「疲れを解消するサプリメントについて知りたい。どんな成分?本当に効くの?」
「いつも疲れている感じ。病院に行くほどじゃないし、薬を使わずサプリメントで治せないかな…」
疲れをサプリメントで改善したいとお考えの人は少なくないでしょう。
ただ、サプリメントはあくまでも栄養補助食品であり、健康や美容ケアに関してサポートをするものなので、即効性はなく必ずすぐに思うような効果があらわれるというものではありません。
では、効果が全くないのかというとそうではなく、サプリメントを継続的に飲み続けることで、下記のような3つの疲れの回復が期待できます。
①肉体の疲れ
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・体が重い、だるい ・すぐ座りたくなる ・眠くなる ・筋肉痛 ・腰痛 |
②精神的な疲れ
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・気持ちが落ち込む ・よく眠れない ・イライラしやすい ・朝、疲れが残っている ・肩こり |
③神経の疲れ
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・仕事に集中できない ・思考力の低下 ・記憶力の低下 ・目の疲れ、目の乾き ・頭痛 |
サプリメントの効果を得るには、自分の疲れの原因を知り、症状に合ったサプリメントを選ぶことが重要です。
この記事では、あなたの疲れの原因を解明すると共に、疲れにくい体を手に入れるサプリメントについて解説します。
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疲れは体からの危険信号です。
「いつも疲れている」「疲労が回復しない」といった状態を放置していると、心身に大きな負担がかかり、さらなる病気を引き起こす可能性もあります。
慢性的な疲れを根本的に改善するには、和漢素材やスーパーフードなどを原料としたサプリメントがおすすめです。記事では、自然治癒力を高めて体質改善へ導く東洋医学の考えについても解説しますので参考にしてください。
それではまず、サプリメント効果が期待できる疲れとは?という所から、ご自身の症状と照らし合わせながら読み進めていきましょう。
疲れの種類によってサプリメントは使い分けるべき!
サプリメントで回復が期待できる「疲れ」には大きく分けて3つの種類があります。
✔️ 精神的な疲れ
✔️ 神経の疲れ
それぞれの疲れの症状や、どんな成分のサプリメントに回復効果があるのかをみていきましょう。
1-1.肉体的な疲れ
体を動かすことによって起こるのが、肉体的な疲れです。
疲れは、生命を維持するために、体に負担がかかっていることを示すサインでもあります。
筋肉を動かすためのエネルギー不足に加えて、乳酸が蓄積された場合に肉体的な疲れが発生します。
例えば、一気に激しい動きをする過度な運動やデスクワークなどの長時間同じ姿勢でい続けることで発生する疲れが該当します。
筋肉を使い続けることで疲労物質である乳酸が溜まり、筋肉痛や体が重い・だるいなどの症状が現れます。
肉体的な疲労が溜まったと感じたら適度な休養や運動に加えて、必要な栄養を取ることも大切です。
肉体的な疲れの主な症状と、効果が期待できるサプリメントの成分は以下になります。
肉体的な疲れの主な症状 | 肉体的疲れの回復が期待できる成分 |
・体が重い、だるい ・すぐ座りたくなる ・眠くなる ・筋肉痛 ・腰痛 |
・ビタミンB群 ・モリンガ種子 ・有機マカ ・田七人参 ・ウコン ・亜鉛 など |
1-2.精神的な疲れ
ストレスが要因となって起こるのが、精神的な疲れです。
精神的な疲れは、仕事や人間関係の悩みなどのストレスが原因となって起こります。
人はストレスに対応しきれなくなると、悲観したり、イライラしたり、落ち込んだりと感情の起伏が激しくなります。それが高じると、眠れなくなり、食欲も落ち、身体に不調が起こります。
ストレスが多いと風邪などの感染症にかかりやすくなることや、心臓病などの病気にかかりやすい性格があることは、厚生労働省の「休養・こころの健康」にも明記されています。
心と体は繋がっているので、ストレスを溜めやすい性格の人は、疲れやすく、不調を起こしやすい傾向にあるといえます。
精神的な疲れの主な症状と、効果が期待できるサプリメントの成分は以下になります。
精神的な疲れの主な症状 | 精神的な疲れの回復が期待できる成分 |
・気持ちが落ち込む ・よく眠れない ・イライラしやすい ・朝、疲れが残っている ・肩こり |
・ビタミンC ・アミノ酸 ・テアニン ・GABA ・アルギニン など |
1-3.神経の疲れ
神経の疲れとは、視神経を酷使したり、脳の緊張が続いたりすることによって起こる脳の疲労です。
パソコンやスマートフォンなどの画面を見続けることにより、目の奥の視神経の機能が低下して起こります。
また、パソコンやスマートフォンを長時間利用すると、脳には大量の情報が入ることになります。筋肉を使いすぎると筋肉痛になるように、脳に入る情報量が多く過ぎると、脳に負担がかかって機能低下を起こしてしまいます。
さらに、脳の緊張が続いて脳内での酸素消費量が増えると、生体内で除去できないほどの活性酸素が発生してしまいます。そのことにより細胞が傷つけられ、だるさなどとして疲れを感じるようになります。
神経の疲れからくる主な症状と、効果が期待できるサプリメントの成分は以下になります。
神経の疲れからくる主な症状 | 神経の疲れの回復が期待できる成分 |
・仕事に集中できない ・思考力の低下 ・記憶力の低下 ・目の疲れ、目の乾き ・頭痛 |
・ラフマ ・カモミール ・ビタミンB群 ・ビタミンC ・ビタミンE など |
【病気が原因の疲労(疲れ)は治療を優先する】
ここに挙げた3種の疲れは、サプリメントと合わせて一定の休息をとったり、生活習慣の見直したりすることで、回復が期待できます。
一方、そうした対応だけでは回復しない「疲れ」として、病気からくる倦怠感、疲労感があります。
疲労感を伴う病気には、うつ病、甲状腺機能低下症、糖尿病、肝炎、膠原病、腎臓病などが挙げられ、疲れの症状もさまざまです。
もしあなたの疲れが、こうした病気によるものであった場合は、サプリメントで回復するのは難しく、またサプリメントの摂取が治療の妨げになることも考えられます。
病気が原因の疲れには、自己判断でサプリメントを飲用せず、治療を優先するようにしましょう。
女性には特有の疲れがある
疲れには、肉体的疲れ、精神的疲れ、神経の疲れの3種があると述べましたが、実は女性にはもうひとつ、「女性ホルモンの減少や乱れ」からくる疲れがあります。
女性は、プレ更年期といわれる40代前半ごろから閉経に向けて女性ホルモンの分泌量が減りはじめ、更年期に入る45歳以降では、さらにホルモンバランスが乱れやすくなります。
この女性ホルモンの減少や乱れは、肌や粘膜、骨、血管、脳など女性の身体のさまざまな機能に影響を与え、疲れやすさをはじめ、下記のような多くの不調を引き起こします。
✔️ ほてりやのぼせ
✔️ 体の冷え
✔️ めまい
✔️ 動悸、息切れ
✔️ 頭痛
✔️ 全身の疲労感、だるさ
もしこのような症状があるとすれば、あなたの「疲れ」はプレ更年期から更年期の時期に起こりやすい「女性ホルモンの減少や乱れ」からきているかもしれません。
ホルモンバランスの乱れは、疲労の回復が遅くなるばかりでなく、放っておくと新たな心身のストレスを引き寄せ、生活習慣病のリスクが高まります。
女性ホルモンの減少や乱れからくる疲れに、効果が期待できるサプリメントの成分は以下になります。
「女性ホルモンの減少や乱れ」からくる疲れの回復が期待できる成分 |
・エクオール ・大豆イソフラボン ・マカ ・ビタミンE ・ビタミンB群 など |
疲れの根本的な解消には自然治癒力を高めるサプリメントがおすすめ
疲れには、その原因によって種類があることをお伝えしましたが、あなたの疲れはどれに該当していたでしょうか。
疲れの原因を特定した上で、それに即したサプリメントを選びましょう。
中でもおすすめしたいのは、東洋医学の見地から生まれた生薬やスーパーフード由来のサプリメントです。
3-1.疲れを根本的に解消し自然治癒力を高める生薬やスーパーフード由来のサプリメント
なぜ生薬やスーパーフード由来の成分をおすすめするかというと、これまで紹介した4つの疲れに対して、一般的なサプリメントやドリンク剤では一時しのぎにしかならず、疲れそのものの根本的な解決に繋がらないからです。
疲れを解消すると同時に「疲れにくい体」を育むには、『自然治癒力』を高めるしかありません。
東洋医学の考えをベースにした生薬やスーパーフード由来のサプリメントには、痛みや苦痛を抑える対症療法とは異なり、自然治癒力を高める効果があります。
ひとつの症状ではなく、心身のバランスを整えることにアプローチし、自然治癒力を高めて疲れやすい体質の改善へ導いてくれるのです。
これを理解するには、東洋医学の「五行(ごぎょう)」という思想について知っていただく必要があります。
五行は自然界の現象を「木・火・土・金・水」の5つに分けて表した思想のことです。
この自然界の5つの現象は、相生関係と相克関係がバランス良く保たれることで成立し、1つでも欠けるとバランスが崩れるというのが五行の考えです。
・相生関係…1つの要素が生まれると別の要素が生まれる関係
・相克関係…対立する2つの要素が互いに影響し合う関係
東洋医学ではこの五行に人間の身体を支える5つの要素「肝・心・脾・肺・腎」を当てはめて、次のように考えられています。
・5つの要素がバランス良く保たれていると、体は健康な状態である
・1つの要素に不調が生じると関連する別の要素にも不調が起こりやすくなり、バランスが崩れる(= 体が健康な状態ではなくなる)
疲れを気にされている方は、「肝・心・脾・肺・腎」の1つ、あるいは複数の要素に不調を抱えています。
3-2.「肝・心・脾・肺・腎」で体と心の状態がわかる
あなたが、5つの要素のどこに不調を抱えているかを把握することは、自分の体や心の状態を知り、疲れの原因を把握するための大切な指標になります。
「肝・心・脾・肺・腎」と聞くと、単純に体の臓器を五行に当てはめたように思われがちですが、そうではなく、体のあらゆる「機能」や「役割」を大きく5つに分けるという考え方になります。
「肝・心・脾・肺・腎」のどれが弱りやすいか、どこが痛んでいるかは人によって違います。
自分の状態をしっかり判断していただくために、5つの要素について、もう少しくわしく見ていきましょう。
体を支えて機能させている5本の柱といったイメージです。
それぞれどのようなものか、下記に分類しましたのでご覧ください。
肝
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・循環・代謝・発散・排泄・解毒などをコントロールする役割 ・感情をコントロールする役割 ・血液を貯蔵する役割 (肝の不調は爪や目、涙、筋腱などにあらわれる) 不調の主な症状:イライラ、ストレス、血行不良、更年期 |
心
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・血液循環と拍動をコントロールする役割 ・思考や精神活動をコントロールする役割 (心の不調は顔面や舌、汗、脈などにあらわれる) 不調の主な症状:不眠、不安、血管の疲れ |
脾
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・消化吸収をコントロールする役割 ・血液が漏れ出ないように統率する(統血)役割 (脾の不調は四肢や口、唇、涎などにあらわれる) 不調の主な症状:食欲不振、消化不良、くよくよ |
肺
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・呼吸をコントロールする役割 ・水分循環をコントロールする役割 ・バリア機能をコントロールする役割 (肺の不調は皮膚や体毛、鼻、のど、気管支などにあらわれる) 不調の主な症状:肌荒れ、アレルギー、呼吸器の不調 |
腎
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・生命力を貯蔵する役割 ・生殖や成長発育、老化をコントロールする役割 ・水分代謝を調節する役割 (腎の不調は脳や骨、耳、泌尿生殖器、毛髪などにあらわれる) 不調の主な症状:老化、体の衰え |
たとえば、「肝」にトラブルが起こると、感情をコントロールする機能が乱れやすくなったり、また、爪が割れやすい、目がかすむ、ドライアイ、足がつるなど、爪や目、筋腱などに変調が起こりやすくなったりします。
5つの要素がしっかり支えていれば体は健康な状態を保てますが、どれか1つの要素、あるいは複数が同時に弱まることで、体のあちこちにトラブルが起きてしまうのです。
疲れに悩むあなたは、「肝・心・脾・肺・腎」のどこが弱っているのでしょうか。
不調の原因を把握して、適切なサプリメントを選ぶために自分の体と心の状態を見直してみましょう。
3-3.疲れを解消するサプリメント|成分と効能
疲れを解消するためには3-1.疲れを根本的に解消し自然治癒力を高める生薬やスーパーフード由来のサプリメントがおすすめです。
血流が改善されると、倦怠感や肉体疲労が緩和されます。また、自己治癒力の向上には、身体機能の低下を抑えてエネルギーを引き出す効果が期待できます。
具体的には、以下のような効能のある成分を主体にしたサプリメントを選びましょう。
※赤字は漢方由来の成分です。
配合成分
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主な効能
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モリンガ 種子 |
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有機マカ |
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すっぽん |
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田七人参 |
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ウコン |
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酵母亜鉛
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サプリと併せて行うと効果的!自分でできる疲れの解消法
疲れにくい体を手にいれるには、サプリメントで補うだけではなく、ご自身の生活習慣を見直すことが大切です。
疲れを慢性化させないための生活習慣として実践すべき3つの解消法を伝授します。
✔️ 良質な睡眠をとる
✔️ バランスの良い食事をする
今日からすぐ実践できることばかりですので、よく読んで取り入れていきましょう。
4-1.適度な運動をする
適度な運動は、疲れを解消する効果があります。
ウォーキングなどの適度な運動をすると、血流が良くなり体に酸素が循環しやすくなるので、疲れがとれやすくなります。
身体活動と疲労の関係を検討した研究では、よく動く人ほど疲労の度合いが低く、動かない人ほど疲労の度合いが高いことが報告されています。この身体活動には、仕事や家事、買い物などの日常動作も含まれています。
過度な運動は疲れる要因となりますが、適度に体を動かすことは疲れの解消につながるのです。
ウォーキング以外では、ストレッチやヨガもおすすめです。
長時間のデスクワークを行っている人は、意識的に立ち上がって伸びをしたり、狭い範囲でも歩いたりを心がけるとよいでしょう。
4-2.良質な睡眠をとる
睡眠は、脳や体を休め、疲れを解消させる効果があります。眠っている間に体の細胞は修復し、免疫力も高まります。
質の良い睡眠をとるために、次の2点を取り入れましょう。
・眠る3時間ほど前までに食事を済ませる
・入浴で体を温めリラックスする
食べ物を消化するにはおよそ2~3時間かかるので、快眠のためには就寝の3時間前には食事を済ませておくのが理想です。 どうしても夕食が遅くなってしまうときは、量を通常の7分目程度に減らせば、胃腸への負担が軽減されて眠りやすくなります。
また、良質な睡眠に欠かせないのが入浴です。
お風呂にゆっくり浸かり、体を温めることで、体も心もリラックスして休息できます。
4-3.バランスの良い食事をする
バランスの良い食事は、疲れを取り除き、疲れにくい体づくりに効果的です。
バランス良く栄養を摂取することで、さまざまな栄養がお互いに上手く機能するように助け合い、体や脳がスムーズに働くようになるのです。
疲れを感じている方は、特に疲労回復効果のある下記の栄養素を中心にバランスの良い食事を心がけましょう。
栄養素(効能) | 含まれている食品 |
ビタミンB1 (糖質の代謝を円滑に行い、脳や神経を正常に保つ) |
レバー・豚肉・魚介類・枝豆・胚芽米等 |
ビタミンB2 (疲労の原因となる物質を除去する働きがある) |
レバー・小松菜・納豆・卵・ぶり等 |
鉄分 (体中に酸素を運び、疲れを除去する働きがある) |
レバー・かつお・大豆製品・プルーン等 |
カルシウム (筋肉の動きを補助する働き、精神的疲労の緩和など) |
大豆製品・牛乳・乳製品・小松菜・小魚等 |
イミダゾールジペプチド (活性酸素による酸化ストレスを取り除く抗酸化作用) |
鶏むね肉・まぐろ・かつお等 |
クエン酸 (エネルギー代謝を円滑にし疲労回復に働きかける) |
レモン・梅干し等 |
【疲れやすい人の食事パターン】
疲れやすい人の食事に見られる代表的なパターンをご紹介しましょう。
・朝食を食べない
・炭水化物ばかり食べる
・甘いものをよく食べる
これらは、血糖値の急激な変化を招き、疲れやすくなる食生活の典型です。
どれかひとつでも当てはまる人は、改めていきましょう。
いかがでしょう。
たとえば、こんな毎日だったら楽しいと思いませんか?
✔️ しっかり眠って、すっきり起きる
✔️ なにをするにも元気にチャレンジ
✔️ やる気がおきて体が動く!
✔️ 体が元気だと、頭の働きもアップ!
そんな活力ある日々のために、体から元気を引き出すサプリメントを利用すると共に、生活習慣から見直していきましょう。
まとめ
疲れは体からの危険信号です。
慢性的な疲れを我慢して放置していると、次のような症状を引き起こします。
・思考能力や注意力の低下
・行動量の低下
・目のかすみ
・頭痛
・肩こり
・腰痛
特に病気などがないのに、このような症状が続くときは、生活習慣を見直すと共に、足りない成分をサプリメントで補うことをおすすめします。
サプリメントを選ぶときは、疲れの原因が何なのか、どこが弱っているのかをしっかり判断した上で、それに沿った商品を選びましょう。
毎朝元気に目覚めてエネルギッシュに行動できる体を手に入れるために、この記事を役立てていただけると幸いです。