ビタミンAの美容、健康の6つの効果と効果を高めるポイントを専門家が解説。

2023. 06. 20
監修:望月みどり プロフィールを見る >

漢方養生指導士・サプリメントアドバイザー・健康管理士
女性の健康に関する専門性の高い記事を数多く執筆。 漢方養生指導士、サプリメントアドバイザーの知識を活かし、女性向けサプリメントの開発にも携わる

「ビタミンAは、どんな効果があるの?」
「最近のプチ不調に効果があるのかな?」

このように、疑問に思われている方は多いでしょう。

ビタミンAとは、皮膚や粘膜・目などを健康的に保つために欠かせないビタミンです。

ビタミンは全部で13種類存在し、ビタミンAは、その中でも、油脂に溶けやすい脂溶性のビタミンに分類されます。

不足しても過度に摂取しても悪影響があるので、注意が必要です。

美容・健康の両方に効き目があるビタミンAを摂取することで、次のような効果が期待できます。

ただし、上記の効果を得るには、摂取量の目安を正しく把握して過不足なくとる必要があります。

また、効率よくビタミンAの効果を得るためには、油脂と一緒に摂取するなど、効き目を高めるポイントを押さえておくことが大切です。

この記事では、ビタミンAの効果・摂取量の目安や過不足の弊害・効果を高めるためのコツなど、ビタミンAの効果を得るために押さえるべき基本のポイントを解説します。

この記事の内容
  • ビタミンAの効果6つを解説
  • ビタミンAの不足により起こる症状を解説
  • ビタミンAの効果を高めるための摂取量目安を紹介
  • ビタミンAの効果を高めるためのコツ2つを紹介
  • ビタミンAを摂取するときの注意点3つを解説

後半では、ビタミンAを摂取するときの注意点についてもご紹介しますので、ビタミンAを正しく活用したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

今回ご紹介する内容をチェックしておくことで、ビタミンAが何に効くのかを具体的に把握し、体調や美しいお肌を維持するのに役立てることができるようになります。

ぜひ、ビタミンAの正しい知識を身に付け、生き生きとした毎日を手に入れましょう。

美容と健康によい!ビタミンAの効果6つ

ビタミンAは、皮膚や目の健康を維持する、お肌の調子をきれいに整える、といった働きをする栄養素です。

「最近、暗い場所などで目が見えづらい気がする」
「お肌が乾燥しやすい、くすみや毛穴が気になる」

などの不調があるときに、ビタミンAを摂取することで、改善効果が期待できます。

このように、健康にも美容にも効果が期待できるのが、ビタミンAの特徴です。

ビタミンAの効果6つ
健康面での効果3つ
  • 皮膚や粘膜を健康に保つ
  • 視力や目の機能を維持する
  • 抵抗力を高める
美容面での効果3つ
  • 肌のハリを改善する
  • くすみや毛穴が目立たなくなる
  • ニキビを予防・改善する

ここでは、健康・美容2つのシーンに分けて、ビタミンAの代表的な効果をご紹介していきます。

「ビタミンAの効果を知りたい」「自分にも必要か知りたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

1-1. ビタミンAの効果|①健康編

ビタミンAは、皮膚や粘膜を健やかに保ち、細胞の成長を助ける働きなどがあるので、健康面では以下のような効果があります。

【健康維持に役立つビタミンAの主な効果】

  • 皮膚や粘膜を健康に保つ
  • 視力や目の機能を維持する
  • 抵抗力を高める

それでは、効果の具体的な内容を順番に見ていきましょう。

1-1-1. 【健康維持に役立つビタミンAの効果①】皮膚や粘膜を健康に保つ

ビタミンAには、皮膚や粘膜の成長サポートや保護をする働きがあります。

具体的には、お肌や鼻・のどなどが乾燥するのを防ぐことが可能です。

ビタミンAを適量摂取することで、下記のような効果が期待できるでしょう。

  • 肌の乾燥によるかゆみや湿疹などを予防する
  • 皮膚病や感染症などになるのを防ぐ
  • 気管支系の疾患になるリスクを下げる

1-1-2. 【健康維持に役立つビタミンAの効果②】視力や目の機能を維持する

ビタミンAは、視力や目の機能維持にも役立つ栄養素です。

視力に関係する視細胞で、光を感じ取るために必要な物質であるロドプシンの合成に、ビタミンAは欠かせないからです。

また、角膜や結膜といった目の機能をサポートし、粘膜などが乾燥することを防ぐ働きもあります。

具体的には、ビタミンAをきちんと摂取することで、下記のような効果が期待できるでしょう。

  • 薄暗い場所であっても、視力を保てるようになる
  • 目が乾くのを防ぎ、疲れ目や視力低下を予防する

1-1-3. 【健康維持に役立つビタミンAの効果③】抵抗力を高める

ビタミンAは、身体の抵抗力を高める効果も期待できます。

ビタミンAをとることで、粘膜の働きがサポートされるので、のどや鼻などの粘膜が乾いてウイルス・細菌類が侵入しやすくなるのを防ぐ「粘膜免疫」の機能を高めることができるからです。

感染症の原因となるウイルス・細菌の多くは、のどや鼻の粘膜から侵入するため、ビタミンAによる効果は大きいと言えるでしょう。

その結果、かぜなどの感染症や呼吸器系の疾患などに、かかりにくくなります。

特に、抵抗力の低い子どもや高齢者などには、必須のビタミンなのです。

1-2. ビタミンAの効果|②美容編

肌の新陳代謝を促進しターンオーバーを正常化するビタミンAは、美容の観点からも、さまざまな効果が期待できます。

主な効果は、以下のとおりです。

【美容に役立つビタミンAの主な効果】

  • 肌のハリを改善する
  • くすみや毛穴が目立たなくなる
  • ニキビを予防・改善する

それぞれの効果について、もう少し詳しく説明していきます。

1-2-1. 【美容に役立つビタミンAの効果①】肌のハリを改善する

「最近、何となくお肌がたるんできた」「小じわが気になる」という場合は、ビタミンAをとることで、肌のハリを改善する効果が期待できます。

ビタミンAは、肌内部の細胞を活性化させて、ハリを保つのに欠かせないコラーゲンをたくさん生成できるように支援するからです。

また、ヒアルロン酸の合成も促されるので、お肌のしっとり感が保たれ、乾燥小じわを目立たなくすることができるでしょう。

最近、お肌に元気がないと感じたら、ビタミンAを試してみるのがおすすめです。

1-2-2. 【美容に役立つビタミンAの効果②】くすみや毛穴が目立たなくなる

「何だかお肌の色が冴えない」「毛穴が目立ってきた」という場合にも、ビタミンAはおすすめです。

ビタミンAをとることで、くすみ・毛穴が目立たなくなる効果が期待できるからです。

ビタミンAを適量摂取すると、お肌のターンオーバーが促進されます。

これに伴い、ダメージを受けた肌表面が新しいきれいな細胞と入れ替わるので、お肌の状態が改善するのです。

日焼けによる肌のくすみや、乾燥による毛穴の目立ちなどが気になったら、ビタミンAを摂取しましょう。

1-2-3. 【美容に役立つビタミンAの効果③】ニキビを予防・改善する

ビタミンAは、ニキビの予防や改善にも効果があります。

ビタミンAは、皮脂の過剰な分泌を抑えるとともに、ターンオーバーを促進し、肌表面の古い角質を排出させやすくするからです。

ニキビは、過剰な皮脂の分泌と古い角質の蓄積が原因で起こるので、ビタミンAをとることで、ニキビができにくくなります。

さらに、古い角質が取り除かれることで、ニキビを治療する塗り薬が浸透しやすくなるため、治りが早くなる効果も望めるでしょう。

ビタミンAの不足によって起こる症状

ビタミンAが不足すると、さまざまな症状がでてきます

具体的な症状例は、以下のとおりです。

【ビタミンAが不足すると起こる症状の例】

  • 夜盲症
  • ドライアイ
  • 視力低下
  • 目が疲れる
  • 肌が乾燥する、角質化しやすい
  • 肌荒れしやすい
  • 爪が変形する
  • かぜをひきやすい

夜盲症とは、薄暗くなってくると視力が急に低下する症状のことです。

以前よりも、夕暮れ時や薄暗い部屋などで見えづらくなったと感じるなら、夜盲症を疑ってみましょう。

なお、夜盲症かどうかは、病院(眼科)で検査を受けることで確認できます。

上記のような症状が複数当てはまったら、ビタミンAが不足している可能性が高いでしょう。

ビタミンA不足は、放置すると、失明や重篤な感染症にかかるリスクが高く危険です。

速やかに、十分なビタミンAを摂取するようにしましょう。

ビタミンAの効果を高めるために摂取量の目安を守ろう

ビタミンAの効果をきちんと得るためには、摂取量の目安を守ることが大切です。

目安量より少ないと効果が十分に発揮されません。

逆に、目安量を過剰に超えてしまっても、健康に悪影響が及んでしまいます。

ビタミンAの摂取量の目安は、以下のとおり、年齢や性別によって異なります

ビタミンAの摂取推奨量(µg RAE/日)
年齢 男性 女性
0~5月
6~11月
1〜2歳 400 350
3~5歳 450 500
6~7歳 400 400
8~9歳 500 500
10~11歳 600 600
12~14歳 800 700
15~17歳 900 650
18~29歳 850 650
30~49歳 900 700
50~64歳 900 700
65~74歳 850 700
75歳以上 800 650
妊婦(付加量)
初期
+0
中期 +0
後期 +80
授乳婦(付加量) +450

※参考:日本人の食事摂取基準(2020 年版)

ここでは、ビタミンAの摂取目安量や、不足・過剰時のリスクについて、解説します。

ビタミンAの効果を確実に安全に得るためにも、必ずチェックしておきましょう。

3-1. ビタミンA摂取量の目安を満たすには?

ビタミンAの摂取量の目安は、成人男性でおよそ900μg、成人女性でおよそ700μgです。

これは、ニンジンジュースなら大体1缶分(200g)、ほうれん草なら3/4束程度(150g)に相当します。

基本的にビタミンAは、食品でバランスよくとるのが、過剰摂取の心配も少なく理想です。

100gあたりのビタミンAを多く含む食品としては、レバーや海藻などが挙げられます。

ビタミンA含有量が多い食品の例
(100gあたり・レチノール活性当量)
たらのあぶら 37000μg
ぶたのスモークレバー 17000μg
あんこうのきも 8300μg
味付け海苔 2700μg
抹茶 2400μg
うなぎのかば焼き 1500μg
ニンジンの油いため 1100μg
ほうれん草の油いため 630μg
ドライマンゴー 500μg
焼きかぼちゃ 450μg

※参考:文部科学省「食品成分ランキング」

※レチノール活性当量:動物性食品(レチノールなど)と植物性食品(β-カロテンなど)が、体内でビタミンAとして働く場合の換算量。
(植物性食品に含まれるビタミンAは、摂取時ではなく体内でビタミンAが不足したタイミングで効果を発揮する)

食品からビタミンAをとる場合、1つの食品を偏ってとるのではなく、さまざまな食品をバランスよくとることで、栄養の偏りがなくなるのでおすすめです。

なお、忙しい場合などは、サプリメントで摂取するのもよいでしょう。

この場合、「5-3. サプリメントはプロビタミン配合のものを選ぶ」で後述する注意点も、あわせてご確認ください。

3-2. ビタミンAを過剰摂取するリスク

脂溶性のビタミンAは、水溶性ビタミンと異なり、余剰分が尿などによって排出されないので、過剰な量を摂取すると身体に悪影響が及びます。

【ビタミンAを過剰摂取すると起こる症状の例】

  • 頭痛
  • めまい
  • 吐き気、嘔吐、腹痛
  • 出血
  • 皮膚の乾燥、剥がれ落ち、炎症
  • 脱毛
  • 食欲不振、体重減少
  • 関節や骨の痛み
  • 肝臓の障害
  • 胎児の先天的な異常 など

ただし、過剰摂取になるのは、肉・魚・卵などに多く含まれる既成ビタミンAのみです。

野菜に含まれる、プロビタミンと呼ばれるβ-カロテンやカロテノイドの状態のビタミンAであれば、過剰摂取の心配はありません

【プロビタミン(Provitamin)とは?】

  • 体内で必要に応じてビタミンに変化する物質のこと
  • ビタミンAであれば、β-カロテンやカロテノイドなどがプロビタミン

過剰とは、体調や摂取期間によって異なりますが、少なくとも、以下のような上限値を超えないようにすることが必要です。

ビタミンAの耐容上限量(µg RAE/日)
年齢 男性 女性
0~5月 600 600
6~11月 600 600
1〜2歳 600 600
3~5歳 700 850
6~7歳 950 1200
8~9歳 1200 1500
10~11歳 1500 1900
12~14歳 2100 2500
15~17歳 2500 2800
18歳以上 2700 2700

※参考:日本人の食事摂取基準(2020 年版)

3-3. 特に妊娠3ヶ月以内の女性はビタミンAの過剰摂取に注意が必要!

妊娠中は、ビタミンAを過剰摂取すると、胎児にまで悪影響が及んでしまうので、特に注意が必要です。

具体的には、以下のような弊害が起きるリスクがあります。

【ビタミンAを過剰摂取することで胎児に及ぼす影響の例】

  • 先天的な異常が起こりやすくなる
    →眼の異常・耳の異常・口蓋裂 など

ただし、ビタミンAは、欠乏しても胎児の発育不全や早産などにつながってしまいます

ビタミンAを避けるのではなく、

  • 過剰摂取の心配のないプロビタミン(β-カロテンやカロテノイド)の状態で摂取する
  • 既成ビタミンAの豊富なレバーなどは、大量に食べない
  • プロビタミン処方でないサプリメントは、飲用を避ける

といった点に注意するとよいでしょう。

ビタミンAの効果を高めるためのコツ2つ

ビタミンAは、摂取の仕方を工夫するだけで、その効果を高めることが可能です。

ここでは、覚えておきたいビタミンAの効果を高めるとり方のコツを、2つご紹介します。

ビタミンAの効果を高めるためのコツ2つ
1. 油と一緒に摂取する
2. 他のビタミンと一緒に摂取する

「なぜ、上記のコツを押さえることが大事なのか」「具体的にどうすればよいのか」を、見ていきましょう。

4-1. 【効果を高めるコツ①】油と一緒に摂取する

ビタミンAは、オリーブオイルやバターなどの油脂類と一緒に摂取することで、効果を高めることができます。

脂溶性ビタミンであるビタミンAは、油に溶ける性質があるので、油脂と一緒に調理することで、吸収率をアップさせられるからです。

油と一緒にとるには、オイル類で炒めるほか、マヨネーズで和える、揚げ物にする方法があります。

【ビタミンAを油と一緒に摂取できる簡単メニュー例】

【にんじんしりしり】

  • ニンジンを細切りにして、料理酒・しょうゆ・みりん・だしの素を加え、ごま油でしんなりするまで炒める(味付けはめんつゆでも可)
  • ニンジンがしんなりしたら中火にして溶き卵を加え、火が通ったら完成
  • お好みでツナを入れても美味しい

4-2. 【効果を高めるコツ②】他のビタミンと一緒に摂取する

ビタミンAは、他のビタミン類、中でもビタミンC・Eと一緒にとることで、効果を高めることができます。

ビタミンEは、ビタミンAの酸化を防いで効果を十分に発揮させてくれます。

また、ビタミンAは、ビタミンCの効果時間を長くする働きがあるからです。

ビタミンA・C・Eのいずれも比較的豊富に含む食品の例として、かぼちゃ・さつまいも・ブロッコリー・パプリカなどが挙げられます。

【ビタミンAを他のビタミンと一緒に摂取するための簡単メニュー例】

【かぼちゃのごま和え】

  • かぼちゃを一口サイズにカットし、電子レンジで加熱調理する(100g程度なら600Wで約2分)
  • かぼちゃが加熱できたら、ごま油とスープの素で和え、いりごまをふりかける

ビタミンAを摂取するときの注意点3つ

ビタミンAは健康・美容の両方に効果のある栄養素ですが、摂取にあたっては、注意したいポイントが3つあります。

ビタミンAを摂取するときの注意点3つ
1. 効果を実感するまでには時間がかかる
2. 薬ではないため過信はしない
3. サプリメントはプロビタミン配合のものを選ぶ

どういうことなのか、以下で、もう少し詳しく見ていきましょう。

5-1. 効果を実感するまでには時間がかかる

ビタミンAを摂取することによって得られる効果は、即効性があるものではありません。

効果を実感するまでにはある程度時間がかかることを念頭において、摂取を継続することが大切です。

効果が出るまでの時間は、欲しい効果によって変わります。

例えば、美容系の効果を得たい場合は、ターンオーバーの周期が一巡する35~40日程度は、様子を見る必要があるでしょう。

効果がすぐに実感できないからと、摂取をやめてしまわないように、注意が必要です。

5-2. 薬ではないため過信はしない

ビタミンAは、健康面での効果も多くありますが、あくまでも栄養素であって薬ではないので、過信は禁物です。

例えば、身体に明確な不調があるのに、「ビタミンAをとっておけば大丈夫だろう」と過信して通院などをしなければ、症状を悪化させてしまう危険性があるでしょう。

受診するのが遅れたばかりに、視力が著しく低下したり、感染症がひどくなって治療に時間がかかったりしては、元も子もありません。

ビタミンAを適量摂取することはもちろん大事ですが、目や皮膚などに明確な不調があるなら、あわせて病院も受診することをおすすめします。

5-3. サプリメントはプロビタミン配合のものを選ぶ

ビタミンAは、サプリメントでも効率的に摂取することができますが、プロビタミン配合のものを選ぶ必要があります。

ビタミンAには、既成ビタミンとプロビタミンの2種類の状態があり、既成ビタミンの状態だと過剰摂取のリスクがあるからです。

既成ビタミン
  • すでにビタミンAの状態になっている物質
  • 過剰に摂取すると悪影響がある
  • サプリメントでは、酢酸レチニルやレチニルパルミテートなどと表示される
プロビタミン
  • 体内で必要に応じてビタミンAに変化する物質
  • 過剰摂取しても弊害がない
  • サプリメントでは、β-カロテンと表示されることが多い

プロビタミンは過剰摂取による悪影響の心配がないので、まとまった量のビタミンを摂取しやすいサプリメントでは、できるだけプロビタミンが中心のものを選びましょう。

【プロビタミン配合のサプリメントを選ぶポイント】

  • β-カロテンの配合量をチェックし、β-カロテン中心のものを選ぶ
  • 植物性ビタミンAを選ぶ(動物性ビタミンAは既成ビタミンの可能性が高い)

まとめ

皮膚や粘膜・目などを健康的に保つために欠かせないビタミンAは、以下のとおり、美容と健康の両方に効果があります。

ビタミンA
健康面での効果
  • 皮膚や粘膜を健康に保つ
  • 視力や目の機能を維持する
  • 抵抗力を高める
美容面での効果
  • 肌のハリを改善する
  • くすみや毛穴が目立たなくなる
  • ニキビを予防・改善する

ビタミンAの効果を高めるためには、摂取量の目安を守ることが大切です。適切な摂取量は、以下のとおり、性別・年齢に応じて異なります。

ビタミンAの摂取推奨量(µg RAE/日)
年齢 男性 女性
0~5月
6~11月
1〜2歳 400 350
3~5歳 450 500
6~7歳 400 400
8~9歳 500 500
10~11歳 600 600
12~14歳 800 700
15~17歳 900 650
18~29歳 850 650
30~49歳 900 700
50~64歳 900 700
65~74歳 850 700
75歳以上 800 650
妊婦(付加量)
初期
+0
中期 +0
後期 +80
授乳婦(付加量) +450

※参考:日本人の食事摂取基準(2020 年版)

ビタミンAは、目安量に満たなくても効果が十分に発揮されませんし、逆に目安量を過剰に超えてしまっても、健康に悪影響が及んでしまうので注意しましょう。

覚えておきたい、ビタミンAの効果を高めるとり方のコツ2つは、以下のとおりです。

ビタミンAの効果を高めるためのコツ2つ
1. 油と一緒に摂取する
2. 他のビタミンと一緒に摂取する

また、摂取にあたっては、注意したいポイントが3つあります。

ビタミンAを摂取するときの注意点3つ
1. 効果を実感するまでには時間がかかる
2. 薬ではないため過信はしない
3. サプリメントはプロビタミン配合のものを選ぶ

今回ご紹介した内容を参考にして、体調や美しいお肌を維持するために、ビタミンAを役立てましょう。

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