最終更新日 2024年7月2日
「体臭を今すぐ消したい。そのために役立つ対策グッズが知りたい!」
そんな風に悩んでいる人は多いかもしれません。体臭のお悩みは、本当に切実です。
しかし、現代では体臭に対してさまざまな研究が進み、対策グッズが多数開発されています。
体臭の対策グッズを上手に使えば、深刻な体臭悩みもスーッと解決できる可能性大。
例えば、対策グッズを表にまとめると、以下のとおりです。
「えっ、こんなグッズもあったんだ!」
と発見することも多いはずです。
1つ2つの対策を試して効果がないと諦めず、ぜひひとつずつ、体臭の対策グッズを試してみてください。
複数のグッズを組み合わせて使うことで、相乗効果が得られることもありますよ。
「できる対策はとことんやって、体臭のない人生を手に入れる!」
そんな強い気持ちを持って、体臭対策に挑んでいきましょう。では、さっそくご紹介します。
目次
体臭の対策グッズ①サプリメント
まずご紹介したい体臭の対策グッズは「サプリメント」です。
サプリメントは、
- 自分の体臭の原因がハッキリしない
- 加齢臭、頭皮臭、口臭…など複数の体臭に悩まされている
…という人におすすめ。なぜなら、サプリメントは口から摂取して消化吸収した後、成分が体全体に影響するため、ありとあらゆる体臭に効果が期待できるからです。
簡単にいえば「どんな体臭にも、つぶしが効く」のが、サプリメントの特徴なのです。
さまざまな対策グッズを取り入れるにしても、基本の対策として、サプリメントは取り入れておくと良いでしょう。
もちろん、サプリメントは、効果のうえでも大きな期待ができます。
というのも、サプリメントの多くは、食品から抽出された成分を凝縮して作られており、食べ物と体臭には密接な関係があるからです。
例えば「嫌な体臭を食べ物でケア!ニオイを防ぐ食べ物と悪化させる食べ物」の記事では、体臭を防ぐ食べ物と悪化させる食べ物があることをご紹介しています。
常に食生活に気を付けるのは大変ですが、サプリメントならポイッと口に放り込むだけ。
サプリメントから体臭を防ぐ食べ物の成分を効率的に取れるので、体臭に悩むすべての人におすすめの対策グッズです。
例えば、前述の表の「体臭を防ぐ食べ物」の中にあるヨーグルトに含まれる乳酸菌、緑茶に含まれるカテキン、ショウガに含まれるショウガオール…などが配合されたサプリメントを選べば、これらの食べ物を食べたのと同じ効果が期待できます。
体臭の対策グッズ②デオドラント剤
どこからニオイが出ているか明確な場合には「デオドラント剤」がおすすめです。
デオドラント剤とは、ニオイの出ている部位に直接塗ることによって、ニオイを防ぐアイテムです。
形状は、
- スプレータイム
- ロールタイプ
- クリームタイプ
などの種類があり、ドラッグストアで購入できます。
形状の使い分け方としては、ワキ・背中などに幅広く使いたい場合はスプレー、ワキなどの狭い範囲にピンポイントで塗りたい場合はロール、足指などの複雑な形状をしている部分に塗りたい場合はクリームがおすすめです。
デオドラント剤の効果を最大限に発揮させるコツは、洗浄した後の清潔な肌に塗ることです。
「今くさいかも?」と体臭が気になったときに、慌ててデオドラント剤を使う人が多いのですが、これではデオドラント剤の効果を最大限に発揮できているとはいえません。
というのも、デオドラント剤は、ニオイの元となる雑菌の繁殖を抑える効果は強いのですが、すでに繁殖してしまった雑菌を駆除する効果は、それほど強くないからです。
つまり、ニオイが発生する前に、ニオイの発生を防ぐ目的で、清潔な肌に事前に塗っておくことがポイントとなります。
そのため、塗るベストなタイミングはお風呂上がりです。
お風呂から出てすぐの場所(洗面所など)にデオドラント剤を置いておき、デオドラント剤を塗ることを、毎日のお風呂上がりの習慣にしましょう。
体臭の対策グッズ③制汗剤
前項でご紹介した「デオドラント剤」と混同しやすい対策グッズに「制汗剤」があります。
デオドラント剤は「ニオイを抑える」グッズですが、制汗剤はその名の通り「汗を抑える」グッズです。
制汗剤はデオドラント剤を兼ねている(制汗と防臭の両方ができる)ものが多いので、「制汗剤=デオドラント剤」と勘違いしている人が多いようです。
ただ、厳密にはこの2つは別物。違いを知っておくと、より効率的に体臭対策ができますので、この機会に学んでおきましょう。
見分け方は、パッケージに書いてある表記です。「汗を抑える」「制汗」という表記があれば、そのアイテムには制汗機能があります。
制汗することで得られる効果は、2つに分けられます。
- 衣類への汗ジミや汗をかくことでの不快感を防ぐ
- 汗が原因の体臭(=汗臭)を抑える
つまり、制汗剤は、ニオイとは関係なく単に「汗が出ないようにしたい」という人にとっても、メリットがあります。
体臭が気になる人にとっては、「汗が出なくなる→汗が原因の汗臭がなくなる」というメカニズムで、体臭を予防できるというわけです。
逆にいえば、「汗をかかないけれど、体臭が気になる」というケースで必要なのは、制汗剤ではありません。前項のデオドラント剤となります。
まとめると、以下の通りです。
- 汗のニオイが気になる人・汗を抑えたい人:制汗剤がおすすめ
- 汗は出ないけれど体臭が気になる人:デオドラント剤がおすすめ
体臭の対策グッズ④デオドラントシート
さて、デオドラント剤の効果を最大限に発揮するためには、「清潔な肌に塗るのがコツ」とお伝えしました。
すでに発生したニオイを抑える機能ではなく、ニオイのもととなる雑菌を抑える機能がメインだからですね。
では、出先などでニオイが出てしまった場合はどうすれば良いのでしょう。「今、体臭が出ているかも…!」と焦ることってありますよね。
そんな時に使えるのが「デオドラントシート」です。
デオドラントシートは、ニオイの元となっている汗や雑菌を拭き取って清潔にする機能と、新たなニオイを発生させないデオドラント剤の機能が、ドッキングしたグッズです。
だから、すでにニオイが出てしまったときの応急処置として、大いに利用したいところです。体臭が気になる人は、バッグの中にデオドラントシートを常備しておきましょう。
ちなみに、汗のニオイは、汗が出てから数時間〜6時間ほど放置すると強くなるといわれます。
自分ではニオイに気付いていなくても、半日に1回程度、デオドラントシートでワキや背中などを拭いておくと安心ですね。
体臭の対策グッズ⑤デリケートゾーンシート
外出先で体臭が気になったとき、デオドラントシートはとても便利ですが、1つ欠点があります。
それは、使える部位が限られるということ。注意事項として「粘膜には使用しないでください」と書かれているデオドラントシートが多いはずです。
粘膜に使用できないと困るのは、デリケートゾーンの体臭が気になる人ですね。出先でデリケートゾーンのニオイが気になったとき、デオドラントシートで拭き取ることができません。
そこで使ってほしいのが、デリケートゾーン専用のシートです。
「デリケートゾーンシート」などの名称で販売されており、デリケートゾーンのニオイを拭き取ることができます。
女性の場合、生理中でデリケートゾーンの蒸れが気になるときや、暑い時期でおりもののニオイが気になるときなど、デリケートゾーンシートをポーチに入れておくと安心です。
また、デリケートゾーンの肌荒れが気になる人にも、デリケートゾーンシートはおすすめです。
小まめに汚れを拭き取ることで、デリケートゾーンを清潔に保つことができるので、肌荒れ予防にもなります。
体臭の対策グッズ⑥ボディーソープ・石けん
加齢臭の対策としておすすめしたいグッズとして、 入浴時に使う「ボディーソープ・石けん」があります。
というのも、加齢臭の原因物質である「ノネナール」は、皮脂の中に混ざって存在しています。
ノネナールの混ざった皮脂は、背中や胸など、広範囲にわたっているのが特徴です。
例えば、先にご紹介した「デオドラント剤」は、ニオイが気になる部位に塗る対策グッズです。
体中にデオドラント剤を塗るのは、現実的ではありませんよね。
そこで、体全体についたニオイをまるごと洗うことのできる、ボディーソープや石けんが役立ちます。
このとき、普通のボディーソープや石けんではなく、体臭予防の効果があるボディーソープや石けんを選ぶことが大切です。
例えば加齢臭の対策目的なら、「加齢臭対応」という表記があり、ニオイ対策成分の配合されたボディーソープや石けんを選ぶようにしましょう。
有名なニオイ対策成分には、柿渋から抽出された「カキタンニン」や、緑茶から抽出された「カテキン」などがあります。
人によって肌に合う・合わないといった相性がありますので、いくつか購入して試してみることをおすすめします。
体臭の対策グッズ⑦スカルプシャンプー
「どうも、自分の体臭は、頭からにおっている気がする……」と感じる方には、頭皮の皮脂をスッキリ洗浄することに特化した「スカルプシャンプー」が有効です。
特に、「ミドル脂臭」と呼ばれる、40代男性に多い頭皮のニオイは、ミドル脂臭対応のシャンプーを使うことで、効率的に落とすことができます。
「頭皮のニオイを洗浄する」「ミドル脂臭対応」という表記のあるシャンプーを選び、しっかり頭皮をケアしましょう。
というのも、頭から出る体臭は、頭皮から分泌される皮脂の中に含まれています。
頭皮は、他の部位の2倍の皮脂腺(皮脂の出口)があるといわれており、通常のシャンプーではニオイまで除去することができません。
そこで、頭皮の皮脂をしっかり落とせるスカルプシャンプーを使う必要があるのです。
スカルプシャンプーを使って洗浄するときには、指の腹で毛穴の奥の皮脂まで絞り上げるように「ギュギュッ!」と揉み洗いするのがコツです。
繰り返しになりますが、目標は頭皮の皮脂を落とすことです。髪の毛ではなく、頭皮のアブラを根こそぎ落とすつもりで、頭皮を洗いましょう。
上手に洗う自信がない人は、頭皮を洗浄するために開発された「スカルプブラシ」を使うのもおすすめです。
頭皮の毛穴の奥に詰まった皮脂まで、ブラシでかきだすことができます。
体臭の対策グッズ⑧歯磨き粉
「口臭」が気になる人に、まず取り入れてほしい対策グッズは「歯磨き粉」です。
普段、どんな歯磨き粉を使っていますか?
「特にこだわりなく、その時々で安く売られていた歯磨き粉を選んでいる」
なんて方は、歯磨き粉を変えるだけで口臭が抑えられるかもしれません。
ぜひ、歯磨き粉を口臭対応タイプのものにチェンジしてみましょう。
具体的には、「なた豆」の成分を配合した歯磨き粉が、加齢による口臭に効果的だとして注目されています。
なた豆は、別名「膿とり豆」とも呼ばれ、昔から膿(うみ)を取る生薬として利用されてきました。
なた豆には、抗炎症・抗菌作用のある「カナバルミン」という成分が含まれており、歯周病(歯槽膿漏)の予防に役立つと考えられています。
歯周病は、口臭の原因のひとつとなります。さらに、抗菌作用によって口内の雑菌の繁殖を抑えることは、口臭予防に効果的です。
歯磨き粉をチェンジすることは、家族の口臭を本人を傷つけることなくケアするときにも使える手です。
家族共用の歯磨き粉を、口臭対応のものに変えて家族みんなで口臭ケアをしましょう。
体臭の対策グッズ⑨マウスウォッシュ
夜寝る前や日中など、歯みがきを長時間できないとき、雑菌の繁殖を抑えてくれる対策グッズが「マウスウォッシュ」です。
マウスウォッシュといえば、大きなボトルタイプの商品をイメージする方が多いかもしれません。
しかし近年では、「商談前やデート前に、お口をクチュクチュしてリフレッシュしたい」という人が増え、1回分ずつ小分けされたマウスウォッシュが販売されています。
ぜひ、ポーチに2〜3個、小分けのマウスウォッシュを入れておきましょう。
人と会う前に、トイレでサッとうがいをするだけで、自信を持って話せるようになりますよ。
特に、重要な商談やプレゼンテーション、スピーチなど、緊張するシーンの前には、マウスウォッシュを使うことをおすすめします。
緊張すると、唾液の分泌が減って口が渇きやすくなり、口が渇くと口臭が悪化しやすいからです。
体臭の対策グッズ⑩舌ブラシ
歯磨き粉やマウスウォッシュに加えて、口臭対策グッズとして取り入れたいのが「舌ブラシ」です。
歯磨き粉やマウスウォッシュでケアしても取れない口臭は、舌にこびりついていることが多く、専用の舌ブラシで除去する必要があります。
いま、お近くに鏡があれば、舌をベーッと出して確認してみてください。舌の中央を中心に、白っぽく苔のようなものがついていないでしょうか。
その苔のことを「舌苔(ぜったい)」と呼びますが、舌苔は口臭の原因となります。
厚生労働省のサイトでは、
“口臭には生理的口臭と病的口臭がありますが、その原因はほとんどが舌苔(ぜったい:舌の表面につく白い苔状のもの)です。”
と解説されています(出典:口臭の治療・予防 | e-ヘルスネット(厚生労働省))
つまり、舌ブラシを使って舌を清掃し、舌苔のないキレイな舌をキープすることが、口臭予防に大いに役立つというわけです。
毎日の歯みがき時には、歯だけでなく「舌」も磨くことを習慣にしてくださいね。
体臭の対策グッズ⑪洗濯洗剤・柔軟剤
「デオドラント剤を使ったり、専用ボディーソープで全身を洗ったり、徹底的に体臭対策しているのに、なんだかクサイ……」
そんなときは、衣類に使っている「洗濯洗剤・柔軟剤」を見直してみてください。
実は、体臭は衣類にも染み付いています。その上、一度染みついてしまうと、普通に洗濯しても取れません。
もし思い当たる場合には、洗濯後の衣類を「クンクン…」と嗅いでみてくださいね。特にニオイが残りやすいのが「ワキ」の部分です。
例えば、Tシャツのワキ部分に少しでもニオイが残っていると、汗をかいたときに汗と混じってニオイが復活し、強烈に臭ってくる…、ということがあるのです。
「抗菌」「防臭」と記載のある洗濯洗剤・柔軟剤に変えて、様子を見てみましょう。
それでもニオイが消えないときは、漂白剤の使用がおすすめです。雑菌をしっかりと除去できるので、染みついたニオイがリセットできます。
体臭の対策グッズ⑫汗取りパッド
衣類の中には、頻繁に洗濯や漂白ができないものもあるでしょう。
例えば、スーツ・ジャケット・制服などは、一定期間、クリーニングせずに繰り返し着ることが多いでしょう。
そんな衣類には、とにかく「ニオイの物質を残さない工夫」が重要です。
ニオイの物質は汗や皮脂に含まれますが、衣類についたまま放置すればするほど、強くにおってくるからです。
必ず肌着を着て、スーツやジャケットに直接汗や皮脂が触れないようにするのはもちろん、汗や皮脂が肌着を通過してしまったとしても、衣類に残さない対策が必要です。
そのために便利なのが「汗取りパッド」です。ワキ用・背中用など、さまざまなタイプが販売されており、汗や皮脂をしっかり吸収してくれます。
スーツやジャケット自体を丸洗いできなくても、汗取りパッドを洗浄するだけで、手軽にニオイ対策ができます。
体臭の対策グッズ⑬消臭インナー・靴下
直接、汗や皮脂に触れる肌着はすべて、「消臭インナー」に替えておくと、日中に強くなりやすい体臭を抑えることができます。
汗や皮脂が肌着に触れた後、その生地の中で雑菌が繁殖すると、体臭が2倍、3倍にも強く感じられてしまうからです。
こうなってしまうと、肌をデオドラントシートなどで拭き取って清潔にしても、肌着を着替えるまで体臭を引きずることになります。
生地自体に抗菌加工のされているインナーなら、汗が付着しても、強いニオイが発生しにくくなります。
同じく、足のニオイに悩んでいる人は、靴下やストッキングを消臭タイプに変えましょう。
足のニオイは靴下やストッキングに移って、さらにひどくにおう傾向があります。
「脱いだ靴下が、クサイ!」という経験がある人も多いでしょう。そこで消臭タイプの靴下に変えるだけで、足のニオイは大幅に抑えられるようになります。
体臭の対策グッズ⑭靴の消臭スプレー
インナーや靴下と違って毎日洗濯ができない「靴」には、「靴の消臭スプレー」を使いましょう。
靴の消臭スプレーは、靴の中に雑菌が繁殖してニオイが発生してから使うよりも、その前に、雑菌の繁殖を防ぐ目的で使った方が効果的です。
新しい靴を買ったら、まず最初に消臭スプレーをするようにしましょう。
日々のお手入れでも「履いた後」に消臭スプレーをかけるのではなく、「履く前」にスプレーするようにします。
玄関先に消臭スプレーを置いて、足を靴に入れる前にシュッと一吹きする習慣にしてください。
なお、靴を消臭するために、靴の中にボディ用の制汗スプレーなどを吹きかける人がいます。ついやりがちですが、これは逆効果になりますので、やめましょう。
靴が傷む原因になりますし、皮膚の消臭に効果的な成分と、靴の素材の消臭に効果的な成分は異なります。必ず、「靴専用の消臭スプレー」を別途購入して使うようにしてください。
自分に合う対策グッズが選べる比較表
ここまで14個の体臭対策グッズをご紹介しました。
どれを使うべきなのか選べるように、一覧表にしましたのでご利用ください。
まとめ
体臭はつらい悩みですが、さまざまな対策グッズが開発されています。
まだ試したことのないグッズがあれば、さっそくお試しいただければと思います。
ちょっとの工夫で、体臭の悩みから一気に解放されることだってあるのです。
もし、
「対策グッズがたくさんありすぎて、どこから手をつければ良いかわからない!」
と感じたら、サプリメントからスタートすることをおすすめします。
本文中でも触れましたが、「どんな体臭にもつぶしが効く」対策グッズが、サプリメントだからです。
さっそく体臭の対策に向けて、できることをしていきましょう。
健康管理士・サプリメントアドバイザー・漢方養生指導士 望月 みどり