筆者:槙田
シックスセンスラボ カスタマーサポートチーム
日本ニュートリション協会認定サプリメントアドバイザー
日本成人病予防協会健康管理士一般指導員
なんだか最近、疲れが取れない…。
そう感じることはありませんか。
そんな方は、今の食生活を変えるだけでその疲労感を解決することができるかもしれません。
まずは問題です。
Q. 次の中で、疲労回復のために食べたほうが良いものはどれでしょうか?
【1】 焼肉やうなぎなどのスタミナ料理。
【2】 チョコレートや飴など甘いもの。
【3】 お味噌汁などの和食。
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答えは「3.お味噌汁などの和食。」です。
特にお味噌汁はおすすめです。
出汁に含まれるうまみ成分「イノシン酸」「グルタミン酸」は疲労回復の効果があると言われています。
またお味噌汁を飲むと「ホッ」とリラックスすることもできます。
反対に、スタミナ料理や、甘いものは「疲労感」を増幅させてしまいやすい食べ物です。
その理由とは…?
疲れが取れない、その原因は自律神経の乱れ?
最近の研究では、疲れは「脳」で感じていることが分かっています。
これには自律神経が関わっています。
自律神経とは、内臓の働きや呼吸、体温などの活動を調整するために、意思とは関係なく24時間働き続けています。
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つの神経が、バランスを保って働きます。
心や体がストレスを感じると、交感神経の働きが活発になり、体内で活性酸素が増加します。
これによって脳内で酸化が進むことで「疲れ」を感じるのです。
つまり自律神経のバランスが崩れると、さまざな不調が起こったり、疲れが取れない、眠れないと感じることがあるのです。
自律神経を整えるためには腸内環境が大切!
自律神経のバランスを整えにはさまざまな方法があります。
しかし一番重要なのは「食事」です。
自律神経は腸の動きにも関係しています。
腸内環境が悪化すると副交感神経の働きが弱くなり、自律神経のバランスが崩れてしまうのです。
食生活を見直し、腸内環境を良くして腸がしっかり働くようにすると、乱れていた自律神経のバランスが整えられるのです。
疲れた…と感じたときに、見直したい食生活とは?
食生活を意識して変えることは、疲労感の軽減につながります。
あなたは、こんな食べ方していませんか?
疲れた時こそ、焼肉、うなぎなどのスタミナ量を食べたくなりますが、このようなこってりした料理は胃腸に大きな負担をかけます。
つまり、消化・吸収を担う自律神経にも負担がかかり、疲労感を増すことに。
疲れているときは消化のいいものを食べるようにしましょう。
本来、食事の時はリラックスしている(副交感神経が優位になる)ものです。
しかし忙しいと「早食い」や仕事などをしながらの「ながら食い」になってしまいがちに…。
そうすると交感神経が優位になったままのため、自律神経のバランスが崩れやすくなります。
朝食は、体内時計のリズムを整え、ホルモンの分泌を正しく促すとともに、自律神経のバランスを整えるためにも重要な役割を担っています。
朝起きて1時間以内に朝食をとり、体を目覚めさせましょう。
疲れているときに、甘いものが恋しくなる時はありませんか?
疲れると、脳は素早くエネルギーに変わる「糖質」を摂ろうとします。しかし、ここで甘いものを食べてしまうと逆効果。
血糖値が急激に上がり、一時的には元気が出たように感じますが、その後急激に血糖値が下がり、さらに疲労感が増すことになります。
そしてまた甘いものが欲しくなる…という悪循環を招くのです。疲れたときには、チーズやナッツなど良質なタンパク質やビタミン・ミネラルが多いものを食べるようにしてみましょう。
疲れた時こそ、食事を大切に…
緊急事態宣言が一部解除され、日常が少しづつ戻ってくることはとても嬉しいことですが、今までほとんど外に出ることのない生活に慣れつつあった体を、また元に戻すのも大変です。
まだ予断を許されない状況であると分かっていても、少しホッと気も緩みがちな、こんな時こそ自律神経のバランスは乱れがちです。
ただでさえ、季節の変わり目は、自律神経のバランスを崩しやすい時でもあります。
少し疲れたなと思った時は、ゆっくり休息をとりつつ、食事も大切にしましょう。