これって老化!? 髪のパサパサ放っておくとどうなるの?

2021. 11. 30
監修:望月みどり プロフィールを見る >

漢方養生指導士・サプリメントアドバイザー・健康管理士
女性の健康に関する専門性の高い記事を数多く執筆。 漢方養生指導士、サプリメントアドバイザーの知識を活かし、女性向けサプリメントの開発にも携わる

髪も体と同じように老化し、女性の場合、それは30歳を過ぎるころと言われています。

髪のパサつきが、実は老化の始まりのサインの一つであると知っていましたか?

若い頃に比べて髪にコシやツヤがなくなってきた、まとまりが悪くパサパサしてしまう、昔よりクセやうねりが強くなってきた、と感じたらそのまま放っておくのはとても危険。

髪の老化のためにできる対策を知っておくことがとても大切です。

 

髪も老化する?髪がパサつく原因

年齢と共に、体の新陳代謝の機能が落ち始め、お肌のたるみ、くすみ、しわ、シミなどが気になり出すのも30代を過ぎた頃です。

40歳を過ぎると、さらに細胞の生まれ変わりの機能も低下し、どんどんと老化のスピードが速くなっていきます。

髪も体の一部なので当然老化が進みます。

丈夫で元気な髪を育てるための栄養素が、血管の老化で運搬されにくくなること、頭皮の老化によって、毛穴の形がいびつになることで髪がパサつくという症状が現れてしまうのです。

そしてもう一つ、女性にとって忘れてはならないのが「閉経」によるホルモンバランスの乱れからくる髪への影響です。

閉経が近づく頃から女性ホルモンが減り始めるので、これまで女性ホルモンによって潤いやツヤを得られてきた髪がパサつく傾向になってきます。

これらの要素が重なり、日々髪の老化は進んで行くのです。

 

パサパサの髪、もう切るしかない?

一度パサついてしまった髪の対処法はどうしたら良いのでしょうか。

もう切るしかない! と思う方も多いかもしれませんが、早めに対処することで切らずに落ち着かせることは可能です。

その為にまず、髪の構造を知っておきましょう。

シャンプーのCMなどでキューティクルという言葉は聞いたことがあるかもしれません。

キューティクルは髪の表面をウロコ状の膜で覆い、中の水分が蒸発するのを防ぐ役割をしています。

髪の中にはコルテックスというタンパク質があり、そこで水分を溜め込むという仕組みになっています。

しかし、キューティクルはほんのわずかな刺激でもダメージをうけ、剥がれ落ちてしまうデリケートな性質です。

キューティクルが剥がれ落ちた髪は、どんどん水分が失われていき、パサパサな状態になります。

あまりにパサパサになってしまうと、元に戻すのは難しいので、切ってしまうという選択肢しかなくなります。

手がつけられない状態になる前に、キューティクルを補修し、しっかりと水分を保持できる髪をキープすることが大切です。

 

憧れのサラサラヘアーになるためのケア

それでは、具体的にどのように痛んだ髪をリペアすればよいのでしょうか。

一番確実で効果的な方法は、美容室でプロの手にお任せすることです。

美容室によってはダメージ具合に合わせて、トリートメントを選べることが多くありますので、信頼できる美容師さんに相談してみることがおすすめです。

美容室でのトリートメントは蒸気を使ったり、何段階もステップを踏んで丁寧にかつ確実に髪をしっかりと補修してくれますが、それも一定の期間での効果です。

月に一度、トリートメントを受けるとしても残りの何十日も、雑なケアのままでは効果もすぐに戻ってしまいます。

自宅できちんとホームケアをすることで、さらに美容室での効果を持続することにつながるので、面倒でも3〜4日に一度は手をかけましょう。

美容室では髪の中に入れ込んだトリートメント成分を浸透させ、表面をコート剤でしっかりとフタをすることで、痛んだ髪をリペアします。

自宅でもコート剤が取れないようなケアを心がけましょう。

ホームケアを続けることで、通常3週間前後の効果が1ヶ月以上も持続するので、美容室のスペシャルケアのクオリティを長期間保てるようになります。

 

髪のパサつきを軽減するために気をつけるべきこと

トリートメント剤に頼る他に、プラスアルファとして日常生活でも髪のパサつき対策にできることをご紹介します。

キューティクルのウロコには濡れた状態では開く、乾くと閉じる、という性質があります。

ウロコが開いたままでは水分がどんどん失われていきますので髪を洗った後は、濡れたまま自然乾燥で放置せず、ドライヤーで乾かす習慣をつけましょう。

ドライヤーを使うときは熱が一箇所に集中しすぎないように注意しながら、まんべんなく乾かして下さい。

また健康な髪の土台づくりとして、健康な頭皮環境を作ることも大切です。

髪に必要な栄養素は、体の血管を通り運ばれてきます。

頭皮や首、肩が凝り固まってうっ血した状態ですと、頭皮に十分な栄養素が運ばれず、元気のない髪になってしまいます。

血流を促進するために、よくお風呂に浸かってしっかりとマッサージすることも効果的な方法です。

そしてより良い栄養素を吸収するために、髪に良い栄養素を積極的に摂る様にしてみましょう。

髪に必要な成分は、まずは主成分のタンパク質、タンパク質の合成を手助けする亜鉛、そして体の健康のために欠かせないビタミンの3つを意識した食生活。

この先生えてくる髪が美しく健康な状態である基本になるはずです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

大切なことはまずは健康な髪に育てていくことです。

痛んでパサパサになった箇所は小まめに自宅でもホームケアし、定期的に美容室でもメンテナンスすることがおすすめです。

ホームケアの方法はシャンプーをアミノ酸系の優しい洗浄力のものに変えたり、トリートメントあとにヘアオイルをプラスしてみたりなど、自分の髪に合うケアを工夫してみましょう。

最近ではシャワーから出るお湯の塩素をカットできるシャワーヘッドも効果が高いと人気です。

髪は、顔の印象を左右する大事なポイントです。

お肌には基礎化粧品が必要な様に、髪にも手間をかけていつまでも美しくいたいものですね。

 

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