プーラヴィータでは「女性の一生に寄り添う」ために、主に40代以上の女性の意識調査を全国規模で実施しています。
今回は2023年9月に実施した「更年期」をテーマにしたアンケートをもとに、その結果をご紹介します。
※全国の40歳〜59歳の女性、439名からご回答いただきました。ご協力ありがとうございました。
つらい更年期!家族や職場の気づき、理解、協力はまだまだ少ない!家族の協力アリは2割、職場の協力は1割程度にとどまりました。
気づかれないように仕事や家事を頑張る女性たち。更年期についての理解は進んでいない?
目次
平均的な症状、またはそれ以上と答えた方は約半数
8割以上の方が、更年期の症状を実感されています。平均より「ひどい」と感じていらっしゃる方も約1割になりました。
40代前半から感じる更年期の症状。50代後半では9割以上の方が症状を意識
年代別で見ると、40代の前半から更年期の症状を感じている方が7割近く、一般的に45歳から55歳くらいと言われている更年期の低年齢化が進んでいるのではないか?という結果になりました。
家族が気づいてくれたのは4割。協力してくれた家族はわずか2割にすぎませんでした
気づくこともなく、協力などもなかった方が36.6%。
さらに気づかれないように家事をこなした方の10%を合わせると、半数近くの人が家族からの気づきさえもなかったという結果に。
気づいたが、協力なしも17.3%に。
年齢が高いほど、家族の協力が少ない結果に
年代別でみると、家族の気づきがないと答えた方は50代後半がもっとも多くなり、逆に家族が協力してくれたと答えた方は、45歳〜54歳で多くなっています。
気づかれないように仕事をこなした方が一番多い結果に
更年期について理解して、サポートをしてくれたと答えた方はわずか11.7%にすぎませんでした。
フェムテックという言葉がマスコミを賑わして、企業の様々なサポートも報道されていますが、実体は7割に近い会社で更年期への理解が進んでいないと言えそうです。
会社の理解は少しずつでも進んでいる?
年代別でみると、理解してくれているとの答えは、年代が低いほど多くなっています。
会社の理解も少しずつ進化しているのかもしれません。
とはいえ、気づかれないように仕事をこなしたという回答は40代前半が多いのが気になるところです。
更年期の症状、仕事や家事に影響した方は約6割
症状がひどく、仕事や家事ができない状態を体験した方は8人に1人程度でしたが、影響をあったが、なんとか我慢して仕事や家事をこなした方が約半分でした。
我慢を強いられている方も多いのではないでしょうか?
更年期の症状が年々、ひどくなっている?
年代別でみると、「仕事や家事に影響が出るほどでない」との答えが年代が低くなるほど多くなっています。
この年代による感じ方の違いなどもあるとは思いますが、結果を単純に比較すると、更年期の症状が時代とともにひどくなっているということになります。
配偶者様、普通でいいので理解してほしい6割!
配偶者(パートナー)に女性の更年期の知識を持ってほしい!と思う方が、強く求める、普通でいいので求めるを合わせると8割近くになりました。
つまり、あまりにも「知識」を持たない人が多いと言えるかもしれません。
更年期世代(40代後半から50代前半)の方ほど、配偶者に「知識」を求める
年代別にみると、更年期真っ只中と想像できる世代からは、知識、理解を求める割合が多くなっています。
職場の人、上司、更年期を理解してください!
職場に求める更年期に関する理解、強く求めたい、普通でいいので求めたい方を合わせると7割近くになりました。
まず知ってほしいという切実な想いが伝わってきます。
若い世代ほど、理解を求める希望が強い!
年代別では、大きな傾向の違いは見られませんでしたが、ただ理解(知識)を「強く求めたい」と答えた方が、若い世代ほど多いのが、時代が変化しつつある証明かもしれません。
何もしない方3割、サプリ摂取などの積極対策は7割
前述の質問に対する回答で、「症状の影響が少ない」と答えた割合とほぼ一致する3割の方が、何もしないとお答えになりました。サプリ等の摂取で前向きな対策をされている人は合計で7割近くになりました。
若い世代ほど積極策をとっています。
年代別で見ると、若い世代ほど、サプリ摂取などの積極的な対策をとっている割合が増え、逆に年代が高くなるほど、何もしない(しなかった)方が増えているという顕著な傾向が見られました。
ここでも時代の変化を感じることができそうです。
まとめ
更年期について、今回は、主に周囲の理解をテーマにアンケートし、その結果をまとめてみました。
想定以上に家族や職場の理解、協力が進んでいないと思わざるをえない結果となりました。
フェムテック、フェムケアなどの言葉の流行りとは裏腹な結果ですが、これからの正しい理解の広がりが期待されます。