いま必要だと思われる感染対策を念頭にうそ?本当?スタイルで整理してみました

うそ?本当? 大切だと言われる「うがい」。でも厚生労働省は感染対策として推奨していない?

→本当です。でもやっぱり大切なわけ

厚生労働省が推奨している感染対策は「マスク、手洗い、人との距離」の3つ。実は「うがい」は入っていません。ウイルスはのどの粘膜につくと数分程度で体内に入り込んでしまうので、かなり頻繁にうがいをしても効果が期待できないためです。でもうがいで口内を清潔に保つことは免疫力を高め、感染症をはじめ多くの病気を防ぐ効果があることが実証されています。ですから手洗い時にプラスしてうがいすることは、けっして無駄ではありません。


うそ?本当? エアコンの送風機能で換気ができる?

→うそです。どんな機能を使ってもエアコンで換気はできません

エアコンは室外機とパイプで繋がっていますが、その中を通っているのは冷媒(熱の移動)だけで、空気が通っているわけではありません。つまり暖房、冷房、ドライ、送風のいずれの機能も「換気」はできません(ごくごく一部のエアコンを除き)。家庭内感染が増える中、ご自宅の窓を頻繁に開けて、換気を意識しましょう。


うそ?本当? ウレタンマスクは効果がない?

→うそです。効果はあります。でも不織布マスクの方が優れています

スーパーコンピュター「富岳」による実験によると(同じ素材でもマスクの質により数字は異なりますので、あくまでも目安としてご認識ください)

不織布マスク 吸込飛沫=70%カット  吐出し飛沫=80%カット

布マスク   吸込飛沫=55〜65%カット  吐出し飛沫=45〜80%カット 

ウレタンマスク 吸込飛沫=30〜40%カット  吐出し飛沫=50%カット

ウレタンマスクは、不織布マスクのおおよそ半分程度の効果しかないことが明らかになっていますが、しないよりした方が良いことに変わりません。特に不織布マスク着用により息苦しさを感じる方には必要なマスクです。ただ布マスクとともに注意していただきたいのは「清潔」に保つことの大切さです。


うそ?本当? 手洗いは流水だけでは効果がない?

→うそです。でもハンドソープを使った方がケタ違いの効果があります

外部でのいろいろなものへの接触などで、手に100万個のウイルスが付着したとしたら15秒の流水洗いだけで、おおよそ1/100になりますが、ハンドソープを使えばさらに1/100に!つまり最初のウイルス量から1万分の1になります(上記の例え図でいうと100万円が100円に)。そしてそれを2セットするとさらに1/100になり、100万円は1円になってしまいます。


うそ?本当? 会話しなければソーシャルディスタンスは不要?

→うそです。呼吸だけでも最低50センチは必要と言われています

口から出た飛沫は数秒から数十秒で水分が蒸発して半分程度の大きさになり「飛沫核」となって長い間、空気中を漂いますが、距離が離れるほど、その量は減ってきて感染が起きにくくなります。その目安の距離は下記の通りです。100%安全な距離とは言えませんが、最低のソーシャルディスタンスとして意識してみてください。

呼吸=0.5メートル

会話=1メートル

咳=2メートル

くしゃみ=3〜6メートル

特集の最後に さまざま人間の行為は「習慣になるとおざなりになる」と言われます。感染発生当初は徹底していたことが、今ではカタチだけになっていませんか?感染力の高い変異ウイルスが蔓延する今だからこそ、ぜひ日常の感染対策を見直してみてください。

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