世界の平均より13年も長生きする日本人女性。しかし健康寿命はマイナス13歳という皮肉な現実

いまから備えることが、絶対に大切なんです!

未病とは、健康から病気に向かっている状態のことを言います。

日本未病学会の定義では、

①検査値に異常はないが、自覚症状がある場合

②自覚症状はないが、検査値に異常がある場合

どちらも未病とされています。

自覚症状があり、検査値に異常があるのは「病気」です。そのどちらかの状態が「未病」なのです。

ちなみに「未病対策」とは、未病から病気に向かっている流れを、逆の健康方向に向け直すことです。

あなたや家族は「未病」にあてはまりませんか?

高脂血症、糖尿病、高血圧なども「未病」の1つと言えます。

前回の人間ドック、健康診断の結果はいかがでしたか?

ご存知のように日本人女性は世界一長生き。2020年のデータでは日本人女性の平均寿命は87.45歳、第2位のフランスに1.5歳近くの差をつけて断トツなのです。ちなみに、わたしたちが生まれた頃(わたしたちを45歳として)昭和50年ごろからなんと10年も伸びています。まさに人生100年時代は現実なのです。

次のグラフは日本人の平均寿命と健康寿命を表しています(平成22年のもので、令和2年では平均寿命はさらに伸びています)

女性に注目してみると健康寿命は73歳強、平均寿命に比べて13年も短いのです。かなり衝撃的ではありませんか?平均的に13年近く、日常生活になんらかの制限を受けて生きていかなくてはならないのです。実は平均寿命断トツの日本人女性ですが、健康寿命はシンガポールに劣っているそうです。

人生100年時代を楽しむためには、いかに健康寿命をのばして、生活の質(QOL)を保つのが大切なようです。

ここで別の方向から健康寿命の大切さを考えてみたいと思います。

(事実)

■増える一方の医療費、その6割は75歳以上の人が使っている。

■高齢者医療費の自己負担は1割程度に過ぎず、4割を現役世代が(保険料)5割を公費(税金)が負担している。

最近、よく「家族に迷惑はかけられない」という理由で、生命保険や葬儀のテレビCMを見かけます。

多くの高齢者が子供世代、孫世代に迷惑をかけたくないと思っているのは正直な気持ちだと思いますが、

医療費という面では、けっしてその気持ちは実現されていません。

健康寿命を伸ばし、介護を予防することが、わたしたち自身のために、そして次の世代のためにとても大切なことなのです。

そのためには「主治医は自分自身」という心構え、

病気を発症させないための対策、治療をしていく「治未病」(ちみびょう)の考え方で、

いまから生活習慣を改善していきましょう。

次回以降、未病やその対策について、深めた記事を続けていく予定ですので、ぜひ継続してお読みください。

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