プーラヴィータでは「女性の一生に寄り添う」ために、主に40代以上の女性の意識調査を全国規模で定期的に実施しています。
その結果は「今の女性の意識を知ることができる」ということで数々の大手メディアから注目、紹介されています。
今回は2023年11月から12月にかけてに実施した「配偶者、パートナーから見た男性更年期」をテーマにしたアンケートをもとに、その結果をご紹介します。
目次
31%が配偶者、パートナーの「男性更年期」の変化を実感している
まず、この調査のスタートになるスクリーニング調査の結果を紹介しましょう。
グラフは「あなたの配偶者、パートナーの男性更年期と思われる変化を感じていますか?」という質問に答えていただいたものです。
変化を実感しているのはほぼ3人に一人。
「男性更年期」という言葉の社会的な認知度を考えると、予想より高い割合になりました。
調査の結果を年代別に分析すると、やはり年代が高くなるほど「変化を感じている」方の割合が増えてくるようです。
これはあくまでも変化を感じる側の年代別の分析になりますが、「同年代婚が多い」という参考資料データ※から「40代から男性更年期が始まっている」ことが想定できます。
疲労感・倦怠感がトップ。不安・イライラ、身体機能の低下が続いています
いよいよ本調査の結果を分析、紹介します。
まず一問目は男性更年期に伴う症状を複数回答で聞いてみました。
「疲労感・倦怠感」が43.7%と半数近くになり「不安・イライラ」「筋力や身体機能の低下」「記憶力・集中力の低下」がそれぞれ4割近くになりました。
単なる老化と判断できる症状でもあるため、男性更年期が原因と断定するのは難しそうですが、やはり不安、イライラ、気分の落ち込みなど心の変化は、更年期との関連は強そうです。
男性更年期特有の症状は、40代で多く実感しています。
年代別でみると、不安、イライラ、ほてり、発汗など更年期症状と思われる実感をもった世代が40代、50代が多いことがわかりました。
年代がすすむほど、体力的な低下が目立つようです。
本人の認識は6人に一人、自覚のない人は3人に一人
変化は自覚しているが、男性更年期との認識がないという答えが、半数近くになり、やはり男性更年期という言葉は、まず男性自身の認識が薄いことがわかります。
3人に一人が「変化」があっても「自覚」がないという結果も気になります。
「男性更年期」ではないか?との認識は、若い世代ほど高割合
年代別でみると、配偶者、パートナーが「男性更年期」と認識しているとの回答が40代で多くなっています。
若いほど変化への感度が高いという解釈と、やはり男性更年期という言葉が比較的新しいものであることが理由と思われます。
症状が進むと不安‥が半数近く。家族関係のマイナス要因との答えも4人に一人も
時々、対応に戸惑うことがあるとの答えも3人に一人の割合で、家族への影響が軽視できないことがわかります。
症状そのものを自覚していない配偶者、パートナーが決して少なくないことからも、知識を得ること、対策を考えることが必要かもしれません。
若い世代ほど、ギクシャク関係、戸惑う対応に悩んでいる?!
年代別で大きな違いが見られたのは、40代前半の方の回答です。
家族関係のギクシャクや対応への戸惑いをあげた方がともに4割をこえ、他の年代の数字に比べ際立っています。
やはり、配偶者、パートナーの「変化」への感度の高さや、家族生活への影響の大きさが原因ではないかと思われますが、ストレスの大きい世代であることも理由の一つと言えるかもしれません。
対策していないが約半数。一方「さりげない配慮」は3割近くに
男性更年期が注目されつつありますが、まだ社会全体に広く認知、認識されていないと想定する中で、回答が注目されました。
その結果、声かけなどさりげない配慮や食事の配慮などの具体策を実行されている方も相当の割合があり、またサプリ摂取や医療機関への勧めなども一定割合を確認できました。
声かけ、食事への配慮、サプリ等の勧めなど、3つの具体策で40代前半が一番の割合に
年代別に特徴を見ると、前問で問題意識の高い年代とわかった40代前半で具体策を実行している割合が高いことがわかりました。
お互いの存在感がより重要な年代ほど、当然のことのように配偶者、パートナーへの意識が高いことがわかります。
まとめ
今回は「配偶者、パートナーからみた男性更年期」をテーマにアンケートし、その結果をまとめてみました。
アンケート前の想定以上に「男性更年期」への意識、認知が高まっている結果になりました。
最後にこのアンケートでは自由記述形式で経験や意見をいただいています。主なものを下記で紹介します。
実際に声が聞こえてくるようなリアルなコメントをぜひお読みください。参考になりますよ!
参考資料
※参考資料:本調査アンケート対象女性とその配偶者、パートナーの年齢