日本の真ん中、日本橋。デパートに車寄せがあるエレガントな街
丸の内が三菱の街だとしたら日本橋は三井の街。高級店や老舗も多いですが、お高くとまったところがなく、人なつっこい街です。位置としては銀座の北側、銀座歩きを少し足を伸ばして京橋を過ぎれば、そこは日本の中心、日本橋です。
1 日本橋高島屋
三越ととも日本橋のランドマーク、昭和8年竣工の本館は国の重要文化財に指定されています。車寄せのある玄関、一階の吹き抜け、エレベーターは古さと言うより圧倒的な重厚さ、品格を感じます。
2 和紙 榛原(はいばら)日本橋本店
日本橋らしく、200年を越える歴史を持つ老舗和紙店。和モダンな店舗の佇まいも素敵ですが、店内には千代紙の小箱、うちわ、金封、レターセットなどがたくさん。和紙のデザインや質感は、改めて日本文化の素晴らしを感じさせてくれます。
3 うさぎや本店
創業者が卯年だったから、それが店名の由来(創業は大正2年)。美味しいどら焼きを食べると、ピョンピョン跳ねたくなるからかな?と思ってました。もちもち生地にねっとり粒あんが絶妙のどら焼き。やっぱりピョンピョン跳ねたいな。
4 日本橋
五街道の拠点。江戸、ニッポンの中心だった日本橋は、今でも国道の基点で、東京、日本の中心です。残念ながら昭和のオリンピックのための突貫工事で、首都高を橋の上に作ってしまい、橋の上に橋がある今のような姿になってしまいました。でも、上部の首都高を地下化する計画が進んでおり2040年には日本橋の上に青空が戻るそうです。
5 日本銀行&貨幣博物館
重厚な日本銀行の石造の建物を横に見ながら進むと、貨幣博物館がひっそりと存在しています。場所柄か、セキュリティチェックは厳しいものの、無料で入場できるのが嬉しいです。街歩きの息抜きにもなりますね。何百年も前の古銭から、近代のお札などが幅広く展示されています。古い100円札とか500円札とか、懐かしいー。
6 渋沢栄一像
いま、話題の渋沢栄一さんの全身像があります。日本経済の礎を築いた方ですから、日本橋というこの場所はとてもふさわしい場所かもしれませんね。
7 三越日本橋本店
日本橋高島屋とともに日本で2つだけの百貨店の重要文化財です。一階ホールにある佐藤玄々(さとうげんげん)制作『天女像 まごころ』は樹齢500年の檜を使った木彫だそうです。ところで東京メトロで唯一、店名が駅名(三越前)になっているのは、駅の建設費用を負担したから。当時の百貨店の栄華を感じますね。もう一つだけお教えすると『三越』は「三井」と「越後屋」からとったものです。
8 ミカド珈琲日本橋本店
日本人にコーヒーを身近にした立役者のお店。1948年創業当時は、スタンドコーヒーの元祖として当時の相場の半額で提供したそうです。「日本人が作るコーヒーが世界に通用する味を作る会社」という志(こころざし)がミカドという店名に込められています。個人的には「モカソフト」をぜひ!
9 日本橋たいめいけん
大規模な再開発のため現在、仮店舗で営業中です。仮とはいえ5年間くらいはここで営業されるそうなので、本格的な構えです。日本を代表する洋食店の一つで、看板メニューは「オムライス」。ユニークなデザインの店名ロゴが印象に残ります。
10 東京証券取引所
一日3兆円を越える株式が取引されている世界の5大取引所の一つです。普通なら見学可能ですが、現状は感染症の影響で中断しています。
番外情報
東京駅、京橋、日本橋を周遊するコース(およそ10分間隔)と人形町や水天宮、明治座までいけるコース(20分強の間隔)があります。