ユーグレナと心の健康 専門家が解説

最終更新日 2020年10月20日

監修:漢方養生指導士・健康管理士・サプリメントアドバイザー
 望月 みどり

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TVCM「ユーグレナラボ」でいま話題となっているユーグレナの研究結果。
ご覧になられた方も多いのではないでしょうか?


2019年5月に行われた第73回日本栄養・食糧学会で株式会社ユーグレナが大変興味深い研究結果を発表しています。

ユーグレナ粉末を継続して摂ると、「脳細胞の増加に不可欠なたんぱく質BDNFの上昇」「脳の情報処理能力の改善」「心の健康スコアを改善」させる可能性があることがわかったのです。

脳細胞の増加に不可欠なたんぱく質BDNFの上昇

心の健康スコアの改善

脳の情報処理能力の改善

では、なぜ「ユーグレナ」が脳の健康、心の健康に良いのでしょうか?栄養の面から解説いたします。

脳の健康、心の健康に欠かせない栄養素

私たちの体は、私たちが食べたもの、そこから摂取した栄養素で作られています。
ですから、体を作る材料となる栄養素が不足していたり、そのバランスが悪いと、うまく働くことができなくなってしまいます。

これは、脳の健康や心の健康にも言えることで、私たちが健康に長生きをするためには、私たちの体に必要な栄養素をバランスよく摂ることがとても大切です。

ユーグレナには、アミノ酸18種、ビタミン14種、ミネラル9種、DHAやEPAといった不飽和脂肪酸11種、パラミロン等その他成分7種の計59種類の栄養素が含まれています。

日々の食事だけではどうしても不足しがちな栄養素をバランスよく摂取することが、脳の健康や心の健康につながったのだと考えられます。

脳機能が向上した理由とは

私たちの人間の脳は重さにすると体重のわずか2%にすぎませんが、全エネルギーの約24%を脳が消費しているといわれます。脳は、常にエネルギーとなる栄養を必要としているのです。

脳は主にブドウ糖をエネルギー源として利用しますが、脳の中でさまざまな情報を伝達する時に必要な「神経伝達物質」を作るための材料となるのは、アミノ酸です。

そして、アミノ酸の摂取にはバランスがとても重要です。バランスが悪いとせっかく摂ったアミノ酸もきちんと吸収されずに無駄になってしまいます。

さらに、ビタミンB群などのビタミンや、鉄などのミネラルも必要です。

材料が不足してしまうと脳の神経伝達物質がきちんと働けなくなってしまうため、材料を十分に確保しておくことは欠かすことができません。

しかし、年齢とともに、お食事の量が減ってしまったり、しっかり食べているつもりでも、消化吸収力は低下してしまいます。



今回の研究結果では、24週間のユーグレナの継続摂取で、血液中の脳由来神経栄養因子(BDNF)量が有意に上昇しています。

また、言語、視覚、情報処理能力など7項目のテストで、脳機能における認知機能速度および運動速度に関する測定を行った結果、認知機能速度はプラセボ摂取群(ユーグレナ非摂取群)に比べて有意に上昇しました。



これらの結果をもたらしたのは、ユーグレナに含まれる59種類の豊富な栄養素のためだと考えられます。

ユーグレナには、9種類の必須アミノ酸を含め、神経伝達物質を作るための材料となるアミノ酸がバランスよく含まれています。

さらに、ユーグレナの消化率は93.1%と非常に優れています。だから、消化力が低下し始めた50代以上の方でも、効率的に栄養素を摂取することができるのです。

心の健康スコアにも注目

私たちの「心の健康」にも栄養の状態が大きく影響していることがあります。

心の病気や不調の7割は栄養の状態が整うことで改善されるとも言われていて、最近では精神科で栄養療法を取り入れるところも多くなってきているそうです。

たとえば、鉄が不足すると、エネルギーがうまく作れなくなって、イライラ、憂うつ、神経過敏などの精神症状が出やすくなります。

また、ビタミンB群が不足すると、倦怠感、無気力、もの忘れ、集中力や食欲低下につながると言われています。

栄養状態が改善するだけで、心が軽くなり、元気になれることもあるのです。



発表された研究結果によると、日常生活での心理的な健康感のスコアをユーグレナ摂取グループとユーグレナ非摂取グループ(プラセボ摂取)で比較したところ、ユーグレナを継続的に摂取したグループでは、6週目、12週目、24週目の心の健康スコアの変化量が、非摂取グループに比べて有意に改善しています。

心の健康スコアが改善したのは、ユーグレナのもつ59種類の栄養素で、不足しがちな栄養素を効率よく補うことができたからかもしれません。

心の健康に欠かすことのできない鉄や亜鉛、マグネシウムなどのミネラルは、バランスがとても重要です。

また、ビタミンB群はチームで働く栄養素なので、一緒に摂取することでお互いの働きを高めます。

参考:ユーグレナヘルスケアラボ
ニュース ユーグレナに新発見! -ユーグレナの継続摂取が脳の状態に効果的に寄与
https://www.euglab.jp/news/detail/000293.html

脳腸相関~心と腸はつながっている

そしてもう一つ、脳の健康、心の健康は腸が関係しているようです。

うつ病をはじめとした心の病を患う方の多くに、腸内細菌が少なく、腸内環境が悪い傾向が見られるのだといいます。
心の健康を左右する大切な物質の多くは腸にあると言われているのです。

さらに、私たちが摂取した栄養素のほとんどは腸から吸収されます。そのため、腸内環境が悪いと、せっかくとった栄養素も体の中に吸収されずに無駄になってしまいます。
栄養を吸収できる腸にすることは、非常に重要です。


腸内の乳酸菌の働きを活性化させて、善玉菌を増やすことも大切です。
腸内環境が改善されることも、心の健康スコアの向上に大きく関わっていると考えられます。

まとめ

まだまだ、研究が進んでいるところですが、ユーグレナのもつ59種類の栄養素とユーグレナ特有の成分パラミロンが食物繊維のような働きをしてくれます。

その結果、栄養のバランスが整い、脳の健康、脳機能の向上、そして心の健康などすばらしい研究結果につながったのではないでしょうか。

監修:漢方養生指導士・健康管理士・サプリメントアドバイザー 望月 みどり

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