「最近、倦怠感が続いて仕事の効率が下がっている」
「近頃はよく眠れず、集中力が落ちてやる気が全く出ない」
その症状、もしかしたら更年期の症状かもしれません。
更年期は主に女性が発症することで知られていますが、実は男性にも更年期があることはあまり知られていません。
男性の更年期はテストステロンという男性ホルモンが減少し自律神経が失調することによって引き起こされ、さまざまな症状を引き起こします。
男性更年期は女性に比べて発症する年齢の幅が広く、30代後半から80代までの全ての男性に発症の可能性があると言われています。
そして社会で重要なポストを占める40代50代の働き盛りの男性に発症すれば、その影響は本人だけでなく周囲にまで及ぶことになります。
十分に働けないことによる会社の経済的な損失、また収入が低下することになれば家計への影響も計り知れません。
そこで大切になるのが予防策です。
幸い男性の更年期は、適切な予防策を取ればリスクを大きく下げることも難しくありません。
そのためにも男性更年期についての正しい知識を持ち、できるだけ早いうちから正しく対処する術を知っておくことが大切です。
そこで今回は
- 男性更年期の原因と特徴
- 典型的な11の症状
- 男性更年期は40代からリスクが高まる
- 男性の更年期の予防では日々のケアが重要になる
- 症状が重い場合は迷わず病院で診察を受けましょう
- 男性更年期を予防する体作りにはユーグレナがおすすめ
について詳しく解説していきます。
この記事を読めばあなたも男性更年期について正しい知識を持ち、予防や改善に適切な対処ができるようになります。
目次
男性更年期とは
更年期の患者は圧倒的に女性が多く、男性に更年期があることを知らない人も多くいます。
しかし実際には40歳を超える全ての男性に更年期発症のリスクがあるため、正しい知識を持ち、早めの予防・改善策をとることが大切です。
まずは男性の更年期について、以下の2つのポイントから詳しく確認していきましょう。
一つずつ確認します。
1-1.男性更年期が起こる原因
男性の更年期も女性の場合と同様、性ホルモンのバランスが乱れることによる自律神経の失調が原因で発症します。
男性の体内には常にテストステロンと言われる男性ホルモンが分泌されていますが、このテストステロンの分泌が低下することによって、男性更年期の症状が現れます。
テストステロンには男性的な精神や身体を若々しく維持する機能があり
- 筋力や骨を強く維持し、肥満を防止する
- 行動力や判断力・集中力を高める
- 前向きな思考を支え、やる気をおこす
などの役割を担っています。
このためこのテストステロンが体内に不足すると、身体能力の低下、やる気が低下し、精神的にも不安定な状態に陥るなど、心と体にさまざまな不調をきたすことになります。
これが男性更年期が発症するメカニズムです。
1-2.男性更年期の特徴
男性更年期の症状については女性の更年期と共通する点も多くありますが、発症の時期や症状の現れ方には大きな違いがあります。
特に男性の更年期では、
という2つの特徴があります。
一つずつ確認していきましょう。
◎発症する年齢の幅が広い
女性の場合、更年期の発症は、40代半ばから50代半ばにかけてのおよそ10年間に集中するのに対して、男性の場合、40代から80代まで、幅広い年代で発症のリスクがあります。
この違いは原因となるホルモンの分泌の変化に男女差があることから生まれます。
男性の更年期は男性ホルモンであるテストステロンの減少、また女性の場合はエストロゲンという女性ホルモンの減少によって引き起こされますが、減り方は男女によって大きく異なります。
下の図は、年齢に応じて変化する男女のホルモンの量を示しています。
図に示されているとおり、女性の場合、40代になると女性ホルモン(エストロゲン)は急激に減少し、50代半ばを過ぎると低く安定していきます。
女性はこの時期に閉経を迎えるため、閉経に合わせてエストロゲンは急激に減少し、同時に更年期の発症もこの時期に集中します。
そして50代半ばを過ぎてホルモンの分泌が低く安定するようになれば、更年期の症状も自然に治っていきます。
これに対して男性のホルモンであるテストステロンは、20〜30代にピークを迎え、40代からゆっくりと長期間にわたって減少し続けるという特徴があります。
このため男性の更年期が発症する年齢幅はたいへん広くなり早ければ30代後半、発症が遅い場合は80歳を超えて現れるケースもあり、また年齢を経るに従ってそのリスクも徐々に高まっていきます。
◎症状がゆっくりと現れ徐々に進行する
突然症状が発症する女性の更年期に比べて、男性の更年期は気がつかないところでゆっくりと進行し、徐々に症状が重くなっていくという特徴があります。
これもテストステロンの減少が緩やかであることによって起こる、男性の更年期特有の現象であると言えます。
初期の症状は軽いため、それが更年期と自覚できず、見過ごされる傾向もあります。
たとえば、
- 若い頃はもっと集中力があった
- 昔に比べて肩こりや頭痛になりやすい
- 筋力が低下して疲れやすくなった
など、単に加齢による老化や体力の衰えであると考えられている症状でも、初期の更年期である可能性もあるわけです。
しかし反対に言えば、単に加齢による体の衰えであると諦めていた疲労感や身体機能の低下なども、更年期の症状として対処することで改善できる可能性もあるということです。
実際、テストステロンには、加齢以外にも分泌が減少する要因があり、これらを知り正しく対処することで、男性更年期の症状を予防・改善することも難しいことではありません。
男性の更年期 典型的な11の症状
男性更年期の典型的な症状としてあげられるのが以下の11の症状です。
男性の更年期の症状は多岐にわたり、この症状が出たら更年期であると簡単に断定することもできません。
しかし、この11の症状のいずれかが継続的に発症する場合は、更年期であることを疑い、適切な対処を行う必要があります。
一つずつ確認していきましょう。
2-1.疲労感
男性の更年期の症状としてまず発症するのが、全身に感じる疲労感・倦怠感です。
- これまで翌日になれば無くなっていた体の疲労が取れない
- しっかり休んだはずなのに体が回復しない
- 以前よりも疲れやすくなった
などの症状を強く感じる場合は、男性更年期の症状である可能性があります。
関節や腰、背中などの痛みを伴うケースもあります。
2-2.動悸、息切れ
疲労感や倦怠感と併せて、特に男性の更年期で多くの方が実感する症状が、動悸・息切れです。
特に運動をしたり、体を激しく動かしていないにもかかわらず、
- 心臓の鼓動が強くなる
- 呼吸が荒くなり深呼吸をしても息苦しさが解消されない
などの症状が突然、現れます。
これらは男性ホルモン(テストステロン)の減少に伴うホルモンバランスの乱れが自律神経のバランスを阻害することによって生じる、男性更年期の典型的な症状です。
2-3.鬱、不安、イライラ
男性の更年期障害では、精神が不安定になる傾向があり、鬱やイライラ、強い不安感を引き起こします。
更年期による精神の乱れは
- これまで意欲的に行ってきた仕事や趣味に全く興味がなくなった
- 常に落ち着かない
- 些細なことで腹を立ててしまうようになった
- どん底にいると感じ、あらゆることにやる気が出ない
など、生活のあらゆる側面に、さまざまな影響を及ぼすことになります。
男性更年期は、仕事でも部下を抱え、重責を担う要職についている40代から特に増加する傾向にあるため、精神的な不安定が、業績などさまざまな面に影響を与えるリスクも生じることになります。
2-4.ほてり、発汗
ほてりや発汗は女性の更年期の症状としてよく知られていますが、男性の更年期でも典型的な症状です。
- なんの前触れもなく突然汗が出る
- 突然、顔が熱くなり、ほてりが引かない
などの症状が発症します。
これも男性ホルモン(テストステロン)の減少から生じる症状です。
自律神経のバランスがみだれ、血管の収縮や拡張のコントロールができなくなることから発症します。
2-5.頭痛
頭痛も男性更年期の症状としてよくあるものです。
更年期では、特に、片頭痛と緊張型頭痛の2種類の頭痛が発症します。
もちろんこれらの頭痛は、さまざまな原因で発症するため、更年期による症状でないケースも多くありますが、
- 40歳を過ぎて特に頻繁に頭痛に悩まされるようになった
- 疲労感や動悸、身体機能の低下などそのほかの症状も併発している
などの場合は、更年期である可能性を含めて対処することをおすすめします。
2-6.耳鳴り・めまい
更年期は、内耳(耳の内部)に影響が出やすく、これらにより耳鳴りやめまいが生じます。
内耳と呼ばれる耳の奥には、体の平衡感覚を保つための「三半規管」や、音を正常に聞くための「蝸牛」と呼ばれる器官があります。
更年期の症状が現れると、この内耳に小さな炎症を引き起こすことがよくあり、この影響として、めまいや立ちくらみ、また耳鳴りといった症状が現れることになります。
- 座っていても体が揺れているような感じがする
- 椅子から立ち上がると目の前が真っ暗になる
- 「キーン」という耳鳴りが頻繁に起こる
- 時折音が聞こえにくくなる
- 音がこもって聞こえる
などの症状が頻繁に起こる場合は、更年期が原因である場合もあります。
2-7.不眠
更年期の症状としては不眠も多くのケースで現れる症状です。
不眠も男性ホルモンの分泌の低下によって自律神経のバランスが乱れる更年期の典型的な症状です。
- なかなか寝付けない
- 夜中にすぐ目が覚めてしまい、その後なかなか眠れない
- 眠りが浅いと感じる
などの症状が継続する場合には、更年期を疑って対処することが必要になります。
2-8.記憶力、集中力の低下
男性ホルモン(テストステロン)の低下は認知機能や記憶力に影響を与えるため、記憶力や集中力の低下を引き起こします。
- 最近、物忘れがひどくなった
- 仕事に集中できる時間が短くなった
などの症状を自覚する場合は、更年期の症状である可能性もあります。
記憶力や集中力の低下は、鬱やイライラなどの症状と同様に、仕事の効率を大幅に落とす原因となり、会社の業績にも影響を及ぼすリスクもあるため、症状を自覚した場合はできるだけ早めの対処がおすすめです。
2-9.筋力や身体機能の低下
男性ホルモンであるテストステロンは、男性的な身体を支える筋肉や骨を維持する作用を持っているため、テストステロンの低下によって、筋力や身体機能を維持することができなくなります。
年齢を重ねるにつれて以前より筋肉が落ち脂肪がついてきた、などの症状が自覚される場合は、それが更年期の症状である可能性もあります。
2-10.性欲の減退、性機能の低下
テストステロンは男性の性機能を保つ上でもたいへん重要なホルモンであり、分泌量の低下は性機能の低下、また性欲の減退を招きます。
性機能低下の代表的な症状としては、勃起不全(ED)があります。
性機能の低下は、いわゆる老化現象であり、年齢を重ねるにつれて誰でも症状が現れるものであるため、勃起不全(ED)についても、それが必ずしも更年期によるものであると断言することはできません。
ただし、男性の場合は80歳や90歳でも勃起する人も多く、40代や50代で勃起不全(ED)が発症する合は、更年期の症状である可能性も検討する必要があります。
2-11.頻尿
男性ホルモンであるテストステロンと「おしっこの回数」には、相関関係があり、おしっこの回数が増えた(頻尿)と実感する場合には、それが更年期の症状の一つである可能性もあります。
テストステロンが低下すると、男性の膀胱は柔軟性を失い、徐々におしっこを多くためることができなくなっていき、これが原因で1日のおしっこの回数が徐々に増えていきます。
特に、40代や50代で、一晩に2回以上おしっこで目が覚めるという方は、更年期の症状を疑い、検査や治療を行う必要があります。
男性更年期は40代からリスクが高まる
男性更年期は、早い人の場合は30代後半から徐々に症状が現れるようになり、40代を過ぎる年齢からそのリスクが高まっていきます。
厚生労働省が実施した「更年期症状・障害に関する意識調査(PDF)」では、更年期障害であると病院で診断された方、また何らかの症状を自覚し更年期障害でないかと疑っている方の合計は、30代で5.2%であるのに対して、40代で男性の9.7%、50代では16.0%と、30代から増加傾向を示しています。
つまり40代のおよそ10人に1人、また50代の場合は20人のうち3人が、更年期障害の診断を受けているか、何らかの症状により、その兆候を実感している状況があるというわけです。
そしてこの結果からも、男性更年期障害が誰にでも起こりえる身近な病気であることがよくわかります。
ではなぜ特に40代以降の男性に更年期障害の発症が増えるのでしょうか。この理由を次章でもう少し具体的に解説しましょう。
40代以降の男性に更年期が増える3つの要因
男性更年期は特に40代を過ぎる年齢から発症のリスクが高まりますが、40代以降の男性に男性更年期が増える要因としてあげられるのが以下の3つです。
一つずつ確認していきましょう。
4-1.加齢によるテストステロンの減少
40代以降の男性に更年期が発症する最も大きな要因としてあげられるのが加齢によるテストステロンの減少です。
◎発症する年齢の幅が広いでも詳しくお伝えしましたが、男性更年期に深く関わる男性ホルモン、テストステロンは、20〜30代でピークに達した後、40歳を迎える頃から徐々に分泌量を減らしていきます。
残念ながらこれは、個人差はあるものの、全ての男性に生じる要因であり、これを避けることはできません。
つまり40歳を過ぎる全ての男性には等しく更年期のリスクがあるという事実を正しく認識し、予防や対策を進める必要があるということです。
4-2.ストレス
加齢による減少に加えて、もう一つテストステロンの減少の大きな要因となるのが、仕事や日常生活で生じるストレスです。
人間がストレスを感じると「コルチゾール」と呼ばれ得るホルモンが副腎から分泌されます。
コルチゾールは体がストレスを感じると、そのストレスから身を守るために脳を覚醒させ、血圧を上昇させることによって体の緊張を保つ機能を持っています。
コルチゾールはストレスによって増大するため「ストレスホルモン」とも呼ばれますが、実はこのコルチゾールの増大がテストステロンの減少を促す大きな要因なのです。
テストステロンは、そのほとんどが精巣で作られていますが、テストステロンの原料となるホルモン「DHEA」は実はコルチゾールと同じく副腎で作られています。
そしてコルチゾールが副腎で生産されると、テストステロンの元である「DHEA」の生成が阻害され、結果としてテストステロンの減少を招くことになるというわけです。
そして注意しなければいけないのが、男性は40代を過ぎると仕事や家庭において、多くのストレスを抱える状況になるという点です。
男性にとって40代は、会社では管理職などの責任ある立場に就き始める年代であり、家庭では子供の教育費や親の介護など、さまざまな負担を背負わなければいけなくなる年代でもあります。
そして残念ながら、これらによって生じる避けられないストレスは、男性更年期のリスクをさらに高める直接の要因となっていきます。
4-3.生活習慣の乱れ
テストステロンの減少を促すもう一つの原因としてあげられるのが生活習慣の乱れです。
たとえば
- 睡眠不足
- 運動不足
- バランスを欠いた食生活
- 肥満
- お酒の飲み過ぎ
など、これらの生活習慣の乱れが、さまざまな研究からテストステロンの生成を阻害する直接の原因となることがわかっています。
しかしこれは反対に、生活習慣の乱れを正すことができれば、テストステロンの減少を食い止め更年期の発症を予防することができるということでもあります。
次章ではこの点について、さらに詳しく見ていきましょう。
男性更年期の原因については、以下のページでも詳しく解説していますので、是非参考にしてください。
男性の更年期の予防では日々のケアが重要になる
男性更年期を引き起こすテストステロンの減少は生活習慣を見直すことによって食い止めることができます。
以下の2つのポイントからこれを解説していきます。
一つずつ見ていきましょう。
5-1.まずはテストステロンの減少を防ぐ土壌を体に作ること
男性更年期のリスクを予防する上で大切になるのが、テストステロンの減少を防ぐことができる体の土壌を作ることです。
前章でもお伝えした通り、テストステロンの減少はストレスや生活習慣など、日常生活における心身の状況が深く関与しており、睡眠や食生活、生活の質やリズムを見直すことで、年齢に逆らって体内のテストステロンの分泌を増やすことも可能です。
つまり、バランスのよい栄養をしっかりとり、十分な睡眠や健康的でストレスのない生活を送ることによって、疲れにくく若々しい心身を保つことができれば、年齢を重ねても更年期を予防し、いつまでも健康的な人生を送ることはできるのです。
もちろんこれを実現するためには、早いうちから適切な対策を取り、生活習慣を見直すことが欠かせません。
次章では取るべき対策について、さらに具体的に見ていきましょう。
5-2.日常生活で対処できる男性更年期の予防策
男性更年期を予防するための誰にでもすぐに始めることができる対策として、以下の3つをおすすめします。
一つずつ確認しましょう。
◎良質な睡眠
更年期のリスクを下げる上で、まず重要になるのが睡眠です。
まずは良質な睡眠を十分にとることを心がけましょう。
なぜならテストステロンは主に睡眠中に体内に分泌されるからです。
アメリカの研究では、5時間の睡眠を1週間続けると、10時間の睡眠を1週間撮り続けた場合に比べて、なんとテストステロンが15%低下するという結果も出ています。
また睡眠時間だけでなく睡眠の質も重要です。
睡眠中、人間は眠りの浅い「ノンレム睡眠」と、深い眠りにつく「レム睡眠」を繰り返していますが、テストステロンの分泌はレム睡眠と深い関係があると言われており、眠りが浅く夜中に何度も目が覚めてしまったりする場合は、十分にテストステロンが分泌されていない可能性もあります。
- 十分な睡眠時間(最低でも6時間以上)を確保すること
- 規則正しい生活を心がける
- 寝る前のスマホ操作やアルコールを控える
- コーヒーや紅茶など、カフェインの摂取は就寝前3~4時間以内とする
などに注意することで、質の高い睡眠をとることを心がけることが大切です。
◎適度な運動
運動不足はテストステロンの減少を促すため、適切な運動を日常的に行うことは、男性更年期のリスクを下げる上でたいへん効果的です。
運動の不足は4-2.ストレスで解説したストレスホルモン「コルチゾール」の増加を促すことが知られています。
これに対してマラソンやサイクリングのような「有酸素運動」には、コルチゾールの量を正常に保つ効果があるため、適度な有酸素運動は更年期の予防に高い効果があります。
またテストステロンは微量ですが筋肉自体でも生成されるため、筋トレで筋肉量を増やすことなども男性更年期障害の予防に一定の効果があります。
筋肉量を増やすことで、体脂肪を減らす効果も期待できます。
1日10分程度のウォーキングやジョギング、また腕立て伏せやスクワットなどの簡単な筋力トレーニングにも予防の効果があるため、日常生活で継続的に行うことをおすすめします。
◎食生活の改善
男性の更年期のリスクを下げる上で、特に大切になるのが栄養バランスの良い食生活です。
テストステロンの原料になるのは「コレステロール」ですが、コレステロールがテストステロンになるためには、さまざまなタンパク質やビタミンをバランスよく摂取する必要があります。
過度な飲酒や脂肪分の取り過ぎによる肥満なども、テストステロンの減少を促進する要素であると言われています。
つまり食生活の改善により栄養のバランスを整え、基本的な体の土壌を整えることができれば、実質的に男性更年期のリスクを大きく下げることができます。
更年期を防ぐための具体的な対策については、以下のページでさらに詳しく解説していますので参考にしてください。
症状が重い場合は迷わず病院で診察を受けましょう
もし更年期と思われる症状が重く、辛い場合は無理をせずに病院で診察を受けましょう。
鬱や倦怠感、性機能の低下など、男性の更年期と思われる症状は多岐に渡りますが、特に症状が重く辛い場合は、その症状が更年期障害によるものであるかどうかを自分で判断せず、医師の診断を受けることをおすすめします。
なぜなら、およそほとんどの更年期の症状は、更年期障害以外の病気によって引き起こされるケースも多く、原因を早期に特定することがとても重要であるからです。
病院は泌尿器科のある病院で診察を受けることをおすすめします。
病院で更年期障害による症状であると診断された場合には、漢方薬や抗うつ剤による治療や、テストステロン製剤を投与する男性ホルモン補充療法など、さまざまな治療法から、症状の程度や状況に合わせて治療法を選択し、症状の改善を図ることになります。
適切な治療によって症状が改善したら、あらためて生活改善による再発防止の対策を取ることをおすすめします。
男性更年期を予防する体作りにはユーグレナがおすすめ
男性の更年期を予防できる疲れにくく若々しい身体を実現する上で、たいへんおすすめなのが「ユーグレナ」です。
ユーグレナとは、一般的に「ミドリムシ」と呼ばれる単細胞生物です。
「ムシ」と呼ばれることから、動物性の微生物と思われがちですが、分類としては昆布やわかめと同じ「藻」の仲間です。
しかしミドリムシはただの「藻」ではありません。
ミドリムシは光合成を行い、養分を自分で作り蓄えることができる「植物」であるにもかかわらず、自ら動かすことができる鞭毛を持ち、光のある場所に自ら移動し、自分にとって快適な環境を探すことができる「動物」でもあります。
動物と植物の両方の性質を持つユーグレナ(ミドリムシ)は5億年前から地球上に存在すると言われていますが、特に近年、その体に蓄える豊富な栄養素によって、世界の食糧危機を救うことができる画期的な存在として大きな注目を集めています。
そして生活の質を向上し活力のある若々しい心身を保つというユーグレナの効果が、男性更年期障害の予防や症状の緩和にも、たいへん有効であることも、近年の研究で解ってきました。
ユーグレナは特に以下の3つの点で、身体のバランスを整えることが知られています。
ひとつずつ、詳しく見ていきましょう。
7-1.59種類の豊富な栄養素で不規則な食事を補う
ユーグレナの特筆すべきポイントが、59種の栄養素による理想的な成分バランスです。
ユーグレナにはビタミン類14種、アミノ酸18種、不飽和脂肪酸11種、ミネラル9種、に加え、さらにそのほかの栄養素として、ゼアキサンチン、クロロフィル、ルテイン、プトレッシン、GABA、スペルミジン、そして後ほど詳しく解説するパラミロンの7種類を含む59種類の栄養素をバランスよく含んでいます。
現代人の食事は欧米化が進み、どうしても脂肪や脂質を取り過ぎる傾向にあります。
肉や油の摂取が増える一方で野菜の摂取は減っており、食事から健康な体を維持するために十分な栄養を摂ることはたいへん難しい状況にあります。
このような状況下でも、豊富な栄養素を持つユーグレナなら不足しがちな栄養素を的確に補い、栄養バランスを理想的な状態に保つことができます。
7-2.豊富な栄養素を効率的に消化できる
ユーグレナの特筆すべきもう一つの機能が、栄養の消化率の高さです。
野菜など、一般的な植物の栄養の消化率は、しっかりと咀嚼して食べたとしても40%程度です。
これに対してユーグレナは、実際に体に取り込んだ栄養のおよそ95%を消化できると言われています。
この消化率の高さの理由は、「細胞壁」がないユーグレナの細胞の特徴にあります。
一般的な植物細胞は、細胞の形をたもつための細胞壁を備えていまが、実はこの細胞壁は、人体が植物を消化する上での大きな障害となっています。
これに対して動物細胞の特徴も備えるユーグレナには、栄養の消化を阻害する細胞壁がありません。
このため約95%という驚異的な消化率によって、栄養を効率的に吸収することが可能となるというわけです。
7-3.「パラミロン」が疲れない体を作る
ユーグレナの特徴として、もう一つ忘れてはいけないのが「パラミロン」による腸内環境の改善効果です。
パラミロンはユーグレナだけが持っている食物繊維の一種で、腸内で体内に蓄積された不要物を吸着し、体外へ排出するという機能を持っています。
パラミロンのこの機能は腸内環境改善に大きく寄与しますが、効果はそれだけではありません。
近年の研究では、腸内環境の改善が、免疫力の増強や心のバランスを保つことにも高い効果があることがわかっています。
そしてこれらの点を総合的に判断すれば、ユーグレナの持つパラミロンの腸内改善効果は、疲労やストレスに強い心と体を作る上でもたいへん効果的であると言うことができます。
まとめ
今回は男性更年期について詳しく解説しました。
更年期は主に女性が発症することで知られていますが、実は男性にも更年期があることはあまり知られていません。
男性の更年期は、テストステロンという男性ホルモンが減少することによって生じ、発症する年齢の幅が広く、症状がゆっくりと現れ徐々に進行するという特徴があります。
また典型的な症状として、以下の11の症状についても詳しく解説しました。
男性の更年期は、生活習慣の改善によって予防・改善できる余地が特に大きく、
- 良質な睡眠
- 適度な運動
- バランスのよい食生活
を心がけ、疲れにくく若々しい心身を保つことが何より重要であることについても詳しく解説しました。
またこの疲れにくく若々しい心身を作るためには「ユーグレナ」の摂取が効果的です。
男性更年期は40歳以降の全ての男性に発症のリスクがあります。
特に社会で重要なポストを占める40代50代の働き盛りの男性に発症すればその経済的、社会的な損失は、本人だけでなく同僚や家族などの周囲にまで及ぶことになります。
これを防ぐためにも男性更年期についての正しい知識を持ち、正しく対処する術をできるだけ早いうちから知っておくことが大切です。