40代以上の女性の3人に一人が自分の配偶者、パートナーが男性更年期ではないか?と変化を感じている。

2023. 12. 26

プーラヴィータでは「女性の一生に寄り添う」ために、主に40代以上の女性の意識調査を全国規模で定期的に実施しています。

その結果は「今の女性の意識を知ることができる」ということで数々の大手メディアから注目、紹介されています。

今回は2023年11月から12月にかけてに実施した「配偶者、パートナーから見た男性更年期」をテーマにしたアンケートをもとに、その結果をご紹介します。

全国の40歳〜70歳以上の女性、 476名からご回答いただきました。ご協力ありがとうございました。
このアンケートは40歳以上の女性に向けて11月27日から12月4日まで行われたスクリーニング調査で「あなたの配偶者、パートナーの男性更年期症状と思われる『変化』を感じていますか?」という設問に対し「感じている」と答えた方(全体の31%)に配信し、詳しくお答えいただいたものです。
3人に一人が自分の配偶者、パートナーが男性更年期ではないか?と変化を感じているようです。
その一方で、本人が「その変化」を自覚しているのは6人に一人程度で本人より配偶者、パートナーの方が変化に敏感なのがわかりました。
男性更年期の症状が進み「将来が不安」との答えは2人に一人と、心配、不安が大きいことがわかりました。

31%が配偶者、パートナーの「男性更年期」の変化を実感している

まず、この調査のスタートになるスクリーニング調査の結果を紹介しましょう。

グラフは「あなたの配偶者、パートナーの男性更年期と思われる変化を感じていますか?」という質問に答えていただいたものです。

変化を実感しているのはほぼ3人に一人。

「男性更年期」という言葉の社会的な認知度を考えると、予想より高い割合になりました。

調査の結果を年代別に分析すると、やはり年代が高くなるほど「変化を感じている」方の割合が増えてくるようです。

これはあくまでも変化を感じる側の年代別の分析になりますが、「同年代婚が多い」という参考資料データから「40代から男性更年期が始まっている」ことが想定できます。

n 【Q】あなたの配偶者、パートナーの男性更年期と思われる変化を感じていますか?
変化を感じている
変化を感じない
配偶者、
パートナーが
いない
答えたくない
その他
全体 2051 31.0% 42.2% 23.4% 31.% 0.4%
年齢 40歳~44歳 299 22.4% 46.5% 27.4% 3.3% 0.3%
45歳~49歳 319 30.1% 40.4% 25.1% 4.1% 0.3%
50歳~54歳 295 29.2% 45.4% 22.0% 3.1% 0.3%
55歳~59歳 313 35.1% 41.5% 19.8% 3.2% 0.3%
60歳~64歳 313 35.8% 40.3% 19.8% 3.5% 0.6%
65歳~69歳 253 36.4% 40.3% 20.6% 2.8% 0.0%
70歳以上 259 27.8% 40.5% 29.3% 1.5% 0.8%

※右にスライドすると全集計をご覧いただけます。

疲労感・倦怠感がトップ。不安・イライラ、身体機能の低下が続いています

【Q1】
あなたが感じている配偶者、パートナーの男性更年期症状と思われる「変化」はどんな変化でしょうか?(複数回答可)

いよいよ本調査の結果を分析、紹介します。

まず一問目は男性更年期に伴う症状を複数回答で聞いてみました。

「疲労感・倦怠感」が43.7%と半数近くになり「不安・イライラ」「筋力や身体機能の低下」「記憶力・集中力の低下」がそれぞれ4割近くになりました。

単なる老化と判断できる症状でもあるため、男性更年期が原因と断定するのは難しそうですが、やはり不安、イライラ、気分の落ち込みなど心の変化は、更年期との関連は強そうです。

男性更年期特有の症状は、40代で多く実感しています。

年代別でみると、不安、イライラ、ほてり、発汗など更年期症状と思われる実感をもった世代が40代、50代が多いことがわかりました。

年代がすすむほど、体力的な低下が目立つようです。

n 【Q1】あなたが感じている配偶者、パートナーの男性更年期症状と思われる「変化」はどんな変化でしょうか?(複数回答可)
疲労感 ・倦怠感
動悸 ・息切れ
不安・イライラ
気分の落ち込み
ほてり・発汗
頭痛
耳鳴り・めまい
不眠
パートナーの
親密な時間に
対する関心の変化
記憶力・集中力
の低下
筋力や身体機能
の低下
頻尿
ここにはない
わからない
答えたくない
その他
全体 476 43.7% 9.7% 38.9% 19.5% 8.8% 9.7% 10.5% 16.8% 10.7% 34.9% 36.1% 24.8% 5.5% 9.5% 1.5% 0.8%
年齢 40歳~44歳 59 35.6% 13.6% 45.8% 28.8% 18.6% 18.6% 13.6% 20.3% 10.2% 20.3% 23.7% 10.2% 10.2% 15.3% 3.4% 0.0%
45歳~49歳 67 44.8% 9.0% 47.8% 19.4% 16.4% 9.0% 9.0% 16.4% 10.4% 23.9% 25.4% 14.9% 7.5% 11.9% 3.0% 0.0%
50歳~54歳 68 41.2% 7.4% 52.9% 30.9% 10.3% 8.8% 7.4% 17.6% 14.7% 29.4% 32.4% 11.8% 0.0% 7.4% 1.5% 0.0%
55歳~59歳 71 60.6% 5.6% 36.6% 16.9% 5.6% 11.3% 11.3% 16.9% 12.7% 36.6% 40.8% 28.2% 2.8% 5.6% 0.0% 2.8%
60歳~64歳 70 44.3% 10.0% 31.4% 17.1% 8.6% 5.7% 12.9% 20.0% 11.4% 38.6% 25.7% 31.4% 4.3% 10.0% 0.0% 0.0%
65歳~69歳 74 43.2% 10.8% 31.1% 9.5% 4.1% 8.1% 13.5% 13.5% 6.8% 44.6% 48.6% 37.8% 8.1% 8.1% 1.4% 0.0%
70歳以上 67 34.3% 11.9% 28.4% 16.4% 0.0% 7.5% 6.0% 13.4% 9.0% 47.8% 53.7% 35.8% 6.0% 9.0% 1.5% 3.0%

※右にスライドすると全集計をご覧いただけます。

本人の認識は6人に一人、自覚のない人は3人に一人

【Q2】
あなたが感じている配偶者やパートナーの「変化」について、そのご本人(配偶者、パートナー)は自分で気がついているでしょうか?

変化は自覚しているが、男性更年期との認識がないという答えが、半数近くになり、やはり男性更年期という言葉は、まず男性自身の認識が薄いことがわかります。

3人に一人が「変化」があっても「自覚」がないという結果も気になります。

「男性更年期」ではないか?との認識は、若い世代ほど高割合

年代別でみると、配偶者、パートナーが「男性更年期」と認識しているとの回答が40代で多くなっています。

若いほど変化への感度が高いという解釈と、やはり男性更年期という言葉が比較的新しいものであることが理由と思われます。

n 【Q2】あなたが感じている配偶者やパートナーの「変化」について、
そのご本人(配偶者、パートナー)は自分で気がついているでしょうか?
男性更年期に伴う
症状ではないかと
認識しているようだ
男性更年期という
認識はないが、
変化を自覚して
いるようだ
本人に自覚はない
その他
全体 476 16.8% 46.0% 35.5% 1.7%
年齢 40歳~44歳 59 33.9% 25.4% 40.7% 0.0%
45歳~49歳 67 20.9% 34.3% 41.8% 3.0%
50歳~54歳 68 16.2% 44.1% 38.2% 1.5%
55歳~59歳 71 14.1% 57.7% 26.8% 1.4%
60歳~64歳 70 14.3% 54.3% 28.6% 2.9%
65歳~69歳 74 12.2% 51.4% 36.5% 0.0%
70歳以上 67 9.0% 50.7% 37.3% 3.0%

※右にスライドすると全集計をご覧いただけます。

症状が進むと不安‥が半数近く。家族関係のマイナス要因との答えも4人に一人も

【Q3】
男性更年期の影響と思われる配偶者、パートナーの変化は、あなたや同居する家族にどんな影響を与えていますか?(複数回答可)

時々、対応に戸惑うことがあるとの答えも3人に一人の割合で、家族への影響が軽視できないことがわかります。

症状そのものを自覚していない配偶者、パートナーが決して少なくないことからも、知識を得ること、対策を考えることが必要かもしれません。

若い世代ほど、ギクシャク関係、戸惑う対応に悩んでいる?!

年代別で大きな違いが見られたのは、40代前半の方の回答です。

家族関係のギクシャクや対応への戸惑いをあげた方がともに4割をこえ、他の年代の数字に比べ際立っています。

やはり、配偶者、パートナーの「変化」への感度の高さや、家族生活への影響の大きさが原因ではないかと思われますが、ストレスの大きい世代であることも理由の一つと言えるかもしれません。

n 【Q3】男性更年期の影響と思われる配偶者、パートナーの変化は、
あなたや同居する家族にどんな影響を与えていますか?(複数回答可)
家族関係が
ギクシャクする
要因になる
時々対応に
戸惑うことがある
特に影響はないが
今後症状が進むと不安
答えたくない
その他
全体 476 25.0% 29.8% 45.8% 5.3% 2.5%
年齢 40歳~44歳 59 42.4% 42.4% 23.7% 11.9% 0.0%
45歳~49歳 67 25.4% 28.4% 44.8% 7.5% 1.5%
50歳~54歳 68 30.9% 22.1% 45.6% 5.9% 2.9%
55歳~59歳 71 25.4% 29.6% 49.3% 1.4% 2.8%
60歳~64歳 70 17.1% 32.9% 50.0% 0.0% 5.7%
65歳~69歳 74 20.3% 28.4% 48.6% 4.1% 2.7%
70歳以上 67 16.4% 26.9% 55.2% 7.5% 1.5%

※右にスライドすると全集計をご覧いただけます。

対策していないが約半数。一方「さりげない配慮」は3割近くに

【Q4】
配偶者、パートナーの変化について、あなたや家族は何か対策をしていますか?(複数回答可)

男性更年期が注目されつつありますが、まだ社会全体に広く認知、認識されていないと想定する中で、回答が注目されました。

その結果、声かけなどさりげない配慮や食事の配慮などの具体策を実行されている方も相当の割合があり、またサプリ摂取や医療機関への勧めなども一定割合を確認できました。

声かけ、食事への配慮、サプリ等の勧めなど、3つの具体策で40代前半が一番の割合に

年代別に特徴を見ると、前問で問題意識の高い年代とわかった40代前半で具体策を実行している割合が高いことがわかりました。

お互いの存在感がより重要な年代ほど、当然のことのように配偶者、パートナーへの意識が高いことがわかります。

n 【Q4】配偶者、パートナーの変化について、あなたや家族は何か対策をしていますか?(複数回答可)
特に対策は
していない
声かけなど
さりげなく
配慮している
食事などに
配慮している
サプリ等を
勧めている
(飲んでもらっている)
医療機関に
行くことを
勧めている
答えたくない
その他
全体 476 45.0% 29.6% 23.7% 14.9% 10.9% 2.7% 1.5%
年齢 40歳~44歳 59 35.6% 35.6% 32.2% 23.7% 8.5% 5.1% 0.0%
45歳~49歳 67 40.3% 29.9% 31.3% 16.4% 17.9% 6.0% 0.0%
50歳~54歳 68 50.0% 27.9% 14.7% 16.2% 10.3% 1.5% 0.0%
55歳~59歳 71 49.3% 31.0% 22.5% 8.5% 1.4% 1.4% 2.8%
60歳~64歳 70 47.1% 27.1% 24.3% 18.6% 10.0% 1.4% 0.0%
65歳~69歳 74 51.4% 27.0% 16.2% 10.8% 12.2% 1.4% 1.4%
70歳以上 67 38.8% 29.9% 26.9% 11.9% 16.4% 3.0% 6.0%

※右にスライドすると全集計をご覧いただけます。

まとめ

今回は「配偶者、パートナーからみた男性更年期」をテーマにアンケートし、その結果をまとめてみました。

アンケート前の想定以上に「男性更年期」への意識、認知が高まっている結果になりました。

最後にこのアンケートでは自由記述形式で経験や意見をいただいています。主なものを下記で紹介します。

実際に声が聞こえてくるようなリアルなコメントをぜひお読みください。参考になりますよ!

【Q5】
男性更年期についてあなたの体験、感想、意見を簡単にお書きください。

率直に、頭と体の変化などを認めて、早く対処をしたらいいと感じます。
浴室で「俺はもう疲れたよー」と叫んでいる。
家族の心身の健康にも影響があると思う。
先の見えない焦燥感がある事を伝えたい。
男性は更年期がある事を知らない人が多いと思います。もう少し、女性と同じように更年期がある事を知らせてほしい。
自分も更年期症状で悩んでいるので、お互いを励まし合っている。特にホットフラッシュは同じ症状として共感できる。自分はペパーデン結節があり、エクオールの継続摂取で他の症状と共にかなり改善されたが、男性更年期にも効くものは何かないかといつもおもう。
更年期症状には皆様々な症状があるので、自分がこうだったから、そうだ!みたいな言い方をする方には少し困ります。
モラハラがひどくなり家出状態があった。
今まで温厚だった主人が人が変わったようになることがあるので戸惑う。
寝ているときに体が熱くなるから薄着で寝ている。
本人(夫)も辛そうだし、私(妻)も辛い!
感情的にならずに、冷静に対応する。本人が自覚できるように、そして子供などに協力してもらう。
こんなにつらいと思わなかった
こちらが先に更年期障害があり、イライラしたり、物忘れをしたり、体がポーッと急にどうしようもないほど暑くなったりしたことがあったので、それらのことを伝えて、体調がすぐれない時はゆっくり休んだり、だるかったりしたら受診する様に説明する。
とにかく怒りっぽく、外出先でも、切れやすいので、一緒に出かけるのが、とても嫌。
本人も少しは感じているが、大丈夫と安易な考えでなかなか、言うことを聞き入れてもらえない。
確実に男性の更年期もあるので、対策を充実してほしいです。
私の意見があっても言わず、指図と取れるもの言いはしない。持ち上げる、歯の浮く様なヨイショを心掛ける。そうすれば丼が割れる事もなく、ノートパソコンをへし折る事もなく、わたしがテーブルに頭を打ち付けて、悪うございましたと謝る事も無く、平穏な日常が送れますよ。
自分も更年期を経験し、父親も更年期だった時もあるので、男性にも更年期があると夫に言いたいが、そんなはずはない!と言われると思うので、なかなか言えないでいるし、病院も連れて行けなくて困っている。
あからさまにイライラしていたり、自分の言動が否定されると機嫌が悪くなるので、おかしい言動があっても言わない、受け流すようにしています。
その日によって気分の浮き沈みがあるから色々不安になる。本人にしか解決できないからできるかぎり、ほっておいてる
運転時の注意力低下に関して本人の意識が低くて困ることがある
黙り込んだり、イラッとしているのがわかり、不愉快に感じる。
顔だけがほてったり気分の上がり下がりが激しい
まだ更年期とは思わないが、おだやかな性格なのに急にイライラしてうつ症状になる現象がある。まだ若いのだが今年春くらいから、イライラしている様子が多くなった。
離婚したくなる
現実に身体に起きてることを認めて無理をしないこと。
周囲の人と会話を楽しめないこと、体をまめに動かす暮らしでないことなどが更年期症状に好ましくない影響があると思う。血の巡りが良ければ…と思うが長年身についた暮らし方はなかなか変えられないから…。

参考資料

※参考資料:本調査アンケート対象女性とその配偶者、パートナーの年齢

n
39歳
以下
40歳
~44歳
45歳
~49歳
50歳
~54歳
55歳
~59歳
60歳
~64歳
65歳
~69歳
70歳
~74歳
75歳
~79歳
80歳
以上
答えたく
ない
全体 476 1.5% 9.0% 10.9% 15.5% 10.1% 14.1% 15.5% 10.5% 7.6% 2.9% 2.3%
年齢 40歳~44歳 59 5.1% 57.6% 20.3% 5.1% 1.7% 1.7% 0.0% 1.7% 0.0% 0.0% 6.8%
45歳~49歳 67 1.5% 9.0% 46.3% 23.9% 9.0% 1.5% 4.5% 0.0% 0.0% 0.0% 4.5%
50歳~54歳 68 2.9% 2.9% 10.3% 51.5% 17.6% 7.4% 0.0% 2.9% 1.5% 0.0% 2.9%
55歳~59歳 71 0.0% 0.0% 2.8% 18.3% 38.0% 29.6% 9.9% 1.4% 0.0% 0.0% 0.0%
60歳~64歳 70 0.0% 0.0% 0.0% 10.0% 2.9% 48.6% 28.6% 10.0% 0.0% 0.0% 0.0%
65歳~69歳 74 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 5.4% 54.1% 27.0% 10.8% 1.4% 1.4%
70歳以上 67 1.5% 1.5% 0.0% 0.0% 0.0% 1.5% 6.0% 28.4% 40.3% 19.4% 1.5%

※右にスライドすると全集計をご覧いただけます。

この調査はシックスセンスラボ株式会社が2023年12月5日〜12日に40歳以上の女性に対してインターネットを使って実施したもので、全国の477名(うち有効回答476名)から回答していただきました。
集計にあたっては 40歳〜70歳以上を5歳きざみで7つの集団に分類しています。

Recommend
おすすめ記事

調査・リサーチ
コロナ禍で若年層女性の健康意識・消費行動に変化が。コロナ禍の健康に関する意...
調査・リサーチ
女性のニオイは年齢とともに変化する!感じた人62%。女性のニオイに関する調査
調査・リサーチ
幸福度の高い女性の84.2%が『良質な睡眠生活』を送っている。睡眠の質に関する調査
調査・リサーチ
東京女子VS大阪女子 意識が高いのはどっち?長生き願望が強いのは「東京女子」