50代女性のお腹の悩み、食事、運動とサプリで解消!ぽっこりお腹撃退法

最終更新日 2024年6月19日

監修:望月みどり プロフィールを見る >
漢方養生指導士・健康管理士・サプリメントアドバイザー
多くの女性メディアにて執筆活動を行い、ミドルエイジからのダイエット法や、自分に合ったサプリメントの選び方など、幅広い知識と経験に基づいた情報を発信。
⻑年にわたり女性の健康と美しさに寄り添っている。
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はじめに

50代になり、若い頃とは体型の変化を感じている方も少なくないでしょう。特に、ぽっこりお腹は多くの女性が抱える悩みの一つです。

体重がそれほど増えたわけではないのに、スタイルが崩れてぽこっとお腹が出てしまったという方や、下腹部だけどうしても痩せないと感じている方も多いのではないでしょうか。

更年期の女性ホルモンバランスの変化や代謝の低下により、50代の女性は脂肪がつきやすくなります。

ぽっこりお腹は、見た目だけでなく、姿勢にも悪影響を及ぼします。お腹が前に突き出ることで、骨盤にも影響が出て、腰が反り、猫背になりやすくなります。

その結果、腰痛や肩こりなどの不調を引き起こすだけでなく、老けて見られる原因にもなってしまいます。

お腹に脂肪がつくと、メタボリック症候群のリスクも上昇し、健康にも影響を与えます。

そこで、この記事では、ぽっこりお腹になってしまう原因や、お腹のぽっこり解消の具体的なポイントを専門家が解説していきます。

ぽっこりお腹の原因

50代の女性のぽっこりお腹は、皮下脂肪の蓄積、内臓脂肪の増加、そして筋肉量の減少が主な要因として挙げられます。

ぽっこりお腹は多くの50代女性に共通する悩みですが、その原因を理解することで、解消への第一歩を踏み出しましょう。

2-1.皮下脂肪の蓄積と増加

参照資料:タニタ体重化学研究所調べ

皮下脂肪の蓄積は、50代女性のぽっこりお腹の主な原因の一つです。

皮下脂肪は皮膚の下に蓄積する脂肪で、特に女性に多く見られ、お尻や太もも、二の腕やお腹周りにつきやすいのが特徴です。

50代を迎えると、ホルモンバランスの変化や代謝の低下により蓄積しやすくなります。

例えば、若い頃は太りにくかった人が、50代になって急に下腹に指でつまめるような脂肪がついたと感じる場合、これが皮下脂肪の蓄積によるものです。

このような状況を認識し、皮下脂肪の蓄積を意識してぽっこりお腹の改善に取り組むことが重要です。

参考:ロチェスター大学メディカルセンター

2-2.内臓脂肪の蓄積と増加

内臓脂肪の増加は、ぽっこりお腹の主な原因の一つであるだけでなく、ダイエットの効果が出にくくなる要因でもあります。

内臓脂肪は内臓の周りに蓄積される脂肪で、お腹周りにつきやすいのが特徴です。

高脂肪・高糖質な食事や運動不足が続くと、内臓脂肪が増加しやすくなります。

その結果、腹囲が大きくなり、お腹がぽっこりした、いわゆる「太鼓腹」になるだけでなく、体重が落ちにくく、ダイエットの効果を実感しづらい状況に陥る可能性があります。

内臓脂肪は見た目への影響だけでなく、内臓器官にも負担をかけ、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病のリスクを高める要因ともなります。

ぽっこりお腹を解消し、健康的な体作りを目指すためには、内臓脂肪の増加を防ぐことが非常に重要です。

参考:NIH(アメリカ国立衛生研究所)

2-3.筋肉量の減少

50代になると、筋肉量も減少しやすくなります。これは、年齢とともに活動量やタンパク質を合成する機能が低下することが、大きな要因です。

筋肉が減少することで基礎代謝が低下し、脂肪がつきやすくなります。

特に運動不足や不摂生な生活を送っている場合は、筋肉量の減少が顕著で、体形の崩れや体重の増加が起こりやすく、ぽっこりお腹が目立ちやすくなります。

更年期とぽっこりお腹

「平成28年国民健康・栄養調査報告」(厚生労働省)より作成(女性のみ抜粋)

更年期にさしかかった女性は、お腹にお肉がつきやすくなった、体重が増えやすくなったと感じることが多いのではないでしょうか。

50代女性のぽっこりお腹の原因は、更年期に女性ホルモンのバランスに変化が起こることにもあります。

女性ホルモンは脂肪燃焼を助ける働きがあるため、その減少は体重増加やダイエット効果の低下につながることがあります。

閉経をはさんだ更年期の時期には、女性ホルモンエストロゲンの分泌量が急激に減少します。

エストロゲンには、脂肪細胞を小さくしたり、脂肪の燃焼を促進したりする働きがあります。

そのため、エストロゲンの分泌量が減少すると、皮下脂肪や内臓脂肪が増加しやすくなり、お腹に脂肪を蓄えてぽっこりお腹になってしまうのです。

また、エストロゲンは、食欲をコントロールする働きをもつレプチンの産生にも関わっています。

そのため、エストロゲンの分泌量が減少すると、レプチンとの調節バランスが崩れて満腹中枢に影響を及ぼし、食欲が亢進して脂肪が蓄積しやすくなります。

更年期におけるぽっこりお腹は、ホルモンバランスの変化とそれに伴う生活習慣の乱れが主な要因となります。

ホルモンバランスの変化に伴う脂肪の増加を防ぐためには、食事管理や運動を積極的に取り入れることが重要となります。

ぽっこりお腹の解消方法

ぽっこりお腹を解消するためには、食事法、運動法、そして生活習慣の見直しが重要です。

一つずつ具体的な方法を見ていきましょう。

4-1.ぽっこりお腹解消の食事法

食事の内容が不適切だと、脂肪の蓄積が進み、特に中年以降の女性にはぽっこりお腹の原因になってしまいます。

食事の改善は、ぽっこりお腹を解消するための重要なステップです。食事の質を考えることで、脂肪の蓄積を予防して、脂肪を効果的に燃焼する体を作ることができます。

特にホルモンの変化が大きい中年期の女性にとっては、食事の質が非常に重要です。

糖質は控えめに、たんぱく質をしっかり摂取して、食物繊維が豊富な食品を摂取するなど、適切な食事法により、ぽっこりお腹の解消を目指しましょう。

4-1-1.糖質を控えめに

糖質は血糖値を急上昇させ、脂肪を蓄積させやすく、ぽっこりお腹の原因となります。

例えば、お米やパンなど糖質の多い食品を食べると、血糖値は急上昇し、それに対してインスリンが大量に分泌されます。

インスリンには血中の糖分を脂肪に換えて体にため込む働きがあるため、体に脂肪をため込みやすくなってしまいます。

白米やパンの代わりに玄米や全粒粉パンを取り入れるなど、血糖値の急激な上昇を抑える食品や、糖質を控える食事法を実践することで、ぽっこりお腹の改善につながります。

4-1-2.たんぱく質をしっかり摂取

たんぱく質は筋肉の維持や増加に必要な栄養素であり、基礎代謝を上げる効果があります。

そのため、たんぱく質をしっかり摂取することは、ぽっこりお腹の解消に非常に効果的です。

基礎代謝が高いほど日常生活でのカロリー消費量が増え、脂肪を燃焼しやすくなります。

例えば、鶏胸肉、牛肉、魚、大豆製品、卵などのたんぱく質が豊富な食品をバランス良く食事に取り入れるといいでしょう。

しっかりとたんぱく質を摂取して、筋肉量を増やして脂肪燃焼を助け、ぽっこりお腹の解消につなげましょう。

4-1-3.食物繊維を多く摂取

ぽっこりお腹の解消には、食物繊維を多く含む食品を選ぶことも重要です。食物繊維は、消化を助け、便秘を解消し、腸内環境を整える役割を果たします。

また、満足感を高めるため、食べ過ぎを防いでカロリー摂取を抑えることができます。

例えば、野菜や果物、全粒穀物、豆類など、食物繊維が豊富な食材を毎日の食事に積極的に取り入れて、ぽっこりお腹の解消を目指しましょう。

4-2.ぽっこりお腹解消の運動法

ぽっこりお腹の解消には、適度な運動も欠かすことができません。

適切な運動を取り入れることで、お腹周りの脂肪を減らし筋肉を引き締めることができます。

ここでは、ぽっこりお腹を解消するための効果的な運動法について詳しく解説します。

4-2-1.有酸素運動

ぽっこりお腹の解消には、有酸素運動がおすすめです。特に、中程度の強度で長時間行う運動が、脂肪燃焼には効果的です。

具体的な有酸素運動としては、ウォーキング、ジョギング、エアロビクス、サイクリングなどがあります。

週に3〜4回、1回30分以上を目標に継続するといいでしょう。

脂肪燃焼が進むことで、皮下脂肪や内臓脂肪の減少が期待でき、お腹周りの引き締めに役立ちます。

有酸素運動を取り入れて脂肪燃焼を促進し、お腹周りをスッキリさせましょう。

4-2-2.筋トレ

ぽっこりお腹の解消には、全体的な筋力を向上させる筋トレも欠かせません。

筋トレを行うことで筋肉量が増し、基礎代謝がアップします。基礎代謝が上がると、通常の生活で消費するエネルギーが増えるため、脂肪を燃焼しやすくなります。

例えば、プランクやスクワットといった全身の筋肉を使うエクササイズは、お腹周りの脂肪を効率よく減らすことができます。プランクでは特に体幹を強化し、腹筋全体を鍛えることができます。

一方、スクワットは下半身の大きな筋肉を動かすため、広範囲のカロリー消費が期待できます。

また、ダンベルやバーベルを使ったウエイトトレーニングも効果的です。

筋トレを定期的に行うことで、ぽっこりお腹を撃退するとともに引き締まったボディラインを手に入れることができます。

また、筋肉量の増加は代謝を高めるだけでなく、日常生活の動作も楽にしてくれるため、結果的に活動量が増え、さらなる健康効果が期待できます。

ぽっこりお腹の解消を目指すなら、ぜひ筋トレを日々の習慣に取り入れてみてください。

参考:Harvard Health Publishing

糖質カットサプリの活用

ぽっこりお腹の解消を効果的に進めるには、生活習慣の改善とあわせて、糖質カットサプリの活用も有効な方法です。

ここでは、糖質カットサプリの効果と成分について詳しく解説します。

5-1.糖質カットサプリの効果

糖質カットサプリは、糖の吸収を簡単に抑制し、ぽっこりお腹解消の効率を上げることが可能です。

糖質カットサプリに含まれる成分が、腸内での糖の吸収をブロックする働きを持っているため、食事から摂取した糖質が体に蓄積されにくくなります。

例えば、セキレンカやサラシア、ギムネマなどが含まれるサプリメントは、糖質の体内への吸収を抑制する効果があると言われています。

これにより、急激な血糖値の上昇を抑えて、お腹周りへの脂肪の蓄積を防ぐことができ、より理想的な体型を目指すことが可能です。

5-2.糖質カットサプリの配合成分

糖質カットサプリには、炭水化物の吸収を抑制する成分が配合されています。

炭水化物に含まれる糖質は、いくつもの糖がつながった形をしています。

これらの糖は、そのままの状態では消化管から吸収できないため、糖を分解する酵素のはたらきで、一つ一つの糖に分解されます。

そのため、糖を分解する酵素のはたらきを抑えると、糖はつながった形のままとなり、体内に吸収されにくくすることができるのです。

糖質カットは、脂肪を燃焼する成分、脂肪の分解を阻害して体内への吸収を抑える成分、糖の吸収を阻害する成分、それぞれの役割を担う成分が複合配合されているサプリがおすすめです。

脂肪を燃焼する成分
ガルシニア
  • 脂肪を燃焼する
  • 脂肪の合成を抑える
  • コレステロール値を下げる
ビタミンB1・B2・B6
  • 脂肪を燃焼する
  • 糖質をエネルギーに変える手助けをする
  • 皮膚や粘膜を再生する
糖質の分解を阻害して体内への吸収を抑える成分
セキレンカ
  • 糖質の分解を阻害する(血糖値上昇抑制作用)
  • 脂肪燃焼作用
  • 抗酸化作用
桑葉
  • 糖質の分解を阻害する(糖尿病予防効果)
  • 血中のコレステロール値、中性脂肪値を改善する
グアバ
  • 糖質の分解を阻害する(血糖値上昇抑制作用)
  • ポリフェノールの効果により、体内に吸収されるブドウ糖の量が減少する
サラシア
  • 糖質の分解を阻害する(血糖値上昇抑制作用)
  • 脂質代謝を調整し体重の増加を制御する作用
糖の吸収を阻害する成分
ギムネマ
  • 糖の吸収を阻害する(糖尿病を予防する)
  • 血糖値や脂質代謝を調整し体重の増加を制御する作用

5-3.安全なサプリを選ぶ基準

安全なサプリを選ぶためには、信頼性のあるメーカーから購入することが重要です。

信頼できるメーカーは、厳しい品質管理を行い、成分の純度や有効性を確保しているからです。

例えば、GMP認定マークなど一定の品質が確保されたサプリメントを選ぶと安心です。

また、安全なサプリを選ぶために、成分表示を確認し、添加物や不純物が含まれていないものを選びましょう。

自然由来の成分を使用したものや無添加などの表記があるサプリメントは、原材料にもこだわった商品が多く、安全性が高いと考えられます。

さらに、専門家のアドバイスや口コミを参考にすることで、安全で効果的なサプリを選ぶことができます。

専門家の意見や実際に使用したユーザーの体験談は、製品の信頼性や効果を見極める指標となります。

まとめ

ぽっこりお腹は、50代の多くの女性が抱える悩みの一つです。

皮下脂肪の蓄積、内臓脂肪の増加、筋肉量の減少がおもな原因ですが、更年期による女性ホルモンエストロゲンの分泌量の減少の影響もあります。

ぽっこりお腹を解消するためには、食事法、運動法、そして生活習慣の見直しが重要です。

また、生活習慣の改善とあわせて、糖質カットサプリの活用も有効な方法です。

お腹についた脂肪は、見た目だけの問題ではなく、生活習慣病のリスクを高める要因にもなり、健康にも影響を与えます。

糖質カットサプリの活用など、できることからはじめて、ぽっこりお腹を解消していきましょう。

監修

漢方養生指導士・健康管理士・サプリメントアドバイザー 望月 みどり

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