ウイズコロナの時代を生き抜くために、もっとも必要なものは「質の高い眠り」

たとえば、朝、気分よく起きたこと、ありますか?早く目がさめて眠れなかったり、二度寝して遅刻してしまったり。眠りの時間は、からだやこころの疲れをとって、明日の1日をがんばるための、準備をする大切な時間です。

そして、いま、眠りが注目されているのは、コロナ禍において免疫力が注目され、眠りがその免疫に大きく関わっているからです。ワクチンを接種した後も、決して安心できない時期が続くことを覚悟して、ぜひ自分の眠りについて考えてみてください。

眠りと免疫が密接に関係している代表的な2つの理由
睡眠中に分泌される「成長ホルモン」

「成長ホルモン」は子供が成長していくために必要なホルモンですが、大人になっても「傷ついた細胞の修復」や「疲労回復」などに必要不可欠なホルモンです。

「成長ホルモン」がうまく分泌されないと、細胞が修復しきれないためウイルスが体に侵入しやすくなったり、感染症にかかるやすくなってしまいます。

その「成長ホルモン」は眠りについてから、最初の90分で大量に分泌されると言われています。つまり、その90分間にいかに質の良い睡眠がとれるかが重要になってくるのです。

自律神経のバランスを整える

自律神経は、呼吸、血液の循環、代謝、体温調節など、私たちが意識していなくても自ら働いて、様々な機能を調整してくれています。例えば。呼吸は「さあ吐いて、吸って」と意識しなくても自動的にやってくれてますよね。これが自律神経の働きです。

自律神経には、昼間活動しているときに優位になる「交感神経」と夜リラックスしているときに優位になる「副交感神経」の2種類があります。アクセルとブレーキという感じです。この2つの神経のバランスが整った時に(アクセルとブレーキで車が事故なく動くように)「自律神経」はきちんと働いてくれます。

「自律神経」は「免疫の調整」でも大きな役割を果たしています。通常、睡眠中は「副交感神経」が優位となりますが、質の良い睡眠が取れていないと「交感神経」が優位となったままになるため、そのバランスが崩れてしまうのです。

どんな精密な機械やコンピューターもかなわないすばらしい調整機能で、微妙なバランスを保ちながら生きているわたしたちの1日。その1/3を占める睡眠を大切にすることは、素敵な人生への近道かもしれませんね。

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