッシュ」は、エストロゲン(女性ホルモン)の減少によって、血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経が乱れることによって起こります。
具体的なメカニズムを見てみましょう。
女性ホルモンは、脳の視床下部と下垂体から卵巣に指令を出すことで分泌されます。
しかし、閉経が近づく更年期になると、卵巣機能が低下して、脳からの指令通りの十分な量のエストロゲンが分泌できなくなります。
脳からの指示で十分な女性ホルモンが分泌出なくなると、脳の視床下部は混乱する可能性があります。
視床下部には、体温の調整をはじめ、血管 血圧 心拍 皮膚 発汗などの生理現象を司る自律神経を調整する働きがあるので、そこがパニックを起こすと自律神経も一緒に乱れてしまい、突然大量の汗が出たり、体が熱くなったりするホットフラッシュの症状が出やすくなるのです。
1-2.ホットフラッシュには「エクオール」のサプリメントが効果的といえる理由
ホットフラッシュの症状を整えるには、「エクオール」のサプリメントが効果的です。
エクオールには、更年期の不調を引き起こす原因となる女性ホルモン「エストロゲン」の減少を補う、「エストロゲン」と似た作用(エストロゲン様作用)があるからです。
エクオールは、大豆や大豆食品に含まれている大豆イソフラボンに含まれるダイゼインが腸内細菌によって代謝されて生み出される成分です。
大豆イソフラボンのままよりも強い働きをすることから、「スーパーイソフラボン」とも呼ばれています。
「エクオールのサプリメント」といってもエクオールという成分が配合されているのではなく、『体内でエクオールに変化する大豆イソフラボン』を主成分にしたサプリメントになります。
大豆イソフラボンは、豆腐や納豆など大豆が原料の食品から摂取できますが、毎日不足分を摂り続けるのは大変です。
摂れたとしても、エクオールは数日でほぼ体から排出されるので、次から次に補うことが必要になります。
こうした理由から、「エクオール」のサプリメントをおすすめしたいのです。
サプリメントで良質の大豆イソフラボン(※)を摂ることで、エクオールの産生と働きが期待できます。
ホットフラッシュをはじめとする更年期障害の原因となる女性ホルモン「エストロゲン」の減少を、しっかり補うことができるのです。
また、エストロゲンは過剰に分泌されてしまうと、子宮内膜症や子宮筋腫、乳がんなどのリスクが生じやすくなるのですが、エクオールにはその心配がありません。
エストロゲンが過剰な場合には、その働きを抑える抗エストロゲン作用も働いて、バランスを取ってくれるのです。
エクオールのサプリメントはホットフラッシュに悩む女性たちの強い味方として注目されています。
(※)良質な大豆イソフラボンとは?…どのような大豆イソフラボンを指しているのかについて、2-1「アグリコン型イソフラボン配合のものを選ぶ」で解説していますので参考にしてください。
ホットフラッシュに効果のある「エクオール」サプリメントの選び方
ホットフラッシュの改善に効くのはエクオールのサプリメントだとお伝えしましたが、同じような効能を謳ったエクオール配合の商品が数多くあるため、選ぶのに困ってしまう人がいるかと思います。
そこで2章では、ホットフラッシュに効果のある「エクオール」サプリメントを選ぶポイントを解説します。
失敗のない選択ができるように、よく読んでポイントを押さえておきましょう。
2-1.アグリコン型イソフラボン配合のものを選ぶ
エクオールの効果を期待してサプリメントを選ぶ際は、必ず、アグリコン型大豆イソフラボン配合の商品を選びましょう。
大豆イソフラボンには「グリコシド型」と「アグリコン型」の2種類があり、「高吸収型」といわれるアグリコン型イソフラボンは、「低吸収型」のグリコシド型イソフラボンの3倍以上の吸収率になります。
納豆や豆腐、豆乳などの大豆食品に含まれる「グリコシド型イソフラボン」は、まわりに糖がついていて分子量が大きく、腸内細菌の酵素の力で糖が分解しなければ体内に吸収されません。
一般的に、グリコシド型イソフラボンの吸収率は摂取量の2割ほどで、吸収までに6~8時間もの時間を要すると言われています。
一方、「アグリコン型イソフラボン」は麹菌発酵によって既に糖がはずれているため、腸内細菌の働きに関係なく胃または空腸(小腸の入口付近)から効率良く吸収でき、吸収率も「グリコシド型」の3倍以上、2時間ほどで吸収されます。
このように体内への吸収率が格段に違うため、エクオールのサプリメントは、効率的に吸収できるアグリコン型イソフラボン配合のものを選ぶようにしてください。
2-2.複合成分配合のサプリメントを選ぶ
「エクオール」サプリメントを選ぶポイントの2つめは、複合成分配合の商品を選ぶことです。
複合成分配合サプリメントには、様々な原因にアプローチする複数の成分が含まれているため、
多岐に渡る症状の改善が期待できます。
更年期の不調は、ホットフラッシュ以外にも、「動悸や息切れ」「頭痛」「疲労感」「精神的な落ち込み」…など多岐に渡ります。
ホットフラッシュにお悩みの方の多くは、こうした複数の不調にお悩みかと思います。
複数の不調を主たる1つの不調、1点の原因にアプローチする単一成分のサプリメントで解消していこうとすると、いくつもの種類を摂取しなければならなくなります。
アグリコン型大豆イソフラボンが必須といっても、それだけでは更年期に生じやすい複数の不調にアプローチできません。
「エクオール」のサプリメントを選ぶなら、複数の不調にアプローチできる複合成分配合のサプリメントが良いでしょう。
どのような成分が配合されていると良いかは、3章の「エクオール以外のホットフラッシュを整えるサプリメントの成分」を参考にしてください。
2-3.天然由来成分のサプリメントを選ぶ
「エクオール」サプリメントを選ぶポイントの3つ目は、合成ではなく、天然由来成分のサプリメントを選ぶことです。
天然由来の成分は、吸収率が高いため、栄養素が体内で効率的に働くことが期待できます。
天然由来の成分は、野菜、果物、魚介、酵母等の原料から抽出されています。
食べ物に近いため、より自然に近い形で栄養素を補うことができます。
また、天然由来の栄養素には、その栄養素と相性の良い栄養素も含まれていることが多く、より効率的な働きが期待できます。
一方で、安価で高濃度といわれている合成成分は、分子の主要な構造を変化させて製造された合成原料が使われており、特定の成分をたくさん摂取できる反面、摂りすぎによる栄養バランスの偏りが問題になる場合もあります。
「エクオール」サプリメントを選ぶときは、安全性が高く、高い吸収率で栄養素の効率的な働きが期待できる、天然由来成分のサプリメントを選びましょう。
エクオール以外のホットフラッシュを整えるサプリメントの成分
ホットフラッシュを整えるにはエクオールが必須ですが、ひとつの成分だけでなく、更年期の不調を改善する他の成分も併せて複合的に摂取するのが理想的です。
下記に、エクオールと併せて摂ると良い、更年期の不調に効く天然由来成分を挙げましたので、「エクオール」サプリメントを選ぶときの参考にしてください。
効果はすぐ出る?サプリでホットフラッシュが緩和するまでにかかる期間
ホットフラッシュを整えるサプリメントについて解説してきましたが、適切なサプリを選んだら効果が直ちに表れるかというと残念ながらそうではありません。
結論から先にいうと、サプリメントでホットフラッシュが緩和するまでにかかる期間は、目安として3ヶ月程度みておいた方が良いでしょう。
サプリメントはあくまでも栄養補助食品なので、薬のような即効性はありません。
ホットフラッシュに効果的なエクオールサプリメントだけでなく、どのサプリメントも、数ヶ月継続して飲んで、不足していた栄養素を補っていくことで、徐々に満足のいく結果が表れてきます。
個人差はありますが、多くの人は効果を実感するまでに数ヶ月ほどかかっているようです。
人間の細胞は約3ヶ月で入れ替わるといわれています。
たとえば、極端なダイエットでリバウンドを繰り返していた人が、和食生活に切り替え、生活習慣も改めた結果、数ヶ月後にリバウンドのないダイエットに成功し、健康体になった…といった話を聞いたことがあるのではないでしょうか。
栄養補助食品であるサプリメントも同様で、効果のある成分の働きで体が変化するまでには3ヶ月程度を要するのです。
「それじゃ効果が表れるまでの間どうしたらいいの?」と不安になった人のために、次章で「ホットフラッシュが起きてしまったとき自分でできる対処法」を伝授します。
ホットフラッシュが起きてしまったとき自分でできる対処法
エクオールのサプリメントはホットフラッシュを整えますが、効果が表れるまでに時間がかかることから、「今の辛さはどうしたらいいの?」と、悩む人がいるかと思います。
そこで5章では、ホットフラッシュが起きてしまったとき自分でできる3つの対処法を伝授します。
出先でホットフラッシュが起きても慌てずに対処できるように、よく読んでしっかり把握しておきましょう。
5-1.濡らしたタオルやウェットティッシュで体を冷やす
ホットフラッシュが起きてしまったときは、濡らしたタオルやウェットティッシュで体を冷やしましょう。
首の後ろやわきの下を冷やすことで、ほてりが収まります。
応急処置ではありますが、動脈の走る部分を冷やすと血液が冷え、冷えた血液が全身を回るため一時的に体温を下げることが出来るのです。
外出時には、ホットフラッシュにこうした対処ができるように、タオルハンカチや吸水力の高いガーゼハンカチを数枚持っておくと安心です。
近頃は持ち運びに便利な「クールタオル」や、保冷剤を入れるポケット付きの「アイスネックピロー」なども販売されていますので、これらを利用するのも一案です。
5-2.体温調節がしやすい服を着る
ホットフラッシュが起きやすい人は、外出時は体温調節がしやすい服を着るようにしましょう。
具体的には、薄着にして、カーディガンなどの羽織を持つといった服装がおすすめです。
ホットフラッシュの症状は、気温や室温に関係なく発生します。
涼しい室内にいても、突然暑くてたまらなくなったりするのです。
カーディガンやパーカーのコーディネートなら、暑くなったら脱ぐ、冷えてきたら羽織るということが簡単にできます。
特に、通気性や吸水性に優れる綿素材を選べば、他の服装よりも快適に過ごせるはずです。
5-3.ツボ押しをする
ホットフラッシュが外出先で起きてしまったら、即効性のあるツボ押しやマッサージを試してみましょう。
ツボには神経が集中しており、刺激することによって血行が促進され、体の不調を整えられます。
ホットフラッシュに効くツボはいくつかありますが、ここでは、外出先でも手軽に押せる手首と足のツボをご紹介します。
ツボ押しは、以下の要領で行います。
ただその箇所を押すだけではなく、以下のポイントを抑えると効果を実感できます。
- あまり強く刺激せずゆっくりと5秒ほど圧を加える(「痛気持ち良い」という強さがちょうど良い)
- もう少し強く押したいときはゆっくり円を描くように刺激をする
ツボが固く感じる場所や、痛いところほど不調が出ているサインと意識しましょう。
押すだけでなく、ツボを中心にした部分に手のひらをあてて優しく温めるのも効果があります。
まとめ
ホットフラッシュの症状緩和に効果があるサプリメントは、エクオールのサプリメントです。
エクオールは、年齢によって減少してしまう女性ホルモン「エストロゲン」と似た働きをしてくれます。
エクオールのサプリメントは数多く販売されているため、次の3つの点に注意して選びましょう。
- アグリコン型イソフラボン配合のものを選ぶ
- 複合成分配合のサプリメントを選ぶ
- 天然由来成分のサプリメントを選ぶ
普段の生活では、脱ぎ着のしやすい服装を心がけ、汗を拭いたり、濡らして首筋を冷やしたりできるハンカチを数枚持っておくと安心です。
サプリメントだけでなく、大豆イソフラボンを含んだ食品を毎日摂ることも、ホットフラッシュの症状緩和に効果がありますので、美味しく食べて、より良い体づくりを目指しましょう。