「糖質は太る、だから炭水化物を抜く」
というのが、今や常識のようになっています。
果たしてそれは本当なのでしょうか?
天神ホリスティックビューティークリニックの
分子栄養学カウンセラー 大野 真理先生へのインタビュー後半編です。
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「甘いものが食べたい」は「栄養不足」のサイン
私も、甘いものを食べたくなった時は、疲れてるんだなーと感じます。
ただ、甘いものを食べると血糖値があがるので
一時的に元気になった気がしますが
実は時間がたつと、疲れやすくもなるんです。
その理由はビタミンB1にあります。
糖を代謝する時に、ビタミンB1が使われます。
つまり、甘いものをたくさん食べるとビタミンB1が枯渇します。
ビタミンB1が少なくなると、
糖質をエネルギーに変えられなくなり、疲れやすくなります。
そうするとまた甘いものが食べたくなり、
食べ続けてしまうという悪循環が生まれます。
私は、無性に食べたいという時は、ストレスがたまるので我慢しません。
ただ半分の量にするなど、少ない量にします。
もしくは、前もってゆで卵などのたんぱく質を摂ると
血糖値が上がりにくくなり、おすすめです。
甘いものを食べたくなるのは健康のバロメーターです。
常に食べたくなる人は、ビタミンB1が足りなかったり、
腸内に「カンジタ菌」がいることがあります。
栄養状態や体調が悪いので、甘いものを食べたくなるんです。
まずは栄養のバランスを考えた食事で、体調を整えることが大切です。
体のためにおすすめの食べ方
まず「ベジファースト」、つまり最初に野菜を食べます。
次に「たんぱく質」、そして「糖質」の多いもの、という順番がおすすめです。
おかずを1/3くらい食べてから、
ご飯や根菜類などを食べるといいと思います。
野菜が少ない時は、お味噌汁に糸寒天を入れて飲むこともおすすめです。
食物繊維と水分も摂ることができるので
食べ過ぎを防いでくれます。
あとは、食事のバランスも大切です。
糖質制限を意識している人は、お肉に偏りがちになります。
そうすると便秘や、ひどい時は動脈硬化にもつながることもあります。
お肉だけでなく、お魚も食べるようにして欲しいです。
もちろんお野菜もたくさん食べた方がいいと思います。
1食分の目安として、
お肉やお魚(たんぱく質)は片手に乗るくらい、
お野菜は両手に乗るくらいの量が目安です。
糖質も完全に抜かずに、自分のこぶし1つ分は食べてください。
大切なのは血糖値を急激に上げないこと。
それが難しい時はサプリの力を借りるのも、
賢い選択だと思います。