どんな体でも結果が出ると言われ、一流モデルも行なっている「体幹リセット」という話題のエクササイズをご存知ですか?
どんなダイエットをしても落とせなかったモデルさんの下腹、二の腕の脂肪をたった2週間で落とせたことで一躍人気になりました。
やり方は、驚くほど簡単でつらい運動もなし!
ここでは開発者である、スポーツインストラクターの佐久間先生に、お腹をスッキリさせる方法、体幹を鍛えることの大切さについて教えていただきました。
体幹リセットの前に…年齢とともにお腹が出てしまうのはなぜなの?
中年太りの典型的なタイプは、お腹ポッコリ、太ももがっちりの下半身太り。
この体型になってしまう理由は、普段使っている筋肉が、太もも前側・腰・ヒップの3箇所に集中しているからだそう。
反対に、全く使われていない筋肉が太ももの裏、お腹の筋肉です。
体幹の筋力不足を腰で補い続けていると、下腹がポッコリと出てきてしまいます。
そこで、効果的なのが体幹リセット!
体幹を鍛えることで、骨盤の前傾、太ももや腰の負担を軽減していきます。
きちんと体幹がリセットされると、お腹と内モモ周りの筋肉が働きやすくなり、使われる筋肉が増えていきます。
筋肉が増えると基礎代謝もアップするので、その結果、脂肪がつきやすいお腹を細くすることができるというわけです。
「お腹が気になってダイエットをしても、気になる箇所に限って変化がなかった」という結果で終わってしまうのは、体幹の筋力不足が原因だったからなのですね。
体幹リセット?体のクセ?
体幹リセットダイエットの著者である佐久間先生は、ミス・インターナショナル代表やモデル、一般人まで幅広くボディメイクを手がけるパーソナルトレーナーです。
2017年にはミス・インターナショナル世界大会の公式トレーナーとしても活躍されました。
佐久間先生によると、痩せるためのダイエットは「量に頼らないこと」だそう。
ある運動嫌いの女性は、週に2回、10分以内のエクササイズだけで、半年で20kgのダイエットに成功したそうです。
先生が一番に着目しているポイントは、「体のクセ」を正すこと。
クセを直すだけで、十分なダイエット効果があるそうです。
1分でできるエクササイズを1回5分間行うだけで、脂肪が燃える体に変わり、気になるところから体が細くなるのが体幹リセットなのです。
体幹を鍛えるメリット
姿勢が悪く、限られた筋肉だけを使っていると、体型はどんどん崩れてきます。
それに対して、体幹部分のさまざまな筋肉が使えていると、背筋が伸び、骨盤を垂直に保って体幹が引き締まります。
体幹を鍛えることのメリットを、3つご紹介します。
①姿勢がきれいになって、スラリとした体形になる
「痩せたい部分を激しく動かせば、脂肪が落ちて細くなる」というのは、ダイエットにありがちな勘違い。
例えばウエストのくびれには、まず運動をしたり、腹筋を鍛えようと思いがちですね。
体幹を鍛える前に熱心に運動することで、使い慣れた筋肉ばかりを使ってしまい、ヒップや太ももばかりが鍛えられた結果、下半身太りになってしまいます。
普段使いすぎの筋肉ほど動かさずに、使えていない筋肉を使うことで、張り出した筋肉が消えてすらっとした体型になるのです。
②楽して消費エネルギーがアップする
体幹リセットを行うと体幹筋が働くことで、全身の筋肉が全てバランスよく使われるようになります。
正しい姿勢を作ることで、日常生活で使われる筋肉の割合が大きくなるので、1日の消費エネルギーがグンとアップします。
長時間運動をするよりも、エネルギーを常に少しずつ消費できる体にすることで、効率よくダイエットができるというわけです。
③リバウンドの心配がない
ダイエットの大敵はリバウンド。
食事制限をするダイエットは、筋肉量が減りやすく、食べる回数や量が減ることで内臓の消化吸収活動が弱まります。
こうなると基礎代謝が落ちてしまい、1日の消費エネルギーがいっきに落ち込んで、脂肪がつきやすい体になってしまいます。
体幹リセットの場合、日常生活で気づかない間に使う筋肉量が増えるだけなので、リバウンドの心配がありません。
体幹リセットのエクササイズをやめたとしても、全身の筋肉を使う姿勢が維持できていれば、基礎代謝が大きくアップした状態の体が維持できるのです。
くびれくっきり!オススメポーズ
ウエストのくびれをスッキリさせる、エクササイズをご紹介します。
意識したいのは背中にある2つの大きな骨、肩甲骨です。
日常生活では肩甲骨を下げる、という動きはほとんどありません。
これができると、いつもでも体幹を使えるようになりますので、挑戦してみましょう!
①ベッド・イスなどに腰をかけ、ヒップの横に左右それぞれの手をつく
【ポイント】
・脚は肩幅に開き、手はベッドやイスの縁をつかむと、肩を固定しやすくなります。
②ヒップの片側を浮かせる
【ポイント】
・左右の肩は動かさず、ヒップの片側だけを浮かせましょう。
・同時に脚を持ち上げるとやりやすいです。
・肩が動く、体が左右に傾く、上半身が前に傾くのは正しい場所に刺激ができないため、NGです。
右側のヒップを上げて3秒キープを10回繰り返し、次に左のヒップを同様に10回繰り返しましょう。
姿勢が崩れがちになる歩行時の消費エネルギーアップにも、大変効果的です。
まとめ
体幹リセットのエクササイズは、最初の2週間は毎日、その後は週に3回でOKです。
体幹筋が完成するまで、約2カ月間は頑張りましょう。
佐久間先生によると、朝の体幹エクササイズは日中の消費カロリーをアップさせ、夜の場合は日中、体に付いたクセがリセットされるという特徴があるそうです。
実際にやってみると、普段自分が使っていなかった筋肉に効いている感じが、ハッキリとわかります。
道具も不要、たった5分という圧倒的な手軽さなので、ぜひ早速はじめてみませんか。