【男性ダイエット】女性とは異なる?男性がダイエットで成功するための5つのコツを専門家が解説

2024. 10. 30
監修:石川 ロバート誠 プロフィールを見る >
サプリメントアドバイザー・パーソナルトレーナー
40代に慢性的な疲労感、不安感、不眠など典型的な男性更年期症状が現れ、栄養バランスのよい食事、適度な運動、サプリメントの利用による体質改善により男性更年期を克服した経験を持つ。 60歳を前にして、仕事に、遊びに全力投球で人生を楽しんでいる。

「男性のダイエットは女性のダイエットと同じでいいの?」
「男性が効果的に痩せるダイエットのコツを知りたい」

あなたは今、男性のダイエットについて知りたいと思っていますね。

実は男性と女性では太り方や痩せ方が大きく異なるため、女性と同じダイエットを行っても高い効果を得ることはできません。

男性の場合

  • 女性より内臓脂肪がつきやすく隠れ肥満が多い
  • 女性よりも筋肉量が多く基礎代謝が高い

などの特徴があり、これらの特徴に合わせたダイエットを行うことが大切になるのです。

そこで男性のダイエットを成功させるために有効なのが以下の5つのコツです。

男性ダイエットで成功するための5つのコツ
  • 筋力トレーニングを取り入れる
  • 有酸素運動と無酸素運動をバランスよく行う
  • 糖質・脂質を控える
  • タンパク質を十分に摂取する
  • 体重や体つきの変化を記録する

実際には、よく目にする多くのダイエット情報は女性向けのものが多く、男性のダイエットに関する正しい知識を得にくいという状況もあります。

このため男性のダイエットでは、男性と女性の体質の違いを正しく理解し、男性が痩せるために最適なダイエットを行うことが重要になります。

そこで今回は

  • 男性ダイエットを成功させるための3つの基礎知識
  • 男性が太る4つの原因
  • 男性ダイエットで成功するための5つのコツ
  • 【ダイエットのタイプ別】おすすめの男性ダイエットメニュー
  • ダイエットを継続するための2つのコツ
  • 効果的なダイエットには栄養バランスを保ち身体の基礎を作ることが欠かせない

について詳しく解説していきます。

この記事を読めば、あなたも男性ダイエットを効果的に進めることができます。

男性ダイエットを成功させるための3つの基礎知識

男性がダイエットを行う上で、まず知っておくべき基礎知識として上げられるのが以下の3つです。

男性ダイエット 3つの基礎知識
  • 男性は内臓脂肪が蓄積するためお腹が出る
  • 男性の肥満は見つかりにくくリスクが高い
  • 実は基礎代謝が高い男性のほうが女性よりも痩せやすい

冒頭でもお伝えした通り、よく目にするダイエット情報の多くは女性向けのものであり、必ずしも男性にとって効果的なものではないというケースも多くあります。

運動や食事など、内容は大きく異なることはなくても、その中で何を重視し、どのようなアプローチを行うかで結果は大きく変化します。

まずは3つの基礎知識を正しく理解し、男女の体質の違いを知ることで、効果的なダイエットを行うための準備を行いましょう。

では一つずつ確認していきましょう。

1-1.男性は内臓脂肪が蓄積するためお腹が出る

まず初めに知っておきたいのが男女の太り方の違いです。

男性が太る場合、女性に比べて内臓脂肪が増加しやすく、結果としてお腹周りだけが太くなる傾向にあります。

女性 男性
特徴  皮下脂肪が多い 内臓脂肪が多い
太り方
  • 皮下脂肪型肥満
  • 体全体に脂肪がつく
  • 皮下脂肪が増える
  • 内臓脂肪型肥満
  • 内臓脂肪が増える
  • お腹周りに脂肪がつきやすい

女性の場合、男性に比べて体の皮下脂肪が多いため、太る場合も体全体に脂肪がつきやすいのに比べて、男性の場合は女性に比べて皮下脂肪が少ない代わりに内臓脂肪がつきやすいという特徴があります。

このため顔や手足など目に見える部分はあまり太らないかわりに、内臓脂肪に押し出される形でお腹周りが太くなっていくのです。

1-2.男性の肥満は見つかりにくくリスクが高い

内臓脂肪を溜め込みやすい男性の特徴としてあげられるのが病気にかかるリスクの高さです。

男性に多い内臓脂肪方の肥満は糖尿病、高血圧、脂質代謝異常などの症状を発症するリスクが高くなるのに対して、女性に多い皮下脂肪方の肥満の場合はこれらの症状を発症するケースはそれほど多くありません。

一方で内臓脂肪は見た目にあらわれにくいという特徴もあるため、男性の場合、痩せているように見えて実は内臓脂肪をたくさん溜め込んでいる隠れ肥満が多いという特徴もあります。

見た目は痩せ型でも服を脱ぐとお腹だけぽっこりと出ているという男性は、できるだけ早くダイエットを始めることをおすすめします。

参照:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」

1-3.実は基礎代謝が高い男性のほうが女性よりも痩せやすい

一方で男性のダイエットは女性よりも効果があらわれやすいという特徴もあります。

これには以下のような理由があります。

  • 内臓脂肪は皮下脂肪に比べて燃焼しやすい
  • 男性の方が筋肉がつきやすく基礎代謝(日常生活のカロリー消費量)を上げやすい
  • 女性は出産に備え脂肪を蓄える必要があるため、そもそも痩せにくい

つまり女性の場合はなかなか結果を出しにくいダイエットでも、男性の場合は、効果的に痩せることができるというわけです。

もちろん痩せやすいからといって闇雲にダイエットをしても効果はありませんが、正しい方法を踏まえて継続的にダイエットを続けることができれば、男性の場合、体重を落とすことはそう難しいことではないのです。

また、正しいダイエットを行うためにはどのようなダイエットが自分に合っているかを把握することも重要です。

そのためにもまずは自分が太ってしまった原因について、次章で正しく把握しましょう。

男性が太る4つの原因

自分に最適なダイエット方法を見つけ出すためには、何が原因で自分が太ったかを知ることも大切です。

そして多くの男性の場合、太る原因は以下の4つのいずれか、または複数に当てはまります。

男性が太る4つの原因
  • 基礎代謝の低下
  • 食事によるカロリー摂取の増加
  • 運動不足
  • 生活習慣の乱れ

自分がこの4つのどれに当てはまるか、確認してみてください。

2-1.基礎代謝の低下

男性が太る原因としてまず上げられるのが基礎代謝の低下です。

若い頃は痩せていたけれど年齢を重ねるにつれておなかが出てきたという方は、この基礎代謝の低下が原因であるケースが多くあります。

基礎代謝とは、呼吸や体温調節、心臓の鼓動や内蔵の運動などによって、全く意識せずに日々行なっているカロリー消費のことを言います。

基礎代謝は10代後半をピークに、年齢とともに徐々に低下していく傾向にあります。

ほとんどの方が歳をとって痩せにくくなった、太りやすくなったことを実感するのはこれが理由です。

実は基礎代謝のエネルギー消費は、消費エネルギー送料の6割から7割を占め、カロリー消費という点では最も大きな要素となっています。

実際に男性の基礎代謝はピーク時の10代後半では1日あたり1600キロカロリーほどですが、40代では1500キロカロリーほどに低下します。

たかだか1日100キロカロリー程度の基礎代謝の低下と思うかもしれませんが、消費できないカロリーが毎日100キロカロリーずつ積み重なっていくため、結果としてたいへんな量のカロリー消費が妨げられることになるわけです。

2-2.食事によるカロリー摂取の増加

基礎代謝の低下とともに太る原因としてあげられるのが食事によるカロリーの過剰摂取です。

食事のバランスが崩れている方は、どうしてもカロリーを必要以上に摂取してしまう傾向にあります。

米やパンなどの炭水化物や、肉類、揚げ物などを高カロリーの食事を好んで摂取してしまうと、消費できるカロリーを超えてしまい、それが肥満を引き起こします。

男性の場合、特に肉類を好む方が多く、また年齢を重ねて基礎代謝が低下してきたにもかかわらず、若い頃と同じ食事をしてしまうなどが原因で、消費しきれないカロリーを摂取してしまうというケースも多く、これが男性が太る原因となります。

2-3.運動不足

運動不足も男性が太る大きな原因の一つにあげられます。

特にデスクワークや在宅勤務など、日中、体をあまり動かさない方は要注意です。

運動が不足することは運動によるカロリー消費がないという点でも太る原因となりますが、さらに筋力の低下による基礎代謝の低下を引き起こすという点も見過ごせません。

ウォーキングやマラソンなどの有酸素運動は、直接、カロリーを消費することができます。

このためこれらを日常的に行なっている人は、日々の消費カロリーが高く保たれるため太りにくくなります。

一方、デスクワークが多く、あまり体を動かさない方はどうしても消費エネルギーが下がります。

もう一つ重要な要素としてあげられるのが運動不足による筋力の低下です。

筋肉は激しく動かさなくても、基礎代謝として常にエネルギーを消費しています。

つまり筋肉量の多い人は基礎代謝も高いのです。

しかし筋肉量は継続的に運動をすることで初めて維持することができます。

したがって運動不足の人は筋肉量がどんどんと減っていき、これが基礎代謝の低下を引き起こす原因になるのです。

1-3.実は基礎代謝が高い男性のほうが女性よりも痩せやすいで、特に男性のダイエットでは筋肉量を増やすことが大変重要であることについてはお伝えしましたが、反対に言えば、運動不足による筋力の低下は肥満に直結する要因であるとも言えるわけです。

2-4.生活習慣の乱れ

生活のリズムが乱れることも男性の肥満を促す原因になります。

毎日同じ時間に食事や睡眠をとることができない方、いつも睡眠不足の方は生活のリズムを見直す必要があります。

特に男性が太る要因となるのが睡眠です。

睡眠が不足すると食欲を促進する「グレリン」というホルモンが活発に分泌されるようになり、食事の量の抑制ができにくくなります。

特にグレリンの増加は脂質を多く含む食べ物を食べたくなってしまうことも大きく影響します。

また食事の時間が不規則になることも肥満につながる原因になります。

同じ食事であっても、寝る直前に食べてしまうとカロリー消費が不十分な状態で睡眠を迎えることになり、消費しきれなかったエネルギーは脂肪として体に蓄積されることになるというわけです。

男性ダイエットで成功するための5つのコツ

ではここまで確認してきた男性が太る理由や特徴を踏まえて、男性がダイエットで成功するための5つのコツを紹介しましょう。

男性ダイエットで成功するための5つのコツ
  • 筋力トレーニングを取り入れる
  • 有酸素運動と無酸素運動をバランスよく行う
  • 糖質・脂質を控える
  • タンパク質を十分に摂取する
  • 体重や体つきの変化を記録する

一つずつ確認しましょう。

3-1.筋力トレーニングを取り入れる

男性のダイエットを行う上で、まず初めに踏まえておきたいのが、男性のダイエットでは筋力トレーニングによる筋肉の増強が効果的であるという点です。

前章では男性が太る原因について、筋肉の減少による基礎代謝の低下が大きく影響していることについてお伝えしましたが、男性の場合、同じトレーニングを行っても女性より筋肉がつきやすく、筋肉量の増加によって基礎代謝を高めやすいという特徴があります。

このため、あらかじめ筋肉を増やして基礎代謝を高めておけば、食事制限や有酸素運動などそのほかの様々なダイエットを行う場合も、より高い効果を上げやすくなります

筋力トレーニングといってもジムに行って本格的に行わなければいけないというわけではありません。

  • 腕立て伏せ
  • スクワット
  • 腹筋運動

などの簡単な筋力トレーニングを1日10分から15分程度行うだけでも、毎日もしくは週に何回かでも続ければ着実に筋力はアップし、ダイエットの効果を高めることができます。

3-2.有酸素運動と無酸素運動をバランスよく行う

男性のダイエットでは筋力トレーニングは有効ですが、もちろん筋力トレーニングだけで高い効果が得られるわけではなく、筋トレと一緒にウォーキングやジョギングなどの有酸素運動をバランスよく組み合わせることが大切です。

筋力トレーニングは基礎代謝を上げる効果はありますが、無酸素運動であるため、トレーニング自体に脂肪燃焼効果はありません。

このためより効率的に痩せるためには、脂肪を直接燃焼する効果のある有酸素運動を取り入れる必要があるというわけです。

有酸素運動とは一般的に長時間継続して行う運動のことを言います。上にあげたウォーキングやジョギングの他、サイクリングや水泳、エアロビクスなどがこれに該当します。

人間が体の中に蓄えるエネルギー源はグリコーゲン(糖質)と中性脂肪(脂質)の2種類がありますが、エネルギーの燃焼はまずはグリコーゲン(糖質)から行われ、グリコーゲンが全て使われた後ではじめて脂肪が分解されます。

このため脂肪燃焼をするには、長時間体を動かす有酸素運動によってグリコーゲンを使い切り、体が直接脂肪の燃焼を行う状況にする必要があるというわけです。

もちろん短時間で効果を上げることは難しく、無理のない範囲で継続して行うことがダイエット成功のための必須の条件になります。

3-3.糖質・脂質を控える

ダイエットで食事のコントロールが大事であることは男女とも同じです。

糖質や脂質を取りすぎないことがダイエットを成功させる上でも欠かせません。

まずパンや麺類など、炭水化物をできるだけ控えることは必須です。

特に夜に摂取する炭水化物は消費しきれずに脂肪になりやすいため、炭水化物を食べたい場合はできるだけ朝食や昼食で取り、夜の炭水化物の摂取量は控えめにする、もしくは糖質カットサプリを利用するなどの対応をとりましょう。

また男性の場合は特に肉類や揚げ物など脂質を多く含むメニューを好む人が多くいますが、脂質はカロリーがたいへん高いため、これらを摂取する量を減らすことも大切です。

肉類の脂質の量は魚類に比べて多いため、魚料理中心のメニューとするだけでも十分に脂質をカットできます。

もちろん糖質も脂質も、体を維持するためには欠かせない栄養素ですので、全く摂取しないと健康を害するリスクも生じます。

ダイエット中に推奨されている糖質や脂質の量は以下に示す通りです。

ダイエット中の
推奨摂取量
食品に含まれる
糖質・脂質の量の目安
糖質 1日あたり
70g〜130g程度
  • 茶碗1杯(150g)
    あたりの糖質55g
  • うどん1玉(250g)
    あたり糖質52g
  • 食パン6枚切り1枚
    あたり糖質29g
脂質 1日あたり
25g~40g
  • ヒレステーキ100g
    あたり18g
  • ハンバーグ100g
    あたり28.2g
  • 真鯛100g
    あたり5.8g
  • マグロ(赤身)100g
    あたり1.4g

3-4.タンパク質を十分に摂取する

男性のダイエットでは筋肉を作るための必須の栄養素であるタンパク質の十分な摂取はたいへん重要です。

タンパク質は全く運動をしていない男性でも体重1kgあたり1g、つまり60kgの体重の方であれば1日60gの摂取が必要であると言われています。

もしダイエット中で軽めの筋力トレーニングや有酸素運動をメニューに取り込んでいる場合、1kgあたり1.2〜1.4g程度のタンパク質が必要になるため、体重が60kgであればタンパク質は72g〜84gが必要ということになります。

しかしこの量のタンパク質を食事からバランスよく摂るのは実は思ったより大変なのです。

以下は、代表的な食材の100gあたりのタンパク質の量を示した表です。

食材 100gあたりの
タンパク質の量
牛乳 3.3g
木綿豆腐 6.6g
牛肉
(サーロイン)
22g
鶏むね肉 23g
生卵 16.5g

例えば80g程のタンパク質摂取量を牛肉(サーロイン)で取ろうとすれば400g近くは摂取しなければいけません。これを毎日摂るのはたいへんです。

タンパク質は肉や卵など動物性の食材に多く含まれるため、どうしても脂質の摂取も増えてしまいカロリーが高くなってしまうという問題もあります。

このため、どうしても食事だけでタンパク質を摂取しようとするとタンパク質の摂取量が不足したり、高脂質のバランスを欠いた食事になりがちなのです。

こういった場合に、不足するタンパク質を食事のバランスを欠くことなく摂取するために有効なのがプロテインです。

プロテインを活用すればタンパク質を摂取するために必要以上に食事の量を増やす必要がなく、ダイエット中でも摂取カロリーのバランスを崩さずに必要量のタンパク質を摂取することが可能です。

プロテインの効果や摂取方法については以下のページでさらに詳しく解説していますので参考にしてください。

3-5.体重や体つきの変化を記録する

もう一つダイエットを効果的に行う上でおすすめなのが、ダイエットの成果を記録することです。

男性がダイエットを行う場合におすすめなのが体重とお腹周りのサイズの計測です

毎日体重を量ることで、ダイエットの成果を確認することができればダイエットを続ける上でのモチベーションを上げる効果もあります。

「計るだけダイエット」という言葉もあるほどで、毎日の体重を知るだけでも自己管理の意識が高まり、ダイエットの効果も高まります。

もちろん日々のダイエットで何が効果的で、何が効果がないかを冷静に判断する上でも、重要な参考データとなります。

測定値は1日のうちのいつ計るかによっても大きく異なるため、毎日できるだけ同じ時間に計測するのがおすすめです。

可能であれば、夜就寝前の体重と朝起床時の2つの体重を測定し、その差([夜体重]ー[朝体重])を記録しておくことで、就寝中に消費する基礎代謝量を把握することができます。

基礎代謝が向上してくると、徐々に差が大きくなってくるのがわかります。

【ダイエットのタイプ別】おすすめの男性ダイエットメニュー

ここまで男性のダイエットを効果的に行うためのコツについて詳しく確認してきましたが、ここからは自分が理想とするダイエットのタイプに合わせて、行うべき具体的なダイエットメニューを見ていきましょう。

タイプ別 おすすめダイエットメニュー
  • 服装がかっこよく見えるスタイルになりたい方は筋トレがおすすめ
  • お腹周りを引き締めたい方は有酸素運動を重視するべき
  • 重度の肥満の方はまずウォーキングから

一つずつ確認しましょう

4-1.服装がかっこよく見えるスタイルになりたい方は筋トレがおすすめ

かっこいいスタイルを手に入れて服を着こなせるようになりたい方には筋力トレーニングを多く取り入れたダイエットがおすすめです。

体に筋肉がつくことによって、余分な脂肪を落としながら筋肉によって引き締まった体を手に入れることができます。

本格的にジムに通ってトレーニングをするのもおすすめですが、とりあえずは以下の3つのメニューをやるだけでも効果があります。

①腕立て伏せ(プッシュアップ)

両手を肩幅より少し広めにつき、息を吸いながら肘をゆっくりと曲げて下降し、息を吐きながら元の位置まで体を戻します。

この際、

  • 視線を斜め前に向けること、
  • できるだけゆっくり下降すること

を心がけてください。

腕立て伏せは大胸筋や二の腕の筋肉を期待得る効果があるため、特に男性らしいスタイルを作る上で大きな効果があるトレーニングメニューです。

  • 初心者の方は膝をついた状態でおこなうことも可能です
  • 1セット何回と決めず、「きついな」と感じるまで続けます
  • 1分~1分半休憩します
  • 2セット目は、1セット目+2~3回を目標にします
  • 3セット目は、2セット目+2~3回を目標にします
  • 週に3回以上を目安に取り組むのが効果的です

②プランク

うつ伏せになった状態で肘を立てて、前腕部とつま先だけを地面につける形で体を浮かせ、その姿勢をキープします。

体を浮かせたら背筋を伸ばし、頭からかかとまでが一直線になる姿勢を保ってください。

プランクはお腹周りの筋肉に、効果的に刺激を与えることができます。

  • 初心者の方はまず30秒姿勢をキープすることを目標にします
  • 1セットが終わったら1分~1分半休憩を取り、2セット目に入ります
  • 可能なら3セットを目標します
  • 慣れてきたら、1セット60~90秒を目標にします
  • 時間よりも背筋を伸ばした姿勢を保つことに意識を向けてください

③スクワット

足を肩幅に開き、腕を胸の前に軽く組んだ姿勢で息を吸いながらゆっくりとしゃがみ、太ももが床と平行になったら立ち上がり元の姿勢に戻します。

スクワットを行う場合は、以下の2つのポイントに注意しましょう

  • 膝がつま先よりも前に出ないようにすることと
  • 背筋をできるだけ伸ばすこと

スクワットは太ももや背中・お腹の筋肉をバランスよく刺激する効果があります。

  • 1セット何回と決めず、「きついな」と感じるまで続けます
  • 1分~1分半休憩します
  • 2セット目は、1セット目+2~3回を目標にします
  • 3セット目は、2セット目+2~3回を目標にします
  • 週に3回以上を目安に取り組むのが効果的です

また、これらの筋トレと合わせて十分なタンパク質の摂取を忘れずに行いましょう。

筋力トレーニングの効果を十分に高めるためには、その筋肉の基となるタンパク質が体内に十分にあることが大変重要になります。

3-4.タンパク質を十分に摂取するでもお伝えした通り、タンパク質は食事からだけでは十分な量を摂取するのが難しい場合もあるため、筋力トレーニングと合わせてプロテインの摂取を行うのもおすすめの方法です。

4-2.お腹周りを引き締めたい方は有酸素運動を重視するべき

お腹周りの脂肪や内臓脂肪などによる疾患が気になる方、健康診断で脂質異常・メタボリックシンドロームなどの診断を受けた方は、食習慣の見直しと有酸素運動を基本としたメニューを重点的に行うことがおすすめです。

食事においては、

  • 食べる量を減らすこと(少なくとも10%のカロリー削減)
  • 間食をやめる
  • 肉中心から魚と野菜中心のメニューに切り替える
  • ゆっくりと時間をかけ、よく噛んで食べる
  • 夕食は就寝3時間前までに摂る

これらを心がけるだけでも、食習慣は大きく改善しダイエットにも効果的です。

有酸素運動はカロリーを直接消費するだけでなく、中性脂肪やコレステロール値、血圧や血糖値を改善する上でも効果があるため、特にメタボリックシンドロームと診断された方にはおすすめのメニューです。

  • ジョギングやウォーキングなど体に負担の少ない運動をえらぶ
  • 特に、初心者の方はウォーキングがお勧めです
  • 1日30分から1時間、週1~2回程度から始め、徐々に距離や時間を伸ばすのがおすすめ

4-3.重度の肥満の方はまずウォーキングから

特にBMIが高く重度の肥満に分類される方は、激しい運動によるダイエットは心臓や腰・膝への負担が大きいため、まずは食事の改善とウォーキングがおすすめです。

BMII (ボディ マス インデックス)とは、肥満を定義する指数で一般的に以下の数式で算出されます。

BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)

例えば170cm 65 kgの人は

BMI = 65kg ÷ 1.7m ÷ 1.7m = 22.4

となり、BMIは22.4です。

日本ではこのBMIが25を超えると一般的に肥満とされますが、このBMIが35を超える方は高度肥満症に分類され、激しい運動を行うダイエットは行うべきではないとされています。

重度肥満に分類される方の場合、例えばジョギングなども、体重による負荷により、腰や膝を痛めてしまうリスクがあります。

このため推奨されるのが、無理のない範囲で行うウォーキングです。

もちろんウォーキングも膝などに痛みが生じた場合は、中止して様子を見る必要があります。

膝の負担を減らすという点ではプールで行う水中ウォーキングなどもおすすめです。

水中で歩く場合は体重の負荷が軽減されるため、安全に運動を継続することができます。

また食事においては栄養のバランスを整えることは必須ですが、高度肥満の方の場合、摂取カロリーを抑えすぎると筋力が低下して基礎代謝が落ちてしまうこともあるので注意が必要です。

摂取カロリーは1日あたり「20~25 kcal/kg ×標準体重」以下になることを目安に食事の量を制限することがおすすめです。

(​​標準体重については「標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22」で算出することができます。)

  • 体に負担のない範囲でのウォーキングから始める
  • プールで行う水中ウォーキングもおすすめ
  • 1日あたり「20~25 kcal/kg ×標準体重」以下のカロリー摂取を心がける

ダイエットを継続するための2つのコツ

これまで男性のダイエットについて、さまざまなコツやタイプ別のメニューなどについて解説してきましたが、全てのダイエットにおいて最も基本的で、最も重要なことは継続することにあります。

ダイエットは数日で結果が出るものではなく、最低でも数ヶ月から半年以上かけて行うものですが、継続して長く行うことはなかなか難しく、結局挫折をしてしまうというケースも少なくありません。

ダイエットを継続するためには、以下の2つのコツを押さえておくことをおすすめします。

ダイエットを継続するための2つのコツ
  • 実現可能な目標を立てて絶対に無理をしない
  • できるだけ長期の目標を立て運動記録をつける

一つずつ確認しましょう。

5-1.実現可能な目標を立てて絶対に無理をしない

ダイエットを継続するために大切なのは、自分にとって無理のないメニューで行うことです。

ダイエットを思い立ったその時はやる気に満ちており、自分の能力やキャパシティを超えるメニューを詰め込んで行いがちですが、無理をすると体調を崩したり、気力が続かず、結局、数週間や数日でダイエットを諦めてしまうケースはよくあります。

例えば

  • 運動をしたことがない人が毎日マラソンを5km走る
  • 炭水化物の摂取を全部やめる

などの計画をたてても、体にも大きな負担がありリスクも大きく、体力的にも継続は不可能です。

これに対して

  • 毎日30分のウォーキングをおこなう
  • 1回1時間のウォーキングを週2日おこなう
  • 夕食の炭水化物摂取は控える

など、実現可能な目標を立てれば容易に継続でき、なおかつダイエットの結果も着実にあらわれることになります。

5-2.できるだけ長期の目標を立て運動記録をつける

ダイエットは長い時間をかけて行うものであるため、始めるにあたってできるだけ長期的な目標を持ち、やる気を継続することが大切です。

ダイエットを始めると、最初の1ヶ月程度は順調に体重が落ちても、それ以降なかなか体重が落ちなくなることがよくあります。

これをダイエットの「停滞期」ともいいます。

停滞期はホルモンや自律神経によって引き起こされると言われていますが、この時期に差し掛かるとなかなか体重が落ちないためにモチベーションが低下し、結局ダイエットを諦めてしまうことも珍しくありません。

ダイエットでは目標を達成できないことによる挫折が継続を阻む大きな原因になるのです。

このような場合でもダイエットのモチベーションを維持し、継続するために大切になるのが毎回の運動記録をつけることです。

例えば「1セット目10回しかできなかった腕立て伏せ(プッシュアップ)が、1カ月後には13回になった」など目に見える形で記録しておくことでモチベーションの維持が可能になります。

万一、体調不良で運動ができない時期があると、回数は減るかもしれませんが、筋肉も脳も自身の最高記録を記憶していますので、運動を再開すれば徐々に元の状態に戻ってきます。

人に見せるためではなく、継続のために自身の運動実績を記録していくことをお勧めします。

もちろんダイエットは長く継続できればできるほど、成功する確率も上がるのです。

この点からも長期的な展望を持つことがダイエット成功への近道であると言えるでしょう。

効果的なダイエットには栄養バランスを保ち身体の基礎を作ることが欠かせない

もう一つ効果的にダイエットを行ううえで、重要になるポイントとしてあげられるのがバランスの良い栄養の摂取です。

ダイエットでは脂質や炭水化物の制限が効果的であることは3-3.糖質・脂質を控えるでもお伝えしましたが、これらを制限することによって、食事の栄養バランスが偏ってしまってはダイエットの効果も半減してしまいます。

栄養補給でしばしば指摘されるのが「ドベネックの樽」の論理です。

ドベネックの樽」は植物栽培に由来する概念で、植物が健全に育つためには必要な栄養素が欠けることなく、バランスよく与えられなければならないことを説いています。

これはもちろんダイエットを行う際にも当てはまります。

ダイエットが運動や食事制限によって体に負荷をかける行為であるが故に、バランスの良い栄養摂取によって健康な身体の基礎を作りながら、無理のない減量を行うことが何より重要なのです。

しかし一方で、食事制限を行いつつ様々な栄養素をバランスよく摂取するのはたいへん難しいという現実があるのも事実です。

様々な栄養素を摂るには様々な食材を食べる必要がありますが、そのためにどうしても食事の量は増えてしまいカロリーの過剰摂取にも繋がります。

厳密に栄養バランスを整えようとすれば、常に食事に細心の注意を払わなければいけなくなり、楽しみであるはずの食事がむしろストレスを生むものにもなりかねません。

このため栄養バランスのすぐれたユーグレナサプリなどを利用することで、食事を楽しみながら無理なく栄養バランスを整えるのも、おすすめの方法です。

ユーグレナの詳しい情報については以下のページでさらに詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください

【詳しい解説はこちら】
ユーグレナはどんな人におすすめ?

まとめ

今回は男性のダイエットについて詳しく解説しました。

よく目にする多くのダイエット情報は女性向けのものが多く、男性のダイエットに関する正しい知識を得にくい状況があります。

このため男性のダイエットでは、男性と女性の体質の違いを正しく理解し、男性が痩せるために最適なダイエットを行うことが重要になります。

男性がダイエットを行う上で、まず知っておくべき基礎知識として上げられるのが以下の3つのポイントです。

男性ダイエット 3つの基礎知識
  • 男性は内臓脂肪が蓄積するためお腹が出る
  • 男性の肥満は見つかりにくくリスクが高い
  • 実は基礎代謝が高い男性のほうが女性よりも痩せやすい

また自分が太る原因が何であるかを正しく認識することも大切です。

男性の太る原因としては、以下の4つがあげられます。

  • 基礎代謝の低下
  • 食事によるカロリー摂取の増加
  • 運動不足
  • 生活習慣の乱れ

男性がダイエットで成功するためには、これらの知識を踏まえた上で、さらに以下の示す5つのコツを取り入れることが効果的です。

男性ダイエットで成功するための5つのコツ
  • 筋力トレーニングを取り入れる
  • 有酸素運動と無酸素運動をバランスよく行う
  • 糖質・脂質を控える
  • タンパク質を十分に摂取する
  • 体重や体つきの変化を記録する

また後半では、ダイエットのタイプ別のおすすめメニューとして以下の3つのタイプについてそれぞれ詳しく解説しました。

  • 服装がかっこよく見えるスタイルになりたい方は筋トレがおすすめ
  • お腹周りを引き締めたい方は有酸素運動を重視するべき
  • 重度の肥満の方はまずウォーキングから

さらにもう一つ効果的にダイエットを行ううえで、重要になるポイントとしてあげられるのがバランスの良い栄養の摂取です。

ダイエットが運動や食事制限によって体に負荷をかける行為であるが故にバランスの良い栄養摂取によって健康な身体の基礎を作りながら、無理のない減量を行うことが何より大切です。

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