「テアニンのサプリメントを飲んでみたいのだけど、副作用はないのかな?」
「テアニンの安全性が心配。過剰摂取したらどんな副作用があるの?」
こうした不安をお持ちの方がいらっしゃいますが、ご安心ください!
テアニンは副作用の心配がほとんどない、安全性の高い成分です。
過剰摂取をしても、自覚症状を含めて健康に悪影響がないことが、これまでの研究で確認されています。
たとえば…
健康な男女40人を対象に、1日の摂取目安量(200mg)の3倍強のテアニンを4週間摂取する実験で、自覚症状を含めて安全性に問題がないことが報告されました。
本記事では、こうした事例を元に、テアニンが副作用の心配いらずの成分であることを解説していきます。
実際に飲んだ人の感想も紹介しますので、テアニンの安全性がしっかり理解できるでしょう。
「テアニン」は、緑茶に多く含まれるアミノ酸の一種で、心身をリラックスさせ、落ち着いた気分にする働きを持っています。また、睡眠をサポートする効果があることも知られています。
ただ、安全性の高い良質な「テアニン」サプリメントを摂らなければ、こうした効果を実感することはできません。
記事の後半では、失敗しない「テアニン」サプリメントの見極め方をお伝えしますので、ぜひ最後まで目を通して頂けたらと思います。
癒しの成分「テアニン」を安心して摂るために、正しい知識を身につけていきましょう。
目次
テアニンには副作用の心配がない
テアニンは、副作用のない安全性の高い成分です。
冒頭でも述べたように、過剰摂取をしても、自覚症状を含めて健康に悪影響がないことが、これまでの研究で確認されています。
それぞれ解説します。
1-1.『テアニン』の安全性は検証されている
これまで、テアニンの摂取による健康被害は特に報告されていません。
テアニンの「過剰摂取における安全性」を調査する試験でも、下記のように安全性が確認されました。
実際、「テアニン」サプリメントを一定期間以上使用している利用者から、副作用を訴える声などは聞いたことがありません。
それでも不安だという人は、信頼できる知人や友人でテアニンを使用している人を見つけて、飲んだ感想を聞いてみるといいかもしれません。
3章の「【レビューを紹介】『テアニン』を飲んだ良い感想・あまり良くない感想」では、実際に「テアニン」サプリメントを使用した人のレビューを紹介しますので、そちらも参考にしてください。
1-2.ただし一部の薬と併用する場合は注意が必要
副作用のないテアニンですが、一部の薬との併用で問題が生じる可能性はあります。
たとえば血圧を下げる薬と併用した場合、テアニンには血圧を下げる作用があることから血圧が下がりすぎることがあります。
また、妊娠中や授乳期の女性、幼児の使用については、今時点で安全性の確たるデータがありません。
薬と併用してテアニンの摂取を希望するとき、妊娠中や授乳期の女性、お子さんにテアニン摂取をお考えの場合は、主治医や薬剤師と相談してから決めるようにしてください。
ちなみに、体を覚醒させるためのエナジードリンクや栄養剤などと同時に摂取すると、テアニンの神経を落ち着かせる作用によって、その効果を弱めてしまう場合があることも覚えておくと良いでしょう。
【医師監修】寝ても寝ても眠いのはなぜ?原因と対処法を詳しく解説 >>
「テアニンには副作用がある」と思っている人が勘違いしている2つのこと
『テアニンには副作用があるのでは?』と思っているあなたは、次のようなことを疑っていないでしょうか?
これは、どちらも勘違いです。
解説していきますので、しっかり把握していきましょう。
2-1.勘違い①:昼間に「テアニン」を飲んだら眠くなってしまう
テアニンに「睡眠の質を上げる効果」があることから、摂取したら昼間でも眠くなってしまうのでは?と心配する人がいますが、その心配はご無用です。
睡眠の質を上げるのは、テアニンの過剰になり過ぎた交感神経(※)の活動を抑える働きによるものです。
(※)交感神経:体の活動性を生みだす神経系。全身の器官をコントロールする自律神経には、交感神経と、体を休息させる神経系である副交感神経があり、両者のバランスが重要です。
テアニンは睡眠導入成分ではないので、昼間に飲んで眠くなることはありません。
テアニン摂取で自律神経のバランスが整うと、むしろ試験や試合への集中力が高まり良い結果につながることが、研究で確認されています。
テアニンの効果で過度の緊張が緩和されることから、ストレスが軽減して仕事の能率アップも期待できます。
参照:脳の機能と栄養|静岡県立大学食品栄養科学部及び同大学院生活健康科学研究科
2-2.勘違い②:「テアニン」を摂りたいが、寝る前にお茶を飲んだら眠れない
「良い眠りのために緑茶でテアニンを摂っても、カフェインのせいで結局眠れないんじゃ…?」
といった疑問を持つ人は少なくないようです。
テアニンの副作用というより、一緒に摂ってしまうカフェインへの危惧ですが、一杯のお茶に関していえば、基本的に問題ありません。
なぜなら、テアニンにはカフェインを抑制する作用があるからです。
これまでの研究で、緑茶を飲んだとき、テアニンがカフェインの興奮作用を抑制することが報告されています。
ただ、テアニンの効果をしっかり実感したいのであれば、お茶ではなく、サプリメントで摂取する方が合理的です。
サプリメントなら、簡単にテアニンの必要量が摂取でき、カフェインの心配もありません。
これまでの調査結果からみて、テアニンで効果を得るには1日に200mgの摂取が必要といえます。
緑茶一杯に含まれるテアニンは10mg程度なので、お茶で摂ろうとすると20杯も飲まなくてはいけない計算になります。
1日に飲むには多すぎる量ですし、さすがにカフェインも摂り過ぎになってしまうでしょう。
テアニンにカフェイン抑制作用があるといっても、眠る前のカフェイン摂取自体は少ない方が良いので、数粒で必要量のテアニンが摂れるサプリメントの利用をおすすめします。
【レビューを紹介】『テアニン』を飲んだ良い感想・あまり良くない感想
テアニンの副作用が気になる方に、ご参考までに、Amazonや楽天市場で「テアニン」のサプリメントを購入した人のレビューをご紹介します。
今回各社で販売している「テアニン」サプリメントのレビューをチェックした結果、良い感想、あまり良くない感想と様々ありましたが、副作用に関して言及している内容はほぼ見当たりませんでした。
こんなところからも「テアニン」の安全性が伺えるかと思いますので、主なレビューを抜粋した下表をご覧ください。
※同一商品のレビューではありません。また、効果のあらわれ方には体調や体質によって個人差がある点をご理解の上お読みください。
いかがでしょうか。
良くない感想は、主に「いまひとつ効果が感じられない」という意見であることがわかります。
また、上記以外の原因で、「テアニン」そのものでなく、サプリメントの質に問題がある場合があります。
テアニンは安全性の高い成分ですが、サプリメントが粗悪なものであった場合は副作用が出る可能性があるので注意が必要です。
次章で、良質な「テアニン」サプリメントの選び方を述べますので、しっかり把握しておきましょう。
知っているようで知らない「睡眠の質」の重要性。睡眠の質を上げる秘訣を専門家が解説 >>
副作用の心配なし!良質な『テアニン』サプリメントの選び方
良質な「テアニン」サプリメントを選ぶためのポイントを伝授しましょう。
順に解説します。
「テアニン」サプリメントを選ぶ前に、かならず確認するようにしてください。
4-1.摂取量や注意点など必要な情報の有無を確認する
商品または商品の紹介ページに、1日の摂取量や利用時の注意点などの情報の記載があるかどうかを確認しましょう。
購入したその日から正しくサプリメントを摂取できるように、必要な情報が明示されているのが良質なサプリメントです。
ちなみに、テアニンで効果を得るには1日に200mgの摂取が必要です。
良質なサプリメントであれば、1日の摂取目安として200mgが明示されていますので確認しましょう。
また、特定の薬と相性が悪いなどの飲み合わせや、アレルギー反応の可能性など、注意点が示されていることも、健康被害を防ぐために重要です。
「テアニン」サプリメントは、摂取量や利用時の注意点など必要な情報がきちんと記載されている、信頼性の高い商品を選びましょう。
※現在、テアニンの併用禁忌薬(飲みあわせの悪い薬)は特に報告されていません。ただし、病気治療中などで他の薬剤を服用中の方はその限りではありませんので、サプリメントを飲む前に医師に相談してください。
4-2.販売業者の名前・相談窓口の有無を確認する
インターネットなどで「テアニン」サプリメントを購入する際は、そのサプリメントの販売業者の名前や、相談窓口の有無を確認しましょう。
良質で安全性の高いサプリメントには、販売者の情報がしっかり明記されています。
販売者がわからない、相談窓口がない、という場合は、摂取して万一体に異変が起きたり、何らかのアクシデントがあっても、手の打ちようがありません。
相手の連絡先が明記されていることは、商品への信頼感につながります。
直接知識のある担当者と話せて、相談や悩みに応えてくれる相談窓口があれば尚安心です。
サプリメントに疑問点がある場合は、販売業者や相談窓口に問い合わせなどをおこない、確認できた上で購入を決めるようにしてください。
安全性の高いサプリメントを購入する際の注意点
最後に、安全性の高いサプリメントを購入する際の注意点をお伝えします。
これは「テアニン」に限らず、どんなサプリメントを利用する際にも注意して欲しいことです。
副作用の心配なく、安心してサプリメントを摂取できるように、しっかり把握しておきましょう。
5-1.レビューや体験談だけを指標にしない
サプリメントを選ぶときの注意点のひとつめは、レビューや体験談だけに注目して、それに流されないことです。
サプリメントの効き方には個人差があります。
信じるなとはいいませんが、個人のレビューや体験談だけを鵜呑みにして選ぶと期待外れになることが少なくありません。
たとえば、タレントや有名人の感想は、全てとはいいませんが、仕事として行っている場合がほとんどです。実際にそのサプリメントを飲んでいるかどうかも定かではありません。
テレビやインターネットの広告では、よく見ると「個人的な感想です」と表示されていますよね。
あれは、「効果が絶対ではない」「誰にでも効果があるわけではない」という但し書きです。
実際に摂取した人の感想がきちんと紹介されている場合もありますが、効果を感じた人のものばかりで、効果が得られなかった人の感想は出ていないこともあります。
レビューや体験談をチェックするのは良いですが、参考程度の受け止め方に留め、それだけを指標にすることは避けましょう。
5-2.安価にとびつかない
2つ目の注意点は、安価なサプリメントにとびつかないことです。
一定額より安価なサプリメントには、それなりの品質の原料しか使われていないと判断しなければなりません。
また、サプリメントは製造の過程で濃縮や混合などの作業が行われるため、製品中に含まれる成分量にバラつきがでたり、汚染などにより有害物質が混入したりする可能性があります。
このような問題を未然に防いで、良い原料を使用してきちんと管理し、製造するにはそれなりの費用がかかります。
高額なら良いというわけではありませんが、サプリメントに関して、少なくとも「破格の安さで質の高いものはない」という認識を持っておいた方が良いでしょう。
まとめ
テアニンは、副作用のない安全性の高い成分で、過剰摂取をしても健康に悪影響がないことが、これまでの研究で確認されています。
ただ、サプリメントによっては、十分な効果が得られないことや、健康被害の可能性も全くないとはいえないので、選び方には注意が必要です。
良質な「テアニン」サプリメントを選ぶためには、次のことに留意しましょう。
- 摂取量や注意点など必要な情報の有無を確認する
- 製造業者の名前・相談窓口の有無を確認する
- レビューや体験談だけを指標にしない
- 安価にとびつかない
「テアニン」で気分の良い、清々しい朝を迎えるために、この記事を役立てて頂けたらと思います。