「最近、ストレスがたまってイライラする。サプリメントでも飲んだ方がいいのかな」
「サプリメントでストレスが解消できるの?どんな効果があるのか疑問…」
ストレス社会といわれる現在、誰もが抱えるストレスを、手軽にサプリメントで解消できたら嬉しいですよね。
ストレス緩和サプリメントには、ストレスからくる2つの症状を改善する効果が期待できます。
・イライラや不安感
・睡眠の質の低下
これらの効果は、サプリメント成分の『ストレスからくる自律神経の乱れを整える働き』によるものです。
本記事では、ストレス緩和サプリメントに期待できる効果や成分について、詳しく解説します。
ストレスを放置すると、胃腸障害、心筋梗塞、うつ病などの病気を発症し、生活に支障をきたすことがあります。
事前に防ぐためには、体からの些細な信号を見逃さず、早めに何らかの策を講じることが大切です。
記事後半では、サプリメントと併せて誰でも今日から始められるストレスケアをご紹介しますので、日々の生活に意識して取り入れるようにしてください。
まずは、ストレス緩和サプリメントに期待できる効果から、自分の症状と照らし合わせながらみていきましょう。
目次
ストレス緩和サプリメントで期待できる2つの効果
ストレス緩和サプリメントで期待できるのは、主に2つの効果です。
私たちの身体は、「交感神経」と「副交感神経」の2つの自律神経の支配をうけています。
2つの神経のバランスにより、呼吸や血圧、消化、排泄、体温調節などの各臓器の働きを調整しているのですが、ストレスはこの自律神経のバランスを崩します。
交感神経は活動中に活発となり、副交感神経はリラックス中に活発になる神経です。
この2種類の神経の働きにより心身の調子が変化するので、ストレスで2つのバランスが崩れると、「イライラや不安感」「睡眠の質の低下」といった症状が起きてしまうのです。
各々を、もう少し詳しくみていきましょう。
1-1.イライラや不安感を緩和する効果
ストレス緩和サプリメントでは、イライラする神経の高ぶりや不安感を抑制する効果が期待できます。
ストレス緩和サプリメントに配合されたリラックス成分が、副交感神経を優位にして、興奮や緊張を抑えたり、尖った神経を和らげてくれます。
忙しい現代人において、些細なことでイライラしたり、理由のわからない不安感を抱えてしまう原因が、ストレスであることが多々あります。
人間関係のトラブルや仕事の量や質の変化、環境の変化、家庭内の出来事や金銭問題など、気づかぬうちに問題が積み重なってストレスを溜めてしまうのです。
ストレス緩和サプリメントは、こうしたストレスによるイライラや不安の症状を軽くする効果があります。
1-2.睡眠の質を改善する効果
ストレス緩和サプリメントには、睡眠の質を改善する効果が期待できます。
ストレス緩和サプリメントに配合された、興奮した神経を落ち着かせる成分や、質の良い睡眠を保つ効果がある成分の働きで、深く心地良い眠りに誘いやすくなります。
ストレスを抱えている人は睡眠障害のある人が多いことが知られています。
ストレスによって自律神経が乱れると、交感神経が優位となり、脳は興奮状態になります。
夜になっても活動モードの状態が続いて、脳が休めなくなるのです。
この状態では、たとえ眠れたとしても、浅い眠りが多くなり、夜中に何度も目を覚まします。
長い時間眠っても、寝た気がしないという状態に陥り、疲れがとれず、さらにストレスが溜まり…という負のスパイラルが繰り返されてしまいます。
ストレスに効くサプリメントには、こうしたリラックス作用をもたらし、交感神経の働きを抑えて睡眠の質を高める効果が期待できます。
サプリメントを摂るか考えている人が知るべきストレスが心身に及ぼす影響
「今どきストレスのない人なんていないのだから…」
「ストレスを気にしないで頑張れば乗り越えられるはず」
こんな風に思って、サプリメントを摂るのを迷っている方がいるかもしれません。
しかしながら、ストレスをそのまま放置すると、知らないうちに体や心が侵食され、病気を引き起こす要因になることもあります。
この章ではストレスが原因で引き起こす不調などについて説明していきますので、当てはまる方はストレス対策を検討することをおすすめします。
ここでは、ストレスが体や心に及ぼす影響をご紹介します。
2-1.ストレスが体に及ぼす影響
ストレスは、自律神経系、内分泌系(ホルモン)、免疫系などを介して体に次のような影響を及ぼします。
・頭痛
・めまい
・胃痛
・下痢や便秘
・食欲不振
・腰痛
もし、ストレスが慢性的に強く作用しつづけると、これらの反応が持続することとなり、身体の各部に器質的あるいは機能的な障害を引き起こし、下記のような病気を引き起こす可能性があります。
・高血圧
・狭心症
・心筋梗塞
・消化性潰瘍
・過敏性腸症候群
・気管支喘息
・関節リウマチ
・皮膚炎
・甲状腺機能亢進症(バセドウ氏病)
・夜尿症
・眼精疲労
ストレスというと、どうしても心の問題というイメージがあるかもしれませんが、自分でメンタルが強いと思っている人ほど心の変化には気づかず、体の方に影響が現れることが多いようです。
たとえば、会社に行くときに気持ち悪くなって吐いてしまう、電車の中でめまいがして立っていられない、といったことが度々起こり、調べても体の異常はない…といった場合、原因はストレスだったということが往々にしてあるのです。
2-2.ストレスが心に及ぼす影響
ストレスは心にも大きく影響し、下記のような症状を引き起こします。
・不安感
・憂うつ感
・焦燥感
・イライラ
・落ち込み
・あらゆることに興味が薄れる
もし、ストレスが慢性的に強く作用しつづけると、これらの反応がエスカレートして、さらに深刻な下記のような状態に陥る可能性があります。
・うつ病
・不眠症
・不安神経症
うつ病とは、日常生活に支障が出るほどの強い気分の落ち込み、意欲の低下が続く病気です。
不眠症とは、入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害などの睡眠問題が1ヶ月以上続き、日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する病気です。
不安神経症は、不安や恐怖の感情が、普段の状態とは異なって過剰に付きまとってしまい、日常生活に支障をきたしてしまう症状のことです。
これらはいずれも、過度のストレスや疲れをきっかけとして、自律神経のバランスを崩し発症することが多い病気です。
2-3.ストレスによる体や心に対する影響を放置してはいけない
ストレスによる心身の傷みを少しでも感じたら、そのまま放置してはいけません。
些細な傷みと思っても、それは自分の体からの信号です。
ストレス信号を放っておくと、ある日突然、心筋梗塞になる、うつ病になるなど、自分では処置しようのない病気に直結してしまう可能性があります。
病気ではないが何となく具合が悪い…こうした病気と健康の間の状態は「未病」と呼ばれています。
自律神経のバランスが乱れ、免疫力が低下している状態です。
未病の状態を放置すると、症状は悪化し、やがてさまざまな病気へとつながります。
未病の段階でいち早く変化に気づいて、何らかの対策を講じれば、病気になる前に本来の健康な体へ戻すことができます。
自分を健康にできるのは、自分しかいません。
ここまでご紹介した、ストレスによる体の不調、心の異変を少しでも感じたら、早めにサプリメントで手当てしましょう。
日頃から自分の体と心の状態に意識を向け、ストレス信号を見逃さないようにすることが、大病を小病に、あるいは未病にすることにつながります。
漢方由来のストレス緩和サプリが体や心を整える
ストレスの症状にお悩みの方には、体や心を整える漢方由来のサプリメントがおすすめです。
東洋医学から生まれた伝統生薬や和漢ハーブには、自然治癒力を高め、心身のバランスを整える効果があります。
先述のように、ストレスを感じている人は自律神経のバランスが崩れやすくなり、体や心に異変が現れます。
ただ未病の状態なので、単一の症状…たとえば「胃腸の調子を改善」「疲労回復」といった一般的なサプリメントでは根本的な治癒につながらないのです。
漢方由来のサプリメントは、病名のつかない不調の根本原因にアプローチします。
交感神経と副交感神経のバランスを整える成分の働きで、ストレスの症状を緩和します。
具体的に理解していただくために、東洋医学の「気・血・水」の考え方からご説明しましょう。
3-1.体を巡る3つの要素|気・血・水
東洋医学では人の体を構成し、体を巡る要素を「気(キ)、血(ケツ)、水(スイ)」の3つの概念に置き換えて考えています。
この3つの要素のどれか1つでも不足したり、流れに滞りがあると不調や病気を招くと考えられています。
その考えの元に、「気・血・水」が滞らず、3者が良いバランスを保つように処方されてきたのが漢方薬です。
3-2.ストレスは「気」の巡りが滞った状態
漢方では、ストレスは気血水の中の「気」の巡りが悪くなり、滞った状態と考えられています。
気は、文字通り精神をコントロールする気持ちの「気」。
上図で示したように、元気の源である「生命エネルギー」です。
ストレスがたまると、「気」の巡りが滞り、それが原因で体のあらゆるところに不具合を生じます。
まさに、ストレスの症状であることがおわかり頂けるかと思います。
漢方由来のサプリメントは、気の巡りを良くしてストレスからくる体の不調を改善すると同時に、乱れた気血水のバランスを整えます。
ストレスサプリメントを選ぶ時に見るべき成分
ストレスケアのためにサプリメントを選ぶ際は、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを整える成分配合のサプリメントを選びましょう。
リラックス成分が、副交感神経を優位にして、興奮や緊張を抑え、尖った神経を和らげて、ストレスによるつらい症状を緩和します。
漢方由来のサプリメントでは、次のような成分を配合したものがおすすめです。
それぞれの効能を、くわしくみていきましょう。
4-1.睡眠の質を高める「テアニン」
「テアニン」は、茶葉に含まれるアミノ酸の一種で、「睡眠の質の向上」で知られる成分です。
テアニンを摂取すると、脳がリラックス状態にあるときに出るα波(アルファ波)が増加することから、脳の興奮を抑え、緊張やストレスを緩和する働きがあります。
さらに、副交感神経の働きを高めてリラックスの度合いを引き上げ、メンタルコンディションを整えます。
つまりテアニンには、心身をリラックスさせ、ゆったり落ち着いた気分にさせる働きがあるということです。
お茶を飲むとホッとするというのは、まさにこの「テアニン」の作用によるものです。
4-2 幸せホルモンを体内に増やす「ラフマ」
「ラフマ」は精神を安定させる生薬として重宝されてます。
紀元前から健康茶として親しまれ、リラックス効果が高く、精神を安定させる成分として重宝されています。
ラフマに含まれるフラボノイドは、脳内の神経伝達物質で幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」を体内に増加させる働きがあります。
日中のセロトニン分泌量を増やすことで、夜間の睡眠の質を向上させます。
4-3.気持ちを落ち着かせる「カモミール」
「カモミール」は、ヨーロッパ原産のキク科植物で、「心を落ち着かせる」作用があります。
ハーブティなどで親しまれているのをご存知の方もいると思いますが、カモミールは、古くからヨーロッパで親しまれてきたハーブで、リラックス効果があることから、不眠症や不安神経症等の治療にも使われてきました。
高い鎮静作用を持っており、自律神経を整え、不安やイライラを和らげる働きをします。
加えて、気持ちを落ち着けてリラックスさせる作用があることから、安眠効果でも知られています。
また、平滑筋(心臓を除く内臓や血管などの壁をなす筋肉)を落ち着かせる効果があるため、ストレスからくる腹痛、胃痛、生理痛等も改善が期待できます。
カモミールは人間の健康に良いだけでなく、ほかの植物を健やかに保ってくれる力も持っていて、弱った植物の近くにカモミールを植えると、その植物が元気を取り戻すとまでいわれています。
4-4.緊張を和らげる「レモンバーム」
シソ科のハーブ「レモンバーム」には、緊張を和らげる作用があります。
レモンバームは精油成分(シトラール、シトロネラールなど)、タンニン類、フェノール類(ロスマリン酸、カフェ酸)などで構成され、特に精油成分が、イライラや興奮を落ち着かせるといわれています。気分を鎮静させ、心を穏やかにし、抑うつ症を好転させます。
ヒステリーやパニック、神経の緊張による不眠などにも効果があります。
古くから「長寿のハーブ」として知られ、近年の研究ではアルツハイマー病をはじめとする認知症の予防や、記憶力や学習力など脳機能の維持に効果・効能がある成分としても注目されています。
またレモンバームには、女性ホルモンのプロゲステロンと似ている作用があるため、ホルモンバランスを整えて、生理不順や生理痛を改善する効果が期待できます。
心と体をリラックスさせる5つのストレスケア
最後に、サプリメントと併せて取り入れて欲しい5つのストレスケアをご紹介します。
ピンチ!のサインを感じたら、これらを早めに行うことで、あなたの体や心を守ることができます。
気になるところからご覧になって、ぜひ日々の生活に取り入れていってください。
5-1.軽い運動や散歩をする
ストレス解消のために軽い運動や、散歩を心がけましょう。
運動には、心と体をリラックスさせ、睡眠リズムを整える作用があります。
特に効果的なのは、体の中に空気をたくさん取り入れながら行う有酸素運動です。
軽いランニングやサイクリング、好きな音楽をかけて行うダンスなどを試してください。
運動といわれると億劫に感じてしまう人は、近所を散歩したり、緑の多い公園などで、いつもよりアクティブに過ごすだけでも良いでしょう。
太陽の光を浴びることは、気分を安定させたり、睡眠を改善してストレスを軽減する効果があります。
特に公園や遊歩道などを散歩して自然と触れ合うことは、自律神経のバランスも整える効果もあります。
5-2.腹式呼吸をする
不安や緊張が強まったのを感じたら、腹式呼吸を繰り返しましょう。
意識して深い呼吸をすることで、自律神経が整います。
腹式呼吸は以下の手順で誰でも簡単に行えます。
息を吐くときにおなかがぺったんこになり、息を入れたらおなかが膨らむ…これを意識して呼吸すると、より深い呼吸ができるようになります。
腹式呼吸を繰り返しているうちに自律神経の乱れが整い、不安感や緊張が緩和されます。
5-3.音楽を聴く
音楽は人の心と体を癒し、ストレス緩和を手助けしてくれます。
気分に合った曲を聴くと、自分の気持ちを音楽に委ねられ、内に秘めていたストレスが外に出ていきます。
ストレス解消の音楽というと、クラシック音楽をイメージするかもしれませんが、最近の研究では、クラシックからJ-POPまであらゆる音楽に、体の緊張を解き、体温を上昇させて筋肉の緊張度を下げる効果があると報告されています。
アップテンポの音楽はエネルギーや活力を与え、優しくスローな曲は不安や緊張をやわらげます。
思い出の詰まった曲を聞くと思わず泣いてしまうことがあるように、言葉にできない感情を表現するきっかけを、音楽が作ってくれることもあります。
初めはスローな曲を聴き、気分が回復してきたら次第に元気な曲に変えていくことで、落ち込みから少しずつ脱することができるという方法が、モチベーションを上げるのに効果的です。
5-4.歌を歌う
音楽を「聴く」だけでなく、自分で音楽に合わせて歌うのもストレス解消に効果があります。
歌うことでお腹に力が入り、体も動かすことができ、体温も上がって前向きな気分になれます。
歌うのが得意な人、好きな人は、カラオケボックスなどに行って、思い切り発散してみてはいかがでしょう。
歌っている間は自然と呼吸が深まって腹式呼吸になり、歌に集中することで、不安やイライラを忘れることができます。
5-5.今の気持ちを書いてみる
苦しくて辛いとき、その気持ちを書き起こしてみるのもストレス解消法のひとつです。
思いを言葉にして書き出すことで、今抱えている悩みと距離をとり、客観的に見ることができるようになります。
客観的に落ち着いて物事を考えることで、焦りや苛立ちを遠ざけられます。
また、書き起こすことで、解決法や、それまで思いつかなかった選択肢に気づけるようになります。
自分の取るべき行動が見えてくれば、もやもやした気持ちや、漠然とした重苦しさから解放されていきます。
ノートに手書きするのが面倒なら、携帯やパソコンを使ってもかまいません。
溜め込んでいる自分の気持ちを、ありのままに書き出してみましょう。
まとめ
ストレスケアのためにサプリメントを選ぶ際は、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを整える成分配合のサプリメントを選びましょう。
具体的には次の成分配合のものがおすすめです。
・テアニン
・カモミール
・レモンバーム
ストレスによる心身の傷みを少しでも感じたら、そのまま放置してはいけません。
些細な傷みと思っても、それは自分の体からの信号です。
我慢して放置していると、自分では処置しようのない病気につながってしまう可能性があります。
記事を参考に、なるべく早く、あなたに合ったストレス対策を講じていきましょう。